南武線高架下駐輪場の半分を廃止、保育園設置へ
武蔵小杉駅近くの南武線高架下でJRが運営する駐輪場のリニュー
アル工事が行われ、一時利用者は2010年1月1日より利用不可、
2010年4月11日より駐輪場のおよそ半分が廃止されることとなりま
した。
駐輪場が廃止された後、保育園を設置することで現在JRと川崎市の
間で調整が行われているとのことです。
この駐輪場は、2007/10/30エントリで取り上げました通り、餃子の
王将側の第一駐輪場が一時利用、不二家側の第二駐輪場が定期
利用となっていましたが、今回の工事により、最終的には一時利用
の第一駐輪場が廃止されることになるものです。
■武蔵小杉第一駐輪場(餃子の王将側。一時利用)
■武蔵小杉第二駐輪場(不二家側。定期利用)
現在、第一駐輪場・第二駐輪場のフェンスにそれぞれ閉鎖のお知ら
せが掲示されています。
■駐輪場閉鎖のお知らせ
これがかなりわかりにくいのですが、事業者側にヒアリングを行った
内容も含めてまとめると以下のようになります。
①耐震補強工事とリニューアルのため、2010年1月1日から4月10日
までの間、第二駐輪場が閉鎖。
↓
②第二駐輪場を利用していた従来からの定期利用者は、2010年4月
10日までは第一駐輪場に移動。
↓
③それにより、第一駐輪場は一時利用者には開放されなくなる。
↓
④4月11日より、定期利用者はリニューアル後の第二駐輪場に再度
移動。ただし、月極利用料は自転車3,000円、バイク4,000円となる。
↓
⑤定期利用者が移動したあとの第一駐輪場は完全閉鎖、保育園に
用地転用を行う。
まず、何よりも大きいのは駐輪場のキャパシティが減少するという
ことですね。現在の定期利用者は場所がわずかに駅から離れるだけ
ですみますが、一時利用者は2010年1月1日から利用できなくなり
ます。
また、定期利用者についても、現在の月極利用料は自転車2,000円、
バイク2,500円ですので、いきなり相当な値上げになりますね。リニュ
ーアルしても駐輪場は駐輪場ですから、そんなに値段が上がるほど
機能性・サービスが向上するとも思えませんが・・・。
第一駐輪場はなぜ閉鎖されるのか、現地には「第一駐輪場の再開発
のため」という記載があります。これを事業者側に確認してみたところ、
第一駐輪場の場所に保育所を設置することで行政と調整中、との話が
複数の担当者から確認できました。
これについてはまだ川崎市の担当課の窓口には話が下りて来ていな
いようですが、なかなか難しい天秤ですね。駐輪場問題と待機児童問
題は、どちらも武蔵小杉の大きな課題ですので・・・。
ただ、いずれにせよ第一駐輪場はなくなってしまい、駐輪場の収容
台数は減少してしまうことは確定事項になります。
近隣で代替になるような一時利用の駐輪場というと、旧中原市民館の
1階駐車場跡に設置されている臨時駐輪場あたりでしょうか。
■旧中原市民館1階駐車場跡の臨時駐輪場
また、2009/10/14エントリで取り上げました、武蔵小杉タワープレイス
広場の駐輪場検討についても、その後の動きが気になるところです。
秋ごろを目処に協議中と市議会で答弁がありましたが、その後まだ
動きがないようですね。
駅周辺で開発を進めながらとなりますので、武蔵小杉駅周辺ではいろ
いろ駐輪場のやりくりが発生しています。再開発による新規駐輪場が
できるまで、うまいこと綱渡りしていけると良いのですが、今回の駐輪
場廃止はかなり痛手のように思われます。
一方で新しい保育園が設置されるとすればどのようなものか、時期は
いつ頃になるのか、気になりますね。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:生活情報:駐輪場 JR駐輪場
2007/10/30エントリ 武蔵小杉の駐輪場が一部月極専用に
2009/10/14エントリ 武蔵小杉タワープレイス広場に、駐輪場設置を
協議中