等々力陸上競技場で140日ぶり有観客試合:川崎フロンターレが柏撃破し暫定首位に、フロンパークも縮小開催
【Reporter:はつしも】
本日、J1リーグ第4節「川崎フロンターレvs柏レイソル戦」が等々力陸上競技場で開催されました。
第2節、第3節はリモートマッチ(無観客試合)として開催されましたが、第4節からは規制が緩和され、5,000人を上限として観客を入れての開催となり、4,724人が来場しました。
客席の間をあけるなどソーシャルディスタンスの確保をしたうえで、「声援・手拍子・ハイタッチ・肩組み・太鼓など鳴り物・タオルを回す行為」などが禁止されていました。
そのようなかつてない試合運営の中、川崎フロンターレは家長昭博選手の2得点、レアンドロ ダミアン選手の1得点により、3-1で勝利しました。
また本日は、通常よりもかなり縮小はされていたものの、ホームゲームイベント「フロンパーク」も開催され、お子さん向けのアトラクションや飲食店舗が展開されました。
■観客を入れてのホームゲーム開催となった等々力陸上競技場
■縮小開催された「フロンパーク」
■フロンパークのキックターゲット
■フロンパークの「ホールインワンサッカー」
■フロンパークの「ドリブルチャレンジ」
まずこちらは、縮小開催された「フロンパーク」です。
通常はたいへんな盛況になるのですが、今回はキックターゲットなどの定番アトラクションと、一部飲食店に絞っての開催となりました。
そもそもの観客数を5,000人以下に絞ったこともあって、通常のフロンパークでは想像できないほどキャパシティに余裕がありました。
■待機列のソーシャルディスタンス確保
キャパシティに余裕があったためにそれほど活用の場はなかったのですが、アトラクションの待機列には、選手の原寸大の足形の目印が設置されていました。
この目印で、一定のソーシャルディスタンスを確保する仕組みになっています。
■マッチデープログラムの販売
リモートマッチ(無観客試合)ではスタジアムで販売できなかった、当日のガイドブック「マッチデープログラム」も販売されていました。
販売カウンターは、勿論飛沫感染防止仕様になっています。
■選手バス入場出迎えは、距離を取って拍手のみ
選手バス入場は、通常であれば黒山の人だかりになり、川崎フロンターレの応援歌(チャント)が歌われます。
今回はそれぞれに距離を取って、拍手のみでの出迎えとなりました。
■ソーシャルディスタンス確保の呼びかけ
会場の各所では、ソーシャルディスタンス確保の呼びかけが行われています。
来場人数をしぼったこともあり、それほど密集する状況はありませんでした。
■「おかえりなさい」
入場ゲート近くには、「おかえりなさい」のメッセージが掲示されていました。
2020年2月22日の「観客あり」開催から、本日7月11日で実に140日が経過していたのですね。
■入場ゲートでの検温
まず、入場時のチケットは、接触を減らすために「QRコード発券」のみとなりました。
スマートフォンなどに表示したQRコードを非接触式のリーダーで読み取って、入場となります。
そして入場時にあたっては、ひとりずつ非接触式の検温が実施されていました。
■再入場は禁止
今回、いったん入場すると、再入場はできないルールになっていました。
普段は手にスタンプを押してから出場、再入場ができるのですが、接触を最小限にとどめるための措置かと思います。
■ソーシャルディスタンスを確保した客席
等々力陸上競技場の収容人数は、試合運営方法にもよりますが約26,000人とされています。
今回はガイドラインに基づき、5,000人を上限としてのチケット販売となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響下、多くのクラブがチケット販売に苦慮する中で、この第4節のチケットは完売となっています。
今回は全席指定でのチケット販売となっていまして、左右は2席ずつ、前後は1席ずつ空けての配置となりました。
■横断幕は「FORZA KAWASAKI」などに限定
またスタンドでは、クラブや選手を応援する横断幕も限定されていました。
上記写真は、今回限定して許容されていた「FORZA KAWASAKI」の横断幕です。
■普段は入らないアウェイ席からの眺望
また都市間の移動を抑制するため、アウェイのチケットは販売されていません。
スタジアム全体が「ホーム」の客席となっていました。
そのようなわけで今回はあえて、普段は入らないアウェイ席から撮影してみました。
■柏レイソルサポーターの皆さんへのメッセージ
試合開始前、残念ながら来場のできない柏レイソルサポーターの皆さんへのメッセージが表示されました。
同じ首都圏のクラブですし、また気軽に来場できる日がくればと思います。
■ユニフォーム等を持参しての空席演出
通常、ほぼ満員となる等々力陸上競技場は、観客が着用するユニフォームやTシャツ等で青く染まります。
今回は観客よりも空席が多くなることから、あらかじめ川崎フロンターレから「余りのユニフォーム等を持参して、周囲の空席を青く染める」ことが呼びかけられていました。
