【Reporter:はつしも】
2018年に開業した
JR川崎駅の「北口通路」に、川崎フロンターレのPRパネルが掲示されています。
2月23日の開幕戦「多摩川クラシコ」を直前に、このパネルが
2019シーズン仕様に更新されました。
開幕戦に向けた選手のご紹介も兼ねて、お伝えしたいと思います。
■JR川崎駅の「北口通路」
JR川崎駅の「北改札」と「北口通路」は、2018年2月17日に開業しました。
これにあわせて、同駅では駅ナカ商業施設「アトレ」のショッピングゾーンもオープンして新たな賑わいを見せています。
川崎フロンターレ関連の展示を行う
「フロンターレロード」(※)が登場したのは、「北改札」と駅の東西をつなぐ「北口通路」です。
※正式名称ではなく、本サイトで便宜上そのように呼称しております。
■「2連覇!!」
■「自分たちを信じて更なる進化を遂げた」
■「川崎の街と共にここから新たな常勝軍団へ!!」
まずこちらは、
「北改札」よりのパネルです。
ここではJ1リーグ2連覇を祝して、2017・2018シーズンそれぞれの優勝セレモニーや、優勝パレードの写真などが掲示されていました。
優勝パレードでは、
MVP家長昭博選手の珍しいピースサイン写真も収められていました。
■「開幕」
そして前掲の2組目のパネルはさらに更新され、
2月23日の開幕戦、FC東京との「多摩川クラシコ」と、3月1日の第2節「鹿島アントラーズ戦」の告知に切り替えられました。
今シーズンは、ホームグラウンドの等々力陸上競技場2連戦からのスタートです。
■東側の選手紹介パネル
そして、北改札よりも東寄りの通路には、
川崎フロンターレに所属する全選手の紹介パネルがかねてから掲示されています。
こちらも
2019シーズンの登録選手に更新されていました。
■1番 チョン・ソンリョン選手、2番 登里享平選手
選手紹介パネルは、
背番号順に撮影された写真が使われています。
背景のふたつの星は、J1リーグ2連覇を表したものです。
1番は正ゴールキーパーの
チョン・ソンリョン選手です。
昨シーズンはリーグ最少失点を記録し、今シーズンも絶対的守護神としてフロンターレゴールを守ることが予想されます。
2番・
登里享平選手は、川崎フロンターレ在籍11年目を迎えます。
左サイドバック、サイドハーフなどでプレイできるユーティリティプレイヤーです。
昨シーズンはスーパーサブ的な位置づけで、戦局に応じて対応できる器用さを見せました。
■3番 奈良竜樹選手、4番 ジェジエウ選手
最初の方の背番号は、ディフェンスの選手が続きます。
3番はセンターバックとして成長を続ける
奈良竜樹選手。前線の選手が得点した時に飛び上がって喜ぶ、ハートも魅力ある選手です。
4番は新加入、ブラジル出身のジェジエウ選手です。
保有権はブラジルのアトレチコ・ミネイロにありまして、川崎フロンターレにはレンタル移籍。
センターバックらしく、186cmの長身です。
■5番 谷口彰悟選手
選手紹介パネルは、
一部の中心選手のみ「ピン」で登場します。
5番・センターバックの
谷口彰悟選手は、チームを牽引する副キャプテンです。
人望あり、リーダーシップあり、2シーズン連続J1リーグ全試合フルタイム出場を果たした鉄人でもあり、長身を生かしたセットプレーからの得点力もあり、イケメンでもあり、落ち着いたコメント力もあり、
ファン感謝デーでは女装芸も見せてくれる「万能型」選手です。
今回が初の「ピン」ですが、順当なところでしょう。
■6番 守田英正選手、7番 車屋紳太郎選手
6番の
守田英正選手は、2018シーズンに大卒ルーキーとして加入しました。
ボランチとしてエドゥアルド・ネット選手からスタメンを奪取し、ルーキーイヤーに日本代表にまで昇りつめた出世頭です。
昨シーズンは背番号「25」でしたが、
田坂祐介選手の「6」を受け継ぎました。
ヴィッセル神戸・浦和レッズからのオファーを蹴って川崎フロンターレに残留した7番・
車屋紳太郎選手らとともに、日本代表に定着することが期待されています。
■8番 阿部浩之選手、9番 レアンドロ ダミアン選手
9番だった赤崎秀平選手のあとには、元ブラジル代表の
レアンドロ ダミアン選手が加入しました。
ロンドンオリンピック得点王にも輝いた同選手は、
先日のFUJI XEROX SUPER CUPで早速初得点を決めました。
この試合では、昨シーズンまでのフロンターレにはなかった
「高さ」によるポストプレーなど攻撃力だけでなく、前線からのプレッシャーなど献身的な守備も光っていました。
同選手が1トップに入ったことにより、昨シーズンまでの1トップ、
