武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2017年
03月29日

今井西町「横浜ゴム小杉寮」が「シエント武蔵小杉」として建て替え完了、隣接して「武蔵小杉おおぞら保育園」が2017年4月開園

【Reporter:はつしも】

今から1年半前、2015/8/3エントリにおいて、「横浜ゴム小杉寮」など武蔵小杉周辺の社宅の変遷について取り上げました。
その後「横浜ゴム小杉寮」の建て替えが完了しまして、新社宅「シエント武蔵小杉」として供用開始になっています。

■旧「横浜ゴム小杉寮」
旧「横浜ゴム小杉寮」

旧「横浜ゴム小杉寮」

まずこちらは、前回エントリでご紹介した、建て替え前の「横浜ゴム小杉寮」です。
昔ながらの社宅といった印象で、筆で書いたような銘板もたいへん印象的でした。

■このたび竣工した「シエント武蔵小杉」
このたび竣工した「シエント武蔵小杉」

このたび竣工した「シエント武蔵小杉」

そしてこちらが、建て替えられた社宅「シエント武蔵小杉」です。

最近は社宅の企業名を看板に出さないようにする傾向が強くなっていますが、ここは横浜ゴムのロゴがしっかりと表示されていました。

横浜ゴムのリクルーティングサイトにも記載がありまして、独身者・転勤者用の社宅として使われていることがわかります。

■「シエント武蔵小杉」のエントランス
シエント武蔵小杉のエントランス

■歩道状のスペース
歩道状のスペース

「シエント武蔵小杉」は、社宅というよりはデザイナーズマンションといった趣です。
建物の道路沿いには、ささやかながら遊歩道のようなスペースも設けられていました。

これは公的な「公開空地」「歩道状空地」ではなく、おそらくは任意に設置したものかと思います。

駅からは距離がありますが、社宅のサービスとして、タイムズのカーシェアリングも提供するようです。
利便性の高い武蔵小杉周辺に、綺麗な社宅で生活できるのはなかなか良いですね。



■隣接の「レシオン武蔵小杉」
隣接の「レシオン武蔵小杉」

隣接の「レシオン武蔵小杉」

「シエント武蔵小杉」の隣には、かつて三菱商事の社宅であった「レシオン武蔵小杉」があります。

「レシオン武蔵小杉」は、社宅だったものをリノベーションし、分譲マンションに転換したものです。
こちらも当時の社宅として建物のグレードが高く、一定の資産価値を維持して分譲が行われた「用途転換の成功例」といえるでしょう。


横浜ゴムのように社宅のまま建て替えるケースもあれば、三菱商事のように分譲マンションに転換するケースもあります。
または、社宅の用地を単純にデベロッパーに売却して、跡地がマンションなどになることも非常に多いですね。

かねてから大企業の社宅が多かった武蔵小杉周辺では、各地でこのような動きが見られます。

■「シエント武蔵小杉」北側で開園する「武蔵小杉おおぞら保育園」
「シエント武蔵小杉」北側で開園する「武蔵小杉おおぞら保育園」

一方、「シエント武蔵小杉」の北側では、「武蔵小杉おおぞら保育園」が建設され、2017年4月に開園します。
ここは従来は駐車場だったものが、保育所に転換されています。

発展著しい武蔵小杉周辺では、今後も各地で建物の更新や、用途の転換が進んでいくものと思います。

■横浜ゴム社宅周辺マップ
横浜ゴム社宅周辺マップ

【関連リンク】
横浜ゴムリクルーティングサイト 人材
※下部に武蔵小杉の社宅の記載あり
武蔵小杉おおぞら保育園 ウェブサイト
2015/8/3エントリ 武蔵小杉周辺で、変わりゆく社宅をめぐる。「横浜ゴム小杉寮」建替え、「JFE」大規模社宅2棟を積水ハウスのマンションに転換

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2017年
03月28日

JR川崎駅で「南武線開業90周年イベント」階段アートと、「南武線の歴史」展示を大規模展開中

【Reporter:はつしも】

南武線の川崎駅~登戸駅間が、2017年3月9日をもって開業90周年を迎え、JR東日本横浜支社が記念イベントを展開しています。

本企画では、記念列車の運行、グッズの販売、ハイキングの開催など、さまざまなイベントが開催されています。
そのうちJR武蔵小杉駅連絡通路で開催されている「90年後の武蔵小杉 ポスター絵画展」、また南武線にまつわる歴史年表や写真の展示については、これまでに過去エントリでご紹介してまいりました。

本エントリでは、JR川崎駅の「階段アート」などをご紹介したいと思います。

■JR川崎駅の階段アート「1927-2017 南武線開業90周年」
JR川崎駅の階段アート「1927-2017 南武線開業90周年」

■「E233系」
「E233系」

JR川崎駅の「南武線開業90周年階段アート」は、ホーム北端の乗換階段に設置されています。

ここは川崎駅のはずれにあるため、約20万人(JR東日本管内 2015年度実績11位)の乗車人員を誇る同駅の中では、比較的利用者が少ない通路です。
本企画を実施するにあたり、最混雑エリア記念撮影が迷惑になったりと支障も出るでしょうから、あえてこの場所が選ばれたのではないかと思います。

階段アートでは、「1927-2017 南武線開業90周年」の文字と、新型車両「E233系」の絵が描かれていました。

■「後ろをふりむいてみて♪ そこに見えるのは…」
「後ろをふりむいてみて♪ そこに見えるのは…」

階段アートは、階段の「踏み面」部分ではなく、「蹴上げ」部分に設置されています。
そのため、階段を下りている際には視界に入ってきません。

なるべく存在に気づいてもらおうということで、階段を下りた先の通路壁面には、
「後ろをふりむいてみて♪ そこに見えるのは…」
というメッセージが掲示されていました。

