川崎フロンターレが鬼木監督ラストマッチ勝利、退任セレモニーのシャーレアップや胴上げに涙と拍手【挨拶全文掲載】
本日、明治安田J1リーグ最終節(第38節)「川崎フロンターレvsアビスパ福岡戦」がUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)で開催されました。
川崎フロンターレの鬼木達監督は今季限りでの退任が決定しており、この試合が指揮を執るラストマッチとなりました。
鬼木監督が8年間の間に数多く起用してきた家長昭博、小林悠がスタメンでゴールを獲得し、3-1で勝利してシーズンの最後に花を添えました。
試合後には鬼木監督の退任セレモニーが行われ、多くの方が涙するとともに温かい拍手を贈りました。
本日はホームゲームイベントとして「陸前高田ランド・冬」「かわさき安全安心フェア」、さらに発達障がいのある子どもたちを招待した「えがお共創プロジェクト」も開催されるなど、非常に盛りだくさんになっています。
記事ひとつにまとめるにはあまりにも情報量が多くなりますので、本記事では鬼木監督の退任セレモニーについてお伝えいたします。
■鬼木監督退任セレモニーに涙と拍手
■最終節のマッチデープログラムの表紙は家長昭博
■裏表紙は鬼木監督
川崎フロンターレのホームゲームでは、毎回その試合の見どころや選手インタビューなどを掲載する「マッチデープログラム」が販売されます。
その最終節の表紙と巻頭インタビューは、大ベテランかつチームの柱でもある家長昭博でした。
ちょうど鬼木監督が初めて指揮を執った2017年に川崎フロンターレに加入し、それからの8年間を過ごしてきました。
家長昭博は普段は口数の多い選手ではありませんが、今回のインタビューでは鬼木監督との8年間について初出しエピソード満載で熱い思いを込めて語り、サポーターであれば「必読」といえる内容になっていました。
■先取点は家長昭博(Jリーグ公式X)
■2点目は小林悠
そして先取点を決めたのは、この試合に並々ならぬ意気込みをもって臨んだであろう家長昭博。続く2点目が小林悠でした。
鬼木監督が8年間で最も起用した選手が、家長昭博、小林悠、そしてゴールキーパーのチョン・ソンリョンです。
3選手がスタメンに揃い、家長、小林はゴールを挙げるとすぐに鬼木監督を指さし、ゴールからはだいぶ距離がありましたが駆け寄って抱擁しました。
これはまるで漫画のような、熱すぎる試合展開でした。
■Uvanceとどろきスタジアムメインスタンドの懸垂幕7枚
本日のメインスタンドには、鬼木監督の懸垂幕が7枚架かっていました。
「川崎の宝 鬼木達 ONIKI」とあります。
■鬼木監督のメッセージ受付
またメインスタンド前では、鬼木監督への寄せ書き受付を行っていました。
これは選手が移籍する際にも、サポーター有志で恒例で贈っているものです。
■寄せ書きカンパのプレゼントはクリアキーホルダーやステッカー
この寄せ書きは有志で行っていますので、カンパも行っていました。
カンパしてくれた方にはステッカーまたはクリアキーホルダーのプレゼントがありましたので、弊紙も協力させていただきました。
■試合終了後の鬼木監督退任セレモニーで並んだシャーレやトロフィー
鬼木監督退任セレモニーでは、8年間の間に獲得した7タイトルのシャーレやトロフィーが並びました。
これだけのタイトルを重ねた監督は、Jリーグではなかなか例がありません。
■2017・2018・2020・2021シーズンのJ1リーグ優勝シャーレ
まず、就任初シーズンの2017に、J1リーグ初優勝。
最終戦で鹿島アントラーズを抜いた大逆転優勝は、伝説的な出来事でした。
その後2018も連覇、さらに2020、2021シーズンも2度目の連覇を果たし、J1リーグで4回の優勝を積み重ねました。
優勝銀皿「シャーレ」を掲げるのが、国内タイトルとしては最大の栄誉といえます。
毎年優勝クラブが手にするシャーレは基本的に一つで、翌季返還しますので、本日登場したものは複製かと思います。
■J1リーグ優勝の4回のトロフィー
そしてこちらがJ1リーグ優勝のトロフィーです。
これは各シーズンごとに贈られ、シーズンの年が刻印されています。
■2020、2023シーズンの「天皇杯」優勝
そしてこちらは、国内3大タイトルのひとつ「天皇杯」です。
2020、2023シーズンに優勝しました。
