等々力陸上競技場サイド・バックスタンド3階を増築する第2期整備基本方針(案)が発表、6月17日(土)メインスタンドで説明会開催・7月11日(火)までパブリックコメント募集中
【Reporter:はつしも】
川崎市は、等々力緑地の段階的な再編整備を進めています。
目玉となるのが等々力陸上競技場の改修であり、先行して「第1期」としてメインスタンドが2016年3月に完成したのはまだ記憶に新しいところです。
その後川崎市では継続して、「第2期」のサイドスタンド・バックスタンドの整備について検討を行い、「現状維持」「一部増改築」「全面改築」の3案のメリット・デメリットを分析してきました。
検討の結果、「一部増改築」を軸に整備を推進していくことが基本方針(案)として取りまとめられ、2017年6月17日(土)には等々力陸上競技場で説明会が開催されます。
加えて、このたび市民からのパブリックコメント(意見)募集がスタートいたしましたので、お知らせいたします。
■等々力陸上競技場メインスタンド
■今後整備が行われるサイドスタンド・バックスタンド
等々力陸上競技場のサイドスタンド・バックスタンドは、屋根が一部の客席にしかカバーしていないこと、鉄骨部の錆の進行やコンクリートの劣化、一部シートのない立見席があることなど、さまざまな課題を抱えています。
また今後Jリーグがホームグラウンドに35,000人以上の収容能力を求める見込みであり、大規模な改修が必要となっていました。
■3階部分を増築する基本方針(案)
今回まとめられた基本方針(案)では、サイドスタンド・バックスタンドに3階部分を増築し、屋根がスタンド全体を覆うように改築するほか、1階客席の傾斜を変更するなどの改良が加えられることになっています。
等々力陸上競技場は、2015年3月のメインスタンド完成により収容人数が約4,000人増加し、現在は27,495人(Jリーグ公式届出は26,827人)収容となっています。
「第2期」のサイドスタンド・バックスタンド増改築によりさらに約10,000人の客席増をはかり、35,000人の収容を実現する計画です。
■バックスタンドで盛り上がるサポーターの皆さん
川崎フロンターレのサポーターとしてはおそらく、「全面改築」を希望する方が多かったのではないかと思います。
全面改築をした方が、施設全体の抜本的なユニバーサルデザイン化や、日常的に利用できる大規模施設の導入なども可能となります。
しかしながら、現在のサイドスタンド・バックスタンドは川崎市としてはまだ耐用年数が残っている施設であり、市有の資産の適切なマネジメントの観点からは「全面改築は勿体ない」という考え方にもなるわけです。
それぞれのメリット・デメリットを勘案した結果、「一部増改築」案の評点が若干高い結果となり、今回の「第2期」整備の基本方針(案)が取りまとめられることとなりました。
■川崎市 等々力陸上競技場第2期整備に関する説明会の開催概要
なお、今回の基本方針については、6月17日(土)8:15~に等々力陸上競技場において説明会が開催されます。
基本的に後掲のPDF資料に沿った内容かと思いますが、ご関心あるかたはどうぞ。
■廃止された等々力プール
さて、ここでひとつ気になるのは、廃止された「等々力プール」の行方です。
等々力プールについては、廃止したうえで代替施設として「じゃぶじゃぶ池」を整備することが決まりましたが、その後地域からのプール存続要望が寄せられたこともあって、「等々力陸上競技場サイドスタンド・バックスタンド」に併設することが検討されていました。
この検討については川崎市の行政資料にも明記され、本サイトでも2015/12/12エントリでお伝えしていたところです。
■川崎市 等々力緑地再編整備計画 公式野球場およびプール廃止のお知らせ
http://www.city.kawasaki.jp/530/cmsfiles/contents/
0000068/68479/haisi.pdf
※サイドスタンド・バックスタンドへのプール併設についての記載があります。
今回サイドスタンド・バックスタンドが全面改築ではなく「増改築」になりますので、プールのような複合施設導入に向けてはややハードルが高まる可能性もあります。
実際に基本計画(案)の各案メリットを比較すると、
<全面改築>
日常的に利用できる大規模な施設の導入や、効率的・効果的な民間活力の導入が図れる。
<一部増改築>
日常的に利用できる施設の導入や効率的・効果的な民間活力の導入が図れる。
上記のように、スタンド増改築にあわせて導入しうる「日常的に利用できる施設」の規模感には記述の違いがあります。
今のところできるともできないとも、またその規模もわかりませんが、プール復活を願う方には気になるところですね。
増改築にあたっての観客席の使い勝手や、併設する設備や観客席の仕様など、さまざまご意見のある方もいらっしゃるかと思います。 整備にあたってのご意見・ご要望がある方は、下記のパブリックコメントを寄せてみてはいかがでしょうか。
川崎市はパブリックコメントの結果も踏まえ、2018年3月にサイドスタンド・バックスタンドの整備計画を策定する予定です。
着工はそのあと、2020年度以降となる見込みです。
川崎フロンターレの試合を開催しながらの工事となりますので、工事期間は約27か月~35か月とされています。
最大3年近くかかる計算ですから、等々力陸上競技場が「完全体」になるのは、まだまだ先の話になりそうですね。
■川崎市 「等々力陸上競技場第2期整備 整備の基本方針」(案)に関する意見募集
■等々力陸上競技場
【関連リンク】
・等々力緑地再編整備室
・2015/12/12エントリ 「等々力球場」「等々力プール」の解体工事と、在りし日の記録。廃止されるプールは等々力陸上競技場併設を検討
(川崎フロンターレ関連) ・2015/3/13エントリ 等々力陸上競技場 新メインスタンド完成。報 道機関向け内覧会・完成記念式典最速レポート!
