JR武蔵小杉駅横須賀線ホームに「転落防止注意喚起センサー」「スレッドライン」が運用開始、相鉄・JR直通線開業に合わせ計画を前倒し
【Reporter:はつしも】
2019年7月25日に、JR東日本が武蔵小杉駅横須賀線ホームにおける安全対策を発表し、同日のエントリでお伝えしておりました。
当時の発表では 転落を防止する「転落防止注意喚起センサー」が2019年11月末に、「スレッドライン」が2020年3月末に設置される予定とされていました。
「転落防止注意喚起センサー」はすでに供用開始され、「スレッドライン」についても、2019年11月30日の相鉄・JR直通線の開業と同時に前倒しで運用がスタートしました。
■JR武蔵小杉駅横須賀線ホームで点滅する「スレッドライン」
■「スレッドライン」のYoutube動画
「スレッドライン」とは、ホームに電車が接近すると進行方向に流れるように点滅することで、視覚的に注意喚起を行う設備です。
写真では伝わりにくい部分もありますので、ピンとこない方は上記のYoutube動画をご参照いただくのが良いと思います。
電車の接近のアナウンスだけでは、聴覚障害の方などに危険が十分に伝わらないこともあります。
流れるように点滅することで、写真での見た目以上にわかりやすいサインとなっていました。
■ホームに埋め込まれたスレッドライン
このスレッドラインは、設備がホームの端の部分に埋め込まれています。
当然ながら電源供給が必要ですから、それなりの工事が必要です。
写真は下りホーム中ほどですが、スレッドラインはJR武蔵小杉駅横須賀線ホームの上り・下り両側全域に設置されていました。
■「転落防止注意喚起センサー」が設置された階段脇の部分
■「転落防止注意喚起センサー」
一方、「転落防止注意喚起センサー」は、ホームのうち階段脇など、スペースが狭く転落リスクが高いエリアに設置されました。
ホーム上部を見ると、センサーが設置されていることがわかります。
■「転落防止注意喚起センサー」の仕組み
※JR東日本 ニュースリリースより
このセンサーは、電車が停車していないときにホーム端に近づくと、アラームが鳴る仕組みになっています。
電車が停車している場合は乗降客が行き来するわけですから、危険な接近と、そうでないものを判別するというわけです。
スレッドラインにせよ、転落防止注意喚起センサーにせよ完全ではありません。
抜本的にはホームドアの設置なども期待されるところですが、JR武蔵小杉駅横須賀線ホームには停車する列車の種類が多いことなどもハードルになっているようです。
■ホームドアが設置されるJR武蔵小杉駅南武線ホーム
一方、JR武蔵小杉駅南武線ホームには、2022年3月を目標にホームドアの設置を行うことが発表されています。
2023年度には横須賀線ホームの増設、2023年度以降には横須賀線側の改札口の増設なども計画されており、今後も利用者が増加するJR武蔵小杉駅への投資が続く予定です。
■JR武蔵小杉駅の設備投資スケジュール
【関連リンク】
・JR東日本ニュースリリース JR武蔵小杉駅横須賀線ホームにおける安全性向上への取り組みについて(PDF)
・川崎市報道発表資料 JR南武線武蔵小杉駅にホームドアを設置します
(JR武蔵小杉駅関連)
・2015/7/30エントリ JR武蔵小杉駅が「行列ができる」新南口の自動改札機を2015年8月26日新型交換・1機増設を決定
・2015/8/26エントリ JR武蔵小杉駅の「行列ができる」新南口の自動改札機が、本日新型更新および1機増設
・2015/8/30エントリ JR武蔵小杉駅「南武線口」が9月2日に新型自動改札機に更新、「新南口」の行列は1機増設後も改善されず
・2015/9/2エントリ JR武蔵小杉駅南武線口の自動改札機が本日新型に更新、「幅の広い」改札機を配置
・2017/12/6エントリ JR東日本が武蔵小杉駅の混雑緩和策を発表、2018年春に新南口ニューデイズ跡地に朝ラッシュ時限定の改札・エスカレーターを新設、南武線下りホームの一部を拡幅
・2018/4/1エントリ JR武蔵小杉の混雑緩和対策第1弾・南武線下りホーム拡幅とともに新南口ATMコーナーが供用開始、臨時改札口は4月26日(木)供用開始決定
・2018/4/26エントリ JR武蔵小杉駅新南口の臨時改札口が本日供用開始、エスカレーター行列が緩和
