東急電鉄が横須賀線・湘南新宿ライン武蔵小杉駅対抗策を強化
横須賀線・湘南新宿ライン武蔵小杉駅の開業まで9日となり、ここに
来て競合する東京急行電鉄が対抗PRを強化しています。
■東急電鉄のJR新駅対抗PR
これは東急武蔵小杉駅構内の掲示板ですが、東急電鉄の広告が
掲示されています。
■「待たずに、乗れる。」
「待たずに、乗れる。
待ち時間のロスタイムは無視できない。
東急線は運転本数が多いからストレスを感じません。
だから、
私は東急線。」
上記の通りの内容なのですが、これは露骨にJR武蔵小杉新駅の
横須賀線、湘南新宿ラインを意識したものですね。
意訳すると、
横須賀線、湘南新宿ラインは東急線に比べて本数が少なく、特に
横浜-渋谷間で真っ向競合する湘南新宿ラインは1時間に4本程度。
待ち時間を考えればJRは使い勝手が悪いのだから、本数の多い
東急線を使った方がよい。
・・・つまりは、そういうことを言いたいのでしょう。
同様の広告が東急各駅構内のほか、東急線の中吊り広告で展開
されています。
また、東急電鉄はJR武蔵小杉新駅の開業に合わせるかたちで、
2010年3月10日から定期券購入者に抽選で賞品を贈呈するキャン
ペーンを開始します。
■東急電鉄 定期券ご購入キャンペーン
http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/mid/oshirase/
20100302touyoko10syuunenn.html
■定期券ご購入キャンペーンのポスター
これは、題目上は「東横特急10周年」ということになっているのです
が、対象路線が東横線と目黒線に限定されています。JR武蔵小杉
新駅への定期券切り替えを防止することを目的としたキャンペーン
であることは明白ですね。
東横線vs湘南新宿ライン、目黒線vs横須賀線、ということになるの
でしょう。
2010/1/30エントリにおいても東急電鉄の対抗PRを取り上げました
が、今回はかなりライバル意識をあらわにして対抗策を取ってきた
な、という感じです。どの程度効果が見込めるものかはわかりませ
んが・・・。
折しも2010/3/1エントリでは、JR武蔵小杉新駅ロータリーから東急
バスが手を引いたというニュースを取り上げたばかりでした。ロータ
リーの2番乗り場が不自然に空白になってしまったことからすると、
比較的最近になってのドタキャンではないかと思われます。
実際のところは想像するしかないのですが、東急グループを挙げて
全面対決の号令がかかったのでは、とまで思えてきます。
一方のJRは特段のキャンペーン等は行わず、粛々と新駅開業の
準備を進めているところですが、いち利用者として思うところは、両
社とも小手先のPRや賞品だけではなく、もっと根本的なサービスの
向上によって競っていただきたい、ということですね。
競合にあたって、乗り換えなどの各方面でなるべく相手方へのアク
セスを悪くする、といった利用者にとってマイナスのベクトルは、当然
ながら論外でお願いしたいところです。
【関連リンク】
武蔵小杉新駅ライフ:横須賀線武蔵小杉駅開業特設サイト
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区:横須賀線武蔵小杉駅
2009/12/18エントリ JR東日本2010年3月13日ダイヤ改正:横須賀線
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