生田緑地ばら苑、春の一般開放
多摩区の「生田緑地ばら苑」が、現在一般公開されています。
2011/6/11エントリで一度ご紹介しましたばら苑に、梅雨入り前に今年も行ってまいりました。
生田緑地ばら苑の一般公開は、バラの開花にあわせて毎年春と秋に2週間ほど実施されています。今春は5月16日(木)から6月2日(日)が公開日となり、週末には多くの方が訪れていました。
■生田緑地ばら苑 公式サイト
http://www.ikuta-rose.jp/
■生田緑地ばら苑
生田緑地ばら苑は、小田急電鉄系の遊園地「向ヶ丘遊園」の30周年記念事業として1958年に整備されたもので、当時は東洋一のバラ苑とも呼ばれた庭園です。
2002年には向ヶ丘遊園が閉園となりましたが、「ばら苑」を存続させてほしいとの市民の声が多く寄せられたことを受けて、川崎市が維持管理を引き継いで現在に至ります。
バラの生育は川崎市と地域ボランティアの協働で行われており、充実した内容にもかかわらず入苑無料で運営されています。苑内の募金箱には来苑者の「おこころざし」が集まり、イングリッシュガーデンの整備などに活用されてきました。
■生田緑地ばら苑の入口
ばら苑は、生田緑地の高台の上にあります。
そのため府中街道から長い坂道をこえ、最後にはご覧の階段を登ることになります。
階段については高齢の方や車いす・ベビーカーでは昇降が困難であるため、迂回路を無料シャトルが往復しています。
それでは、今回目に留まったバラをご紹介していきましょう。
■ベビー・マスケラード
まずこちらは、ベビー・マスケラードです。
「ベビー」と名前にあるように、小さめの花弁がかわいらしいです。
■ヒストリー
これはヒストリーです。ドイツ産で、球形に近い姿が特徴です。
■ファビュラス
白バラには、何となくあこがれを感じます。ファビュラスです。
ファビュラスとは「素晴らしい」という意味だそうで、虫や寒さ、日陰などに耐性のある「強い」バラです。
■コンパッション
続いて、つるバラも見ていきましょう。これはコンパッションです。
ピンクの花の中央が気温によりオレンジがかってくる、丈夫な育てやすいバラです。
■アンクル・ウォルター
■ジ インジーニアス ミスターフェアチャイルド
こちらもつるバラのアンクル・ウォルターとジ インジーニアス ミスターフェアチャイルドです。
アンクル・ウォルターのバラらしい真紅も惹かれますし、イングリッシュローズのジ インジーニアス ミスターフェアチャイルドの華麗な花付きも魅力的ですね。
■マインツァー ワッペン
絶妙な赤の色合いでは、マインツァー ワッペンもたいへん美しかったです。
■ダブル ディライト(殿堂入り)
■グラハム トーマス(殿堂入り)
生田緑地ばら苑のバラには、上記のダブル ディライト、グラハム トーマスのように「殿堂入り」と書かれているものがあります。
これは41か国が加盟する「世界バラ会連合」が3年ごとに開催する「世界バラ会議」において認定されているものです。最初に殿堂入りしたのは1976年の「ピース」で、これまでに15品種が殿堂入りを果たしています。
生田緑地ばら苑には、その殿堂入り15品種全てが栽培されています。
■バラの販売
生田緑地ばら苑では、バラの販売が行われているほか、バラの育て方講座、コンサートなども開催されています。
車椅子用トイレ、売店などもありまして、「バラジュース」(300円)が売っていました。
春の一般開放は6月2日(日)までで、今週末が最後となります。
梅雨入りした天候がちょっと心配ですが、ご関心ある方はこの機会にいかがでしょうか。今からですとチケットは間に合いませんが、近隣には藤子・F・不二雄ミュージアムもオープンしています。
交通は南武線で武蔵小杉駅から15分の宿河原駅下車、徒歩15分程度です。
■生田緑地ばら苑 ばら苑へのアクセス
http://www.ikuta-rose.jp/access.html
■生田緑地ばら苑および藤子・F・不二雄ミュージアム マップ
【関連リンク】
藤子・F・不二雄ミュージアム 公式サイト
2011/6/11エントリ 生田緑地ばら苑の春
2011/6/14エントリ 「藤子・F・不二雄ミュージアム」とローソンコラボ店舗
2011/8/6エントリ 「藤子・F・不二雄ミュージアム」の広報ラッピングバスが武蔵小杉に登場
2011/9/23エントリ 「藤子・F・不二雄ミュージアム」鑑賞レポート