武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2021年
05月01日

川崎市4/25~5/1発表新型コロナウイルス感染は424人(前週比48人増)の4週連続増加、4月月次は宮前区・高津区感染者数が川崎区上回る

【Reporter:はつしも】

川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。

今回は2021年4月25日(日)~5月1日(土)の週間データを集計しました。
累計および週間のサマリーは、下記の通りです。 

■2021年5月1日(土)累計&週間サマリー
 川崎市の新型コロナウイルス感染症の状況 週間サマリー

今週7日間の新規感染者は424人(前週比48人増、重症者0人)と増加が続きました。
区別では高津区の74人が最多、続いて川崎区の71人です。

そして直近の陽性率は9.57%と、前週より若干下がりましたが10%近い水準です。

治療状況は、入院者数は95人(前週比22人増)、自宅療養者数は418人(同22人減)、宿泊施設療養者数は153人(同50人増)となりました。

入院者数が100名に近づき、また今週は3名の方が死亡しました。
     
■川崎市内の感染者数の推移
川崎市内の感染者数の推移 
■1日の感染者増加数の推移
川崎市内の感染者増加数の推移

ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。

週間の感染者数は、前週比48人増の424人
となりました。
4月10日締めの週から、4週連続の増加です。

新規感染者365人の症状の内訳は無症状69人、軽症343人、中等症12人、重症は0人です。

■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
川崎市の感染者数の推移【1週間移動平均】
 
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】 
 

週間の感染者数が前週比48名増加したことに伴い、1週間移動平均による指標も増加しています。

■直近1週間の感染経路の内訳
感染経路の1週間移動平均データ 
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。

「不明」の比率が前週に続けて上昇し、5割を超えています。

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■直近1週間の陽性率
直近1週間の陽性率 

検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り4,793人で、前週比33人増です。

また、川崎市発表の直近1週間の陽性率のグラフ化を実施しています。

陽性率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは4月28日発表分の「4月19日(月)~4月25日(日)集計データ」で、9.57%でした。

やや高い水準にありますので、今後の経過を見守る必要があります。

■川崎市内の感染者の治療状況推移
川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数 
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。

冒頭にお伝えした通り、入院者数は95人(前週比18人増)、自宅療養者数は418人(同23人減)、宿泊施設療養者数は153人(同50人増)となっています。

また今週は死亡者が3人増加しました。

感染症患者受入病床326床に対して、入院者が95名まで増加してきている点に、留意が必要です。

■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
 川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移

上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。

今週は感染者の増加を反映して、治療中者の比率が0.2ポイント上昇しました。
   
■区別の感染者数の推移
 区別の感染者数の推移

こちらは、区別の感染者数です。
今週は高津区が74人と大きく増加し、最多となりました。

区別の感染者数はずっと川崎区が圧倒的最多、続いて中原区でしたが、高津区の感染拡大によりその数が中原区に迫りつつあります。

■月別・区別の感染者数の推移
 月別・区別の感染者数の推移
そして今回は4月の月次データが締まりましたので、月次情報も最後に掲載しておきます。

月次では黄色の高津区、水色の宮前区の感染が川崎区を上回りました。
これが市全体の感染者数を押し上げた要因のひとつで、当初は比較的落ち着いていた川崎市中部~北部の感染拡大が懸念されるところです。


首都圏においては、東京都が3度目の緊急事態宣言発出中であり、いまだ感染拡大が続いています。

神奈川県も「まん延防止重点措置」の適用を受けており、このGW期間中にも、県外への移動などを控えることが求められています。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】

 (4月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇
2021/4/17エントリ 川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定
2021/4/24エントリ 川崎市4/18~24発表新型コロナウイルス感染は376人(前週比11人増)の高止まりで累計1万人突破、陽性率が3か月ぶり10%越え

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2021年
04月26日

等々力緑地・フロンパークエリアの藤棚が見頃に、日本の伝統色「藤色」を楽しむ

【Reporter:はつしも】

等々力緑地の児童公園エリアで、4月中旬より藤棚が見頃になっていました。
今回はこの藤棚をご紹介したいと思います。

■等々力緑地の藤棚
等々力緑地の藤棚

等々力緑地には、いくつかの藤棚があります。
今回ご紹介するのは、テニスコート前にある児童公園の藤棚です。

2020年10月に硬式野球場が供用開始されたことで、上記写真の通り、武蔵小杉のタワーマンションを背景に俯瞰で撮影することができるようになりました。

■児童公園側から見た藤棚
児童公園側から見た藤棚


児童公園側から見た藤棚

児童公園側から見た藤棚

この時はすでに若干盛りは過ぎていたかもしれませんが、それでも見事な紫色(藤色)の花が咲いていました。

藤棚の下にはテーブル付きのベンチがありまして、普段、川崎フロンターレのホームゲーム開催時には休憩場所になったり、時にはホームゲームイベント「フロンパーク」のスペースとして活用されています。

■藤色の花
紫色の花


紫色の花

藤の花は、「藤色」と古来から色の名前になるだけあって、繊細で綺麗です。
藤棚からつるで垂れ下がっています。

「藤色」は、平安時代から高貴な色として好まれ、日本の伝統色として現在まで生き続けています。

小中学校などにも藤棚が設けられているところもあり、高貴なだけでなく身近な植物でもありますね。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園・公開空地 等々力緑地
2020/10/19エントリ 県内最大規模・最新設備の硬式野球場「等々力球場」が等々力緑地で供用開始、報道機関向け内覧会・完成記念式典開催レポート
2021/3/28エントリ 武蔵小杉の桜の時。2021:等々力球場から、等々力緑地のソメイヨシノ・枝垂桜新アングルを攻める