大学などの各都道府県代表も含めた日本一のクラブをトーナメントで決める大会で、一発勝負だけに非常に難易度の高いタイトルです。
■2019シーズンの「ルヴァンカップ」優勝
最後は、同じく国内三大タイトルのひとつ「ルヴァンカップ」です。
決勝戦の北海道コンサドーレ札幌戦はPK戦までもつれこむ大熱戦となりました。
何度も絶体絶命の危機に陥りますが、最後にゴールキーパーの新井章太選手(当時在籍)がキャッチして川崎フロンターレの劇的勝利となった大会です。
■退任セレモニーに鬼木監督登場
■最初はこれまでの歩みを振り返るムービーから
■ムービーを見守る鬼木監督
退任セレモニーに鬼木監督が登場すると、これまでの歩みを振り返るムービーが上映されました。
鬼木監督はトロフィー群の前で、感慨深そうにムービーを見守っていました。
ムービーが終わると、鬼木監督が挨拶に立ちました。
感極まりながら話したメッセージ全文を、以下に掲載いたします。
■感極まる鬼木監督
(鬼木監督メッセージ)
まずこんな自分なんかのために、‥‥こんな素晴らしい場を設けていただいて本当にありがとうございます。
本当に今シーズンは苦しい戦いになってしまいました。そういった中でも常にファン・サポーター、そしてスポンサーの皆さん、いつも選手を元気づけてくれて本当にありがとうございます。
自分は本当に勝つために必死でやってきましたけれども、今シーズンはなかなか本当に勝てない中でも皆さんの声援にほんと助けられました。
この1年とか、2年とか、そういう中でサポーターになってくれた方や、フロンターレのサッカーをやりたいと、フロンターレで仕事をしたいと集まってくれた選手やコーチ、みんなにはもっともっとフロンターレらしいサッカーを見せたかったですし、もっともっといい形で自分も去りたかった。でも、この数試合ですかね、ラスト5試合はですね、自分が目指しているようなサッカーを本当にみんなが体現してくれたし、また熱い声援が選手を後押ししてくれたこと。
常に3点以上取ろうね、自分たちも楽しく、観ている人も楽しくしようと。そうしたものを表してくれたラスト5試合だったと思います。本当に、すべての人に感謝しています。ありがとうございました。
退任発表してから、多くの方からメッセージをいただいたり、麻生グラウンドのほうで声をかけていただきました。本当に多くの言葉は、タイトルを獲ってくれてありがとうと。7つもと。そういう話を一杯いただきました。でも自分の中では、タイトルを獲らしてくれたのは、皆さんであり、自分と関わってくれた選手、コーチたち、みんなのおかげだと思っています。
監督、鬼木達として育ててくれたのは皆さんなんです。本当に皆さんに感謝しています。ありがとうございます。
自分は、ジュニアでもジュニアユースでもユースでも、もちろんプロでも監督経験がないなかで、自分を信じて監督にしてくださったクラブ、そしてそれを信じてここまで戦ってきてくれたファン・サポーターの皆さん、本当に、もう本当にありきたりな言葉しかないですけれども、感謝していますし、本当にありがとうございます。
もう何を伝えていいのかわからないくらい、退任発表のあとは一気にここまできて、今日試合があったから、なんとか保ってこれましたけど、ここから本当に最後の別れなんだなあという思いは正直あります。でもこのクラブを支えているのは、自分たち監督やコーチや選手ではなく、僕たちは本当にクラブの歴史の一部であって、いつも言っているのは、クラブを支え続けるのはクラブの中にいる人たちであり、そとからいつも熱い声援を、選手を後押ししてくれている皆さんです。
だから、これから先もとにかく、選手の後押しをしてほしいです。最後に本当になりますが、皆さんが選手を信じてほしいですし、僕は選手が本当に大好きなサッカーをやっているので、そいういう選手たちを、ブーイングとかではなく、いつもいつも、いつものように励ましの言葉で来年も支えて貰えたらなと思います。
このブーイングをせずにやってこれたというのはほんと、唯一無二の、このクラブの誇りだと思っています。ですので、これからも皆さんが、選手を後押ししてほしいと思います。
自分としては本当に、今日このの瞬間まで、最後の最後まで、皆さんに情熱を、選手に情熱を与えられたこと、そしてこういう場を与えて貰えたこと、本当の幸せ者だと思っています。
フロンターレでの26年間、そして監督での8年間、本当にありがとうございました。幸せ者でした。ありがとうございました!
