上丸子小・下沼部小の仮設校舎、間に合わず
2008/12/19エントリにおいて、武蔵小杉再開発地区の小学校が
キャパオーバーになっていることを取り上げました。2008年度の
川崎市議会第5回定例会の答弁によってあきらかになったもの
で、内容を再掲しますと下記の通りです。
■答弁の概要
●中原区では、2014年度までの小学校児童数の増加を推計
(クラスはいずれも普通学級)
下沼部小学校 522人・13クラス増加
上丸子小学校 315人・9クラス増加
今井小学校 395人・10クラス増加
西丸子小学校 145人・3クラス増加
中原小学校 117人 3クラス増加
東住吉小学校 31人減少 1クラス増加
●再開発エリアの下沼部小学校、上丸子小学校において2009年
度にキャパシティ不足が発生
下沼部小学校 4クラス不足 ⇒ 仮設校舎を4クラス分設置
上丸子小学校 2クラス不足 ⇒ 仮設校舎を3クラス分設置
●今井小学校において2014年度に10クラス不足、新校舎を増築
今井小学校 10クラス不足 ⇒ 新校舎を11クラス分増築
※2009年度に設計、2010年度に着工、2011年度に竣工予定
顕著なのは再開発地区が学区に含まれる下沼部小学校・上丸子
小学校と、住宅街の中心にある今井小学校でした。下沼部・上丸子
の両校については、とりあえず2009年4月より仮設校舎を設置する
ことにより凌ぐこととなっていたのですが・・・、この仮設校舎、何と
両校とも間に合いませんでした。
この件については、タウンニュース中原区版ですでに報じられて
いるものです。
■タウンニュース中原区版 仮設校舎建設 新学期に間に合わず
http://www.townnews.co.jp/020area_page/02_fri/01_naka/
2009_2/04_03/naka_top2.html
■上丸子小学校の仮設校舎
完成が遅れた理由は、上丸子小学校は建設場所の変更、下沼部
小学校は工事の遅れということで、3月中旬完成予定が4月下旬の
完成となりました。
それに伴い、校舎として利用が開始されるのは5月上旬に順延と
なっています。その間、特別教室を臨時に使用することなどにより
対応するようです。
上記の写真は上丸子小学校の仮設校舎ですが、これはほぼ完成
に近い状態のものと思われます。5月上旬ということは、ゴールデン
ウィーク明けくらいから利用できるのでしょうか。早く利用できるよう
になると良いですね。
さて、この事態は、そもそもが再開発等による人口増加に対する川
崎市の読みが甘かったことに起因しているものです。
■2003年7月9日 川崎市議会における教育長の答弁
「武蔵小杉駅周辺開発に伴う通学区域についての御質問でござい
ますが、再開発地域の通学区域につきましては、中丸子Ⅰ街区と
中丸子Ⅱ街区は下沼部小学校、玉川中学校となり、小杉3丁目中央
地区は今井小学校、今井中学校となります。小杉駅南部地区は、
東急東横線を挟んで西側は今井小学校、今井中学校となり、東側は
上丸子小学校、中原中学校となります。いずれの学校も教室数など
の施設面では、武蔵小杉駅周辺開発に伴う児童生徒の増加に対応
できるものと考えております。」
上記のように、教育インフラ上も懸念なしとの認識を川崎市は持って
いたわけですが、現状は大幅に異なる結果になっています。
そうなってしまった現状は変えられませんので、仮設校舎や新校舎の
設置など、必要な対策を講じなければなりませんが、それも2校ともに
予定された新学期に間に合わず、というのは少々お粗末と言わざるを
得ませんね。
川崎市は、工期が遅れている横須賀線武蔵小杉駅の開業を、巨額の
追加市税を投じてでも死守する大変な意気込みですが、同じように
義務教育のインフラ整備(というか応急手当)も死守していただきたい
ところです。
今回の仮設校舎で児童数の増加に対応しきれるものではありません
ので、今後も行政としては引き続き手立てを講じる必要があります。
例えば下沼部小学校であれば、2014年度までに13クラスが増加する
のに対し、今回の仮設校舎は4クラス分でしかありません。上丸子
小学校でも同様で、来年度以降さらに足りなくなっていくのが目に
見えています。
抜本的な解決は難しいことと思いますが、子どもたちの学校生活に
大きな支障が出ないことを願っています。
■上丸子小学校
■上丸子小学校の既存校舎
【関連リンク】
2008/12/19エントリ 武蔵小杉再開発地区の小学校がキャパオーバーに
2009/3/7エントリ 上丸子の猫