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2025年
02月19日

「川崎フロンターレに欠かせない選手」安藤駿介が3191日ぶり公式戦出場しACLE勝利、出場への準備と地域貢献続け

川崎フロンターレは、2024シーズンから継続して「ACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)」のグループリーグを戦っています。

これまでの戦績ですでにベスト16進出は決定していますが、グループリーグの最終第8節「川崎フロンターレvsセントラルコースト・マリナーズ戦」が等々力陸上競技場で開催されました。

この試合は川崎フロンターレアカデミー出身のゴールキーパー、選手会長の安藤駿介が実に3191日ぶりの公式戦出場を果たし、見事2-0のクリーンシート(無失点)での勝利を収めました。

■川崎フロンターレACLE第8節 安藤駿介3,191日ぶり公式戦出場
川崎フロンターレ安藤駿介3191日ぶり公式戦出場
(試合フォトグラファー:本平基)

■スタメン出場した安藤駿介


安藤駿介は、川崎フロンターレアカデミー出身の生え抜きゴールキーパーです。
2009年にトップチームに昇格し、ロンドン五輪代表に選出されるなど同世代において優秀な選手としての評価を得ていました。

トップチームでの出場機会には恵まれなかったものの、常に準備を怠らず、またピッチ外でも選手会長として地域貢献に積極的な参加を呼びかけ続けるなど、「クラブに欠かせない存在」としてファン・サポーターの誰もが知る選手として成長してきました。

このACLEは16日に開催されたJ1リーグ開幕戦から「中2日」での連戦であったこと、チョン・ソンリョンの出場停止等もあり、コンディションを高く維持し続けていた安藤駿介がスタメンの座を掴むこととなりました。

■フィールドプレイヤーにコーチングする安藤駿介




安藤駿介は身体能力が傑出しているわけではありませんが、確かな技術に加えて、フィールドプレイヤーへの的確なコーチングが強みです。

この試合も同選手の大きな声がピッチに響き渡っていました。

セントラルコースト・マリナーズの「枠内シュート」はゼロに終わり、安藤駿介が派手に活躍するピンチはなかったのですが、それはコーチングによって危機を未然に防いだことも要因であったことと思います。

■長谷部茂利監督


安藤駿介は、鬼木監督の7年間は一度も起用されることがありませんでした。

元韓国代表のチョン・ソンリョンが絶対的な正ゴールキーパーであり、フィールドプレイヤーと違って基本的には途中交代がないこともあって出場機会が得られていませんでした。

この試合の出場はさまざまな選手事情も絡んでいましたが、今季からは長谷部茂利監督に代わり、各選手が横一線で新たな視点で評価される状況にあること、常に準備を続けてきた安藤駿介のコンディションが出場に相応しいものであったことが大きかったでしょう。

長谷部監督は安藤駿介に関し、「いつ試合に出てもいいという準備、無失点にできるんじゃないかという技術の両方を持っていると思いました」と評しました。

■キャプテンマークを付けた車屋紳太郎


またこの試合はベテランの車屋紳太郎が今季初出場を果たし、スタメンでキャプテンマークを付けていました。

後半のコンディションで交代となりましたが、昨シーズンの負傷はもう問題ないようです。

■同じく、今季初出場の家長昭博


また鬼木監督政権では絶対的な存在だった家長昭博は、ここまでの2戦はベンチ外に。
この試合で初スタメンとなりました。

新監督が戦力を試している時期でもあり、今後存在感を高めていけるか、注目されるところです。

■PK獲得した山内日向汰のドリブル


■エリソンがPKを決めて先取点


■闘牛のゴールパフォーマンス


先取点は前半36分。
山内日向汰のドリブルがPKを獲得し、エリソンがPKを豪快に突き刺しました。

エリソンのゴールパフォーマンスは「闘牛」です。

■2点目はマルシーニョのループシュート




2点目は後半アディショナルタイム8分に、マルシーニョがループシュートを決めました。
パトリッキ ヴェロンのラストパスも見事でした。

■サポーターの前に立った安藤駿介




試合後、サポーターへの挨拶は勿論安藤駿介です。

インタビューでは
「すごく長かったなと思います。他の選手からすれば単なる1試合かもしれませんが、自分にとっては待ち望んでいた瞬間でした。どんな形であれチャンスをもらえ、しっかりゼロで終わって、勝って戻ってこられたので本当に良かったです」
と、喜びをかみしめるようでした。

