新丸子の住友不動産マンションが事業見直し
住友不動産が開発を検討している新丸子の14階建て分譲マンション、
「(仮称)新丸子B計画」が事業見直しを行っているようです。これは、
綱島街道の丸子橋寄りに計画されていたもので、2008年10月1日の
着工、2010年4月の竣工を予定していました。
この件に関して、1月28日付の建通新聞が報じています。
■建通新聞神奈川 新丸子B計画の内容再検討
http://www.kentsu.co.jp/kanagawa/news/p05344.html
■(仮称)新丸子B計画 現地
現在はコインパーキングとなっているところに、住友不動産のマンショ
ン計画の看板が出て着工を待つ状態でした。2008/10/29エントリに
一度コメントいただいた場所ですね。
■住友不動産の看板
■事業計画のお知らせ
このように、事業計画のお知らせも公示され、本年4月からの販売
開始が看板で大きく宣伝されていたのですが、ストップがかかり
ました。
折からのマンション販売不況が影響しているものと思いますが、
住友不動産は、現在再開発エリアでシティハウス武蔵小杉を分譲
中です。
本来シティハウス武蔵小杉を2月竣工までに完売して、4月から近接
地区の(仮称)新丸子B計画を販売開始するスケジュールだったもの
が、シティハウス武蔵小杉の完売が想定よりも後ろにずれ込み、この
ままでは自社内でバッティングが生じることも影響しているのでは
ないかと思います。
しかし、単に販売時期のスライドだけの話であれば、着工を延期する
だけでいいはずで、「事業内容再検討」という言葉はそれ以上の事情
を感じさせます。財閥系の一角である住友不動産がストップをかける
となると、やはり、武蔵小杉周辺にも不況の波が来たか、と感じてしま
いますね。
とりあえず、武蔵小杉駅南口地区の西街区、東街区のように駅隣接
でプレミア性の高い開発案件は延期されにくいでしょうが、優先度の
あまり高くない案件については特に流動的な面が強くなっていくかも
しれません。
もっとも、武蔵小杉を離れた話になりますが、プレミア性の高い再開
発の目玉であっても、今や安泰とはいえない現状があります。横浜市
中区の大規模再開発、北仲地区の再開発事業において、目玉である
森ビルの超高層ビルをはじめとする3棟が着工延期になりました。
■神奈川新聞 再開発の目玉・超高層ビル着工延期/横浜・北仲通北地区
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjan090177/
■神奈川新聞 北仲通再開発で大和地所の2棟も着工延期
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjan0901334/
こちらも開発事業内容自体の見直しが入りそうな状況です。
やはり、現在の経済情勢では実際に着工するまでは確実とはいえ
ないのでしょうね。
さて、事業見直しの結果、(仮称)新丸子B計画がどうなるのかはわ
かりませんが、とりあえず着工は当面見合わせということになるもの
と思います。
■(仮称)新丸子B計画 マップ
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:中丸子地区 C地区
2008/10/29エントリ 中丸子地区に「三井のリパーク川崎中丸子」オープン