大野屋前の「旧第一勧業銀行」跡地を「みずほ銀行武蔵小杉支店」として再整備、小杉町3丁目東地区再開発により現店舗から移転へ
【Reporter:はつしも】
小杉町3丁目の「大野屋小杉店」の向かい側で長年塩漬けになっていた「旧第一勧業銀行武蔵小杉支店」が、現在の「みずほ銀行武蔵小杉支店」の移転先として再整備されることとなりました。
長年建物前を覆っていた仮囲いが取り外され、搬出入が可能なフェンスに取り換えられました。
■旧第一勧業銀行武蔵小杉支店
■「第一勧業銀行」の文字の跡
みずほ銀行は、2002年に当時の第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の分割・合併によりみずほコーポレート銀行とともに誕生したメガバンクです。
2013年にみずほコーポレート銀行に吸収される形で消滅しましたが、新称号をあらためて「みずほ銀行」としたため、一般利用者としてはみずほ銀行が変わらず法人として存続しているように見える形態になっています。
大手都市銀行であった第一勧業銀行と富士銀行の統合により、当時は主要各駅において両行の支店が「みずほ銀行」として重複するかたちになりました。
それらの店舗は順次、統廃合が進められてきたところです。
■現在の「みずほ銀行武蔵小杉支店」
そうした中、多くの街と同様に、武蔵小杉においても両行の2支店が重複になりました。
「みずほ銀行武蔵小杉支店」(旧第一勧業銀行・大野屋前)、「みずほ銀行武蔵小杉駅前支店」(旧富士銀行・中原図書館隣)として一時併存していたものの、2006年2月13日に前者が存続、後者が廃止という形で統廃合が行われました。
この際、非常にわかりにくいのですが、旧第一勧業銀行(大野屋前)が存続したものの、店舗の建物は廃止になった旧富士銀行(中原図書館隣)を使用するというかたちがとられました。
そのため、一見すると旧富士銀行の店舗が残ったようですが、実は旧第一勧業銀行の店舗が存続したということになります。
これは、前述のみずほ銀行・みずほコーポレート銀行の統合の仕方と、少し似ていますね。
パズルのように複雑ですが、当時日本橋支店、松戸支店、向ヶ丘支店など、多数の支店で同様の統合手法がとられています。
■開閉式のフェンス設置
■「みずほ銀行武蔵小杉支店改修工事」
しかしながら、現在のみずほ銀行武蔵小杉支店は、小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業により本年度中に立ち退きを行う必要があります。
そこでかねてから塩漬けにしてあった、旧第一勧業銀行武蔵小杉支店の建物が再度活用されることになったわけです。
これはおそらく、ある程度予定されていたものでしょう。
みずほ銀行武蔵小杉支店の移転にあたり、冒頭に申しあげた通り、10年以上閉鎖されていた旧第一勧業銀行武蔵小杉支店の仮囲いが取り外され、開閉式のフェンスになりました。
また出入口には、「みずほ銀行武蔵小杉支店改修工事」の看板が出ています。
長年使っていなかった古い建物ですから、あちこち不具合も出ているでしょう。
それらの改修を行ったうえで、「みずほ銀行武蔵小杉支店」としてあらためてオープンするものと思います。
旧第一勧業銀行の支店が、10年越しに戻ってくるということになりますね。
■小杉町3丁目東地区の「川崎信用金庫武蔵小杉支店」
さて一方、小杉町3丁目東地区には、同じく金融機関として「川崎信用金庫武蔵小杉支店」があります。
こちらは府中街道沿いに2016年10月11日に移転することを、2016/7/4エントリでお伝えしました。
■川崎信金移転先の仮店舗ビル
移転先の仮店舗は「64Cafe+Ranai」前の駐車場用地に4階建てで新築され、ほぼ外観は完成しています。
金融機関ですから、高度なセキュリティやシステムインフラの構築なども移転までに行われることでしょう。
これらの金融機関2店舗に加えて旧中原図書館もすでに移転が完了していますので、小杉町3丁目東地区の立ち退きもいよいよ本格的に進捗してきた感があります。
【関連リンク】
・みずほ銀行 店舗統合のお知らせ(2011年資料。PDFファイル) ・川崎信用金庫ウェブサイト 武蔵小杉支店仮店舗移転のお知らせ
・小杉町3丁目東地区市街地再開発組合
・武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 東地区
・2008/7/1エントリ 小杉町3丁目東地区再開発始動
・2008/11/19エントリ 小杉町3丁目東地区再開発のコンサルを日本設計に委託
