東京機械製作所が武蔵小杉再開発用地を売却
東京機械製作所が、2009年8月13日付の取締役会において、武蔵
小杉駅近接の所有地を東京建物および伊藤忠都市開発に8月31日
付けで売却することを決議しました。
これは、取締役会同日のプレスリリースにおいて開示されています。
■東京機械製作所 固定資産の譲渡に関するお知らせ
http://www.tks-net.co.jp/ir/news090813a.pdf
最初に申し上げておきますが、これは東京機械製作所玉川製造所の
用地売却ではありません。パークシティ武蔵小杉北側の新丸子東
3丁目地区内の保有地に関するものです。
プレスリリース内の表記では、
中原区新丸子東3丁目928-1 2,693.75㎡
と記載されています。
地図ソフトやYahoo!地図情報等の表示ですと、新丸子東3丁目地区
C地区の「新・フローラルガーデン」の区画を指してしまうのですが、
面積が合いません。
一方、新丸子東3丁目地区B地区の「(仮称)武蔵小杉F1地区分譲
マンション」は、公示による事業区域の面積が2,693.77㎡となって
おり、ほぼ合致します。
また、事業者も東京建物となっていること、着工のタイミングとしても
大体合っていることから、これはB地区の「(仮称)武蔵小杉F1地区
分譲マンション」の用地を指していると考えて良さそうです。
■B地区 (仮称)武蔵小杉F1地区分譲マンション用地
■(仮称)武蔵小杉F1地区分譲マンションのイメージパース
なお、以前公表された「(仮称)武蔵小杉F1地区分譲マンション」の
事業区域の図面を見ると、一部C地区が含まれていることがわかり
ます。
■(仮称)武蔵小杉F1地区分譲マンション計画図面
上記のようになっていますので、大部分はB地区の用地売却であり
ながら、プレスリリース上に記載された代表番地がC地区のものと
なってしまったのではないかと思います。
ところで、現地の「(仮称)武蔵小杉F1地区分譲マンション」の公示
ですと、事業者は東京建物および東京機械製作所となっていました。
公示時点では東京機械製作所も事業主体となっており、伊藤忠都市
開発は加わっていないかたちです。
これは単なる推測ですが、今回の売却により基本的に東京機械製作
所は手離れし、そのままですと東京建物の持ち分が多くなってしまい
ますので、その分を伊藤忠都市開発が引き受けたということではない
かな、と思いました。
しかしやはりというか、伊藤忠もみずほ系ですね。東京機械製作所に
関連する開発は、東京建物にしても伊藤忠都市開発にしても、東京
機械製作所が所属するみずほグループ・芙蓉グループ関連で固め
られています。
今回の売却は、プレスリリース内にも記述がありますが、固定資産の
売却により財務体質の強化を図るもので、厳しい企業業績(2009年
3月期で59億円の当期純損失)を反映したものと推察されます。
今回はプレスリリースの情報提供をいただきまして、エントリさせて
いただきました。ありがとうございました。今後引き続き確認していき
たいと思います。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:新丸子東3丁目地区
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