小林悠選手がスタメン時点では右サイドハーフに入り、押し出されるかたちで8番・
阿部浩之選手が控えからの途中出場となりました。
ただ、
2連覇の立役者のひとり、8番の阿部選手としても控えに甘んじるつもりはないでしょう。
試合により
2トップなどのオプションもあるでしょうし、両選手とも今後の活躍が期待されるところです。
■10番 大島僚太選手
10番は昨年に引き続き、
大島僚太選手です。
Jリーグの記録上圧倒的なパス成功率、視野の広さ、足元の技術の高さを誇るボランチで、「川崎フロンターレの心臓」ともいわれます。
昨シーズンは川崎フロンターレらしい、見事なパスワークからのゴールがJリーグアウォーズの
「ベストゴール賞」を受賞しました。
■11番 小林悠選手
11番・エースストライカーの
小林悠選手です。
写真ではキャプテンマークを腕に巻いていないようですが、今シーズンも川崎フロンターレのキャプテンをつとめます。
パネルの中で、唯一ボールを持っているのは、やはりチームを代表する選手ということでしょう。
前述の通り、今シーズンは
レアンドロ ダミアン選手が加入したため、1トップ、2トップの一角、あるいは右サイドハーフなど、いくつかの起用法が考えられます。
小林選手は1トップに限らず、日本代表でもサイドハーフを起用にこなしたりもしています。
先日の
FUJI XEROX SUPER CUPでは、ゴール前でレアンドロ ダミアン選手がディフェンダーを3人引き付けたところにフリーの小林選手が走りこんでシュートを打ったシーンがありました。
これは惜しくも外してしまいましたが、両選手の相乗効果で得点が生まれることもありそうです。
■14番 中村憲剛選手
そして川崎フロンターレを象徴する選手といえば、やはり14番・
中村憲剛選手は外せません。
「ワンクラブマン」(一度も移籍せず、ひとつのクラブでプレーする選手)として、プロ生活17年目を迎えます。
38歳という年齢をまったく感じさせず、現在もチームの司令塔として豊かな発想力でキラーパスを出し続けます。
■16番 長谷川竜也選手、17番 馬渡和彰選手
16番の
長谷川竜也選手は、昨シーズンは出場機会が限られ、悔しいシーズンを過ごしました。
第33節・FC東京戦でのゴールと、そのあとにゴール裏で感極まった表情は、多くのサポーターの記憶に残りました。
今シーズンも激戦区のサイドハーフで、まずは齋藤学選手らとスーパーサブの座を争うところからのスタートになるでしょう。
17番は、新加入の右サイドバック、
馬渡和彰選手です。
同選手は
J3のガイナーレ鳥取からプロサッカー選手としてのキャリアをスタートし、その後
J2のツエーゲン金沢、徳島ヴォルティスを経て昨シーズンは
J1のサンフレッチェ広島でプレイしました。
そして今シーズンはJ1王者・フロンターレに加入を果たしました。
ここまで時には逆境もありながら、ステップアップをしてきた選手です。
FUJI XEROX SUPER CUPがプロ人生での「初タイトル」となり、SNSなどで喜ぶ姿を見せていたのが印象的でした。
埼玉スタジアムでの、5万人を超える観客のもとで試合をしたのも初めての経験だったようです。
右サイドバックといえば、
昨シーズンのベストイレブン・エウシーニョ選手が清水エスパルスに移籍となりました。
馬渡選手には、
フロンターレの超攻撃的サイドバックの抜けた穴を埋めることが期待されています。
■19番 齋藤学選手、20番 知念慶選手
19番・
齋藤学選手は、昨シーズンに横浜F・マリノスから加入しました。
昨シーズンは大けがのリハビリに始まり、シーズン途中での復帰となったこともあり、波に乗りきれない1年となったように思います。
齋藤選手といえば、
独特のリズムを刻むドリブル突破が持ち味です。
マリノスの10番を背負い、日本代表経験もあるサイドハーフですから、本領を発揮したパフォーマンスをぜひ見てみたいですね。
20番・
知念慶選手も、昨年フォワードとして出場機会を増やし、強靭なフィジカルとシュート力で存在感を見せました。
今シーズンは前述のとおり競争が激化することもあり、飛躍のための正念場といえそうです。
■21番 新井章太選手、22番 下田北斗選手
従来30番をつけていたゴールキーパーの
新井章太選手は、今シーズンから21番になりました。
正ゴールキーパーはなかなか変更されることがありませんが、いつ負傷などのアクシデントがあるかわかりません。
常にベンチ入りをして、いつでも出場できるように準備をしておくことが必須です。
