武蔵小杉を走る電気自動車
南武沿線道路のタワープレイスの対角面にあるケンタッキーフライド
チキンの区画にガソリンスタンドのENEOSがありますが、そこで
ちょっと見慣れないものを見かけました。
■ENEOSに停車中の車
一見普通の給油中の車に見えますが、他の給油設備とはちょっと
離れた場所に一つだけありますし、何か違和感を感じます。
こんなところにあったかな?と思いよくよくみてみると・・・
これは電気自動車の給電設備でした。
■電気自動車の給電設備
そしてこれは三菱の電気自動車「i-MiEV」(アイ・ミーブ)ですね。
■Car Watch 三菱、電気自動車「i-MiEV」を市販化
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20090605_170508.html
一見したところは普通の車が給油しているような風景でしたがこれは
電気自動車が「給電」をしているところだったんですね。電気自動車も
ガソリン車と同じく後列左側に同じような給油口ならぬ給電口(プラグ)
があるとは知りませんでした。
■給電中の「i-MiEV」
それにしてもこんなところに給電設備があったとは知りませんでした。
ネットで調べてみると、これは新日本石油、NEC、ユニシスが行って
いる電気自動車充電インフラの実証実験設備だそうです。
■ITPro(日経コンピュータ)の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091023/339326/
■新日本石油 プレスリリース
http://www.eneos.co.jp/company2/press/2009_2010/2009
0812_01_0940197.html
■日本電気 プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0908/1201.html
■日本ユニシス プレスリリース
http://www.unisys.co.jp/news/nr_090812_smartoasis.html
10月23日から始まった実証実験で、「近隣住民に貸し出したEVに
充電サービスを提供し、課題や問題点を洗い出す」とあります。
新日本石油のプレスリリースによると実施内容は
(1)全22SSに急速充電器を設置し、急速充電サービスを提供
(2)充電中の待ち時間(約30分間)を利用した付加サービスの
提供およびSSを拠点としたEVによるカーシェアリング
サービスの提供
(3)太陽光発電による急速充電器への電力供給
となっています。
なるほど道路側には太陽光発電の文字とメーターがありました。
■太陽光発電メーター
それにしても電気自動車に乗れる方がご近所にいるとは、ちょっと
うらやましい気もします。^^;
ちょうど給電中だった方にお話を伺ったところ、
・モニターの募集に応募して当選した
・一回の充電にかかる時間は約15分。
ガソリン給油より若干長いぐらい。
・だいたい70kmぐらい走る
・この付近では設備はここしかない。
・音はとても静か。
とのことでした。なるほど。
近年、地球温暖化問題や環境対策、エネルギー問題などを背景に、
自動車市場においてはガソリンからハイブリッド、そして電気自動車
へと急速に技術革新が進んでいます。
しかし電気自動車においてはそのインフラの整備(充電)の普及が
大きなネックとなっていると聞いたこともあります。
このような環境のなかで日本のメーカーはトップクラスの技術力で
世界を牽引していると言っても過言ではないでしょう。
その最先端の実験がここ武蔵小杉で行われているとは、なんだか
ちょっと嬉しいですね。
いつの日か電気自動車がもっと身近になったとき、武蔵小杉を走る
電気自動車たちが思い出されることでしょう。
【関連リンク】
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