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2021年
04月24日

川崎市4/18~24発表新型コロナウイルス感染は376人(前週比11人増)の高止まりで累計1万人突破、陽性率が3か月ぶり10%越え

【Reporter:はつしも】

川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。

今回は2021年4月18日(日)~4月24日(土)の週間データを集計しました。
累計および週間のサマリーは、下記の通りです。

■2021年4月24日(土)累計&週間サマリー
 川崎市の新型コロナウイルス感染症の状況 週間サマリー

今週7日間の新規感染者は376人(前週比11人増、重症者2人)と、大幅な増加となった先週からさらに増加となりました。
区別では宮前区の82人が最多で、全体を押し上げる大きな要因となりました。

累計感染者数は、今週1万人を超えました。
川崎市の人口が約150万人とすると、ざっくり150人にひとりが感染したことになります。

そして直近の陽性率は10.68%と、こちらも大きく上昇して1月17日以来10%越えとなりました。

治療状況は、入院者数は77人(前週比14人増)、自宅療養者数は441人(同57人増)、宿泊施設療養者数は103人(同59人増)となりました。

また今週は6名の方が死亡しています。
     
■川崎市内の感染者数の推移
川崎市内の感染者数の推移 
■1日の感染者増加数の推移
川崎市内の感染者増加数の推移

ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。

週間の感染者数は、前週比11人増の376人
となりました。
先週が前週比131名の大幅増でしたので、そのまま高止まりしたことになります。

新規感染者365人の症状の内訳は無症状49人、軽症311人、中等症14人、重症は2人です。
これまでの集計期間において、ほとんど出ていなかった重症者が前週に続いて発生しています。

■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
川崎市の感染者数の推移【1週間移動平均】
 
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】 
 

週間の感染者数11名増加に伴い、1週間移動平均による指標も微増しています。
ただ、週の後半は若干改善傾向を見せていました。

■直近1週間の感染経路の内訳
感染経路の1週間移動平均データ 
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。

今週は「不明」の比率が上昇して5割を超えています。

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■直近1週間の陽性率
直近1週間の陽性率 

検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り4,760人で、前週比476人増です。

また、川崎市発表の直近1週間の陽性率のグラフ化を実施しています。

陽性率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは4月20日発表分の「4月12日(月)~4月18日(日)集計データ」で、10.68%でした。

この上昇傾向が、少々気になるところです。

■川崎市内の感染者の治療状況推移
川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数 
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。

冒頭にお伝えした通り、入院者数は77人(前週比14人増)、自宅療養者数は441人(同57人増)、宿泊施設療養者数は103人(同59人増)となっています。

また今週は死亡者が6人増加しました。

ここ2週にわたる感染者数の高止まりにより、治療中者の増加が続いています。

■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
 川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移

上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。

今週は感染者の増加を反映して、治療中者の比率が1.2ポイント上昇しました。
   
■区別の感染者数の推移
 区別の感染者数の推移

こちらは、区別の感染者数です。
今週は先週に引き続いて宮前区が大きく増加し、最多となりました。

比較的落ち着いているのは麻生区ですが、市全体での感染増加が見受けられます。


首都圏においては、東京都に3度目の緊急事態宣言が発出され、川崎市も引き続き「まん延防止重点措置」の適用対象地域として指定されています。

川崎市は東京都に隣接して人の行き来も相当数ありますので、今後の行政のかじ取りもなかなか難しいところがあろうかと思います。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】

 (1月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
2021/1/2エントリ 川崎市12/27~1/2発表新型コロナ感染は週間513人・単日最多105人で過去最多更新、12月月次では中原区が大幅増322人で最多に
2021/1/9エントリ 川崎市1/3~1/9発表新型コロナ感染は週間1,018人で過去最多更新、直近3日間の感染者644名中「重症」は1名
2021/1/16エントリ 川崎市1/10~1/16発表新型コロナ感染は週間874人(前週比144人減・うち重症1名)、年始から「陽性率」が約20%まで急上昇
2021/1/23エントリ 川崎市1/17~23発表新型コロナ感染は週間740人(前週比134人減・うち重症1名)と2週連続減、約2割は無症状
2021/1/30エントリ 川崎市1/24~30発表新型コロナ感染は週間436人・前週比304人減の大幅改善、陽性率一時2割超から9.88%まで低下
2021/2/6エントリ 川崎市1/31~2/6発表新型コロナ関連データ集計:新規感染274人(前週比162減)、入院79人(同97減)、自宅療養786人(同1,078減)と医療状況が大きく改善
2021/2/13エントリ 川崎市2/7~13発表新型コロナ感染は171人(うち重症0人・前週比103人減)と5週連続減少で昨年11月水準に、入院者30名増・自宅等療養者432人減
2021/2/20エントリ 川崎市2/14~20発表新型コロナ感染は166人(前週比5人減)と減少トレンド鈍化、この2週で重症者ゼロも入院者43人増に
2021/2/27エントリ 川崎市2/21~27発表新型コロナ感染は川崎区54人を中心に164人(前週比2人減)の2週連続横ばい、陽性率が4か月ぶり5%以下に低下
2021/3/6エントリ 川崎市2/28~3/6発表新型コロナ感染は110人(前週比54人減)の8週連続減少、入院・自宅等療養者は半減以上の大幅改善
2021/3/13エントリ 川崎市3/7~13発表新型コロナ感染は132人(前週比22人増)の9週ぶり増加、川崎区43人増が最多
2021/3/20エントリ 川崎市3/14~20発表新型コロナウイルス感染は137人(前週比5人増)、緊急事態宣言解除も2週連続増加に
2021/3/27エントリ 川崎市3/21~27発表新型コロナウイルス感染は3週連続増加の175人、前週比38人増の感染ペース加速
2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇
2021/4/17エントリ 川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定

