府中街道拡幅・廃墟のゆくえ
拡幅計画が進められている府中街道ですが、そのうち東横科学付近
から市ノ坪交差点までの区間の用地買収が徐々に進んでいます。
■東京応化工業隣接地の廃墟
これは、2008/3/11エントリでも取り上げました、東京応化工業
(写真奥)の隣接地にある廃墟です。前回エントリ時点ではまだ個人
所有の土地だったのですが、2008年12月に川崎市による買収が
成立しています。
ずっと取り壊されないのは買収が成立していないことが理由と思って
いましたが、川崎市の所有となってから半年が経過しています。
おそらく、全体の拡幅工事の進捗にあわせて着手するのでしょうが、
府中街道のこの区間の拡幅は2011年度完了を目標としていますの
で、まだしばらくこのまま放置されるのではないでしょうか。
■廃墟と再開発地区のマンション
この廃墟がどの程度の強度を保っているのかわかりませんが、特に
周囲に防護柵等もない状態です(2階への階段はさすがにロープで
簡単に封鎖してあります)。
子どもが遊んだりすると危険がありますので、早めに取り壊した方が
良いと思いますが・・・。
■東京応化工業前の拡幅用地
■東京応化工業向かい側の拡幅用地
前述の廃墟を除いては、東京応化工業付近から綱島街道の交差点
までの拡幅用地はほぼ確保されている状態で、これは前回エントリ
から変わりません。
■東京応化工業以南の拡幅用地
前回エントリ以後、東京応化工業以南についても、一部建物が取り
壊され、新たに更地になっている部分がありました。拡幅用地の取得
率が徐々に上がっているのがわかります。
これは東京応化工業の向かい側(元住吉側)ですが、こちら側が
特に進んでいるようです。東京応化工業側は東横化学のまとまった
工場用地がありますので、これは、進むときには一気に進むのかな、
という感じです。
さて、この府中街道の拡幅予定をおさらいしますと、直近の川崎市
議会において当局が下記のように答弁しています。
■府中街道拡幅 市ノ坪工区(約600m)
①東横科学~市ノ坪交差点 2009年度工事着手 2011年度完成目標
②市ノ坪交差点~東急高架下 2009年度用地取得開始 2012年度完成目標
上記区間を「市ノ坪工区」と呼びまして、昨年度末時点での用地取得
率は43%となっています。用地取得済み43%の大半は、今回取り上
げた①の区間でしょうから、②の区間の用地取得はまだまだこれから
になるものと思います。
個人的には、②の区間があと3年程度で拡幅完了するとは思えず、
2012年度完成はあくまで目標、という印象を受けます。
この府中街道は以前も取り上げたように、幹線道路でありながら歩道
が狭く、あるいは歩道が存在しない部分もある状態で、早期の拡幅が
望まれるところです。
東急高架下以北も多少拡幅用地が確保されている部分もあるのです
が、実際に拡幅が完了するのはかなり気の長い話になりそうです。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:その他関連情報 府中街道
2007/10/13エントリ 府中街道の歩道
2008/3/11エントリ 府中街道拡幅
2009/5/27エントリ 都市計画道路 武蔵小杉駅南口線全線開通