・2018/7/17エントリ JR東日本が武蔵小杉新駅の混雑緩和対策でホーム増設2面2線化・北側改札口新設を発表、ホーム供用開始は2023年度を予定
・2018/9/7エントリ JR東日本が横須賀線・総武快速線に山手線導入の新型車両「E235系」を2020年度から投入、普通車オールロングシートにグリーン車では無料Wi-Fiも提供
・2019/3/15エントリ JR武蔵小杉新駅開業9周年。連絡通路の32連ポスターラックに「武蔵小杉オリジナルキャラクター列伝」が展示開始、伝説の「よんれつ」が再登場
・2019/7/24エントリ 川崎市がJR武蔵小杉駅南武線ホームに2022年3月ホームドア設置を発表、川崎・武蔵溝ノ口・登戸の各駅にも整備へ
・2019/7/25エントリ JR東日本が武蔵小杉新駅横須賀線ホームの安全対策を発表、2019年11月「転落防止注意喚起センサー」2020年3月「スレッドライン」を設置へ
・2019/10/13エントリ 台風19号通過により武蔵小杉周辺が冠水、JR武蔵小杉新駅は設備故障で運行再開後も全列車が通過に
・2019/10/15エントリ 台風19号:武蔵小杉駅新南口の本日供用開始に長蛇の列、駅前エプロント・サイゼリヤ・ワンズガーデンはビル浸水で当面休業に
・2019/11/6エントリ JR武蔵小杉駅の連絡通路に11月30日開業「相鉄・JR直通線」のPRポスターが登場、「よんれつ」など武蔵小杉駅歴代キャラクターが紹介
・2019/11/30エントリ 本日開業「相鉄・JR直通線」で武蔵小杉から相鉄線方面が直通に、武蔵小杉東急スクエア「崎陽軒」で記念弁当も発売
(東急線ホームドア関連)
・2015/1/9エントリ 東急電鉄が2020年目標に東横線・田園都市線・大井町線全64駅にホームドア設置を発表、武蔵小杉駅は2015年3月までに先行設置へ
・2015/5/5エントリ 東急東横線武蔵小杉駅に設置された、シースルーのホームドア
・2016/6/27エントリ 東急電鉄が武蔵小杉駅でデジタルサイネージ一体型ホームドアの実証実験を本日より開始、武蔵小杉周辺の風景が多数登場
2019年7月25日に、JR東日本が武蔵小杉駅横須賀線ホームにおける安全対策を発表し、同日のエントリでお伝えしておりました。
当時の発表では 転落を防止する「転落防止注意喚起センサー」が2019年11月末に、「スレッドライン」が2020年3月末に設置される予定とされていました。
「転落防止注意喚起センサー」はすでに供用開始され、「スレッドライン」についても、2019年11月30日の相鉄・JR直通線の開業と同時に前倒しで運用がスタートしました。
■JR武蔵小杉駅横須賀線ホームで点滅する「スレッドライン」
■「スレッドライン」のYoutube動画
「スレッドライン」とは、ホームに電車が接近すると進行方向に流れるように点滅することで、視覚的に注意喚起を行う設備です。
写真では伝わりにくい部分もありますので、ピンとこない方は上記のYoutube動画をご参照いただくのが良いと思います。
電車の接近のアナウンスだけでは、聴覚障害の方などに危険が十分に伝わらないこともあります。
流れるように点滅することで、写真での見た目以上にわかりやすいサインとなっていました。
■ホームに埋め込まれたスレッドライン
このスレッドラインは、設備がホームの端の部分に埋め込まれています。
当然ながら電源供給が必要ですから、それなりの工事が必要です。
写真は下りホーム中ほどですが、スレッドラインはJR武蔵小杉駅横須賀線ホームの上り・下り両側全域に設置されていました。
■「転落防止注意喚起センサー」が設置された階段脇の部分
■「転落防止注意喚起センサー」
一方、「転落防止注意喚起センサー」は、ホームのうち階段脇など、スペースが狭く転落リスクが高いエリアに設置されました。
ホーム上部を見ると、センサーが設置されていることがわかります。
■「転落防止注意喚起センサー」の仕組み
※JR東日本 ニュースリリースより
このセンサーは、電車が停車していないときにホーム端に近づくと、アラームが鳴る仕組みになっています。
電車が停車している場合は乗降客が行き来するわけですから、危険な接近と、そうでないものを判別するというわけです。
スレッドラインにせよ、転落防止注意喚起センサーにせよ完全ではありません。