■南武線応援メッセージ
南武線応援メッセージ

南武線応援メッセージ

南武線応援メッセージ

また通路には、桜の木を模した「南武線応援メッセージ」も掲示されていました。

利用者の皆様などから募集を行ったメッセージが多数貼り付けられて、現実のソメイヨシノよりも一歩先に満開になっています。

■南武線の歴史年表・写真展示
南武線の歴史年表・写真展示

南武線の歴史年表・写真展示

さらに階段の踊り場や、のぼりきった先のコンコースには、南武線の歴史年表や写真が展示されていました。

これはJR武蔵小杉駅などに展示されているものと同種ですが、おそらくはJR川崎駅の展示が最大規模でしょう。
南武線各駅で少しずつ展示内容は異なりますが、ここではまとめて「全部入り」で見ることができます。

■「これからも つながる 南武線」
「これからも つながる 南武線」

■ペットボトルキャップで作った「E233系」
ペットボトルキャップで作った「E233系」

コンコースには、ペットボトルキャップで作った「E233系」の絵も展示されていました。
なかなかの力作ですね。

■2016年10月10日「武蔵中原ステーションラボ」でのSuicaペンギン
2016年10月10日「武蔵中原ステーションラボ」でのSuicaペンギン

なお、2016年10月10日にJR武蔵中原駅で開催された地域イベント「武蔵中原ステーションラボ」においても、ペットボトルで作ったSuicaペンギンが展示されていました。

ペットボトルキャップ作品は、JR東日本横浜支社の得意とするところなのでしょうか。


武蔵小杉駅から川崎駅までは、各駅停車で12分ほどです。
グランツリー武蔵小杉が開業して以降、ラゾーナ川崎プラザに買い物に出かける機会が減ったという方も多いかもしれませんが、ついでがありましたらホーム北端の階段とコンコースに立ち寄ってみてもよいと思います。

【関連リンク】
(南武線関連)
南武線 公式facebookページ
JR東日本ニュースリリース 南武線(川崎~登戸間)開業90周年イベントのお知らせ
2016/11/9エントリ 体験型の駅構内イベント「武蔵中原ステーションラボ」開催レポート:鉄道ジオラマには武蔵小杉と富士通川崎工場?が登場、昔の電車写真も展示
JR武蔵中原駅ホームに停車の「南武支線」車両で、「音楽のまち・かわさき」と川崎の海のデザインを見る
2017/3/1エントリ JR武蔵小杉駅のよんれつ連絡通路で「90年後の武蔵小杉駅 ポスター絵画展」が本日開幕、一般公募の60作品を3月末まで展示
2017/3/15エントリ JR東日本が「南武線開業90周年イベント」を展開:各駅で展示中の南武線ヒストリー写真を、現在の武蔵小杉と見比べる

(東急武蔵小杉駅70周年関連)
2015/6/13エントリ 「東急武蔵小杉駅開業70周年記念入場券」発売および「記念イベント」開催レポート
2015/8/16エントリ 武蔵小杉東急スクエアの展望デッキに「東急武蔵小杉駅70周年記念展示」が新登場

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2017年
03月22日

誰が架けたか、わからない。二ヶ領用水の「正体不明の橋」が老朽化し、川崎市が通行止めに

【Reporter:たちばな】

高津区内の二ヶ領用水に、建設者・所有者が不明の橋があります。
その橋が老朽化して危険な状態となり、現在車両が通行止めになっています。

■二ヶ領用水の、所有者不明の橋
二ヶ領用水の所有者不明の橋

■車両通行止め
車両通行止め

正体不明の橋があるのは、二ヶ領用水のうち高津区と中原区の境界付近です。
アドレスで言えば、高津区北見方にあたります。

ここには一見してありふれた橋がかかっていまして、これが今は人が通れる一部スペースを残して車両通行止めになっています。

■老朽化した橋の表面
老朽化した橋の表面

橋の表面は、コンクリートで覆われています。
ご覧の通り、その一部がひび割れて鉄の部分が露出していました。

■橋の構造
橋の構造

橋を横から見てみると、鉄骨が二ヶ領用水に渡してあることがわかります。
たいへんシンプルな構造で、この上をコンクリートで固めてあるようです。

■簡易な柵
簡易な柵

橋の柵も、後付けの簡易なものです。

こちらも補強がしてありますが、強度としては少々心許ないところがありますね。

■廃止になった橋
廃止になった橋

問題の橋から少し南には、廃止された橋がありました。
ここは橋が骨組みしか残っておらず、完全に通行止めになっています。

■身元の確かな橋
身元の確かな橋

今回、問題を複雑にしているのは、件の橋が「誰によって建てられたものなのか不明」だということです。
川崎市としても建設を許可した記録はなく、橋は存在自体が非公式のものとなっています。

上記の「宮内6号橋」のように、行政が建設したものであれば行政の責任において定期的なメンテナンス等維持管理が行われますが、非公式な橋には責任を持つ人がいないわけです。

利用者の安全が第一ですから、とりあえずは川崎市が通行止めにしましたが、今後の対応については現段階で未定ということです。

■問題の橋のマップ


地図を参照するとわかる通り、この橋は二ヶ領用水を横断する生活道路の一部になっています。
この橋がなくなると遠回りをしなくてはならなくなる方も、一定数いらっしゃるはずです。

一番良いのは川崎市がきちんとした橋を架けることだと思いますが、現在の橋の所有者が不明の状態ですと、単純に撤去するわけにもいかないのでしょうね。

今後橋ができた経緯が判明するなどして、解決に向かうと良いと思います。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 二ヶ領用水
2016/11/30エントリ 中原区近郊・高津区北見方の多摩川沿いに「Amazon」の大規模配送センターが誕生、武蔵小杉から通勤者用シャトルバスを運行