■鬼木監督の胴上げ
そして選手らが集まり、歓声とともに鬼木監督をタイトルの数、7回胴上げしました。
最後の1回は本当に高々と、鬼木監督の体が宙を舞いました。
■サポーターが集まるGゾーンへ
■サポーター有志からのメッセージをプレゼント
そして鬼木監督はスタジアムを回り、サポーターに挨拶をしていきました。
そしてサポーターが集まる「Gゾーン」では、メインスタンド前で受け付けていた有志メッセージがプレゼントされました。
鬼木監督もたいへん喜び、ご自身から写真を撮ってほしいと頼まれていました。
■サポーターに挨拶
■恒例のパイナップルプレゼント
そしてGゾーン前でも挨拶を求められた鬼木監督は、「さっき話したから話せないよ~」といいつつもメガホンを持ち、「ACLで勝ってほしい」とのメッセージを送りました。
「ACL(AFCチャンピオンズリーグエリート)」はアジア・中東地区の上位クラブが戦う国際大会です。
2024-2025にかけて開催され、まだ来年もグループリーグが続いていきます。
鬼木監督が残していった最後のタイトル獲得機会ということになります。
■最後にシャーレアップ
■黄金のジャケットを着てのシャーレアップ
最後は、シャーレアップしてセレモニーは終了です。
ここでも普通にシャーレアップしたのちに、クラブスタッフの方がすかさず黄金のジャケット(過去のタイトル獲得時にも登場)を持ってきて着せていました。
当時、鬼木監督が恥ずかしがってすぐに脱いでしまったというエピソードがあるジャケットですが、
「最後までフロンターレだな(笑)」
と、鬼木監督も苦笑しつつしっかり着用してくれました。
■さようなら、鬼木監督
■入場者プレゼントのステッカー
なお、この試合は入場者に鬼木監督のステッカーがプレゼントされていました。
人によって種類が違いまして、8年間のエピソードがデザインされています。
鬼木監督がもたらしてくれたものはタイトルだけではなく、クラブのマインドであったり形のないものも多くあったように思います。
まずはお疲れさまでした、とお伝えしたいところです。
【関連リンク】
・川崎フロンターレ ゲーム記録
(川崎フロンターレ2024シーズン関連)
・川崎フロンターレ ゲーム記録 第21節
・2024/2/24エントリ 川崎フロンターレがアウェイ湘南戦でリーグ白星発進、Uvanceとどろきスタジアムではパブリックビューイング開催
・2024/3/1エントリ 川崎フロンターレホーム開幕戦は激闘4-5で幕切れ、「侍ジャパン」川崎区出身井端弘和監督・応援侍たまべヱも登場
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・2024/5/3エントリ 川崎フロンターレが浦和戦快勝、「陸前高田ランド春&メーカブー誕生祭」にテツandトモ参加
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・2024/6/2エントリ 川崎フロンターレが家長2発で名古屋降し4戦ぶり勝利、「かわさきSDGsランド」に市内の取り組みが集結
・2024/6/12エントリ 川崎フロンターレが天皇杯ソニー仙台戦制し3回戦進出、「バンディエラゲート」が公式戦初登場で中村憲剛像ライトアップ
・2024/6/18エントリ 川崎フロンターレの「THE国立DAY」神戸戦は約5万人観衆、元在籍の故・横山知伸さんへの有志寄せ書きも
・2024/6/26エントリ 川崎フロンターレvs湘南の平日決戦はワルンタイベント初開催で2万人集客、ソフビ人形を来場者全員プレゼント
・2024/7/1エントリ 川崎フロンターレ「市制100周年記念試合」で市原隼人が「川崎が世界の中心」と叫ぶ、SHISHAMOら登場の過去最大ハーフタイムショーに歓声