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2021年
04月22日

川崎市がシェアサイクル実証実験を拡大、武蔵小杉周辺で中原区役所・等々力緑地・中原平和公園・国際交流センターなど公共施設にサイクルポート設置

【Reporter:はつしも】

川崎市では、地域の活性化や放置自転車の抑制などの課題に対応するため、シェアサイクルの実証実験を進めています。

2019年2月1日には多摩川の「かわさき多摩川ふれあいロード」にもシェアサイクルのサイクルポートを設置し、「ハローサイクリング」の既存のサイクルポートとの相互利用も可能になっていました。

そして2021年4月よりさらに実験エリアが拡充され、中原区役所や等々力緑地などの公園にもサイクルポートが拡充されましたので、ご紹介します。

■武蔵小杉駅周辺エリアのサイクルポート配置図
武蔵小杉駅周辺のサイクルポート配置図 ※川崎市リリースより。クリックで拡大します。

シェアサイクルサービス「ハローサイクリング」は、主にセブン&アイグループのセブンイレブンやグランツリー武蔵小杉にサイクルポートを展開しています。

そこに川崎市の実証実験として多摩川にサイクルポートが設置され、今回は主に川崎市の公共施設に追加されました。

武蔵小杉周辺エリアでサイクルポートが設置された公共施設は、下記の通りです。

●中原区役所
●小杉公園
●等々力緑地(2か所)
●等々力桜並木沿い
●等々力ポンプ場向かい
●丸子橋付近(2か所)
●川崎市国際交流センター
●中原平和公園
●下沼部小学校向かい

■中原区役所のサイクルポート
中原区役所のサイクルポート

中原区役所では、府中街道沿いの広場にサイクルポートが設置されました。
ここは十分なスペースがありますし、川崎市の敷地ですから実証実験のための設置も進めやすかったでしょう。

なお、このすぐ近くの「セブンイレブン川崎中原区役所前店」にもサイクルポートがあります。

■小杉公園のサイクルポート
小杉公園のサイクルポート

小杉町に新設された「川崎市立小杉小学校」の北側には、小学校とあわせて「小杉公園」が整備されました。

その一角にもサイクルポートが設置されています。

小杉公園の周辺エリアは従来サイクルポートが無いエアポケットのようになっていましたので、ここに設置されたのは、利便性の向上につながりそうです。

■等々力緑地のサイクルポート(2か所)
等々力緑地のサイクルポート

等々力緑地のサイクルポート

そして今回ご紹介する中で、ポートの数が一番多かったのが等々力緑地です。
等々力緑地内幹線道路の、釣り池よりも南側の角地と、川崎市市民ミュージアム北側のサッカー場入口の2か所にありました。

ハローサイクリングでは、借りたサイクルポートとは違うポートに返却することができます。
ただし返却は「ポートに空きがあること」が条件です。

そのため、中原区役所などポートの数が少ない場所では自転車が満車になっていることもあり、その場合は返却できません。

ポートの利用状況はハローサイクリングのアプリで確認でき、「返却予約」も可能ですが、等々力緑地のようにポート数が多いと返却しやすいです。

たとえば、武蔵小杉駅近くの「グランツリー武蔵小杉」で自転車を借りて、等々力緑地まで乗ってきて返却もできるわけですね。

等々力緑地でのスポーツ観戦時など、うまく使うと便利かと思います。

■ハローサイクリングの電動アシスト付き自転車
電動アシストの操作パネル

ハローサイクリングの自転車は電動アシスト付きで、実際に使ってみるとなかなか快適です。

料金も15分70円と、ちょっとした移動に安価で使えますから、サイクルポートの場所がニーズに合うようでしたら、検討してみてもよいと思います。

【関連リンク】
川崎市ウェブサイト 川崎市シェアサイクル実証実験のサイクルポートを拡充します
セブンイレブンウェブサイト ハローサイクリング 利用方法
ダイチャリ(ハローサイクリング)ウェブサイト
ハローサイクリング ウェブサイト
ハローサイクリング ステーションマップ
2016/3/12エントリ 東京から武蔵小杉への、隠れた帰宅ルート。東急池上線・雪が谷大塚駅から丸子橋まで徒歩16分
2018/12/14エントリ グランツリー武蔵小杉でレンタサイクルサービス「ハローサイクリング」が提供開始、セブンイレブン各店で拡大中
2019/2/5エントリ 川崎市と民間企業等連携で「多摩川シェアサイクル社会実験」を実施、丸子橋~二子新地間で「ハローサイクリング」のポート7か所を供用開始

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2021年
04月17日

川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定

【Reporter:はつしも】

川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。

今回は2021年4月11日(日)~4月17日(土)の週間データを集計しました。
累計および週間のサマリーは、下記の通りです。

■2021年4月17日(土)累計&週間サマリー
 川崎市の新型コロナウイルス感染症の状況 週間サマリー

今週7日間の新規感染者は365人(前週比131人増、重症者1人)と、大きく増加となりました。
首都圏各地や関西地方などでの急増と同じく、川崎市においても残念ながらペースが加速してしまいました。

週間での検査人数は前週比減となりましたが、陽性率が6.97%に上昇しています。

また治療状況は、入院者数は53人(前週比9人増)、自宅療養者数は384人(同171人増)、宿泊施設療養者数は44人(同29人増減)となりました。

このような状況下、川崎市は「まん延防止重点措置」の適用対象地域となることが2021年4月16日(金)に決定しました。

これにより、感染拡大抑制のために飲食店等にふたたび20時までの時短要請などが行われます。
     
■川崎市内の感染者数の推移
川崎市内の感染者数の推移 
■1日の感染者増加数の推移
川崎市内の感染者増加数の推移

ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。

週間の感染者数は、前週比131人増の365人
となりました。
今回より、直近の週間感染者の状況を5週分、掲載することとしました。

2回目の「緊急事態宣言」期間を中心とした8週連続減少ののち3週増加、1週減少ののち、2週連続の増加でペースも加速しています。

新規感染者365人の症状の内訳は無症状52人、軽症300人、中等症12人、重症は1人です。

■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
川崎市の感染者数の推移【1週間移動平均】
 
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】 
 

週間の感染者数の大幅増加に伴い、1週間移動平均による指標が今週は大きく悪化しました。

■直近1週間の感染経路の内訳
感染経路の1週間移動平均データ 
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。