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2017年
03月20日

春の多摩川を染める、白い花々。河川敷のユキヤナギが見頃に、ハマダイコンも開花が進む

【Reporter:はつしも】

春の足音が聞こえてきました。
多摩川河川敷のユキヤナギが見ごろになりましたので、ご紹介します。

■多摩川河川敷のユキヤナギ
多摩川河川敷のユキヤナギ

ユキヤナギは、バラ科の低木で、春に白い花をつけます。
中原区内の多摩川河川敷においては、広範囲にわたってジョギングコースの両側に等間隔で植えられています。

低木であるために自然環境下では生育できる場所が限られ、地域によっては自生種は絶滅危惧種に指定されているところがあります。

■ジョギングコースのユキヤナギ
ジョギングコースのユキヤナギ

■ユキヤナギと武蔵小杉の高層ビル
ユキヤナギと武蔵小杉の高層ビル

ジョギングコースの両側に続くユキヤナギの花は、ご覧の通り美しいものです。
この季節はジョギング・サイクリングなどで通行する方も多く、皆さん白く染まった風景を楽しんでいます。

■同時期に咲き始めたハマダイコン
同時期に咲き始めたハマダイコン

ハマダイコンの白い花

ユキヤナギから少し遅れて、多摩川河川敷ではハマダイコンも咲き始めます。

ハマダイコンは食用に栽培されるダイコンの変種で、河川敷などに多数自生しています。
栽培種が野生化したものという説もありますが、これは諸説あるようです。

ダイコンの一種ではありますが、根の部分は細く食用には適していません。
ただ、白っぽい花が綺麗です。

■土手の南側に咲いたハマダイコン
土手の南側に咲いたハマダイコン

ハマダイコンは、多摩川の土手の斜面に自生しています。

ユキヤナギのそばにある土手の北側(多摩川側)はまだ本日現在3分咲きといったところですが、南側(陸側)は満開の状態でした。

もうしばらく経過すると土手の北側も咲いてきて、ユキヤナギとセットで花咲く多摩川河川敷を楽しむことができるのではないでしょうか。

ユキヤナギの方が先に花が散りますので、両方が見ごろの時期は限られています。
多摩川の1年の中でもひとときの風景ですので、来週末以降、自転車で散策してみても良いと思います。

■堤防の強化工事
堤防の工事

堤防の強化工事

なお現在、丸子橋と等々力緑地の中間地点あたりで、堤防の強化工事が行われています。

この工事に伴って、一部のユキヤナギは伐採されていました。

工事終了後に原状復帰されるかどうかはわかりませんが、防災のために必要な措置かと思います。

写真の通り、堤防から河川敷に降りる階段も整備されています。
よりアクセスしやすく、安全に利用できる多摩川になると良いですね。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:生活情報:公園 多摩川緑地
2015/4/22エントリ  多摩川河川敷を白く染める、ハマダイコンの花
2016/4/17エントリ 武蔵小杉周辺の八重桜・ハマダイコンが満開、ツツジの開花がスタート

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2017年
03月16日

今井西町の住宅街に、手作りタルトとケーキの専門店が登場。手のひらサイズがうれしい「おやつ研究所」

【Reporter:はつしも】

今井西町の住宅街にあった一点もののうつわ屋さん「小菊堂」を、今から8年前、2009/2/27エントリでご紹介しました。

同店はその後閉店していましたが、2016年10月、跡地にタルトとケーキの専門店「おやつ研究所」がオープンしましたので、ご紹介します。

■「おやつ研究所 タルトとケーキのお店」
「おやつ研究所 タルトとケーキのお店」

「おやつ研究所」は、サライ通り商店街を武蔵中原方面に直進した先、「今井西町けやき公園」の向かい側にあります。

道路沿いに「タルトとケーキのお店 おやつ研究所」の白い看板が出ていますので、これを目印にしてください。

■「おやつ研究所」の店内
「おやつ研究所」の店内

「おやつ研究所」は、タルトやケーキ、焼き菓子などの販売に加えて、イートインのカフェ席が用意されています。

ここではコーヒー・紅茶と一緒に購入した商品をいただくことができます。

■紅玉りんごのバターケーキ
紅玉りんごのバターケーキ

■クラシックショコラ
ガトーショコラ

「おやつ研究所」のタルト・ケーキは、いずれも掌にちょこんと載る程度の小さめのサイズで、300円前後の価格設定になっています。

そのため、ひとつでもほどよくおやつにできますし、複数を選んで食べ比べを楽しむことも可能です。

いずれも手作りのクオリティが高く、濃厚なタルトを美味しくいただきました。

■「SHIBA COFFEE」とのコラボレーションサブレ
「SHIBA COFFEE」とのコラボレーションサブレ

「おやつ研究所」では、タルト・ケーキのほかに焼き菓子もつくっています。

先日より販売がスタートしたのが、こちらの「SHIBA COFFEE」とのコラボレーションサブレです。

「SHIBA COFFEE」のマンデリンの豆をふんだんに練りこんだサブレで、豆の香ばしさとカリッとした食感がサブレの味を引き立てています。
 
かなり割れやすい商品ですので、お持ち帰りの際はご留意ください。

■「おやつ研究所」facebookページ


おすすめのタルトなど最新情報は、Facebookページやブログで発信をされています。
エントリ末尾にURLを掲載していますので、ご参照ください。


このように、以前のうつわ屋さん「小菊堂」 に続いて、住宅街にこだわりのお店が登場しました。
地域で評判を呼んでいるようで、営業時間の終わりの方は完売して早仕舞いしているケースもあります。

また定休日も変則になる場合がありますので、あらかじめウェブサイトでご確認されると良いと思います。
 
■「おやつ研究所 タルトとケーキのお店」の店舗情報
所在地:中原区今井西町15-23 グランドール2
●営業時間:11:30〜19:00(売り切れ次第終了、予約品は10時から引き取り可能)
●定休日:日曜日・月曜日
(変則の場合あり。3月の残り定休日は21日(火)、22日(水)、 26日(日)、27日(月))

●Web:http://royatu.exblog.jp/
●Facebookページ:https://www.facebook.com/ROYATUKNNKYUSHO/