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・2024/9/5エントリ 川崎フロンターレがルヴァン杯準々決勝で甲府に先勝、武岡優斗さんミニトーク&じゃんけん大会にふろん太&ヴァンくんも登場
・2024/9/13エントリ 川崎フロンターレが山田新「等々力劇場弾」で鳥栖戦勝利、よゐこ有野さんもゲームイベントで登場
・2024/9/27エントリ 川崎フロンターレがエリソン&山田新競演で新潟を5-1撃破、元仏代表ゴミスお別れセレモニーも
・2024/10/2エントリ 川崎フロンターレACLEホーム緒戦は光州に惜敗、アジアンフードフェスで東アジア出場国メニューが大人気
・2024/10/13エントリ 川崎フロンターレのルヴァン杯は執念及ばず準決勝敗退、チケット完売で等々力に連休の賑わい
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・2024/10/31エントリ 清澄白河「かかしコンクール」に川崎フロンターレふろん太&家長昭博かかし登場、五輪テーマに高井幸大応援
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・2024/11/6エントリ 川崎フロンターレがACLEで上海海港を3-1撃破、サムギョプサル丼などアジアングルメフェアも
・2024/12/5エントリ 川崎フロンターレがACLEで山東泰山に4-0快勝、神田奏真アシスト・山田新ゴールに歓喜
川崎フロンターレの鬼木達監督は今季限りでの退任が決定しており、この試合が指揮を執るラストマッチとなりました。
鬼木監督が8年間の間に数多く起用してきた家長昭博、小林悠がスタメンでゴールを獲得し、3-1で勝利してシーズンの最後に花を添えました。
試合後には鬼木監督の退任セレモニーが行われ、多くの方が涙するとともに温かい拍手を贈りました。
本日はホームゲームイベントとして「陸前高田ランド・冬」「かわさき安全安心フェア」、さらに発達障がいのある子どもたちを招待した「えがお共創プロジェクト」も開催されるなど、非常に盛りだくさんになっています。
記事ひとつにまとめるにはあまりにも情報量が多くなりますので、本記事では鬼木監督の退任セレモニーについてお伝えいたします。
■鬼木監督退任セレモニーに涙と拍手
■最終節のマッチデープログラムの表紙は家長昭博
■裏表紙は鬼木監督
川崎フロンターレのホームゲームでは、毎回その試合の見どころや選手インタビューなどを掲載する「マッチデープログラム」が販売されます。
その最終節の表紙と巻頭インタビューは、大ベテランかつチームの柱でもある家長昭博でした。
ちょうど鬼木監督が初めて指揮を執った2017年に川崎フロンターレに加入し、それからの8年間を過ごしてきました。
家長昭博は普段は口数の多い選手ではありませんが、今回のインタビューでは鬼木監督との8年間について初出しエピソード満載で熱い思いを込めて語り、サポーターであれば「必読」といえる内容になっていました。
■先取点は家長昭博(Jリーグ公式X)
#鬼木達 監督ラストマッチ
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) December 8, 2024
先制点は2018年のMVP #家長昭博!
ゴール動画
明治安田J1リーグ 第38節
川崎Fvs福岡
1-0
⌚️ 8分
⚽️ 家長 昭博(川崎F)#Jリーグ pic.twitter.com/dRInRrbqVk
■2点目は小林悠
#鬼木達 監督ラストマッチ
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) December 8, 2024
追加点は2017年のMVP #小林悠!
