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2019年
06月19日

市民ミュージカル「なかはらミュージカル」第8回公演が2020年3月上演、出演者募集の事前説明会を7月15日(月祝)上丸子小学校で開催

【Reporter:はつしも】

中原区の市民ミュージカル「なかはらミュージカル」の第8回公演が、2020年3月21日(土)、22日(日)に中原市民館において上演されます。
このたび、出演者の募集が行われることになりましたので、お知らせします。

7月15日(月・祝)に上丸子小学校において事前説明会が行われ、そこで配布されるエントリーシートを7月20日(土)までに提出することになります。

■「なかはらミュージカル」ロゴマーク
なかはらミュージカル

■「なかはらミュージカル」第7回公演「グライフェン」より
なかはらミュージカル 第7回公演
※写真提供:なかはらミュージカル実行委員会

■「なかはらミュージカル」第8回公演の舞台作品概要
タイトル 未定
公演日程 2020年3月21日(土)~22日(日)/2日間全4公演
劇場 中原市民館多目的ホールアクセス
上演時間 1幕45分/休憩10分/2幕45分/合計1時間40分(予定)
音楽形態 全編バンド生演奏(予定)
チケット価格 未定
チケット販売開始 2020年1月頃~
チケット取扱い なかはらミュージカル実行委員会
イントロダクション 『なかはらミュージカル』は、中原区地域課題対策事業から卒業し、市民の手による自主事業として継続することとなりました。市民による舞台芸術の積極的な参加機会や地域コミュニティの火を消さないため、自主事業としての『なかはらミュージカル』。区民の皆様のご協力やご支援を頂きながら、「舞台芸術っておもしろい」と感じられる団体にして、エンターテイメント性を高め、区外からも注目されるミュージカルを目指します。
ストーリー 大正3 年、御幸村。急激な経済発展をとげる一方、多摩川による水害被害が深刻なこの村は、常に陳情で溢れていた。村役場陳情係である白井は、ひょんな事から河原に住む家族のために堤防を建てる約束をしてしまう。しかし、上司からの圧迫や政治問題、更に持ち前の弱気な性格のため中々前に踏み出せずにいた。
しかし時間は待ってくれず、子供が水害に巻き込まれたことをきっかけに地元民の怒りは頂点に、集団で県庁へ押し掛ける計画を建てる。徒党を組んで押し掛けることが罪になる時代、必死に引き止める白井を置いて一行は出発してしまう。自分に出来ることを考える白井、悩み抜いた末に一緒に県庁へ行くことを決意する。
役人の立場でありながら騒動を止めず、むしろ先導することを選んだ、一人の気弱な男が起こした奇跡の物語。
演出・脚本・芝居指導 ●和泉さな●
20歳より劇団ひまわりで演技や殺陣、ダンス、日舞、アクションを学び、1990 年代に役者として香港に渡る。アクション系俳優として中国や香港のTVドラマや映画に出演。神奈川芸術劇場(KAAT)の柿落とし公演では100人以上の中からオーディションで主役に抜擢、4 日間で2000人以上の集客、成功を納める。翌年は太極拳の日本チャンピオンとも共演し、活動の幅を広げる。現在は養成所の講師や舞台演出、脚本を中心に活動する。日本演出者協会会員。
音楽 ●松本麻衣●
川崎市中原区出身。3 歳から音楽教室に通い、ピアノとエレクトーンを習う。高校でピアノ、大学では音楽教育を専攻。高校大学の 7 年間、学校のミュージカル製作に携わり、キャスト・大道具・照明の他にオリジナルミュージカルの作編曲、楽団での演奏(ピアノ・エレクトーン)を経験。現在は音楽教室のピアノ講師、音楽大学のミュージカルコース、バレエコースにて伴奏助手をつとめる他、自身のライブをはじめ、様々なアーティストのピアノサポートや、ミュージカル、短編映画の音楽を担当するなど演奏家、作曲家として多方面で活動中。
歌唱指導 ●南 智子●
洗足学園音楽大学、洗足学園ミュージカル科、声楽講師。洗足学園大学音楽学部声楽科、同専攻科を修了の後、二期会オペラスタジオにて研鑽を積む。その後、オペラ、オペレッタ、ミュージカル等多数出演。 代表作として、佐渡裕プロデュース「ヘンゼルとグレーテル」、「魔笛」。日本初演音楽劇「ハーメルンの笛吹き男」、日本初演「アイナダマール」(日生劇場)等その他多数のオペラ・オペレッタ。ミュージカルでは、宮本亜門演出「キャンディード」、「三文オペラ」、サンデーインザパークウイズジョージ(ミセス役)、白井晃演出「No9~不滅の旋律」、松本祐子演出[ウーマンインホワイト]等。二期会合唱団として、国内主要オーケストラと共演。文化庁主催事業として全国の小、中学校での公演に参加。ボランティア活動にも積極的に参加している。近年は、指導者として、後進の指導にも力を入れている。
振付・ダンス指導 ●富岡ひかり●
川崎市出身、日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。BloomoveDanceStudio 講師、(社)日本ジャズダンス芸術協会会員
同協会企画作品にてアシスタントを務める。
JDA コンクール 第1 位受賞
fripSide、秦基博、水曜日のカンパネラ、NGT48、その他多数のアーティストのライブツアー、MV に出演、振付助手も手掛ける。「ヤマハパス25 周年 ハッピーアシスト自転車 PAS with」、「ピーアーク2018 年CM」のCM に出演。また、ジャズダンス、コンテンポラリーの舞台活動も盛んに行なっている。
後援 ●川崎市中原区
●公益財団法人かわさき市民活動センター
その他 なかはらミュージカルは
『独立行政法人日本芸術文化振興会 2019 年度芸術文化振興基金助成事業』です
『公益財団法人かわさき市民しきん【あとおし2018】対象事業』です
なかはらミュージカル小道具制作ワークショップは
『2019 年度かわさき市民公益活動助成金事業』です

