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2025年
05月29日

Tリーグ優勝「木下アビエル神奈川」平野美宇選手らが川崎市長訪問し地域に感謝、「市役所に卓球台設置」提案も

川崎市川崎区を拠点に活動する卓球チーム「木下アビエル神奈川」が、ノジマTリーグ2024-2025シーズン優勝を果たしました。

同チーム所属の平野美宇選手らが川崎市の福田市長市民スポーツ室中根室長を表敬訪問し、ホームタウンである川崎市の皆さんへの感謝を伝えました。

また歓談の中で同チームを運営する株式会社木下テーブルテニスクラブの河西智典社長からは、「川崎市役所に卓球台を置かせていただけないか」と提案があり、福田市長が前向きな検討を約束する一幕もありました。

終了後には平野美宇選手囲み取材も行われまして、本記事では表敬訪問から囲み取材までの全文を掲載いたします。

■木下アビエル神奈川がTリーグ優勝、平野美宇選手らが川崎市長を表敬訪問
平野美宇選手が川崎市長表敬訪問

木下アビエル神奈川は、ハウスメーカーの木下工務店などで構成される「木下グループ」傘下のTリーグの女子卓球チームです。

2018年に新設され、日本代表だった石川佳純選手らを擁してTリーグに参戦。
2022-2023シーズンに初優勝し、今回の2024-2025シーズンが2回目の優勝となります。

昨年からは平野美宇選手がキャプテンに就任し、今回の表敬訪問も河西智典社長、王子嘉樹(おうじよしき)新監督とともに参加しました。

以下、全文をお伝えいたします。

■川崎市役所本庁舎 市長応接室での歓談


■株式会社木下テーブルテニスクラブ 河西智典社長


(河西社長)
市長、お時間いただきましてありがとうございます。木下アビエル神奈川、川崎区崎3丁目を拠点に、我々活動しておりますけれども、皆様の温かいご支援とご声援もあって 24-25シーズン、優勝することができました。

リーグ戦は 2位で着地したんですけれども、プレーオフをここにいるキャプテンでエースの平野を中心によくまとまり、準決勝決勝と勝つことができまして、2回目の優勝を勝ち取ることができました。

本当に皆さんのご支援ありがとうございました!

■平野美宇選手


(平野選手)
今日はこのような機会をいただきありがとうございます。私たち木下アビエル神奈川は、2024-2025 シーズンに優勝することができました。


さっき言ったようにリーグ戦のほうでは 2位でセミファイナルから(ブレーオフに進出)だったので、とても悔しいこともあったんですけど、今シーズン、ずっと監督だった中澤監督の最後だったので、このメンバーで最後優勝することができて本当に良かったなと思っています。

本当に、普段から川崎で練習をやってたのもあるし、ホーム戦だったり川崎市の皆様の応援だったり、周りのスタッフさんの応援があっての優勝だと思うので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今シーズンからも続くので、これからも頑張ります。よろしくお願いします。

■川崎市 福田紀彦市長


(福田市長)
改めて優勝おめでとうございます。
Tリーグすごい盛り上がってますね。熱烈なファンの皆さんたくさんいらっしゃって。川崎区だと聞くに、やっぱり地元感がすごいあって、皆さん地元の方に自慢されてしまって(笑)、「アビエルがここで練習してんだよ」っていうので、皆さん誇りをもって、地元のチームという意識は非常に高いので、もう「My team」「Our team」という形になっているんじゃないかなと。

いろんなところに、100周年の時もそうですけど、貢献いただいて、ゲーム以外のところでも地元に貢献いただいているということで、本当に感謝申し上げたいと思います。

ぜひ、2年ぶりの優勝ということですけれども、今度は追われる側と言ったらあれですけど、ディフェンディングチャンピオンとして、次のシーズンに王子新監督のもと戦われるということで、ぜひという風に思っております。素晴らしい成績を本当にありがとうございます。

■木下アビエル神奈川 王子嘉樹新監督


(福田市長)
王子新監督は遼寧省のご出身ですね。神奈川県の姉妹都市で、川崎市は遼寧省の瀋陽市が姉妹都市なんです。

(王子監督)
僕は12年間藩陽市での遼寧省のチームでずっと練習していました。

(福田市長)
そうでしたか。2~3月に遼寧省の副市長も訪問されたんです。なのでアビエルの新監督がそういうつながりもあるのかと思うと嬉しいです。

(河西社長)
ぜひ、そういう方々が川崎にいらっしゃる際は、タイミングがあえば試合や練習場のほうに足を運んでいただけたらと思います。

(福田市長)
ぜひ、よろしくお願いします。

■川崎市役所に卓球台設置を提案する河西社長


(河西社長)
市長にこんなところでお願いするのはあれなんですけれども、我々皆さんにもっと卓球を楽しんでもらいたいなと思っていまして、例えば市役所の空いているところに、卓球台とかを1台置かせていただけないかなと(笑)
卓球も頑張っているぞと。皆さんいっぱいいらっしゃいますけど、サッカーやダンスやバスケなど。卓球も是非。

