水難事故に備えよう
武蔵小杉周辺には数多くのスイミングクラブがありますが、今日は
ここガス橋の近くにあるNECグリーンスイミングクラブ玉川において
着衣泳教室という面白い取り組みが行われていたのでご紹介します。
■NECグリーンスイミングクラブ玉川 公式ウェブサイト
http://www.neclivex.co.jp/gsc/tamagawa/
■NECグリーンスイミングクラブ玉川(NECグリーンプラザ)
着衣泳教室とは何か?というと同クラブの案内によれば、
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楽しい夏休みが、もうすぐやってきます。夏は野外活動のシーズン
です。海、河川、湖など、水辺との出会いが多くなります。
着衣泳(服を着たまま泳ぐこと)を経験しておくことにより、
不意に水に落ちたとき、どう対処したらよいかの心構えと対応能力を
備えることができます。
夏休みを楽しく、安全に過ごしていくため、当クラブでは着衣泳を
指導の中に取り入れます。
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なるほど。服を着たまま実際に泳ぐとは確かに普段経験できるもの
ではありません。実際に平服で泳いだことがある人は非常に少ない
のではないでしょうか?
■着衣泳教室
さて、子供達は持参した「普段着」を持ち出し浮き具を付けた子も、
自分で泳げる子もみんな普段の服に身を包みます。果たしてうまく
泳げるのでしょうか?
■ペットボトル
その間に、こちらでは何やら準備が進んでいます。
少しだけ水の入ったペットボトルがたくさん出てきました。
これは何に使うのでしょうか?
■水中障害物
一方こちらでは水中に台を沈めたり浮島のようなものがあったりと
さながら障害物競走のようなコースが作られています。
■仰向けに押される
さてさっそくレッスンが始まりました。コーチの説明を受けて何をやる
のかと思ったら・・・なんと後ろの子が前の子をプールに向かって
仰向けに突き飛ばしています。
これは不意に足を滑らせて後ろ向き水に落ちたときの練習?
なのでしょうか?
■ペットボトルを投げ込む
そして先ほどのペットボトルを落とされた子に向かって投げています。
どうやらこれにつかまれということのようですね。
とりあえず何でもいいから浮くものを投げて渡せ、という訓練なので
しょう。
しかしあんな小さなもので大丈夫なの?と思ったら、意外にも
子供達は上手につかまって、ラッコのように背泳ぎしたり、
バタあしをして泳いでいきます。結構泳げるものなんですね。
■水中歩行練習
こちらでは水中歩行の練習のようです。台の上を歩いたり泳いだり
して進んでいきます。
■水中障害物競走
こちらは先ほどの障害物コースです。飛び込んで泳ぎ、台を越えて
また泳ぎ、さながら川で半分水に沈んでいる岩を想定したような
コースでしょうか?濡れた服は重たいはずなんですが、なんだか
面白そうですね。
■プール全体
隣のコースではコーチに抱えられ水に投げ込まれたり、自分から
飛び込む子供達の姿も見かけられました。「水に落ちる」という経験
も大事なのでしょうね。子供達は楽しそうにやっていましたが。
不意に水に落ちたときの対処、といってもただ単に泳ぐだけでなく、
落ちたところからやるとはなかなか本格的でした。
服装で心構えといえば、武道の世界でも薩摩示現流などではいつ
敵と争いになっても慌てないように普段の稽古を平服姿でも行う、と
いう有名なエピソードがあります。
要は普段から「いざというときの心構え」が大事ということなのでしょう。
※ ※ ※
さて一方こちら中原消防署ではレスキュー隊がよく訓練を行っている
姿を見ることができますが、この日は「水難事故の救助訓練」と
思われるものを行っていました。
■中原消防署のレスキュー隊
いつものようにスルスルとロープを伝っていき、中央に落ちている
物体(要救助者)に向かって、まずは声をかけて浮き輪を投げ渡して
います。次に対岸まで渡り今度は半分宙吊りになった救助隊員が
引っ張られて中央に向かっていきます。
水の中で意識を失った人を、抱えて岸まで連れ戻すのはちょっと
考えただけでも容易なことではないでしょう。
日ごろのこういった訓練がいざというときに役に立つのでしょうね。
お盆休みも終わったところで、ようやく気温も上がって夏らしい
日差しが見られるようになりました。夏休みになると残念ながら例年
水の事故というものが各地で絶えませんが、みなさんには事故の
ない楽しい夏休みを過ごしていただきたいと思います。
【関連リンク】
NECグリーンスイミングクラブ玉川 公式ウェブサイト
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区 A地区
2009/2/7エントリ 東急テクノシステム跡地の消防車