■マップ


【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:洋菓子 おやつ研究所 タルトとケーキのお店
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:カフェ SHIBA COFFEE 
2009/2/27エントリ 武蔵小杉・今井西町のうつわ屋さん「小菊堂」

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2017年
03月13日

「第7回なかはらフォトコンテスト」優秀賞6作品・入選12作品発表

【Reporter:はつしも】
 
中原区の魅力を紹介する写真コンテスト「第7回なかはらフォトコンテスト」の入賞作品が発表されました。
今回も中原区内のさまざまな場所が被写体となり、優秀賞6作品・入選12作品が選ばれました。

■中原区まちづくり推進委員会 なかまちブログ 「第7回なかはらフォトコンテスト」入賞作品紹介!
http://nmachi.exblog.jp/23818435/

「なかはらフォトコンテスト」は、市民活動団体である中原区まちづくり推進委員会と、中原区役所が協働で主催する地域写真コンテストです。
身近な風景の中に「まちの魅力」を認識することで地元への愛着を持っていただくこと、また中原区の魅力を広くPRすることを目的としています。

本コンテストは東京総合写真専門学校校長の伊奈英次先生など複数の審査員によって審査が行われており、「武蔵小杉ライフ」も本コンテストの審査員をつとめさせていただきました。

本エントリでは優秀賞作品、入選作品の順番でご紹介をしてまいりたいと思います。
写真下に本サイトの講評を記載しておりますが、本サイト独自のものであり、審査員全体の講評ではありません。この点、あらかじめご了解ください。



<優秀賞6作品>
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「ゴールはすぐそこ!!」
撮影者:シャケイクラ さん

撮影場所:中原区法政通り商店街

(武蔵小杉ライフ講評)
法政通り商店街の「アヒルレース」を撮影した写真です。
このイベントは商店街の方が実況をしたり、想像以上に熱いレースが繰り広げられます。
二ヶ領用水から見上げた構図が面白く、また地域の魅力ある催しを紹介している点を評価させていただきました。

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「武蔵小杉お迎えシルエット」
撮影者:サキパパ さん
撮影場所:中原区中丸子


(武蔵小杉ライフ講評)
武蔵小杉のタワーマンションは写っていませんが、シルエットで存在を表現している点がユニークでした。手前の中原区はほとんど影になっていますが、その中でもNEC玉川事業場の看板が西日を浴びて光っています。

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「区境」
撮影者:森川 則宏 さん
撮影場所:多摩川土手(下平間)

(武蔵小杉ライフ講評)
ゼッケンをつけている子が走っていますので、マラソン大会でしょうか。
パンジーの花を踏まずに、ジョギングコースの端を走ってふと足元を見る男の子の一瞬を切り取っている点が面白いです。

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「日枝神社丸子どんど焼き」
撮影者:インターネット川崎 さん
撮影場所:多摩川河川敷・丸子橋南

(武蔵小杉ライフ講評)
今年は中止になってしまった、丸子どんど焼きです。
この時期はいつも北西に向かって風が吹いていて、風下で参加していると煙と熱風でたいへん苦しいです。そんなイベントの教訓もよくわかる写真でした。

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晴天の公園
撮影者:F.岡部 さん
撮影場所:平和公園


(武蔵小杉ライフ講評)
ここは毎朝愛犬家の皆さんが集うスポットになっています。
彫刻の輪の中に人の輪を配置した構図を、高く評価させていただきました。

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「朝」
撮影者:まるしん さん
撮影場所:等々力

(武蔵小杉ライフ講評)
写真の美しさでいえば、今回一番の作品だったかと思います。
本サイトでも同じ場所から撮影していましたが、もう少し寄りで撮っていたため、この作品のように「水上に浮かぶスタジアム」のような構図は表現できませんでした。等々力陸上競技場の新しい一面を発見できた写真です。



<入選12作品>

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「金ののべ棒」
撮影者:高安 由美子 さん
撮影場所:部屋のベランダ


(武蔵小杉ライフ講評)
西日などでタワーマンションの色合いが変わる姿は見ていましたが、ここまで金色になる写真は初めて見ました。いつもの風景の見方をちょっと変えてみることも大切ですね。

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「虹のかけ橋」
撮影者:牟田 美智子 さん
撮影場所:武蔵小杉


(武蔵小杉ライフ講評)
虹の出ている「パークシティ武蔵小杉ザ ガーデン」では、光の柱を作り出す空間インスタレーションを過去にやっていました。これは天然の空間インスタレーションです。
ここまではっきりした虹は、なかなか撮れませんね。

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「小さな南武線」
撮影者:阿部 雅之 さん
撮影場所:下沼部公園


(武蔵小杉ライフ講評)
公園の遊具は全国どこに行っても見かける画一的なものが多いですが、これはオリジナリティあふれる遊具です。
本サイトでも2014年5月の公園リニューアル時にほぼ同じ構図の写真を撮影しておりましたが、このスポットに注目してくださった方がいらっしゃったことをうれしく思いました。

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「中原自慢の花模様」
撮影者:松本 美佐子 さん
撮影場所:中原区下小田中


(武蔵小杉ライフ講評)
中原区の花、パンジー。普通に住宅街の歩道から美しい姿を眺めることができます。
観光地などでなくても、何気ない日常の中にある風景を紹介している点を評価しました。

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「銀杏のジュータン」
撮影者:原 久子 さん
撮影場所:等々力公園内

(武蔵小杉ライフ講評)
等々力緑地のテニスコート裏です。比較的知られた場所ですが、黄葉・落葉の具合、アパートの北側にあるために日照のタイミングなど、ベストなタイミングで撮影するのはなかなか難しいです。この作品は非常に良い時期に撮影されていると思います。

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「今井桜にトンネル?」
撮影者:昆野 由希子 さん
撮影場所:渋川(今井南町)

(武蔵小杉ライフ講評)
これは渋川の、サライ通り北側あたりのソメイヨシノですね。
多くが戦後に植えられたソメイヨシノは、各地でかなり老木になっています。毎年綺麗な花を見せてくれるソメイヨシノも有限の命であること、地域の資源を大切にする必要があることを伝えてくれる写真です。