今週は大きな変動はありませんでした。

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■直近1週間の陽性率
直近1週間の陽性率 

検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り4,284人で、前週比276人減少です。

また、川崎市発表の直近1週間の陽性率のグラフ化を実施しています。

陽性率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは4月6日発表分の「4月5日(月)~4月11日(日)集計データ」で、6.97%でした。

上昇傾向が続き、陽性率が約7%まで到達してきています。

■川崎市内の感染者の治療状況推移
川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数 
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。

冒頭にお伝えした通り、入院者数は53人(前週比9人増)、自宅療養者数は384人(同171人増)、宿泊施設療養者数は73人(同29人減)となっています。

今回は感染者数の急増を受けて、入院者もさることながら、自宅療養者が一気に増加しました。

■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
 川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移

上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。

今週は感染者の増加を反映して、治療中者の比率が1.4ポイント上昇しました。
   
■区別の感染者数の推移
 区別の感染者数の推移

こちらは、区別の感染者数です。

今週は高津区、宮前区が一気に増加しました。
宮前区はここ3週増加人数が各区でも上位にあり、少々気になるところです。

直近の感染者数は全市域に広がり、以前のように「川崎区だけ」とは言えない状況になりつつあります。

前述の通り川崎市は「まん延防止重点措置」の適用対象地域として指定されました。

3度目に「緊急事態宣言」とならないように、ひとりひとりが感染防止に努めることが求められていります。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】

 (1月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
2021/1/2エントリ 川崎市12/27~1/2発表新型コロナ感染は週間513人・単日最多105人で過去最多更新、12月月次では中原区が大幅増322人で最多に
2021/1/9エントリ 川崎市1/3~1/9発表新型コロナ感染は週間1,018人で過去最多更新、直近3日間の感染者644名中「重症」は1名
2021/1/16エントリ 川崎市1/10~1/16発表新型コロナ感染は週間874人(前週比144人減・うち重症1名)、年始から「陽性率」が約20%まで急上昇
2021/1/23エントリ 川崎市1/17~23発表新型コロナ感染は週間740人(前週比134人減・うち重症1名)と2週連続減、約2割は無症状
2021/1/30エントリ 川崎市1/24~30発表新型コロナ感染は週間436人・前週比304人減の大幅改善、陽性率一時2割超から9.88%まで低下
2021/2/6エントリ 川崎市1/31~2/6発表新型コロナ関連データ集計:新規感染274人(前週比162減)、入院79人(同97減)、自宅療養786人(同1,078減)と医療状況が大きく改善
2021/2/13エントリ 川崎市2/7~13発表新型コロナ感染は171人(うち重症0人・前週比103人減)と5週連続減少で昨年11月水準に、入院者30名増・自宅等療養者432人減
2021/2/20エントリ 川崎市2/14~20発表新型コロナ感染は166人(前週比5人減)と減少トレンド鈍化、この2週で重症者ゼロも入院者43人増に
2021/2/27エントリ 川崎市2/21~27発表新型コロナ感染は川崎区54人を中心に164人(前週比2人減)の2週連続横ばい、陽性率が4か月ぶり5%以下に低下
2021/3/6エントリ 川崎市2/28~3/6発表新型コロナ感染は110人(前週比54人減)の8週連続減少、入院・自宅等療養者は半減以上の大幅改善
2021/3/13エントリ 川崎市3/7~13発表新型コロナ感染は132人(前週比22人増)の9週ぶり増加、川崎区43人増が最多
2021/3/20エントリ 川崎市3/14~20発表新型コロナウイルス感染は137人(前週比5人増)、緊急事態宣言解除も2週連続増加に
2021/3/27エントリ 川崎市3/21~27発表新型コロナウイルス感染は3週連続増加の175人、前週比38人増の感染ペース加速
2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇

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2021年
04月15日

向河原のこども食堂「ふれあい食堂」がNECルネッサンスシティで特別開催、人気ラーメン店「一風堂」がキッチンカーで子どもたちに無料提供

【Reporter:たちばな】

本日、NEC玉川ルネッサンスシティの公開空地において、向河原のこども食堂「ふれあい食堂」が開催されました。

今回は特別企画として人気ラーメン店「一風堂」がキッチンカーで出店し、子ども限定100食を事前申し込み制、時間帯分散指定で無料提供しました。

■NEC玉川ルネッサンスシティでの「ふれあい食堂」
NEC玉川ルネッサンスシティでの「ふれあい食堂」

「こども食堂」とは、子育て支援の一環として現在全国各地に広がりつつある取り組みです。

さまざまな家庭の事情により、「今夜はひとりでご飯を食べる」子どもたちを対象に、無料または低額で食事を提供するのが一般的なスタイルです。

■向河原のこども食堂「ふれあい食堂」(コロナ禍以前)
下沼部の「ふれあい食堂」 
※写真提供:ふれあい食堂

そのひとつが向河原に2018年2月に開設された「ふれあい食堂」です。
従来は「向河原コミュニティルーム」で、毎月1回、親子連れでキッチンも使いながらみんなで楽しく食事をしてきました。

現在は新型コロナウイルス感染症の影響により、地域のお店の協力を得て「お弁当を配布」する形式に変更をしています。

今回は特別企画として、一風堂、NPO法人全国こども食堂支援センター「むすびえ」、NEC、しもぬまべ共創プロジェクトの協力により、NEC玉川ルネッサンスシティでの開催となったものです。