・2015/3/29エントリ 等々力陸上競技場新メインスタンドの、藤 子・F・不二雄ミュージアムコラボのブロンズ像 全8体をご紹介
・2015/5/27エントリ フロンターレの「遅割」半額チケットで、お得に楽しむ平日夜の等々力ホームゲーム
・2015/6/16エントリ 等々力陸上競技場「ホームA」で楽しむ、フロンターレのホームゲーム/読書会「フロンターレあるあるを読もう!」6月23日開催
・2017/4/13エントリ 無料チケットやサポートショップ優待など特典が一杯! 川崎フロンターレ後援会入会ガイド
川崎市は、等々力緑地の段階的な再編整備を進めています。
目玉となるのが等々力陸上競技場の改修であり、先行して「第1期」としてメインスタンドが2016年3月に完成したのはまだ記憶に新しいところです。
その後川崎市では継続して、「第2期」のサイドスタンド・バックスタンドの整備について検討を行い、「現状維持」「一部増改築」「全面改築」の3案のメリット・デメリットを分析してきました。
検討の結果、「一部増改築」を軸に整備を推進していくことが基本方針(案)として取りまとめられ、2017年6月17日(土)には等々力陸上競技場で説明会が開催されます。
加えて、このたび市民からのパブリックコメント(意見)募集がスタートいたしましたので、お知らせいたします。
■等々力陸上競技場メインスタンド
■今後整備が行われるサイドスタンド・バックスタンド
等々力陸上競技場のサイドスタンド・バックスタンドは、屋根が一部の客席にしかカバーしていないこと、鉄骨部の錆の進行やコンクリートの劣化、一部シートのない立見席があることなど、さまざまな課題を抱えています。
また今後Jリーグがホームグラウンドに35,000人以上の収容能力を求める見込みであり、大規模な改修が必要となっていました。
■3階部分を増築する基本方針(案)
今回まとめられた基本方針(案)では、サイドスタンド・バックスタンドに3階部分を増築し、屋根がスタンド全体を覆うように改築するほか、1階客席の傾斜を変更するなどの改良が加えられることになっています。
等々力陸上競技場は、2015年3月のメインスタンド完成により収容人数が約4,000人増加し、現在は27,495人(Jリーグ公式届出は26,827人)収容となっています。
「第2期」のサイドスタンド・バックスタンド増改築によりさらに約10,000人の客席増をはかり、35,000人の収容を実現する計画です。
■バックスタンドで盛り上がるサポーターの皆さん
川崎フロンターレのサポーターとしてはおそらく、「全面改築」を希望する方が多かったのではないかと思います。
全面改築をした方が、施設全体の抜本的なユニバーサルデザイン化や、日常的に利用できる大規模施設の導入なども可能となります。
しかしながら、現在のサイドスタンド・バックスタンドは川崎市としてはまだ耐用年数が残っている施設であり、市有の資産の適切なマネジメントの観点からは「全面改築は勿体ない」という考え方にもなるわけです。
それぞれのメリット・デメリットを勘案した結果、「一部増改築」案の評点が若干高い結果となり、今回の「第2期」整備の基本方針(案)が取りまとめられることとなりました。
■川崎市 等々力陸上競技場第2期整備に関する説明会の開催概要
開催日時 | 2017年6月17日(土)8:15~(7:45開場) |
開場 | 等々力陸上競技場メインスタンド6階 スカイテラス |
その他 | ※ 午前8時15分までにメインスタンドBゲート前にお越しください。職員がご案内します。 ※ 当日のJリーグ試合開催に伴う、朝のチケット列抽選後に開催します。 ※ 事前の申込等は不要です。 |
川崎市サイト | 等々力陸上競技場第2期整備に関する説明会を開催します |
なお、今回の基本方針については、6月17日(土)8:15~に等々力陸上競技場において説明会が開催されます。
基本的に後掲のPDF資料に沿った内容かと思いますが、ご関心あるかたはどうぞ。
■廃止された等々力プール
さて、ここでひとつ気になるのは、廃止された「等々力プール」の行方です。
等々力プールについては、廃止したうえで代替施設として「じゃぶじゃぶ池」を整備することが決まりましたが、その後地域からのプール存続要望が寄せられたこともあって、「等々力陸上競技場サイドスタンド・バックスタンド」に併設することが検討されていました。
この検討については川崎市の行政資料にも明記され、本サイトでも2015/12/12エントリでお伝えしていたところです。
■川崎市 等々力緑地再編整備計画 公式野球場およびプール廃止のお知らせ