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「白い朝」
撮影者:大谷 佐平 さん
撮影場所:JR武蔵小杉駅付近

(武蔵小杉ライフ講評)
武蔵小杉新駅ロータリーの雪の日です。
街の大部分は直線で構成されていますが、ロータリーのタイヤ跡がたくさんの曲線を描いているのが綺麗に見えます。

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「2016年最後の満月」
撮影者:平本 康治 さん
撮影場所:井田三舞町


(武蔵小杉ライフ講評)
2016年最後の満月は、12月14日です。
写真の左端には、「パークシティ武蔵小杉ザ ガーデン」のクリスマスウインドウアートがあり、これは12月12日にスタートして25日で終了しました。
つまり写真の中の情報から、この写真は2016年12月14日の撮影したものだということが確実にわかるわけですね。そんな謎解きができる点が面白いと思いました。

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「黄金色の泉沢寺」
撮影者:アンソニー さん
撮影場所:泉沢寺


(武蔵小杉ライフ講評)
中原街道沿い、泉沢寺のイチョウの黄葉です。
このイチョウは以前の「なかはらフォトコンテスト」でも入賞したことがありましたが、また違った構図が評価されました。

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「真夏のランナー」
撮影者:taka3 さん
撮影場所:多摩川河川敷

(武蔵小杉ライフ講評)
多摩川河川敷の夏です。ユキヤナギが満開のころの写真が入賞したことがありましたが、真夏の緑の河川敷も良いものですね。

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「水面に映るマンション群と宵の明星」
撮影者:なっちゃん さん
撮影場所:多摩川川岸(大田区側)

(武蔵小杉ライフ講評)
多摩川の鏡面世界の写真は今までにもありましたが、宵の明星との対比は初めて見ました。
多摩川にも宵の明星が映っていて、風のないタイミングをよくはかられたと思います。

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「さあ!あの頂を目指して!」
撮影者:ハリー さん
撮影場所:武蔵中原駅ホーム


(武蔵小杉ライフ講評)
本サイトでもご紹介した、中原街道の向こうに見える富士山の写真です。
ここでは中原街道がまっすぐ富士山に向かっていることから、視界が開けています。気軽に富士山の風景を楽しめるスポットを共有する写真として、評価させていただきました。



以上、優秀賞6作品・入選12作品をご紹介させていただきました。

今年も審査の過程でたいへん多くの応募作品を拝見させていただきまして、新しい発見がありました。

「なかはらフォトコンテスト」は、撮影技術を競うものではなく、中原区の魅力を発見することがコンセプトです。
プロカメラマンのような技術も、高価な撮影機材も必要はありません。

また今年も「第8回」が開催されるかと思いますので、何気ない日常の風景の中に「ちょっとした新し発見」を切り取って、ぜひ気軽に応募してみてください。

【関連リンク】
中原区まちづくり推進委員会公式ブログ なかまちブログ
2011/12/29エントリ 「第2回なかはらフォトコンテスト」入選作品発表
2013/1/21エントリ 「第3回なかはらフォトコンテスト」優秀賞・入賞作品発表、中原区役所で全応募作品を展示中
2013/4/18エントリ 「第4回なかはらフォトコンテスト」に向けた「写真講座」が2013年5月8日(水)開催
2013/9/5エントリ 「第4回なかはらフォトコンテスト」優秀賞・入選作品発表、中原区役所で全応募作品を展示中
2015/1/12エントリ 「第5回なかはらフォトコンテスト」優秀賞・入選作品発表
2016/1/23エントリ 「第6回なかはらフォトコンテスト」優秀賞・入選作品発表

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2017年
03月12日

等々力緑地再編整備:府中街道沿いの正面広場のリニューアルが完了、「健康美」の像を移設しオープンスペースを拡張

【Reporter:はつしも】

現在、等々力緑地において大規模な再編整備が進められています。

その一環として2015年3月には等々力陸上競技場のメインスタンドが完成したほか、硬式野球場の建て替え・じゃぶじゃぶ池の整備工事が進められています。

また並行して、府中街道に面した等々力緑地の正面広場の再整備も進められていまして、このたび広場が供用開始となりましたので、ご紹介します。

■等々力緑地の正面広場
等々力緑地の正面広場

等々力緑地の正面広場

等々力緑地は、武蔵小杉駅周辺からは府中街道を北上し、小杉十字路を過ぎるとほどなく右手に正面広場が見えてきます。

従来は緑地の中心に「健康美」の銅像がありましたが、やや未整備の印象もあり、あまり活用はされていない状況にありました。

それがご覧の通り、雨水を吸収するインターロッキングブロックにリニューアルされ、よりオープンな広場へと生まれ変わりました。

■「健康美」の像
「健康美」の像

「健康美」の像

従来は広場の中央にあった「健康美」の像は、西端に移設されました。
この像は、長崎市の平和祈念像の作者でもある北村西望氏の手によるものです。

移設に伴って像が磨き上げられまして、つやつやとした輝きを放っています。

■広場の曲線
広場の曲線

広場は府中街道からなだらかな下り坂になっています。
その勾配を下るスロープに加えて、曲線を描く階段も設置されています。

広場の形状は長方形に近いですが、このように曲線をつくると印象が変わりますね。

■従来からの並木
従来からの並木

従来からあった並木道は、そのまま木々を活かしてあります。
ただ、ここにあった2車線道路は廃止して、その分広場を拡張しているかたちです。

■並木の夜間ライトアップ
並木の夜間ライトアップ

この並木は、夜間にはライトアップされます。

なかなか綺麗ですので、夜に通りかかった際にでも見てみてください。

■廃止される前の道路
等々力緑地の入口(府中街道より) 