これもクラブがテーマとして掲げる「Paint it Blue」の一環でしょう。
■唯一認められた応援「タオルマフラーを掲げる」
そして今回、試合中に「応援歌」はもちろん、「手拍子」「鳴り物」も使えません。
さらに肩を組む、フラッグやタオルマフラーを振るなどといったアクションも禁止されていますから、「おとなしく座って観戦する」のがベースとなります。
そんな中、ほぼ唯一認められていたのが、「タオルマフラーを掲げる」応援でした。
試合開始時、終了時、得点など試合中の節目の時に、皆さんでタオルマフラーを掲げました。
またテンションをあげていくような手拍子は禁止行為でしたが、良いプレーに対する拍手は許容されているようでした。
攻守両面で自然に拍手がおこり、選手たちもよく聞こえ励みになったといいます。
家長昭博選手は
「選手としてありがたい。声援や皆さんの声で頑張れたり、励まされたりする。お客さんの前でプレーできるのは幸せなこと」
と試合後に語りました。
■ふろん太・カブレラ・コムゾーも来場
リモートマッチ(無観客試合)では来場ができなかったマスコット「ふろん太」「カブレラ」「コムゾー」も、今回は登場しました。
マスクをして、新型コロナウイルス感染防止の啓発も兼ねています。
■試合開始前、距離を取って挨拶
試合開始前、選手たちは観客席から距離を取っての挨拶となりました。
選手と観客の距離が近いのが川崎フロンターレの特徴ですが、これも致し方ないところでしょう。
■先発フル出場の下田北斗選手
J1リーグは長期間にわたる中断があったため、再開後は中3日、中2日などが続く過密日程になっています。
通常は1週間に1試合程度ですが、この連戦はかなりハードと言えます。
そのため、ある程度選手の入れ替えをしながら戦うことになります。
本日はここまでスタメンで出場していなかったボランチ・インサイドハーフの下田北斗選手や守田英正選手がスタメンでフル出場となりました。
非常に選手層が厚く、スタメン以外の選手も遜色がないのが川崎フロンターレの特徴です。
この試合も中盤の連携が損なわれることはなく、全体を通してゲームをコントロールできていたと思います。
■好調・2得点の家長昭博選手
■Jリーグtwitter ゴール動画 川崎vs柏 家長昭博選手
また2018シーズンMVPの家長昭博選手も、好調を維持しています。
本日は同選手としては珍しいヘディングを含む2得点の活躍で、右サイドからのチャンスメイクにも大きく貢献しています。
2019シーズンはコンディションに苦しんだようですが、ここまで出色の出来といえるでしょう。
■ゴール後の肘タッチ
ゴール後の喜びを共有するのも、手のひらを接触をさけて肘タッチで代用です。
抱擁なども基本的に控えての試合となりました。
■試合終了後の挨拶(谷口彰悟キャプテン)
■好調のレアンドロ ダミアン選手
■勝利を喜ぶ選手たち
そして試合終了後も、サポーターに接近して挨拶をすることはできません。
ただそのかわり、選手の皆さんがスタジアムを一周し、一定の距離をとって選手たちが感謝を示してくれました。
川崎フロンターレは本日の勝利により、4試合を終えて3勝1引き分けです。
まだまだ序盤で紹介試合が1試合多い暫定ではありますが、本日時点で首位に浮上しました。
選手たちの表情も明るく、ここからさらにスタートダッシュを続けていきたいところです。
現在、東京都を中心に新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあり、政府などから新たな協力要請が行われることも否定はできません。
Jリーグでは、段階的に観客数の上限緩和をしていく予定ですが、今後については状況に応じた計画変更があるかもしれませんね。
さまざまな取り組み、関係者の協力により本日の試合が開催できたことに感謝しつつ、社会の状況を注視していく必要もありそうです。
【関連リンク】
・川崎フロンターレ ゲーム記録 第4節柏レイソル戦
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(川崎フロンターレの新型コロナ取り組み関連)
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・2020/6/27エントリ 川崎フロンターレ「オンラインフロンパーク」第6回には大津高校トリオやユース出身選手らが登場、J1再開控えサポータと交流
本日、J1リーグ第4節「川崎フロンターレvs柏レイソル戦」が等々力陸上競技場で開催されました。
第2節、第3節はリモートマッチ(無観客試合)として開催されましたが、第4節からは規制が緩和され、5,000人を上限として観客を入れての開催となり、4,724人が来場しました。
客席の間をあけるなどソーシャルディスタンスの確保をしたうえで、「声援・手拍子・ハイタッチ・肩組み・太鼓など鳴り物・タオルを回す行為」などが禁止されていました。