■一風堂の屋台
一風堂のキッチンカー

■テイクアウト形式のラーメン
テイクアウト形式のラーメン



今回は人気の博多ラーメン店「一風堂」の協力により、ラーメン100食が無料で提供されました。
ラーメンはご覧の通りテイクアウト形式で、麺とスープ、具がセパレートされています。

NPO法人全国こども食堂支援センター「むすびえ」は、こうしたこども食堂に協力する企業と、全国のこども食堂をつなぐ活動をしています。

■NEC玉川ルネッサンスシティの広い公開空地
NEC玉川ルネッサンスシティ

■お手洗いの提供
トイレの貸し出し

そしてもう1点、今回の「こども食堂」開催にあたっての重要なポイントは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に十分に配慮することです。

そのためには、十分な広さのある会場が必須ですが、通常のお店などでは少し人が集まると密になってしまいます。

そこで中原区役所とNECなどの協力により地域の皆さんが利用できる「まちのひろば」を作り上げていく「しもぬまべ共創プロジェクト」が本企画に参加しました。
これによりNEC玉川ルネッサンスシティの広大な公開空地や、施設内トイレが提供されることになりました。

■待機列はソーシャルディスタンス確保
待機列はソーシャルディスタンス確保

待機列はソーシャルディスタンス確保

そしてもちろん、会場では上記のような待機列でのソーシャルディスタンス確保も誘導されています。

これは中原区役所と、武蔵小杉が舞台のモデルになっている「デジモンアドベンチャー:」のコラボによるサインで、中原区役所や中原市民館でも導入されています。

さらに今回は時間帯別の「事前予約制」で、15分刻みでラーメンの受け取り時間帯が指定され、100食を1時間半で配布するようになっていました。

■NECレッドロケッツの「ルナちゃん」と子どもたち
ルナちゃんと子どもたち 
※写真提供:ふれあい食堂


ルナちゃん

公開空地で遊ぶ子どもたち

「ふれあい食堂」を運営される常田さんに、こども食堂の取り組みについて伺いました。

「ふれあい食堂では、学校とは別に、子どもたちを温かく見守ることを大切にしています。食事を残してしまったり、ちょっと騒いでしまっても怒るのではなく、温かく見守られる場所にしたいと思っています」

もちろん、子どもが育っていくうえではルール、マナーを守ることを教えていくのも大切でしょうが、子どもたちの居場所全てがそうである必要はなく、「こども食堂」という自由な場所を残しておいてあげたい。
常田さんがそこまで語られたわけではありませんが、本サイトではそのような思いがあるのではないかと感じました。

■NEC玉川ルネッサンスシティ公開空地のアンケート調査
NEC公開空地に関するアンケート調査

NEC玉川ルネッサンスシティ公開空地のアンケート

さて、今回は参加者向けに、NEC玉川ルネッサンスシティの公開空地に関するアンケート調査が行われていました。

公開空地がNECの土地であることを知っていたかどうか、普段どの程度利用しているか、どんな場所だったらまた来たいか、という内容でした。

これは前述の、中原区とNECなどによる「しもぬまべ共創プロジェクト」によるもので、今後のNEC公開空地の活用(「まちのひろば」づくり)の検討資料として活用されることと思います。

「しもぬまべ共創プロジェクト」と「まちのひろば」については、関連リンクの川崎市ウェブサイトもご参照ください。

■ありがとうメッセージ
ありがとうメッセージ

ありがとうメッセージ

また今回はラーメンの無料提供ということで、会場内にはありがとうメッセージが掲示されていました。

テイクアウト仕様ですので一定の制約はありますが、たいへん好評だったようです。
皆さん、広いスペースで楽しく遊んでいたのも印象的でした。

■「ふれあい食堂」の活動ご案内
ふれあい食堂の活動案内 

■「ふれあい食堂」コロナ禍のお弁当配布
コロナ後のお弁当配布
※写真提供:ふれあい食堂

「ふれあい食堂」は、毎月第3木曜日に活動をしています。
本日がちょうど第3木曜日でしたので、次回は5月20日(木)ということになります。

「ふれあい食堂」はどなたでも参加できますし、またボランティア参加なども募集しています。
ご関心ある方は、メールやお電話、またfacebookページでご連絡してみてください。

■「ふれあい食堂」facebookページ


なお、「しもぬまべ共創プロジェクト」では、2019年にはNEC・川崎市主催し、下沼部町内会・向河原子ども会・中丸子みゆきこども会の協力による地域イベント「しもぬまべこどもナイト」を開催していました。

今回の「しもぬまべこどもナイト」は、NECと川崎市が主催し、下沼部町内会・向河原子ども会・中丸子みゆきこども会の協力により開催されました。

■2019年の「しもぬまべこどもナイト」
キャンドルがお迎え

サウスタワー内の会場

ダンスワークショップ

「しもぬまべこどもナイト」についても当時のエントリでご紹介しておりますので、関連リンクよりご参照ください。

【関連リンク】
ふれあい食堂facebookページ
川崎市ウェブサイト しもぬまべ共創プロジェクト
2019/11/22エントリ NEC玉川ルネッサンスシティで地域イベント「しもぬまべこどもナイト」開催、ワークショップのLEDキャンドルやダンスは11/24レッドロケッツ試合会場でも披露へ

(向河原コミュニティルーム関連)
向河原コミュニティルーム facebookページ
たいよっこ保育室 facebookページ
2017/12/8エントリ 向河原駅近くに保育室&コミュニティスペース「たいよっこ保育室」が開設、12月9日(土)開催「プレオープンフェア」で地域にお披露目
2018/5/8エントリ ママと家族の活動支援スポット「向河原コミュニティルーム」が5月にクッキー教室・ベビトレヨガ・著者参加読書会・ふれあい食堂・バザーを連続開催

