富士通川崎工場再開発・第一期事業の計画概要
富士通川崎工場再開発計画の環境アセスメント手続きが開始され、
第一期の計画概要が明らかになりました。
■富士通川崎工場再開発計画 第一期計画図
基本的に上記の計画図に情報を網羅しましたが、ひとつひとつ
ピックアップしていくと、以下の通りになります。
■駅前広場
川崎工場の敷地の南東部分を広場として開放し、武蔵中原駅の
駅前にふさわしいオープンスペースとします。
■道路拡幅
川崎工場東側の道路を、8mから12mに拡幅し、事業完了後は
川崎市に移管します。これに伴い、南武沿線道路との交差点を
改良します。
■デッキ(コリドー)の設置
現在の南武沿線道路をまたぐJR武蔵中原駅直結の歩道橋に接続
する形で、川崎工場敷地内に2階レベルのデッキ(コリドー)を新設
します。
デッキはホール棟および新棟に直結します。
■ホール棟の建設
敷地の南側に、3階建てのホール棟を建設します。
■新棟の建設
敷地の中央に、12階建て・60mの新棟を建設します。
新棟の南側は6階建て、北側は12階建てで構成されます。
■駐輪場の設置
敷地の東側に2か所、駐輪場が新設されます。
■隣接地との地下通路を設置
敷地の東側に、隣接地との地下通路入口が設置されます。
※ ※ ※
大体このようなところですが、周辺地域にとってかかわりのある部分
としては、駅前広場の設置と、東側道路の拡幅ですね。
JR武蔵中原駅の南側には広場がありますが、北側は南武沿線道路
が迫っていてスペースがありませんでした。また、東側の道路も
狭い歩道が片側にしかありませんでしたので、これが拡幅される
のは良いことと思います。
■新棟の建設予定地
12階建ての新棟がどこに建設されるのかが気になっていましたが、
現在の本館の北側ということになりました。ちょうど、上記の写真の
場所ですね。
ここは先行して、既存の建物が解体されています。
また、敷地の南側に3階建てのホール棟が建設されるというのも
新しい情報です。
このホール棟は、配置を見ると川崎工場の守衛所の外側にも歩道
橋と接続された入口がある点が注目されます。
つまり、このホールは、地域向けのイベント等にも開放されることを
想定しているのではないでしょうか。
NEC玉川ルネッサンスシティのホール棟と同じような位置づけでは
ないかと思います。
■NEC玉川ルネッサンスシティのホール棟(写真中央の低層部)
なお、新棟の建設スケジュールは2013年度下期から2015年度
下期とされていますが、ホール棟の完成はそのさらに2年後の
予定となっています。
仮にホールが春まつりなどで地域に開放されるとしても、大分先の
話になりそうですね。
第一期の事業が完了しても、富士通川崎工場の北側にはまだ
広大な敷地が残されていますので、第二期での活用も気になる
ところです。
【関連リンク】
富士通プレスリリース 川崎工場の再開発プロジェクトについて
2010/4/4エントリ 「2010富士通春まつり」レポート
2010/12/24エントリ 2010富士通川崎工場クリスマスイベントレポート
2011/3/16エントリ 「2011富士通春まつり」が開催中止
2011/5/7エントリ 富士通川崎工場の「緑の景観づくり推進事業」
2011/8/27エントリ 富士通川崎工場再開発計画始動、オフィス
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2011/9/7エントリ 富士通が川崎工場再開発計画をリリース、
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