【Reporter:はつしも】
中原区の魅力を紹介する写真コンテスト
「第9回なかはらフォトコンテスト」の入賞作品が2019年3月に発表されました。
今年は
最優秀賞が1点、優秀賞が3点、入選が「一般部門」から4点、「イベント・行事部門」から3点、合計11点が選ばれて表彰が行われました。
■中原区まちづくり推進委員会 なかまちブログ 「第9回なかはらフォトコンテスト」入賞作品紹介!
https://nmachi.exblog.jp/27466709/
「なかはらフォトコンテスト」は、市民活動団体である中原区まちづくり推進委員会と、中原区役所が協働で主催する地域写真コンテストです。
身近な風景の中に「まちの魅力」を認識することで地元への愛着を持っていただくこと、また中原区の魅力を広くPRすることを目的とし、今回で9回目を迎えました。
本コンテストは川崎市市民ミュージアムの先生や地域で活躍される方等、複数の審査員によって審査が行われています。 そのうちのひとりとして、
本サイト「武蔵小杉ライフ」も本コンテストの審査員をつとめさせていただきました。
本エントリでは受賞作品を順番にご紹介してまいりたいと思います。
なお、写真下に本サイトの講評を記載しておりますが、あくまでも本サイト独自のものであり、審査員全体の講評ではありません。この点、あらかじめご了解ください。
<最優秀賞>
タイトル:ボリビア民族の誇り
撮影者:平本澄子 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
川崎市国際交流センターで毎年開催されている「インターナショナルフェスティバル」の写真です。
たいへん色鮮やかで、また観客との距離が非常に近いことがわかります。本サイトでもご紹介したことがありますが、たいへん楽しいイベントです。東京五輪を来年に控え、国際交流の取り組みのひとつとして皆さんに知っていただきたいと思いました。
<優秀作品>(いずれも一般部門)
タイトル:豪華客船!?
撮影者:岩 桜子 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
等々力陸上競技場の写真は本サイトもよく撮影していますが、これは「やられた!」の一言。メインスタンドが豪華客船のように見えます。
また豪華客船の後ろにはタワーマンションが煙突のように搭載されているようです。以前、古いスタンドを「UFO」に見えるように切り取った作品が入賞していましたが、まだまだ新しい切り取り方があったんですね。参りました。
タイトル:春は毎年満開ふじのかおり
撮影者:山本一夫 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
京浜伏見稲荷神社の藤棚を撮影したものですね。ここはどうしても108体のお稲荷さんに注目が集まるのですが、ふと目線を上げると藤が綺麗だったんですね。
そういえば、ここには富士浅間神社の御神霊岩が祭られていますので、この写真を拝見したことで「富士」と「藤」を掛けているのではないか?とふと気づくきっかけにもなりました。
写真には望遠や広角、魚眼などレンズの力で「カメラ独自の視界」を記録するものと、「実際の人間の視界」を再現するものと両方ありまして、これは後者の写真です。私も今度写真のように見上げてみようと思いました。
タイトル:残葉
撮影者:森川則宏 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
下小田中にある全龍寺の紅葉を撮影したものです。たいへん美しいですね。
いままで訪れたことがなく、この作品でご紹介いただくまで、このように紅葉が見事なお寺だとはまったく知りませんでした。ご紹介ありがとうございます。今秋にでも行ってみたいと思います。
<入選作品 一般部門>
タイトル:多摩川のほとり
撮影者:森廣クリスティーナ さん
(武蔵小杉ライフ講評)
本サイトでも多摩川と丸子橋の写真はよく撮影するのですが、いつも「武蔵小杉の高層ビルや街並みといかに組み合わせるか」という視点に終始してしまいがちでした。この写真は逆に、高い建物はほとんど映り込まず、都会とは思えないようなのどかな風景になっています。
そんな中で水辺て遊ぶお子さんがいて、こういう撮り方もあったのだなと新しい発見でした。
タイトル:遠回りの帰り道
撮影者:F 岡部 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
ここは本サイトで依然ご紹介した、新日鉄先端技術研究所跡地の分譲住宅街「さくらが丘Isaac日吉」です。詳細は関連リンクから当時のエントリをご参照いただきたいと思いますが、まるで海外に来たような、別世界の住宅街になっています。
ほぼ横浜市との境界にあり、高台の上でもあることから、中原区内でもあまり知られていないのではないでしょうか。公園も住宅街の各所に配置されていまして、きれいな場所です。
これもまた中原区のひとつの側面をご紹介する写真として、ピックアップしてみました。
タイトル:雪晴れ
撮影者:アンソニー さん
(武蔵小杉ライフ講評)
等々力緑地のグラウンドを撮影したものです。何か陸上競技の機器がありますが、これはハンマー投げの際に周囲を防護するためのものだそうです。
雪景色の中の機器のシルエットや、白くかかったもやが幻想的でした。
タイトル:雪の日の中原住吉公園
撮影者:中村智一 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
このあたりは雪景色の写真が続きました。今度は中原平和公園のブロンズ像と彫刻をとらえたものです。手前が川崎市在住の彫刻家・圓鍔元規氏によるブロンズ像「はばたけ」。奥に見えるのが岡本敦生氏による彫刻作品「亜空の環」です。
本サイトでもこの広場にある像を組み合わせた撮影はしていましたが、同じタイプの作品を組み合わせたものばかりでした。アングルによっていろいろな組み合わせ方がありますね。
<入選作品 イベント・行事部門>
タイトル:お見事
撮影者:山本一夫 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
丸子山王日枝神社で撮影されたものです。曇天ですが、それが写真全体をモノトーンの印象にしています。
応募作品はほとんどが横ポジションの写真ですが、これは入賞した中では唯一の縦ポジションでした。この写真の場合はその方がダイナミックで効果的ですし、昨今ではスマートフォンで閲覧される割合も増えてきていますから、縦ポジションの写真もどんどん挑戦されると良いと思います。
タイトル:もう、そんなに、かけないで!