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2021年
04月13日

JR向河原駅近くに残る、貨物線の歴史。「市ノ坪短絡線」廃線跡で橋台の遺構を新たに確認

【Reporter:はつしも】

南武線向河原駅付近からかつて分岐していた貨物線「市ノ坪短絡線」の跡地について、2016年にご紹介しました。

「市ノ坪短絡線」の跡地は現在緑道になっており、いくつかの遺構を見ることができますが、当時南武線近くは近づくことができませんでした。

それが2019年、この短絡線跡地が歩行者・自転車専用通路として整備されたことによって、当時見られなかった遺構を確認できるようになっていましたので、今回ご紹介したいと思います。

■市ノ坪短絡線のマップ
市ノ坪短絡線のマップ

南武線はかつては私鉄の「南武鉄道」であり、多摩川の砂利を運ぶなど貨物列車として活用されていました。

当時、国鉄・私鉄間の貨物列車直通はできなかったため、向河原駅に貨物受け渡しの設備が作られ、JRの貨物路線と接続するために、上記マップのような短絡線が1929年9月11日に作られました。

1944年に南武鉄道が国有化されてからもこの短絡線は使用されていましたが、貨物専用の武蔵野南線(地下の貨物線)が整備されたことによりその役目を終え、1973年10月1日に廃止となりました。

現在はその跡地の大部分が緑道として残され、さらに南武線近くの部分が前述の歩行者・自転車専用通路として2019年に整備されました。

■廃線跡地の緑道
廃線跡地の緑道

■枕木で作られた緑道の柵
枕木を使った柵

■廃線跡と思われる遺構
線路跡と思われる遺構

■地面に埋め込まれたレール
地面に埋め込まれたレール

■鉄道境界標
鉄道境界標

■「老人いこいの家」前の両面橋台
市ノ坪短絡線の両面橋台

これらの遺構は、2016年のエントリでご紹介しておりました。

その中でもっとも向河原駅に近かったのが、「中丸子老人いこいの家」前の市ノ坪短絡線の「両面橋台」です。
この上に、かつて貨物線の線路が敷設されていました。

■整備された通路と新たに確認できた橋台
整備された通路と、新たに確認できた橋台

橋台

橋台

そしてこちらが、新たに確認できるようになった橋台です。

市ノ坪短絡線のうち向河原駅近くの区間が、新たに向河原駅前踏切の迂回路として整備されたことによって、目の前を歩けるようになりました。

2019年に整備されたときには全く気が付かなかったのですが、最近になってここにも市ノ坪短絡線の橋台の一部が残されていることに気が付きました。

短絡線跡地がずっと遊休地のままだったことで、これまで撤去されることもなく残されてきたのでしょう。

通行する機会がありましたら、道端の遺構にも目を向けてみてください。

■短絡線跡地そばを通る南武線
南武線

【関連リンク】
川崎市報道発表資料 【JR南武線】向河原駅前踏切の迂回路利用に関するお知らせ。
2010/10/11エントリ 向河原駅のNEC専用改札口
2011/2/23エントリ 南武線快速電車運行開始ポスターと、踏切横断注意
2011/8/3エントリ 御幸踏切の馬頭観音
2011/8/9エントリ 向河原駅前踏切を2倍近く拡幅へ
2010/10/12エントリ 開かずの御幸踏切と、隣接の歩道橋
2012/3/8エントリ 開かずの「御幸踏切」の歩道橋改修
2014/7/20エントリ JR南武線向河原駅前の踏切拡幅工事が完了し供用開始
2015/12/2エントリ 戦火に消えた、南武線の駅。玉川中学校・橘高校前の「武蔵中丸子駅」跡地探訪
2016/4/25エントリ  JR向河原駅から延びる、歴史の遺構。「市ノ坪短絡線」廃線跡の緑道を巡る
2018/10/16エントリ JR東日本向河原変電所から、NEC玉川事業場まで続く「送電鉄塔中原線」をめぐる
2018/11/17エントリ 武蔵小杉再開発地区から下沼部小への通学路で安全向上取組中。踏切拡張に続き歩道にグリーンベルト設置、同小PTAが見守り活動を継続
2019/6/17エントリ 向河原駅前の「開かずの踏切」迂回路を整備、歩行者・自転車専用で2019年6月30日(日)17時に供用開始決定
2019/6/30エントリ 向河原駅前の「開かずの踏切」迂回路が歩行者・自転車専用で本日供用開始、アンダーパス側から地域住民や玉川中生徒らが通行

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2021年
04月12日

高津区下野毛で続く工場再編。味の素食品(旧クノール食品)高津工場の川崎事業所移管と、名糖東京綜合工場の物流施設転換

【Reporter:はつしも】

本サイトでは2015年に「高津区下野毛」の準工業地帯を訪問しました。
その際、同地区最大規模の事業所として「クノール食品高津事業所」と、同事業所で開催されていた「クノール納涼盆踊り大会」をご紹介しておりました。

あれから約6年が経過しまして、さまざまな社会環境・企業の経営環境も変わってきました。

「クノール食品」は100%株主の「味の素」の一部部門やグループ企業との経営統合を行い、現在は「味の素食品」に商号変更を行っています。

そして2018年のプレスリリースにおいて、味の素グループが川崎区にスープ等の新工場を建設し、ここに旧クノール食品高津事業所(現・味の素食品高津工場)の機能を移管することが発表されていました。

その他、同工場に近接する「名糖東京綜合工場」もすでに閉鎖されており、新たに大規模物流施設が建設されることが決定しています。

■府中街道の味の素食品高津工場の入口
府中街道沿いの味の素食品高津工場入口

「味の素食品高津工場(旧クノール食品高津事業所)」は、府中街道沿いに入口があります。
工場の敷地は街道から少し入ったところにあるのですが、街道沿いに看板が出ていました。