抜本的にはホームドアの設置なども期待されるところですが、JR武蔵小杉駅横須賀線ホームには停車する列車の種類が多いことなどもハードルになっているようです。
■ホームドアが設置されるJR武蔵小杉駅南武線ホーム
一方、JR武蔵小杉駅南武線ホームには、2022年3月を目標にホームドアの設置を行うことが発表されています。
2023年度には横須賀線ホームの増設、2023年度以降には横須賀線側の改札口の増設なども計画されており、今後も利用者が増加するJR武蔵小杉駅への投資が続く予定です。
■JR武蔵小杉駅の設備投資スケジュール
2019年11月 | 横須賀線ホーム 転落防止注意喚起センサー設置 |
2019年11月 | 横須賀線ホーム スレッドライン設置 |
2022年3月 | 南武線ホーム ホームドア設置 |
2023年度 | 横須賀線ホーム ホーム増設 |
2023年度以降 | 横須賀線ホーム北側 改札口増設 |
【関連リンク】
・JR東日本ニュースリリース JR武蔵小杉駅横須賀線ホームにおける安全性向上への取り組みについて(PDF)
・川崎市報道発表資料 JR南武線武蔵小杉駅にホームドアを設置します
(JR武蔵小杉駅関連)
・2015/7/30エントリ JR武蔵小杉駅が「行列ができる」新南口の自動改札機を2015年8月26日新型交換・1機増設を決定
・2015/8/26エントリ JR武蔵小杉駅の「行列ができる」新南口の自動改札機が、本日新型更新および1機増設
・2015/8/30エントリ JR武蔵小杉駅「南武線口」が9月2日に新型自動改札機に更新、「新南口」の行列は1機増設後も改善されず
・2015/9/2エントリ JR武蔵小杉駅南武線口の自動改札機が本日新型に更新、「幅の広い」改札機を配置
・2017/12/6エントリ JR東日本が武蔵小杉駅の混雑緩和策を発表、2018年春に新南口ニューデイズ跡地に朝ラッシュ時限定の改札・エスカレーターを新設、南武線下りホームの一部を拡幅
・2018/4/1エントリ JR武蔵小杉の混雑緩和対策第1弾・南武線下りホーム拡幅とともに新南口ATMコーナーが供用開始、臨時改札口は4月26日(木)供用開始決定
・2018/4/26エントリ JR武蔵小杉駅新南口の臨時改札口が本日供用開始、エスカレーター行列が緩和
・2018/7/17エントリ JR東日本が武蔵小杉新駅の混雑緩和対策でホーム増設2面2線化・北側改札口新設を発表、ホーム供用開始は2023年度を予定
・2018/9/7エントリ JR東日本が横須賀線・総武快速線に山手線導入の新型車両「E235系」を2020年度から投入、普通車オールロングシートにグリーン車では無料Wi-Fiも提供
・2019/3/15エントリ JR武蔵小杉新駅開業9周年。連絡通路の32連ポスターラックに「武蔵小杉オリジナルキャラクター列伝」が展示開始、伝説の「よんれつ」が再登場
・2019/7/24エントリ 川崎市がJR武蔵小杉駅南武線ホームに2022年3月ホームドア設置を発表、川崎・武蔵溝ノ口・登戸の各駅にも整備へ
・2019/7/25エントリ JR東日本が武蔵小杉新駅横須賀線ホームの安全対策を発表、2019年11月「転落防止注意喚起センサー」2020年3月「スレッドライン」を設置へ
・2019/10/13エントリ 台風19号通過により武蔵小杉周辺が冠水、JR武蔵小杉新駅は設備故障で運行再開後も全列車が通過に
・2019/10/15エントリ 台風19号:武蔵小杉駅新南口の本日供用開始に長蛇の列、駅前エプロント・サイゼリヤ・ワンズガーデンはビル浸水で当面休業に
・2019/11/6エントリ JR武蔵小杉駅の連絡通路に11月30日開業「相鉄・JR直通線」のPRポスターが登場、「よんれつ」など武蔵小杉駅歴代キャラクターが紹介
・2019/11/30エントリ 本日開業「相鉄・JR直通線」で武蔵小杉から相鉄線方面が直通に、武蔵小杉東急スクエア「崎陽軒」で記念弁当も発売
(東急線ホームドア関連)
・2015/1/9エントリ 東急電鉄が2020年目標に東横線・田園都市線・大井町線全64駅にホームドア設置を発表、武蔵小杉駅は2015年3月までに先行設置へ
・2015/5/5エントリ 東急東横線武蔵小杉駅に設置された、シースルーのホームドア
・2016/6/27エントリ 東急電鉄が武蔵小杉駅でデジタルサイネージ一体型ホームドアの実証実験を本日より開始、武蔵小杉周辺の風景が多数登場