ゴール動画
明治安田J1リーグ 第38節
川崎Fvs福岡
2-0
⌚️ 27分
⚽️ 小林 悠(川崎F)#Jリーグ pic.twitter.com/dQgMFjsUD7
そして先取点を決めたのは、この試合に並々ならぬ意気込みをもって臨んだであろう家長昭博。続く2点目が小林悠でした。
鬼木監督が8年間で最も起用した選手が、家長昭博、小林悠、そしてゴールキーパーのチョン・ソンリョンです。
3選手がスタメンに揃い、家長、小林はゴールを挙げるとすぐに鬼木監督を指さし、ゴールからはだいぶ距離がありましたが駆け寄って抱擁しました。
これはまるで漫画のような、熱すぎる試合展開でした。
■Uvanceとどろきスタジアムメインスタンドの懸垂幕7枚
本日のメインスタンドには、鬼木監督の懸垂幕が7枚架かっていました。
「川崎の宝 鬼木達 ONIKI」とあります。
■鬼木監督のメッセージ受付
またメインスタンド前では、鬼木監督への寄せ書き受付を行っていました。
これは選手が移籍する際にも、サポーター有志で恒例で贈っているものです。
■寄せ書きカンパのプレゼントはクリアキーホルダーやステッカー
この寄せ書きは有志で行っていますので、カンパも行っていました。
カンパしてくれた方にはステッカーまたはクリアキーホルダーのプレゼントがありましたので、弊紙も協力させていただきました。
■試合終了後の鬼木監督退任セレモニーで並んだシャーレやトロフィー
鬼木監督退任セレモニーでは、8年間の間に獲得した7タイトルのシャーレやトロフィーが並びました。
これだけのタイトルを重ねた監督は、Jリーグではなかなか例がありません。
■2017・2018・2020・2021シーズンのJ1リーグ優勝シャーレ
まず、就任初シーズンの2017に、J1リーグ初優勝。
最終戦で鹿島アントラーズを抜いた大逆転優勝は、伝説的な出来事でした。
その後2018も連覇、さらに2020、2021シーズンも2度目の連覇を果たし、J1リーグで4回の優勝を積み重ねました。
優勝銀皿「シャーレ」を掲げるのが、国内タイトルとしては最大の栄誉といえます。
毎年優勝クラブが手にするシャーレは基本的に一つで、翌季返還しますので、本日登場したものは複製かと思います。
■J1リーグ優勝の4回のトロフィー
そしてこちらがJ1リーグ優勝のトロフィーです。
これは各シーズンごとに贈られ、シーズンの年が刻印されています。
■2020、2023シーズンの「天皇杯」優勝
そしてこちらは、国内3大タイトルのひとつ「天皇杯」です。
2020、2023シーズンに優勝しました。
大学などの各都道府県代表も含めた日本一のクラブをトーナメントで決める大会で、一発勝負だけに非常に難易度の高いタイトルです。
■2019シーズンの「ルヴァンカップ」優勝
最後は、同じく国内三大タイトルのひとつ「ルヴァンカップ」です。
決勝戦の北海道コンサドーレ札幌戦はPK戦までもつれこむ大熱戦となりました。
何度も絶体絶命の危機に陥りますが、最後にゴールキーパーの新井章太選手(当時在籍)がキャッチして川崎フロンターレの劇的勝利となった大会です。
■退任セレモニーに鬼木監督登場
■最初はこれまでの歩みを振り返るムービーから
■ムービーを見守る鬼木監督
退任セレモニーに鬼木監督が登場すると、これまでの歩みを振り返るムービーが上映されました。
鬼木監督はトロフィー群の前で、感慨深そうにムービーを見守っていました。
ムービーが終わると、鬼木監督が挨拶に立ちました。
感極まりながら話したメッセージ全文を、以下に掲載いたします。
■感極まる鬼木監督
(鬼木監督メッセージ)
まずこんな自分なんかのために、‥‥こんな素晴らしい場を設けていただいて本当にありがとうございます。
本当に今シーズンは苦しい戦いになってしまいました。そういった中でも常にファン・サポーター、そしてスポンサーの皆さん、いつも選手を元気づけてくれて本当にありがとうございます。
自分は本当に勝つために必死でやってきましたけれども、今シーズンはなかなか本当に勝てない中でも皆さんの声援にほんと助けられました。
この1年とか、2年とか、そういう中でサポーターになってくれた方や、フロンターレのサッカーをやりたいと、フロンターレで仕事をしたいと集まってくれた選手やコーチ、みんなにはもっともっとフロンターレらしいサッカーを見せたかったですし、もっともっといい形で自分も去りたかった。でも、この数試合ですかね、ラスト5試合はですね、自分が目指しているようなサッカーを本当にみんなが体現してくれたし、また熱い声援が選手を後押ししてくれたこと。