■味の素食品高津工場
味の素食品高津工場

クノール食品高津事業所

「味の素食品高津工場」の建屋には、現在もクノールのロゴが入っています。

経営統合により商号からクノールの文字はなくなりましたが、スープの商品ブランドとしては健在ですから、不思議はありません。

■地域向けの売店
地域向けの売店

高津工場売店

味の素食品高津工場は、隣接して近隣向けの売店がありました。
こちらの売店は、2020年3月の段階で閉店していました。

閉店のお知らせによると、この売店の開店は1981年5月で、38年以上にわたり営業をしてきたということです。

高津工場自体は、現時点でも人や車が出入りし、閉鎖はされていません。
ただいずれにしましても、川崎区の新工場に機能が移管されることは、冒頭にお伝えした通り味の素からリリースされている通りです。

■2015年にご紹介した「クノール納涼盆踊り大会」
クノール納涼盆踊り大会

クノール納涼盆踊り大会

クノール納涼盆踊り大会

「味の素食品高津工場」では、以前は地域向けのイベントとして、納涼盆踊り大会が開催されていました。

本サイトでもクノール食品時代の2015年、「クノール納涼盆踊り大会」をレポートさせていただきました。

こうした地域貢献イベントは、大規模事業所ならではですね。

■近接の名糖東京綜合工場
近接の名糖東京綜合工場

更地になった名糖東京綜合工場

そして味の素食品高津工場に近接して、こちらも大規模な「名糖東京綜合工場」がありました。
こちらはすでに閉鎖・更地になっていました。

■名糖東京綜合工場の看板
名糖の看板

名糖の看板

名糖の看板

現時点ではほとんど工場の名残はなくなっているのですが、2021年2月頃までは、まだ「名糖」の看板などが残されていました。

「川崎市緑化目標達成工場」などの表示もあり、工場敷地内の緑化を積極的に進めてきたことがわかります。

■物流施設建設のお知らせ
物流施設建設のお知らせ

名糖東京綜合工場跡地の仮囲いには、物流施設建設のお知らせが掲示されていました。
三菱商事都市開発とSGリアルティによるもので、敷地面積16,437平米におよぶ大規模なものです。

■隣接のAmazonの物流センター
高津区北見方のAmazon配送センター

名糖東京綜合工場の隣には、北見方のAmazonの大規模物流センターがあります。
この物流センターについても、本サイトでは2016年にご紹介しておりました。

これに隣接して、さらに物流センターが立ち並ぶことになります。

■日本通運の物流センター
日本通運の物流センター

■佐川急便の営業所
佐川急便の配送センター

この近隣には、日本通運の物流センターや、佐川急便の営業所など、ほかにも物流施設が集中しています。
第三京浜に近いことから、このように物流施設が立地しているのでしょう。

従来のメーカーの工場が移転・閉鎖されたのちの大規模用地の活用としては、今後も多くみられるパターンかもしれません。

■味の素食品高津工場周辺マップ


【関連リンク】
味の素プレスリリース 味の素グループ、川崎事業所にスープ等の新工場を建設~設備投資約200億円、生産性の倍増を目指し国内生産体制再編の完遂へ~(PDF)

(中原区宮内・高津区下野毛関連)
2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
2015/5/16エントリ 「川崎ものづくりフェアin等々力」のメタルパッチワークアートと、段ボールパーク
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
2015/8/13エントリ 準工業地帯の、企業と地域のかかわり。「クノール納涼盆踊り大会」開催レポート
2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」
2016/11/30エントリ 中原区近郊・高津区北見方の多摩川沿いに「Amazon」の大規模配送センターが誕生、武蔵小杉から通勤者用シャトルバスを運行
2017/2/28エントリ 多摩川の「下野毛の渡し」記念碑と、下野毛商店街をめぐる

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2021年
04月10日

川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇

【Reporter:はつしも】

川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。

今週をもって丸1年、情報提供を続けてきたことになります。 

今回は2021年4月4日(日)~4月10日(土)の週間データを集計しました。

今週7日間の新規感染者は234人(前週比81人増、重症者0人)と、大きく増加となりました。
3週連続増加ののち1週減少を挟み、今週はまた増加に転じたかたちです。

また治療状況は、入院者数は44人(前週比13人増)、自宅療養者数は213人(同37人増)、宿泊施設療養者数は73人(同36人増)となりました。     

■川崎市内の感染者数の推移
川崎市内の感染者数の推移 
■1日の感染者増加数の推移
川崎市内の感染者増加数の推移

週間の感染者数は、前週比81人増の234人
となりました。

2回目の「緊急事態宣言」期間を中心とした8週連続減少ののち3週増加、1週減少ののち、今週は大きな増加となっています。

新規感染者153人の症状の内訳は無症状36人、軽症184人、中等症14人、重症は0人です。
感染者増加の中でも、初動段階においての重症患者は出ていません。

■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
川崎市の感染者数の推移【1週間移動平均】
 
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】 
 

週間の感染者数の大幅増加に伴い、1週間移動平均による指標が今週は大きく悪化しました。

■直近1週間の感染経路の内訳
感染経路の1週間移動平均データ 
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。

今週は「不明」が10pt以上下落し、50.4%となりました。
その分感染経路がトレースできた患者が多かったということです。

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■直近1週間の陽性率
直近1週間の陽性率 

検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
今週は民間検査機関において、2月以来の1,000名を超える日が2日間ありました。

また、川崎市発表の直近1週間の陽性率のグラフ化を実施しています。

陽性率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは4月6日発表分の「3月29日(月)~4月4日(日)集計データ」で、6.47%でした。

ここ4週上昇傾向にあり、さらに検査数が増えた中で陽性率が上昇したことは、注視すべきかと思います。

■川崎市内の感染者の治療状況推移
川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数 
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。