http://www.city.kawasaki.jp/530/cmsfiles/contents/
0000068/68479/haisi.pdf
※サイドスタンド・バックスタンドへのプール併設についての記載があります。
今回サイドスタンド・バックスタンドが全面改築ではなく「増改築」になりますので、プールのような複合施設導入に向けてはややハードルが高まる可能性もあります。
実際に基本計画(案)の各案メリットを比較すると、
<全面改築>
日常的に利用できる大規模な施設の導入や、効率的・効果的な民間活力の導入が図れる。
<一部増改築>
日常的に利用できる施設の導入や効率的・効果的な民間活力の導入が図れる。
上記のように、スタンド増改築にあわせて導入しうる「日常的に利用できる施設」の規模感には記述の違いがあります。
今のところできるともできないとも、またその規模もわかりませんが、プール復活を願う方には気になるところですね。
増改築にあたっての観客席の使い勝手や、併設する設備や観客席の仕様など、さまざまご意見のある方もいらっしゃるかと思います。 整備にあたってのご意見・ご要望がある方は、下記のパブリックコメントを寄せてみてはいかがでしょうか。
川崎市はパブリックコメントの結果も踏まえ、2018年3月にサイドスタンド・バックスタンドの整備計画を策定する予定です。
着工はそのあと、2020年度以降となる見込みです。
川崎フロンターレの試合を開催しながらの工事となりますので、工事期間は約27か月~35か月とされています。
最大3年近くかかる計算ですから、等々力陸上競技場が「完全体」になるのは、まだまだ先の話になりそうですね。
■川崎市 「等々力陸上競技場第2期整備 整備の基本方針」(案)に関する意見募集
概要 | 等々力陸上競技場は、施設の安全対策や機能向上等の必要性から第1期整備としてメインスタンドの整備(平成27年3月供用開始)を実施しました。 第2期整備(サイド・バックスタンド整備)については、事業評価として、各種競技を開催するための基準や要望等の課題を改めて整理するとともに、時代のニーズを見据えた公園施設としての競技場のあり方などを踏まえ、「現状と課題」、「課題改善の視点」、「整備の基本的な考え方」の整理と、それをもとに整備手法の評価を行い、市民の皆様等のご意見を募った上で「整備の基本方針」として取りまとめ、平成30年3月に策定予定の次期「整備計画」に反映させてまいります。 この「等々力陸上競技場第2期整備 整備の基本方針」(案)について、皆様のご意見をお寄せください。 |
案および資料 | 【意見募集のご案内(PDF)】 【「等々力陸上競技場第2期整備 整備の基本方針」(案)(PDF)】 |
意見募集期間 | 2017年6月12日(月)~7月11日(火) |
意見提出方法 | 【意見提出フォーム】 ※その他、郵送やFAX、持参による提出も可能です。詳細は後記の川崎市ウェブサイトをご参照ください。 |
注意事項 | ●意見提出は、上記のいずれかの方法で行ってください。 ●電話や来庁による口頭での御意見はお受けできません。 ●意見書には、必ず「題名」、「氏名(法人又は団体の場合は、名称及び代表者の氏名)」及び「連絡先(電話番号、メールアドレス又は住所)」を記入してください。 |
意見を提出できる方の範囲 | 市内に在住、在勤、在学の方、又はこの案件の内容に利害関係のある方(個人、団体を問いません)。 |
結果の公表予定時期 | 2017年8月中旬 |
その他 | ●お寄せいただいた意見に対する直接の回答はいたしませんので御了承ください。 ●記載していただいた個人情報は、提出された意見の内容を確認する場合に利用します。また、個人情報は川崎市個人情報保護条例に基づき厳重に保護・管理します。 ●意見などの概要を公表する際は、個人情報は公開いたしません。 |
川崎市サイト | 川崎市 パブリックコメント募集 「等々力陸上競技場第2期整備 整備の基本方針」(案)に関する意見募集について |
■等々力陸上競技場
【関連リンク】
・等々力緑地再編整備室
・2015/12/12エントリ 「等々力球場」「等々力プール」の解体工事と、在りし日の記録。廃止されるプールは等々力陸上競技場併設を検討
(川崎フロンターレ関連) ・2015/3/13エントリ 等々力陸上競技場 新メインスタンド完成。報 道機関向け内覧会・完成記念式典最速レポート!
・2015/3/29エントリ 等々力陸上競技場新メインスタンドの、藤 子・F・不二雄ミュージアムコラボのブロンズ像 全8体をご紹介
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