・2010/10/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発事業の試験掘り実施
・2011/7/26エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で商業・公共公益施設とタワーマンションを建設へ
・2011/10/28エントリ 小杉町3丁目東地区再開発に三井不動産レジデンシャル・東急不動産が参画
・2012/1/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発計画の素案を2012年2月提出へ、2013年3月の都市計画決定目指す
・2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
・2013/1/31エントリ 小杉町3丁目東地区再開発ビルに小杉こども文化センターと総合自治会館が移転決定
・2015/4/8エントリ 小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業の組合設立認可と、商業・業務・公共公益施設の概要
・2015/7/29エントリ 小杉町3丁目東地区:川崎信金武蔵小杉支店が「64Cafe」前に仮設店舗で2016年7月以降移転へ
・2016/12/14エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で相次ぐ、既存店舗等の立ち退き。2016年3月末で「小杉こども文化センター」が閉館、2月17日に児童向け説明会を開催へ
・2016/2/25エントリ 川崎市が「小杉こども文化センター」建替えで方針転換、中原区役所に当面代替施設を用意・再開発地区内にプレハブ施設を整備へ
・2016/3/10エントリ 小杉町3丁目東地区再開発:旧中原図書館の暫定バイク駐車場が6月末閉鎖、再開発地区内の移転進む
・2016/6/6エントリ 「小杉こども文化センター」代替施設が中原区役所敷地内に6月1日暫定開設、小杉町3丁目東地区再開発地区内に整備する仮施設に同施設や「メガネのオーサカ」が移転へ
・2016/7/4エントリ 小杉町3丁目東地区再開発:「川崎信金武蔵小杉支店」が2016年10月11日府中街道沿いに移転決定、旧中原図書館のバイク駐車場が6月末で閉鎖完了
小杉町3丁目の「大野屋小杉店」の向かい側で長年塩漬けになっていた「旧第一勧業銀行武蔵小杉支店」が、現在の「みずほ銀行武蔵小杉支店」の移転先として再整備されることとなりました。
長年建物前を覆っていた仮囲いが取り外され、搬出入が可能なフェンスに取り換えられました。
■旧第一勧業銀行武蔵小杉支店
■「第一勧業銀行」の文字の跡
みずほ銀行は、2002年に当時の第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の分割・合併によりみずほコーポレート銀行とともに誕生したメガバンクです。
2013年にみずほコーポレート銀行に吸収される形で消滅しましたが、新称号をあらためて「みずほ銀行」としたため、一般利用者としてはみずほ銀行が変わらず法人として存続しているように見える形態になっています。
大手都市銀行であった第一勧業銀行と富士銀行の統合により、当時は主要各駅において両行の支店が「みずほ銀行」として重複するかたちになりました。
それらの店舗は順次、統廃合が進められてきたところです。
■現在の「みずほ銀行武蔵小杉支店」
そうした中、多くの街と同様に、武蔵小杉においても両行の2支店が重複になりました。
「みずほ銀行武蔵小杉支店」(旧第一勧業銀行・大野屋前)、「みずほ銀行武蔵小杉駅前支店」(旧富士銀行・中原図書館隣)として一時併存していたものの、2006年2月13日に前者が存続、後者が廃止という形で統廃合が行われました。
この際、非常にわかりにくいのですが、旧第一勧業銀行(大野屋前)が存続したものの、店舗の建物は廃止になった旧富士銀行(中原図書館隣)を使用するというかたちがとられました。
そのため、一見すると旧富士銀行の店舗が残ったようですが、実は旧第一勧業銀行の店舗が存続したということになります。
これは、前述のみずほ銀行・みずほコーポレート銀行の統合の仕方と、少し似ていますね。
パズルのように複雑ですが、当時日本橋支店、松戸支店、向ヶ丘支店など、多数の支店で同様の統合手法がとられています。
■開閉式のフェンス設置
■「みずほ銀行武蔵小杉支店改修工事」