チームのために献身的な姿勢を見せる同選手の価値は、多くの人が認めるところです。
22番・
下田北斗選手は、昨シーズンに湘南ベルマーレから加入したレフティー(利き足が左の選手)です。
ボランチとして一定の出場機会を得て、左足でコーナーキックのキッカーもつとめました。
■23番 藤嶋栄介選手、24番 安藤駿介選手
23番の
藤嶋栄介選手、24番の
安藤駿介選手はゴールキーパー並びです。
藤嶋選手はJ2のレノファ山口からの期限付き移籍となります。
明るいキャラクターがすでにサポーターのみなさんには大きなインパクトを残していまして、今後ピッチでゴールキーパーの序列を覆せるか、注目です。
■25番 田中碧選手、26番 マギーニョ選手
昨シーズン、プロデビュー・初得点を果たした
田中碧選手は、背番号が32番から25番に変わりました。
これは25番だった守田英正選手が6番に「格上げ」されたあとを受け継いだものです。
FUJI XEROX SUPER CUPでもベンチ入りして、ボランチとして途中出場を果たすなど、今シーズンはさらなる飛躍が期待されます。
26番の
マギーニョ選手は、馬渡和彰と同じく、エウシーニョ選手の後釜として期待される右サイドバックです。
こちらもFUJI XEROX SUPER CUPでスタメン出場し、存在感をアピールしました。
■27番 鈴木雄斗選手、28番 脇坂泰斗選手
続くふたりも、加入2年目、3年目のこれから活躍が期待される選手です。
27番の
鈴木雄斗選手は、通称「ラルフ」。
前線での高さとパワーが、昨シーズンフロンターレを救ったシーンがありました。
途中出場が多いシーズンでしたが、新加入選手として一定のポジションを得ていたといえるでしょう。
28番の
脇坂泰斗選手は、昨シーズンはアジアチャンピオンズリーグ、天皇杯で1試合ずつの出場でした。
今シーズンはJ1リーグデビューと、より出場機会を掴むべく鍛錬を続けます。
■29番 舞行龍ジェームズ選手、30番宮代大聖選手
29番は、「私服はハリウッド俳優」といわれる
舞行龍ジェームズ選手です。
ニュージーランド出身ですが、日本国籍を取得しました。
昨シーズンはベンチ入り機会が増えてきましたので、今シーズンはまずは出場を目指します。
30番には、川崎フロンターレU-18から昇格したフォワード・
宮代大聖選手が入りました。
「川崎の大砲」として年代別日本代表にも選出される宮代選手は、とにかく得点し続ける決定力が魅力です。
もちろんそれはユースや年代別代表での実績であり、トップリーグで力を示すのはこれからとなりますが、
レアンドロ ダミアン選手、小林悠選手、知念慶選手にどこまで割って入ることができるか、期待の新人です。
■31番 原田虹輝選手、34番 山村和也選手
31番・
原田虹輝選手は、宮代選手同様に今年の高卒新人です。
ユースで活躍した宮代選手と異なり、
埼玉県の昌平高校サッカー部で活躍した選手です。
足元の技術に長けた、川崎フロンターレ向きのボランチということで、
「川崎のファンタジスタ」を目指すそうです。
34番・
山村和也選手は、セレッソ大阪からの加入となります。
センターラインならどこでもできるマルチプレイヤーで、かねてから川崎フロンターレがラブコールを送っていたところ、ついに加入に至りました。
■41番 家長昭博選手、44番 カイオ セザール選手
41番・
家長昭博選手は、本サイトでもご紹介してきた
2018シーズンMVPです。
卓越したボディバランス、左右の精度の高いキック、視野の広さ、逆境で見せる落ち着いたプレーなど、圧巻のパフォーマンスを幾度も見せてくれました。
今期は左サイドハーフでの起用が増えそうですが、試合中に流動的にポジションを変えるところがあります。
引き続き見逃せない選手といえるでしょう。
一番最後、44番・
カイオ セザール選手は、昨シーズン途中に加入しました。
川崎フロンターレにフィットするのに時間を要し、出場機会はありませんでしたが、今シーズンは恵まれた体格と足元の技術を生かしたプレイが期待できそうです。
■「ピン」で登場した4選手 谷口彰悟選手
■大島僚太選手
■小林悠選手
■中村憲剛選手
そのようなわけで、今回は
谷口彰悟選手、大島僚太選手、小林悠選手、中村憲剛選手の4名が「ピン」での登場となりました。
前回から、家長昭博選手と谷口彰悟選手が入れ替わったかたちです。
また移籍などもあるでしょうし、パネルの更新がなされることと思います。
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