■出演者募集概要
募集対象 本公演及びリハーサル・稽古(中原区内にて週2~4日)に参加可能な小学校1年生~大人
※経験は不問
※小学生(4年生以下)の方は保護者の送迎が可能な方
募集人数 80名程度
※応募者多数の場合は書類にて選考(合否)させていただきます。
※18歳以下の方は保護者の同意が必要となります。
応募方法 事前説明会にご参加下さい。
7月15日(月祝)/①10 時~12 時/②14 時~16 時/③18 時~20 時
上丸子小学校・特別活動室/川崎市中原区上丸子八幡町815
『なかはらミュージカル』の詳細などを説明後、会場にてエントリーシート配布・応募方法をお知らせいたします。
応募締切 2019年7月20日(土)※当日消印有効
参加費用 ①指導料・衣装代・道具代・舞台費用・台本/楽譜代・連絡通信費等/38,000円
②共通Tシャツ・保険料など実費/2,000円程度
③ダンスシューズ・練習着などは、個別でご準備頂きます。
公演までのスケジュール ①応募申込書類提出/7月20日(土)締切(当日消印有効)
※事前説明会で配布するエントリーシートで、郵送にてご応募下さい。
②参加確定のご連絡/7月下旬
※申込時の連絡先メールに送付します。
③配役オーディション/7月下旬
※詳細は配役オーディション時にご案内します。
④8月練習開始(中原区内にて週2~4日・週末中心)
※詳細は配役オーディション時にご案内します。
お問い合わせ先 なかはらミュージカル実行委員会
https://www.naka-myu.com/
TEL:080-3469-4330
Email: nakaharamusical2020@gmail.com
*受付時間/平日10:00~18:00
*個人連絡先の為、上記時間内でも、お電話でのご対応が難しい場合がございます。折り返しご連絡致しますので、予めご了承下さい。
Web ●なかはらミュージカル ウェブサイト
●一般社団法人New Act Society ウェブサイト
●なかはらミュージカル Twitter

「なかはらミュージカル(なかミュー)」は、2012年から継続的に上演されている市民ミュージカルです。
当初は行政管轄の事業としてスタートしましたが、本年3月の「第7回公演」より市民の手による取り組みとして独立しました。

世代を超えた豊かな「交流の場」作りや、人や街への理解を深めることによるシビックプライドの醸成、また次代を担う子どもたちに実りある体験を提供することで、未来の「まちづくり」「ひとづくり」に貢献することを活動の目的としています。

■第7回公演「グライフェン」より
グライフェンより

グライフェンより

「なかはらミュージカル」の特徴は、中原区を舞台として地域への理解が深められることと、その上演クオリティが非常に高いことです。
前掲の通り、演技や歌唱等に関するしっかりした指導者がつき、期間中は毎週2~4回の稽古を経て本番を迎えます。