なおご参考までに、上記は再整備によって廃止される前の道路です。
並木だけをそのまま生かしたことがわかります。

■周辺道路の改良
周辺道路の改良

■バス停の改良
バス停の改良

バス停の改良 

正面広場の再整備にあわせて、周辺道路やバス停の改良も実施されました。

道路は拡幅やカーブの形状の改善、バス停は停車スペースの整備などが行われています。
またこのうち府中街道のバス停については、若干従来よりも正面広場寄りに場所が移設されました。

等々力陸上競技場のサイドスタンド・バックスタンド、硬式野球場など、等々力緑地の再編整備はまだまだこれからが本番です。

ただ、それに先立って緑地の顔となる正面広場がリニューアルされたことで、等々力緑地のイメージもまた少し変わったのではないでしょうか。

【関連リンク】
川崎市 等々力緑地再編整備室
川崎市ウェブサイト 等々力緑地
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園・公開空地 等々力緑地
2011/6/30エントリ 等々力緑地の「健康美」と「花時計」
2013/7/22エントリ 等々力陸上競技場改修工事の仮囲いに「あなたと等々力」思い出写真を掲示中
2014/1/22エントリ 等々力競技場改修工事現場で、65年間の等々力緑地航空写真が掲示
2015/3/13エントリ 等々力陸上競技場 新メインスタンド完成。報道機関向け内覧会・完成記念式典最速レポート!
2015/3/29エントリ 等々力陸上競技場新メインスタンドの、藤子・F・不二雄ミュージアムコラボのブロンズ像 全8体をご紹介
2015/12/12エントリ 「等々力球場」「等々力プール」の解体工事と、在りし日の記録。廃止されるプールは等々力陸上競技場併設を検討
2016/3/13エントリ 等々力緑地再編整備:「健康美」の像周辺と、硬式野球場・じゃぶじゃぶ池整備エリアの工事進む
2016/11/15エントリ 川崎市が等々力緑地再編整備の「じゃぶじゃぶ池」のイメージプラン3案を発表、本日より11月30日まで市民意見を募集中
2016/12/11エントリ 等々力緑地の硬式野球場・じゃぶじゃぶ池建設工事の仮囲いに硬式野球場のイメージパースが掲示

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2017年
02月28日

多摩川の「下野毛の渡し」記念碑と、下野毛商店街をめぐる

【Reorter:はつしも】

2015年のエントリにおいて、「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く「高津区下野毛」の工場街レポートをご紹介しました。

今回はその続編として、かつて対岸の「世田谷区上野毛」との交通手段であった「下野毛の渡し」の記念碑などを訪れてみました。

■多摩沿線道路の「下野毛」交差点
多摩沿線道路の「下野毛」交差点

「下野毛の渡し」は、多摩沿線道路の「下野毛」交差点から多摩川の土手にのぼったところにあります。
下野毛の町工場街は道が入り組んでいますので、武蔵小杉から行く場合は、土手のサイクリングロードを第三京浜方面にまっすぐ進んでいくのが一番わかりやすいでしょう。

■「下野毛の渡し」
「下野毛の渡し」

土手にのぼると、サイクリングロードの脇に「下野毛の渡し」の記念碑がありました。
このあたりが「下野毛の渡し」が行き来をしていた場所です。

多摩川の流域には、これまでにもご紹介してきた「丸子」「沼部」「等々力」など、両岸に共通する地名があります。
これは「あばれ川」と呼ばれた多摩川が氾濫するたびに流れがかわり、従来は一体だった土地が対岸に取り残されたことなどによって生じたものです。

「野毛」も江戸時代初期に氾濫によって「世田谷区上野毛」「高津区下野毛」に分かれてしまい、耕作のために対岸に渡る農民や、江戸との交通手段として「下野毛の渡し」ができたわけです。
そのようなわけで、「下野毛の渡し」というのは川崎市側から見た呼び名で、世田谷区のウェブサイトなどでは「野毛(多摩川)の渡し」などと記載されています。

■記念碑の説明文
記念碑の説明文

「下野毛の渡し」の記念碑には、このような歴史の一部が簡単に説明されています。

多摩川では近代にいたるまで橋が架けられず、二子橋が1925年(大正14年)、丸子橋が1934年(昭和9年)、新二子橋が1978(昭和53年)にそれぞれ完成しました。
「丸子の渡し」はすぐそばに丸子橋ができたために橋の完成と同時に渡し船も廃止されたのですが、「下野毛の渡し」については丸子橋・二子橋ともに距離があるために1955年(昭和30年)まで存続していたということです。

なお、すでにお伝えしている通り、長い区間にわたって橋がない丸子橋と二子橋の間の交通事情を改善するため、目黒通りと接続される「(仮称)等々力大橋」が、この付近に建設される予定です。
長い年月を経て、「下野毛の渡し」が、ついに現代の橋として生まれ変わるといえるかもしれません。

■「丸子の渡し」の記念碑
「丸子の渡し」の記念碑

■「平間の渡し」の記念碑
「平間の渡し」の記念碑

ところで、今回ご紹介した「下野毛の渡し」の記念碑は、「丸子の渡し」や「平間の渡し」と共通のデザインによるものですね。

この記念碑はNPO法人多摩川エコミュージアムと川崎市によるもので、2008年3月に「羽田の渡し」「大師の渡し」「丸子の渡し」「下野毛の渡し」「宇奈根の渡し」「堰の渡し」「登戸の渡し」の7か所から設置がスタートしました。

渡し船の発着場所は上記だけではなく、この中には「平間の渡し」などが入っていません。このあと、順次各所に記念碑の設置が進められていったようです。

多摩川に橋が架けられるのに伴って、これらの渡し船も順次廃止になっていきました。

■年に一度復活する「丸子の渡し」
年に一度復活する「丸子の渡し」

2016/10/30エントリでご紹介した通り、「丸子の渡し」の場所では、年に一度渡し船を復活させる「丸子の渡し祭り」を開催しています。
そのようなイベントを開催しているところは、ほかにはあまりないようです。