(福田市長)
ああ、面白いですねえ。

(河西社長)
1階でも2階でもどこでも持ってまいりますんで、ぜひ。

(福田市長)
例えばアビエル応援期間みたいなのをやって、自分でも卓球をやる、そしてアビエルを応援するみたいなのはちょっと面白いかもしれませんね。

(河西社長)
是非、持ってまいりますんで、期間限定でも結構でございますので。

(福田市長)
それは面白い。ぜひ検討させてください。

(河西社長)
川崎のみんなが、いろんなところで卓球をできるかたちにやっていきたいなと思っていまして。可能なら「こ文(こども文化センター)」の卓球台も古くなってきたかなということがあれば、我々の方でより良いものに変えていきたいなとか。お客様が待つ時間があればやれるように。

(福田市長)
面白いですね。人がいっぱいいるところが良いですね。

(社長)
はい、銀柳街でもどこでも(笑)

(福田市長)
是非、いい方法を考えます。それは面白いですね。サッカーとか、ここにフィールドを作ってとか難しいですけど。

(河西社長)
卓球はスペースが(コンパクトで)。そして老いも若きも。男も女もできると思いますので。

(中根室長)
ニューヨークの公園にありましたよね。卓球台が。外でしたけど。

(福田市長)
あれもびっくりしましたよね。

■木下アビエル神奈川 平野美宇選手


(福田市長)
(平野選手は)ファンがすごくて、追っかけもすごいでしょう。

(平野選手)
川崎のホームで試合をさせてもらうときに、毎回来てくださる方とかいるので、Tリーグに参戦してからそういうファンの方が増えました。
本当に試合を見てくれるだけじゃなくて、イベントとか試合の前にあったりするので、また海外の試合とは違った、ファンの方との交流もできるから、応援してくれるファンの方が増えてすごい嬉しいです。



(福田市長)
試合の前後もエンターテイメントな感じがすごいですよね。だから意外と入りやすいというか。光の当て方もうまいですし盛り上がりますよね。

(河西社長)
私個人的にはまだまだ盛り上げたいなと思っていますので、ぜひ皆さん来ていただいて、いろんなところで卓球も体験していただいて。10年後、20年後にはそこで卓球を始めた子が、うちでプレーしてもっともっと上の大会でがんばるという感じになれば、こんな良いことはないと思っています。

(福田市長)
やっぱり地元にチームがあるって、スターが身近にいるんだっていうことだけで全然子どもたちの意識が違いますもんね。ホームの時は近くに観に行けるなんて、こんなに恵まれた環境はないですし。本当にある意味スターぞろいですから。

(河西社長)
(平野選手は)今シーズン17勝1敗です。

(福田市長)
驚異的な勝率ですね。1敗しかしないんですもんね。

(河西社長)
途中までずっと連勝しててですね、これは(全勝)行くんじゃないかなと。最後ちょっと惜しかったんですけど、でもすごい成績です。

(福田市長)

Tリーグが始まってから、全勝した選手っているんですかね。

(平野選手)

いないかもしれないですね。

(福田市長)

勝率94%くらいですか。めちゃくちゃすごいですね。



(平野選手)

婚しかったのは、その 1敗した選手に最後ファイナルでって優勝したので。最後返せてよかったです。1敗で悔しかったんですけど。

(福田市長)

なるほど、最後で返したと。
でも調べてみたいですね。この勝率って過去最高だったりすると。



(福田市長)
靴はきまっているんですか。スポンサーとか。

(平野選手)
シューズはいつも決まっています。スポンサーさんなんですけど。いつも自分の足の形とかに特別にあわせてもらって、インソールとかも作っています。

(福田市長)
特注!みんなそうなんですか。
(平野選手)
特注の方もいれば、外側は売っているものだけど、インソールは自分で作っている選手もいます。そのパターンは結構多い気がします。

(福田市長)
あれだけ激しく動くから、微妙なずれみたいなのは本当にあれですよね。

(平野選手)
シューズもそうですし、ラケットとかラバーもすごいこだわっている選手は多いです。



(福田市長)
平野選手のこだわりは。

(平野選手)
私もラケットって同じ種類一杯あるんですけど、木で作られているんですよ。なので同じ種類なのに全然違うんですよね。同じ種類でも、5枚ぐらい試しても、1個ずつ全然違うので。なので、私も同じラケットを3~4年くらいずっと使っています。