「市民の素人ミュージカル」といったイメージではなく、出演する側も、観劇する側も高い達成感・満足感が得られるものです。
そのようなこともあって、毎回多くの出演希望があり、また公演チケットは短期間で完売する状態が続いています。

公演チケットの販売は2020年1月頃ですが、今回はそれに先立って、まずは約80名の出演者の募集を行うものです。

■稽古風景
けいこ風景
※写真提供:なかはらミュージカル実行委員会

「第8回公演」のタイトルは未定ですが、第7回公演「グライフェン」に引き続き、「アミガサ事件」をテーマとした作品となります。

「アミガサ事件」とは、1914年(大正3年)9月16日、大雨が降るたびに洪水に悩まされてきた橘樹郡御幸村の住民、約200名が「多摩川の築堤」を神奈川県知事に求めるべく決起した事件です。

この集団は目印として編み笠をかぶっていたことから、「アミガサ事件」と呼ばれています。

道中、より広範囲の住民も加わって500人ほどが神奈川県庁に押し寄せたといわれ、代表者が当時の有吉知事と面談して地域の窮状と築堤の必要性を訴えました。

これをきっかけとして各地で築堤運動が活発となり、御幸村の一帯には道路をかさ上げした「有吉堤」が1916年に完成するなど、現在の多摩川の治水の礎ともなりました。
 
第7回公演「グライフェン」においては、御幸村会議員の一人娘である「小百合」と、屋敷で働く女中の「環」を物語の中心として、窮状に立ち上がる村民たちの姿を描いていました。

■第7回公演「グライフェン」の中心人物「小百合」
第7回公演「グライフェン」の主演「小百合」
 
■同じく「グライフェン」の「環」
立ち上がる女中「環」

 そして来年の「第8回公演」では、設定を変えて御幸村役場陳情係の「白井」が主役となります。

気弱な性格の白井は、ひょんな事から河原に住む家族のために堤防を建てる約束をしてしまいますが、上司のプレッシャーや政治的なハードルなどによりなかなか前に踏み出せません。

そうこうしているうちにまた水害が発生し、子どもが巻き込まれたことをきっかけに村民たちの怒りが頂点に達します。
集団で県庁へ押し掛ける計画をたてますが、当時は徒党を組んで押し掛けることが罪になる時代でした。
 
白井は村民たちを必死に引き止めますが、到底止めることはできません。
悩み抜いた末、白井は一緒に県庁へ行くことを決意しますが…。

役人の立場でありながら最後には村民の側に立った、気弱な男が起こした奇跡の物語ということです。

■「アミガサ事件」後に築堤された「有吉堤」の遺構と、竣工百年の記念碑(中丸子児童公園)
中丸子児童公園に残る「有吉堤」の遺構と、竣工百年の記念碑

「アミガサ事件」の詳細は2016/12/22エントリでご紹介していますので、ご参照ください。

前述の通り、「なかはらミュージカル」は毎年地域の歴史に触れる内容をテーマとし、公演を通じて演じる側も、観る側も地域への理解を深めることができます。

一方、出演者として参加するには一定のスケジュール調整も必要ですし、クオリティの高いミュージカルを上演するためには、本気で取り組むことも必要かと思います。
 
このあたりの疑問点を解消するため、「なかはらミュージカル」の出演は事前説明会の参加が必須となっています。
ご関心ある方は、まずは7月15日の事前説明会に参加して、ご相談してみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
なかはらミュージカル ウェブサイト
一般社団法人New Act Society
なかはらミュージカル facebookページ
2013/2/16エントリ 「なかはらアクトストリート2013」「中原空襲展」開催レポート
2016/12/22エントリ 多摩川の築堤を直訴「アミガサ事件」による「有吉堤」完成から100年。八幡大神・中丸子児童公園の記念碑と遺構をめぐる
2017/6/7エントリ 東急武蔵小杉駅の情報発信スポット「こすぎアイ」で地域イベント告知を開始、「なかはらミュージカル」実行委員・ボランティアスタッフ・出演者を募集中
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2018/5/26エントリ 市民ミュージカル「なかはらミュージカル」がアミガサ事件をテーマに「第7回公演」を2019年3月上演、出演者募集の事前説明会を6月17日(日)に開催
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2019/4/13エントリ 「なかはらミュージカル」の第7回公演「GREIFEN」が市民の手でアミガサ事件を描き切り喝采、4月21日まで回顧写真展を開催

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