さて、「下野毛の渡し」に戻りまして、周辺の様子も見ていきましょう。

■「下野毛の渡し」から見る二子玉川方面
「下野毛の渡し」から見る二子玉川方面

「下野毛の渡し」からは、遠く二子玉川ライズのタワーマンション群をのぞむことができます。
手前に見える道路は、第三京浜です。

■二子玉川公園から見た武蔵小杉方面
二子玉川公園から見た武蔵小杉方面

2015/7/15エントリでは、逆に二子玉川公園から見た武蔵小杉方面をご紹介しておりました。

今回の「下野毛の渡し」は、上記写真では第三京浜の陰に隠れているあたりですね。



■近くの「下野毛商店街」
近くの「下野毛商店街」

せっかくここまで来ましたので、帰り道は先ほどの「下野毛交差点」から下野毛の街中を歩いていきましょう。
交差点から府中街道方面に向かって、「下野毛商店街」がありました。

「下野毛」は町工場だけでなく、住宅・工業混合の準工業地帯として発展してきました。
近年は工場跡地が住宅にかわっていくケースが多い一方、このような昔ながらの商店街も残されています。

■コンビニエンスストア「アイマート」
コンビニエンスストア「アイマート」

■「アイマート」の地域イベントの掲示
「アイマート」の地域イベントの掲示

こちらはコンビニエンスストア「アイマート」です。 セブンイレブンなどの大手ではないローカルコンビニを見かけると、何となくほっこりするのは私だけでしょうか。

店頭には町内会の餅つき大会の告知が掲示されるなど、地域色が出ています。

■「いんさつ和光」のお地蔵さん
「いんさつ和光」のお地蔵さん

「いんさつ和光」のお地蔵さん

印刷店舗「いんさつ和光」の店先には、お地蔵さんが立っていました。

■地域の工務店
地域の工務店

■公園の朝体操
公園の朝体操

商店街の中には、地域の工務店の事務所などもありました。
また近くの公園では、毎週日曜日朝に体操が行われているようです。

「下野毛商店街」は最寄りの駅といえるものがなく、また賑わいのある幹線道路などにも面していないことから決して栄えている商店街というわけではないのですが、何となく「昭和の香り」がして、ほっとするものがありました。


かつてはこの一帯は農地で、「下野毛の渡し」で上野毛側と行き来をしていたのでしょう。
そんな歴史を感じつつ、下野毛の商店街をひとり散策してみました。

【関連リンク】
(中原区宮内・高津区下野毛関連)
2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
2015/5/16エントリ 「川崎ものづくりフェアin等々力」のメタルパッチワークアートと、段ボールパーク
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
2015/8/13エントリ 準工業地帯の、企業と地域のかかわり。「クノール納涼盆踊り大会」開催レポート
2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」

(丸子の渡し・平間の渡し関連)
2009/9/23エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(1):「丸子の渡し」
2011/7/16エントリ 「ガス橋」と平間の渡し
2016/10/30エントリ 「第3回 丸子の渡し祭り」開催レポート:渡し船は1時間40分待ちの盛況、大田区発祥「揚げパンマン」登場

(二子玉川関連)
2011/4/27エントリ 東急線に乗って、二子玉川ライズへ
2015/7/15エントリ 二子玉川ライズ・第2期の目玉「蔦屋家電」と、「二子玉川公園」から見える武蔵小杉
2015/9/5エントリ 武蔵小杉・二子玉川を結ぶ「玉11系統 FUTAKOSU BUS」本日運行開始、武蔵小杉目線で巡る乗車レポート

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2017年
02月25日

三菱ふそうが中原区西加瀬の「川崎工場第二敷地」約10万平米を大和ハウス工業に売却、2019年3月以降に大規模開発を実施へ

【Reporter:はつしも】

三菱ふそうトラック・バス株式会社が、生産体制の効率化を目的として「川崎工場第二敷地」(中原区西加瀬)を大和ハウス工業に売却することを2月22日付で発表しました。
 
売買契約は2017年1月31日付で締結され、引き渡しは約2年後の2019年3月となります。
それまでの間、両社は当該用地に関するリース契約を締結することになります。

当該用地は敷地面積約10万平米を擁しており、引き渡し後、大和ハウス工業による大規模開発が想定されます。

■三菱ふそうトラック・バス等の事業場マップ
三菱ふそうトラック・バス等の事業場マップ

三菱ふそうトラック・バスは、中原区大倉町に「川崎工場第一敷地」を、中原区西加瀬に「第二敷地」を保有しています。

「第一敷地」においては毎年「ダイムラー・グループファミリーデー」を開催しており、2016/11/27エントリでご紹介させていただきました。

今回大和ハウス工業に売却されることになったのは、元住吉駅寄りの「第二敷地」です。

三菱ふそうトラック・バスは、現在生産体制と行内物流効率の向上に取り組んでいます。
今回の工場売却はその一環で、今後「第二敷地」にある開発部門を「第一敷地」に移転させるほか、「第一敷地」内にオフィスビルを建設し、2019年春頃をめどに本社機能を集約する計画です。

■今後本社機能や開発部門が集約される「川崎工場第一敷地」
今後本社機能や開発部門が集約される「川崎製作所第一敷地」 

■現在三菱ふそうトラック・バスの本社がある「新川崎三井ビルディング」
新川崎三井ビルディング

現在、三菱ふそうトラック・バスの本社は、新川崎駅前の「新川崎三井ビルディング」にあります。

この本社機能を「第一敷地」に移転させるというわけです。

■「川崎製作所第二敷地」の施設
「川崎製作所第二敷地」の施設 

一方、「川崎工場第二敷地」については、前述の通り開発部門を「第一敷地」に移転させるほか、コンポーネント生産ラインについても移転・再配置が行われます。

三菱ふそうトラック・バスはこれらの施設再編により川崎工場の生産体制を効率化し、ダイムラーグループの商用車部門の主要工場としての機能を強化していくこととしています。
その中でも重点施策として、小型電気トラック「eCanter」生産開始のための投資を実施するとともに、日本を含めた先進国市場向け車両の重要な生産拠点として川崎工場は引き続き稼働していく予定です。