冒頭にお伝えした通り、入院者数は44人(前週比13人増)、自宅療養者数は213人(同37人増)、宿泊施設療養者数は73人(同36人増)と、いずれも増加しました。

感染者の増加幅が大きくなってくると、医療キャパにも徐々に負担がかかってきます。

■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
 川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移

上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。

今週は感染者の増加を反映して、治療中者の比率が0.8ポイント上昇しました。
   
■区別の感染者数の推移
 区別の感染者数の推移

こちらは、区別の感染者数です。

先週は宮前区が最多となりましたが、今週も宮前区は川崎区に次ぐ増加です。
直近の感染者数は全市域に広がり、以前のように「川崎区だけ」とは言えない状況になってきました。

ここから一気に増加してしまわないよう、ひとりひとりが感染防止につとめることが求められるでしょう。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】

 (1月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
2021/1/2エントリ 川崎市12/27~1/2発表新型コロナ感染は週間513人・単日最多105人で過去最多更新、12月月次では中原区が大幅増322人で最多に
2021/1/9エントリ 川崎市1/3~1/9発表新型コロナ感染は週間1,018人で過去最多更新、直近3日間の感染者644名中「重症」は1名
2021/1/16エントリ 川崎市1/10~1/16発表新型コロナ感染は週間874人(前週比144人減・うち重症1名)、年始から「陽性率」が約20%まで急上昇
2021/1/23エントリ 川崎市1/17~23発表新型コロナ感染は週間740人(前週比134人減・うち重症1名)と2週連続減、約2割は無症状
2021/1/30エントリ 川崎市1/24~30発表新型コロナ感染は週間436人・前週比304人減の大幅改善、陽性率一時2割超から9.88%まで低下
2021/2/6エントリ 川崎市1/31~2/6発表新型コロナ関連データ集計:新規感染274人(前週比162減)、入院79人(同97減)、自宅療養786人(同1,078減)と医療状況が大きく改善
2021/2/13エントリ 川崎市2/7~13発表新型コロナ感染は171人(うち重症0人・前週比103人減)と5週連続減少で昨年11月水準に、入院者30名増・自宅等療養者432人減
2021/2/20エントリ 川崎市2/14~20発表新型コロナ感染は166人(前週比5人減)と減少トレンド鈍化、この2週で重症者ゼロも入院者43人増に
2021/2/27エントリ 川崎市2/21~27発表新型コロナ感染は川崎区54人を中心に164人(前週比2人減)の2週連続横ばい、陽性率が4か月ぶり5%以下に低下
2021/3/6エントリ 川崎市2/28~3/6発表新型コロナ感染は110人(前週比54人減)の8週連続減少、入院・自宅等療養者は半減以上の大幅改善
2021/3/13エントリ 川崎市3/7~13発表新型コロナ感染は132人(前週比22人増)の9週ぶり増加、川崎区43人増が最多
2021/3/20エントリ 川崎市3/14~20発表新型コロナウイルス感染は137人(前週比5人増)、緊急事態宣言解除も2週連続増加に
2021/3/27エントリ 川崎市3/21~27発表新型コロナウイルス感染は3週連続増加の175人、前週比38人増の感染ペース加速
2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く

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2021年
04月09日

等々力緑地北側「リニア中央新幹線等々力非常口」の建設工事が進捗、直径36m・深さ90mの換気口がお目見え

【Reporter:はつしも】

等々力緑地北側でのリニア中央新幹線の地上施設「中央新幹線等々力非常口」の建設工事が進み、円形の換気口部分が見えるようになりました。

■「中央新幹線等々力非常口」
リニア中央新幹線等々力非常口

中央新幹線等々力非常口

リニア中央新幹線は、JR東海による巨大な民間事業です。
品川駅から名古屋駅を経由して新大阪までを結ぶのが全体構想で、そのうち品川駅~名古屋駅間が2027年度開業を目指して事業化されています。

都市化が進んで地上での建設が難しい首都圏の大部分は地下を通す計画で、防災上の必要性から地上への非常口が各所に設置されます。

そのうちのひとつが等々力緑地北側の「中央新幹線等々力非常口」というわけです。
この非常口は上記写真の通り巨大なもので、直径約36m・深さ約90mに及びます。

■非常口の概要
非常口の概要

非常口の概要 
※JR東海公表資料より

「中央新幹線等々力非常口」は、大きく分けて換気設備、階段、エレベータの3つの要素で構成されています。

撮影時点においては、まだトンネルの円形の躯体が出来上がってきたところで、まだ内部設備は少なくとも視認できる範囲にはありませんでした。

■工事用の階段
工事用の階段

■同じく、エレベーター
同じく、エレベーター 

このときも階段とエレベーターはありましたが、これは工事用の暫定のものではないかと思います。

深さ90mというと、高さ100mの武蔵小杉タワープレイスに近い規模ですね。
ビルにして20階ほどを上下することになります。

■中央新幹線等々力非常口と、武蔵小杉のタワーマンション
中央新幹線等々力非常口と、武蔵小杉のタワーマンション

■工事の案内
等々力緑地側の出入口

■中央新幹線等々力非常口のマップ


【関連リンク】
JR東海 中央新幹線等々力非常口設置における環境保全について(PDF)
2011/9/27エントリ JR東海がリニア中央新幹線の環境アセスメント手続を開始:中原区内の事業区域縦覧と説明会開催
2011/10/20エントリ リニア中央新幹線の環境アセスメント説明会(中原区)開催
2013/9/18エントリ JR東海が中央リニアのルートを公表、環境影響評価準備書説明会を中原区で3回開催へ
2020/3/28エントリ 等々力緑地北側で「リニア中央新幹線等々力非常口」を建設中、直径36m・深さ90m規模で換気口・階段・エレベータを整備

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