撮影者:吉岡泰一 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
多摩川の丸子橋下での神事の写真です。本作品を応募いただいたことで、このような神事があることを初めて知りました。
真冬に行われたもので、水をかけられるとたいへんな冷たさだったと思います。タイトルにも「もう、そんなに、かけないで!」とありますが、皆さんがこぶしに力を込めて叫ぶエネルギーが伝わってきました。
タイトル:せせらぎ灯ろう流し
撮影者:田辺 吉 さん
(武蔵小杉ライフ講評)
江川せせらぎ遊歩道での「灯ろう流し」イベントに登場した、ひとみ座の乙女文楽を撮影したものです。
灯ろう流しの写真は今までにも応募が多かったのですが、乙女文楽に注目した作品でした。夜に動きのある被写体を撮るのはブレが出やすく難しいですが、本作品はそれが動きを表現していて良いと思います。
動きがある中でも、人形と操演者の顔はピシッと決まっています。
以上、12作品でした。
これ以外の応募作品についてもすべて拝見して、楽しませていただきました。
講評の中でもいくつか触れました通り、
本サイトもまったく知らなかったり、新しい切り口に驚いたりといった作品が多数ありました。
毎回、この「なかはらフォトコンテスト」を個人的にも楽しみにしているゆえんです。
来年「なかはらフォトコンテスト」が開催されますと
第10回目となります。
それをターゲットにということでなくても全くかまいませんので、普段の日常生活の中で、スマートフォンのカメラででも何かしら地域の写真を残していただけると、たいへんうれしく思います。
【関連リンク】
(なかはらフォトコンテスト関連)
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中原区まちづくり推進委員会公式ブログ なかまちブログ
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2011/12/29エントリ 「第2回なかはらフォトコンテスト」入選作品発表
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2013/1/21エントリ 「第3回なかはらフォトコンテスト」優秀賞・入賞作品発表、中原区役所で全応募作品を展示中
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2013/4/18エントリ 「第4回なかはらフォトコンテスト」に向けた「写真講座」が2013年5月8日(水)開催
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2013/9/5エントリ 「第4回なかはらフォトコンテスト」優秀賞・入選作品発表、中原区役所で全応募作品を展示中
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2015/1/12エントリ 「第5回なかはらフォトコンテスト」優秀賞・入選作品発表
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2016/1/23エントリ 「第6回なかはらフォトコンテスト」優秀賞・入選作品発表
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2017/3/13エントリ 「第7回なかはらフォトコンテスト」優秀賞6作品・入選12作品発表
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2018/5/16エントリ 「第8回なかはらフォトコンテスト」最優秀作品1点、優秀・入選作品12点をご紹介
(京浜伏見稲荷神社関連)
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武蔵小杉ライフ:生活情報:神社・仏閣 京浜伏見稲荷神社
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2009/7/25エントリ 京浜伏見稲荷神社に、108対の御神使
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2013/8/13エントリ 京浜伏見稲荷神社の富士山
(さくらが丘関連)
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2016/8/16エントリ 井田山周辺の別世界。アイザック・ニュートン生家のりんごの木を継承する、新日鉄先端技術研究所跡地の分譲住宅街「さくらが丘Isaac日吉」を歩く
(中原平和公園関連)
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武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 中原平和公園
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2015/12/16エントリ 中原平和公園の「彫刻展示広場」に並ぶ、7 か国の彫刻家による9つの作品
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2017/1/12エントリ 中原平和公園の「川崎市核兵器廃絶平和都市宣言」と、周辺の平和像など