インタビューで目が赤いように見えたのは、「ドライアイです」とのこと。

また安藤駿介は「しっかりと自分がポジションを奪う気落ちでやりたい」と今後に目を向けつつ、「また準備していきます」とピットを後にしました。

開幕戦ではアカデミー出身の4人が4得点で活躍したのに続いて、またアカデミーの星が輝いた1日でした。

■「Uvanceとどろきスタジアム」の看板はマスキング




なお、「ACLE」は所定のスポンサー以外の企業ロゴを露出することができないようで、開幕戦にあわせて設置されていた「Fujitsu Uvance Todoroki Stadium」の看板はマスキングされていました。

企業色のない「Kawasaki Todoroki Stadium」になっていました。

メインスタンドで「Uvance」は透けて見えますが、「Fujitsu」のロゴは念入りにマスキングされていましたね。

川崎フロンターレの公式サイトの記録でも試合会場は「等々力陸上競技場」とされています。
それにあわせて、本記事冒頭の記載も「等々力陸上競技場」とさせていただきました。

■アジアンフードのスタジアムグルメコーナー


■フィリピン料理のキッチンカー


■バナナ春巻き


ACLEでは、アジア各国のスタジアムグルメも魅力の一つとなっています。
写真はフィリピンのバナナ春巻きです。

温かい状態で食べられますので、寒い冬には良いですよ。




安藤駿介選手は、選手会長として川崎フロンターレの地域貢献活動に積極的に参加しています。

昨年はグランツリー武蔵小杉で開催された読み聞かせイベントに参加し、「川崎フロンターレの強みと課題は?」という質問に対して率直に答えてくれました。

「強みはクラブと地域の皆さん、ファン・サポーターの方の一体感というか、そういうものはお他のクラブにないような色をしていますし、まあ、そこは自信を持って言えるものであります」

「また課題をね、あんまり調子よく言っちゃうと自分の身が危ないようなことになっちゃうからあんまり大きな声では言えないんですけど、まあやっぱりコロナ禍以降、ちょっとずつこう、ファン・サポーターとチームの距離はちょっと感じるところではあるので、そこはもう1回、選手ではありますけど、ちょっと直していかなきゃというか、コロナ禍以前はフレンドリーでもっと接していたイメージがあったんですけど、なかなかね。あれ以降ファンサービスも減っていると思うし」
…っていうとね、いろんな選手から反発をくらうこともあるんで、やりづらい部分はありますけどただまあ、僕の本音としては練習見学の日にちをもうちょっと増やすとか、そういうことはもうちょい言ってって良いかなーとは思います」

選手会長としてピッチの外でも誰よりも責任感を持ち、チームを引っ張る姿を垣間見ることができました。

■グランツリー武蔵小杉で絵本の読み聞かせイベントに参加する安藤駿介選手


弊紙では過去3回、地域貢献活動で安藤駿介選手の囲み取材をさせていただき、武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで公開させていただいております。

どうぞご視聴ください。

武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル「川崎フロンターレ選手会 等々力緑地清掃活動」


 ■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル 川崎フロンターレら取り組む障がい児のサッカー観戦体験!「2024えがお共創プロジェクト」


■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル 安藤駿介・宮城天が地域貢献の思い語る!「2024フロンターレ選手と本を楽しもう!」inグランツリー武蔵小杉


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