しかしながら、現在のみずほ銀行武蔵小杉支店は、小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業により本年度中に立ち退きを行う必要があります。
そこでかねてから塩漬けにしてあった、旧第一勧業銀行武蔵小杉支店の建物が再度活用されることになったわけです。
これはおそらく、ある程度予定されていたものでしょう。
みずほ銀行武蔵小杉支店の移転にあたり、冒頭に申しあげた通り、10年以上閉鎖されていた旧第一勧業銀行武蔵小杉支店の仮囲いが取り外され、開閉式のフェンスになりました。
また出入口には、「みずほ銀行武蔵小杉支店改修工事」の看板が出ています。
長年使っていなかった古い建物ですから、あちこち不具合も出ているでしょう。
それらの改修を行ったうえで、「みずほ銀行武蔵小杉支店」としてあらためてオープンするものと思います。
旧第一勧業銀行の支店が、10年越しに戻ってくるということになりますね。
■小杉町3丁目東地区の「川崎信用金庫武蔵小杉支店」
さて一方、小杉町3丁目東地区には、同じく金融機関として「川崎信用金庫武蔵小杉支店」があります。
こちらは府中街道沿いに2016年10月11日に移転することを、2016/7/4エントリでお伝えしました。
■川崎信金移転先の仮店舗ビル
移転先の仮店舗は「64Cafe+Ranai」前の駐車場用地に4階建てで新築され、ほぼ外観は完成しています。
金融機関ですから、高度なセキュリティやシステムインフラの構築なども移転までに行われることでしょう。
これらの金融機関2店舗に加えて旧中原図書館もすでに移転が完了していますので、小杉町3丁目東地区の立ち退きもいよいよ本格的に進捗してきた感があります。
【関連リンク】
・みずほ銀行 店舗統合のお知らせ(2011年資料。PDFファイル) ・川崎信用金庫ウェブサイト 武蔵小杉支店仮店舗移転のお知らせ
・小杉町3丁目東地区市街地再開発組合
・武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 東地区
・2008/7/1エントリ 小杉町3丁目東地区再開発始動
・2008/11/19エントリ 小杉町3丁目東地区再開発のコンサルを日本設計に委託
・2010/10/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発事業の試験掘り実施
・2011/7/26エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で商業・公共公益施設とタワーマンションを建設へ
・2011/10/28エントリ 小杉町3丁目東地区再開発に三井不動産レジデンシャル・東急不動産が参画
・2012/1/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発計画の素案を2012年2月提出へ、2013年3月の都市計画決定目指す
・2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
・2013/1/31エントリ 小杉町3丁目東地区再開発ビルに小杉こども文化センターと総合自治会館が移転決定
・2015/4/8エントリ 小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業の組合設立認可と、商業・業務・公共公益施設の概要
・2015/7/29エントリ 小杉町3丁目東地区:川崎信金武蔵小杉支店が「64Cafe」前に仮設店舗で2016年7月以降移転へ
・2016/12/14エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で相次ぐ、既存店舗等の立ち退き。2016年3月末で「小杉こども文化センター」が閉館、2月17日に児童向け説明会を開催へ
・2016/2/25エントリ 川崎市が「小杉こども文化センター」建替えで方針転換、中原区役所に当面代替施設を用意・再開発地区内にプレハブ施設を整備へ
・2016/3/10エントリ 小杉町3丁目東地区再開発:旧中原図書館の暫定バイク駐車場が6月末閉鎖、再開発地区内の移転進む
・2016/6/6エントリ 「小杉こども文化センター」代替施設が中原区役所敷地内に6月1日暫定開設、小杉町3丁目東地区再開発地区内に整備する仮施設に同施設や「メガネのオーサカ」が移転へ
・2016/7/4エントリ 小杉町3丁目東地区再開発:「川崎信金武蔵小杉支店」が2016年10月11日府中街道沿いに移転決定、旧中原図書館のバイク駐車場が6月末で閉鎖完了