常に3点以上取ろうね、自分たちも楽しく、観ている人も楽しくしようと。そうしたものを表してくれたラスト5試合だったと思います。本当に、すべての人に感謝しています。ありがとうございました。
退任発表してから、多くの方からメッセージをいただいたり、麻生グラウンドのほうで声をかけていただきました。本当に多くの言葉は、タイトルを獲ってくれてありがとうと。7つもと。そういう話を一杯いただきました。でも自分の中では、タイトルを獲らしてくれたのは、皆さんであり、自分と関わってくれた選手、コーチたち、みんなのおかげだと思っています。
監督、鬼木達として育ててくれたのは皆さんなんです。本当に皆さんに感謝しています。ありがとうございます。
自分は、ジュニアでもジュニアユースでもユースでも、もちろんプロでも監督経験がないなかで、自分を信じて監督にしてくださったクラブ、そしてそれを信じてここまで戦ってきてくれたファン・サポーターの皆さん、本当に、もう本当にありきたりな言葉しかないですけれども、感謝していますし、本当にありがとうございます。
もう何を伝えていいのかわからないくらい、退任発表のあとは一気にここまできて、今日試合があったから、なんとか保ってこれましたけど、ここから本当に最後の別れなんだなあという思いは正直あります。でもこのクラブを支えているのは、自分たち監督やコーチや選手ではなく、僕たちは本当にクラブの歴史の一部であって、いつも言っているのは、クラブを支え続けるのはクラブの中にいる人たちであり、そとからいつも熱い声援を、選手を後押ししてくれている皆さんです。
だから、これから先もとにかく、選手の後押しをしてほしいです。最後に本当になりますが、皆さんが選手を信じてほしいですし、僕は選手が本当に大好きなサッカーをやっているので、そいういう選手たちを、ブーイングとかではなく、いつもいつも、いつものように励ましの言葉で来年も支えて貰えたらなと思います。
このブーイングをせずにやってこれたというのはほんと、唯一無二の、このクラブの誇りだと思っています。ですので、これからも皆さんが、選手を後押ししてほしいと思います。
自分としては本当に、今日このの瞬間まで、最後の最後まで、皆さんに情熱を、選手に情熱を与えられたこと、そしてこういう場を与えて貰えたこと、本当の幸せ者だと思っています。
フロンターレでの26年間、そして監督での8年間、本当にありがとうございました。幸せ者でした。ありがとうございました!
■鬼木監督の胴上げ
そして選手らが集まり、歓声とともに鬼木監督をタイトルの数、7回胴上げしました。
最後の1回は本当に高々と、鬼木監督の体が宙を舞いました。
■サポーターが集まるGゾーンへ
■サポーター有志からのメッセージをプレゼント
そして鬼木監督はスタジアムを回り、サポーターに挨拶をしていきました。
そしてサポーターが集まる「Gゾーン」では、メインスタンド前で受け付けていた有志メッセージがプレゼントされました。
鬼木監督もたいへん喜び、ご自身から写真を撮ってほしいと頼まれていました。
■サポーターに挨拶
■恒例のパイナップルプレゼント
そしてGゾーン前でも挨拶を求められた鬼木監督は、「さっき話したから話せないよ~」といいつつもメガホンを持ち、「ACLで勝ってほしい」とのメッセージを送りました。
「ACL(AFCチャンピオンズリーグエリート)」はアジア・中東地区の上位クラブが戦う国際大会です。
2024-2025にかけて開催され、まだ来年もグループリーグが続いていきます。
鬼木監督が残していった最後のタイトル獲得機会ということになります。
■最後にシャーレアップ
■黄金のジャケットを着てのシャーレアップ
最後は、シャーレアップしてセレモニーは終了です。
ここでも普通にシャーレアップしたのちに、クラブスタッフの方がすかさず黄金のジャケット(過去のタイトル獲得時にも登場)を持ってきて着せていました。
当時、鬼木監督が恥ずかしがってすぐに脱いでしまったというエピソードがあるジャケットですが、
「最後までフロンターレだな(笑)」
と、鬼木監督も苦笑しつつしっかり着用してくれました。
■さようなら、鬼木監督
■入場者プレゼントのステッカー
なお、この試合は入場者に鬼木監督のステッカーがプレゼントされていました。
人によって種類が違いまして、8年間のエピソードがデザインされています。
鬼木監督がもたらしてくれたものはタイトルだけではなく、クラブのマインドであったり形のないものも多くあったように思います。
まずはお疲れさまでした、とお伝えしたいところです。
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