武蔵小杉新駅ロータリーにNEC製の「防災行政無線受信機」が設置、有事に災害情報や避難指示を放送
【Reporter:はつしも】
川崎市では、市内の避難所、広域避難場所、急傾斜地、主要ターミナル駅、海岸地域などに、「同報系防災行政無線」の屋外受信機(スピーカー)を設置しています。
その一環として、2019年3月、武蔵小杉新駅ロータリーの一角に当該設備が設置されました。
有事にはこの受信機により、災害情報や避難指示等の放送が行われることになります。
■防災行政無線受信設備の設置工事
こちらは、まだ設置工事が進められていた途中段階の写真です。
武蔵小杉新駅ロータリーの南側、指定喫煙所のすぐ隣で工事が行われていました。
■設置途中の受信設備
この段階では、まだ受信設備の足元部分しかできていませんでした。
ただ、何かしら背の高いポールのようなものが設置されることがうかがわれました。
■完成後の防災行政無線受信設備
そしてこちらが、完成後の防災行政無線受信設備です。
高さは目測ですが、10m程度はあるのではないでしょうか。
■最上部のスピーカー部分
■最上部にのぼる足場
最上部には、4方向に向けたスピーカーが設置されています。
拡声器のような形をしたものが一般的にイメージが強いと思いますが、こちらが最新型です。
このスピーカーから放送されるのは、以下の内容です。
・避難指示、避難勧告、避難準備情報等の避難に関する情報
・震度情報(市内で震度5弱以上の地震が発生したとき)
・緊急地震速報(最大震度5弱以上で神奈川県東部に震度4以上が予想されたとき)
・津波警報、津波注意報
・弾道ミサイル、航空攻撃、ゲリラ・特殊部隊攻撃等の国民保護に関する情報
・防犯に関する緊急情報、注意喚起
・大規模な火災・停電等事故に関する情報
・光化学スモッグ情報 など
これらの放送内容は、川崎市の防災テレホンサービス(関連リンク参照)でも聞くことができます。
■NEC製の設備
設備の機械部分には、川崎市のマークと共に、NECのロゴもありました。
NECの行政機関向け防災無線については、少し古いですが同社の「NEC技報」に記事が掲載されていました。
ご関心ある方は、関連リンクからご参照ください。
■2009年に誤作動した武蔵小杉STMビルの防災行政無線受信設備
なお、2009年5月31日未明、武蔵小杉駅北口の「武蔵小杉STMビル」の屋上に設置された川崎市の防災行政無線が誤作動し、大音量でサイレンが鳴動するというトラブルがありました。
当時エントリでもご紹介しておりまして、これはご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
写真の通り、当時誤作動したのは旧式の設備でした。
今回の最新設備では、こういった誤作動防止の仕組みも強化されているとよいと思います。
【関連リンク】
・川崎市防災情報ポータルサイト
・NEC技報(2013年) 市町村同報系防災行政無線システム~災害情報伝達の多様化に向けて~(PDF)
・2009/5/31エントリ 武蔵小杉STMビルのサイレンが誤作動
川崎市では、市内の避難所、広域避難場所、急傾斜地、主要ターミナル駅、海岸地域などに、「同報系防災行政無線」の屋外受信機(スピーカー)を設置しています。
その一環として、2019年3月、武蔵小杉新駅ロータリーの一角に当該設備が設置されました。
有事にはこの受信機により、災害情報や避難指示等の放送が行われることになります。
■防災行政無線受信設備の設置工事
こちらは、まだ設置工事が進められていた途中段階の写真です。
武蔵小杉新駅ロータリーの南側、指定喫煙所のすぐ隣で工事が行われていました。
■設置途中の受信設備
この段階では、まだ受信設備の足元部分しかできていませんでした。
ただ、何かしら背の高いポールのようなものが設置されることがうかがわれました。
■完成後の防災行政無線受信設備
そしてこちらが、完成後の防災行政無線受信設備です。
高さは目測ですが、10m程度はあるのではないでしょうか。
■最上部のスピーカー部分
■最上部にのぼる足場
最上部には、4方向に向けたスピーカーが設置されています。
拡声器のような形をしたものが一般的にイメージが強いと思いますが、こちらが最新型です。
このスピーカーから放送されるのは、以下の内容です。
・避難指示、避難勧告、避難準備情報等の避難に関する情報
・震度情報(市内で震度5弱以上の地震が発生したとき)
・緊急地震速報(最大震度5弱以上で神奈川県東部に震度4以上が予想されたとき)
・津波警報、津波注意報
・弾道ミサイル、航空攻撃、ゲリラ・特殊部隊攻撃等の国民保護に関する情報
・防犯に関する緊急情報、注意喚起
・大規模な火災・停電等事故に関する情報
・光化学スモッグ情報 など
これらの放送内容は、川崎市の防災テレホンサービス(関連リンク参照)でも聞くことができます。
■NEC製の設備
設備の機械部分には、川崎市のマークと共に、NECのロゴもありました。
NECの行政機関向け防災無線については、少し古いですが同社の「NEC技報」に記事が掲載されていました。
ご関心ある方は、関連リンクからご参照ください。
■2009年に誤作動した武蔵小杉STMビルの防災行政無線受信設備
なお、2009年5月31日未明、武蔵小杉駅北口の「武蔵小杉STMビル」の屋上に設置された川崎市の防災行政無線が誤作動し、大音量でサイレンが鳴動するというトラブルがありました。
当時エントリでもご紹介しておりまして、これはご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
写真の通り、当時誤作動したのは旧式の設備でした。
今回の最新設備では、こういった誤作動防止の仕組みも強化されているとよいと思います。
【関連リンク】
・川崎市防災情報ポータルサイト
・NEC技報(2013年) 市町村同報系防災行政無線システム~災害情報伝達の多様化に向けて~(PDF)
・2009/5/31エントリ 武蔵小杉STMビルのサイレンが誤作動