このような再編を計画しているため、大和ハウス工業への引き渡しまでには2年を要することになります。
2019年3月の引き渡し以降、同社による大規模な開発事業が行われることと思います。

■第一敷地から見た武蔵小杉(ダイムラー・グループファミリーデーにて)
三菱ふそう川崎工場から見た武蔵小杉のタワーマンション 

現在のところ、「第二敷地」跡地にて予定される開発事業の内容はわかりません。

ただ、「第二敷地」は約10万平米という相当大規模な面積です。

旧東京機械製作所玉川製造所第一工場(現グランツリー武蔵小杉)、第二工場(現シティタワー武蔵小杉)の敷地面積合計が約33,000㎡であり、その3倍以上の規模です。

住宅系は軸になりそうですが、これだけの規模となりますと、複合的な土地活用もあるかもしれませんね。

■大和ハウス工業 土地活用
http://www.daiwahouse.co.jp/tochikatsu/index.html

大和ハウス工業は、幅広い土地活用ソリューションを提供しています。

「第二敷地」の周辺は幹線道路までのアクセスに課題もありますが、約10万平米の大規模用地をどのように活用するものか、注目が集まります。



さて、川崎製作所から少し離れた府中街道では、また別途三菱自動車グループが保有していた土地利用の転換が行われています。

府中街道の市ノ坪跨線橋の南側では、三菱自動車のグラウンドや、三菱ふそう会館が先行して取り壊され、住宅展示場の建設工事がすでに着工しています。

■住宅展示場が建設される三菱自動車グラウンド・三菱ふそう会館等跡地
三菱自動車グラウンド・三菱ふそう会館等跡地

■住宅展示場の建築計画のお知らせ
建築計画のお知らせ

■2017年GWオープン
ゴールデンウィークオープン

こちらの住宅展示場は、2017年のゴールデンウィークにオープンする予定です。

中原区にはメーカー系の大規模事業所が多数ありますが、移転や再編などによって、その跡地が住宅・商業等さまざまな用途に転換されてきていますね。

【関連リンク】
三菱ふそうトラック・バス ニュースリリース 生産体制の効率化を図るべく川崎工場第二敷地を売却
大和ハウス工業 ウェブサイト
2016/11/27エントリ 武蔵小杉視点で巡る、三菱ふそう川崎工場の「2016ダイムラー・グループ ファミリーデー」開催レポート

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2017年
02月24日

ひと足先に、武蔵小杉で春気分。多摩川土手・等々力緑地北側の河津桜が見ごろに

【Reporter:はつしも】

一年前、2016/2/27エントリにおいて、江川せせらぎ遊歩道の「河津桜」をご紹介しました。

今年はまた場所をかえて、見ごろになった多摩川土手付近の河津桜をご紹介したいと思います。

■多摩川土手の河津桜
多摩川土手の河津桜

多摩川土手の河津桜

多摩川土手の河津桜は、等々力緑地の北側にあります。

等々力緑地を縦断する幹線道路を北上し、等々力保育園前の信号で多摩沿線道路を渡ると、丸子橋側に鮮やかな桜色が見えてきました。

■小さな河津桜エリア
小さな河津桜エリア

先日ご紹介した江川せせらぎ遊歩道と異なり、ここの河津桜は20m程度のエリアに5本と、比較的ささやかなものです。

ただ周辺には同時期に開花する植物がないこと、多摩川の土手という高い位置にあることもあって存在感が強く、地域ではよく知られています。

■河津桜と、二子玉川
河津桜と、二子玉川

河津桜周辺からは、丸子橋とは反対側に二子玉川ラ イズが見えます。
二子玉川ライズからも、望遠レンズでこの河津桜が見えるかもしれませんね。

■周辺の土手に並ぶ木々
周辺の土手に並ぶ木々

周辺の土手に並ぶ木々

河津桜の周辺500mほどには、ほかにもソメイヨシノ や八重桜、大島桜、淡墨桜などの木々が植えられています。
これらの木々はまだ若く、2000年頃から地域の有志の方が植えていったものなのだそうです。

河津桜はそろそろ終わりに近づいてきますが、これから春までまだまだ楽しめることでしょう。

■河川敷の立派なエノキ
河川敷の立派なエノキ

なお、河津桜のあたりから河川敷を見下ろすと、立 派なエノキが目に留まります。
この周辺では多摩川の水辺の体験学習「とどろき水辺の楽校」が開催されていまして、わかりやすい目印になっています。

「とどろき水辺の楽校」では、4月の開校式に始まる2017年度スケジュールもそろそろ告知が行われるのではないでしょうか。
徐々に暖かくなってきますので、河津桜からバトンタッチして開花する木々を眺めつつ、多摩川をお散歩するのもよさそうです。

■丸子橋そばの「丸子橋公園」
丸子橋そばの丸子橋公園

■丸子橋公園の河津桜
丸子橋公園の河津桜

また、等々力緑地北側以外にも、丸子橋そばの「丸子橋公園」にも、河津桜があります。

■初代丸子橋の「親柱」と、河津桜
初代丸子橋の「親柱」と、河津桜

ここには初代丸子橋で使われていた「親柱」が保存されていまして、過去エントリでご紹介していました。

当時は河津桜開花の時期ではなかったのですが、やはりこの時期が華やかでいいですね。

■多摩川の河津桜マップ
多摩川の河津桜マップ

【関連リンク】
とどろき水辺の 楽校 ウェブサイト
2013/9/22エントリ 「とどろき水辺の楽校」の多摩川河川敷での「昆虫調べ」
2016/2/27エントリ 江川せせらぎ遊歩道の河津桜が見頃に:鳥の蜜の吸い方2種と、大きなお雛様登場

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