(福田市長)
同じ種類のラケットなのに違うんですか。

(平野選手)
全然違います。このラケット飛ぶとか、飛ばないなとか、なんか違うなというのがあります。

(福田市長)
気に入ったタイプをずっと使うんですか。

(平野選手)
人によって違うんですけど、私はもう3年くらい使っています。そういう選手は結構多くて、そのラケットがだめになってしまうと、スペアラケットは違う感覚だったりします。

(福田市長)
なんだかスペシャルな話を聞いてしまった気がする。本当にこういう(デリケートな)差ですもんね。





■サイン入りユニフォームのプレゼント


■記念撮影




■フォトフレームのプレゼントも


歓談後、平野美宇選手よりサイン入りユニフォームと、フォトフレームのプレゼントがありました。

記念撮影をして、表敬訪問は終了です。

そののち、5分程度平野美宇選手の囲み取材がありました。

■平野美宇選手囲み取材


--今シーズンを振り返ってどうか。

日本ペイントさんがすごい勢いがあったので、ちょっと厳しいかなっという気持ちも正直あったんですけど、でも最後このメンバーで優勝したいという気持ちと、監督に優勝を届けたいという気持ちが本当に、その少しの差で最後上回ったなというふうに思っていて、なので優勝できた時は嬉しかったです。

-キャプテン2年目。悲願の優勝だったか。

そうですね。去年は決勝で負けてしまったので、まあ特にキャプテンとしてやっていることはそんなないんですけど(笑)、でもうれしかったです。はい。

--キャプテンとして気を配ったことは。

私はまとめる性格ではないんですけど、みんなと結構仲良くできることは得意なので、できるだけ話すようにしました。

--河西社長より提案された卓球台の設置については。

今普通に練習するだけじゃなくて、オフィスとかに置く用みたいなのもあるんですよ。打つのもできるし、食べたりとかできるみたいな。机にもなるみたいな。いろんなのがあるので、ここにも置いていただけたら嬉しいですし、ここだけじゃなくて卓球をあんまりやったことない方も、ハードル高く思われがちなんですけど、ちっちゃいのとかもあるので、置いてもらえたらうれしいです。

--地域で卓球熱は感じるか。

私もここのチームは3年目で、最初の4年間は大阪にいたので、高校3年で個人的にもすごい応援してくれるファンが増えて、やっぱり川崎も来やすいというか、電車的にも来やすい場所なので、毎回来てくださるファンの方も増えてすごい嬉しいですし、すごい卓球だけじゃなくて、サッカーとかバレーとかバスケとかたくさんいろんなチームがある地域なので、やっぱりまだサッカーのイメージとかがすごい強いと思うんですけど、卓球ももっといろんな方に、川崎の方に知ってもらえたらうれしいです。

--来シーズン、リーグに向けて目標は。

個人的な話になっちゃうんですけど、アビエルとしては3回中2回優勝していて、個人的にはたぶん6シーズンやっているんですけど、5回優勝してまして。なかなかこんなに優勝している選手っていないと思うので、このジンクスを止めないように頑張りたいです。

--川崎の方にメッセージを。

私たちの努力だけでなく、川崎市の皆さんの応援だったり、もちろん地域から川崎のホームに応援に来てくださる方の力あっての優勝だと思っているので、感謝したいですし、シーズンは今年も続くので、また試合があったら観に来ていただけたら嬉しいです。 



レポート記事は、以上です。
川崎市のホームタウンスポーツに「卓球」もある、ということで、木下アビエル神奈川を是非ご紹介したいと思いました。

平野美宇選手はパリ五輪の女子団体で銅メダルを獲得するなど、中国選手に伍する活躍を続けています。

全国的な知名度で言えば、川崎市内のアスリートの中でもトップクラスではないでしょうか。
木下アビエル神奈川には、張本美和選手などスター選手が在籍しています。

■「かわさき推しメシ」最終審査に参加した木下アビエル神奈川の木原美悠選手
木下アビエル神奈川の木原美悠選手

表彰式

木下アビエル神奈川は、地域の活動にも協力しています。

今年1月には「#かわさき推しメシ」2024の最終審査・表彰式に木原美悠選手が参加しており、弊紙でもご紹介しておりました。

また中原区でも、活動される姿をご紹介する機会があるのではないでしょうか。

■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル 木下アビエル神奈川がTリーグ優勝、平野美宇選手らが川崎市長を表敬訪問


また今回、表敬訪問の様子を1分弱の動画にまとめております。
平野選手を動画で観たいというかたは、こちらをご参照ください。

【関連リンク】
木下アビエル神奈川 ウェブサイト
2025/1/8エントリ 「#かわさき推しメシ」2024グランプリ決定、グランツリー武蔵小杉で最終審査&表彰式を開催

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