そのようなかつてない試合運営の中、川崎フロンターレは家長昭博選手の2得点、レアンドロ ダミアン選手の1得点により、3-1で勝利しました。
また本日は、通常よりもかなり縮小はされていたものの、ホームゲームイベント「フロンパーク」も開催され、お子さん向けのアトラクションや飲食店舗が展開されました。
■観客を入れてのホームゲーム開催となった等々力陸上競技場
■縮小開催された「フロンパーク」
■フロンパークのキックターゲット
■フロンパークの「ホールインワンサッカー」
■フロンパークの「ドリブルチャレンジ」
まずこちらは、縮小開催された「フロンパーク」です。
通常はたいへんな盛況になるのですが、今回はキックターゲットなどの定番アトラクションと、一部飲食店に絞っての開催となりました。
そもそもの観客数を5,000人以下に絞ったこともあって、通常のフロンパークでは想像できないほどキャパシティに余裕がありました。
■待機列のソーシャルディスタンス確保
キャパシティに余裕があったためにそれほど活用の場はなかったのですが、アトラクションの待機列には、選手の原寸大の足形の目印が設置されていました。
この目印で、一定のソーシャルディスタンスを確保する仕組みになっています。
■マッチデープログラムの販売
リモートマッチ(無観客試合)ではスタジアムで販売できなかった、当日のガイドブック「マッチデープログラム」も販売されていました。
販売カウンターは、勿論飛沫感染防止仕様になっています。
■選手バス入場出迎えは、距離を取って拍手のみ
選手バス入場は、通常であれば黒山の人だかりになり、川崎フロンターレの応援歌(チャント)が歌われます。
今回はそれぞれに距離を取って、拍手のみでの出迎えとなりました。
■ソーシャルディスタンス確保の呼びかけ
会場の各所では、ソーシャルディスタンス確保の呼びかけが行われています。
来場人数をしぼったこともあり、それほど密集する状況はありませんでした。
■「おかえりなさい」
入場ゲート近くには、「おかえりなさい」のメッセージが掲示されていました。
2020年2月22日の「観客あり」開催から、本日7月11日で実に140日が経過していたのですね。
■入場ゲートでの検温
まず、入場時のチケットは、接触を減らすために「QRコード発券」のみとなりました。
スマートフォンなどに表示したQRコードを非接触式のリーダーで読み取って、入場となります。
そして入場時にあたっては、ひとりずつ非接触式の検温が実施されていました。
■再入場は禁止
今回、いったん入場すると、再入場はできないルールになっていました。
普段は手にスタンプを押してから出場、再入場ができるのですが、接触を最小限にとどめるための措置かと思います。
■ソーシャルディスタンスを確保した客席
等々力陸上競技場の収容人数は、試合運営方法にもよりますが約26,000人とされています。
今回はガイドラインに基づき、5,000人を上限としてのチケット販売となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響下、多くのクラブがチケット販売に苦慮する中で、この第4節のチケットは完売となっています。
今回は全席指定でのチケット販売となっていまして、左右は2席ずつ、前後は1席ずつ空けての配置となりました。
■横断幕は「FORZA KAWASAKI」などに限定
またスタンドでは、クラブや選手を応援する横断幕も限定されていました。
上記写真は、今回限定して許容されていた「FORZA KAWASAKI」の横断幕です。
■普段は入らないアウェイ席からの眺望
また都市間の移動を抑制するため、アウェイのチケットは販売されていません。
スタジアム全体が「ホーム」の客席となっていました。
そのようなわけで今回はあえて、普段は入らないアウェイ席から撮影してみました。
■柏レイソルサポーターの皆さんへのメッセージ
試合開始前、残念ながら来場のできない柏レイソルサポーターの皆さんへのメッセージが表示されました。
同じ首都圏のクラブですし、また気軽に来場できる日がくればと思います。
■ユニフォーム等を持参しての空席演出
通常、ほぼ満員となる等々力陸上競技場は、観客が着用するユニフォームやTシャツ等で青く染まります。
今回は観客よりも空席が多くなることから、あらかじめ川崎フロンターレから「余りのユニフォーム等を持参して、周囲の空席を青く染める」ことが呼びかけられていました。
これもクラブがテーマとして掲げる「Paint it Blue」の一環でしょう。
■唯一認められた応援「タオルマフラーを掲げる」
そして今回、試合中に「応援歌」はもちろん、「手拍子」「鳴り物」も使えません。
さらに肩を組む、フラッグやタオルマフラーを振るなどといったアクションも禁止されていますから、「おとなしく座って観戦する」のがベースとなります。
そんな中、ほぼ唯一認められていたのが、「タオルマフラーを掲げる」応援でした。
試合開始時、終了時、得点など試合中の節目の時に、皆さんでタオルマフラーを掲げました。
またテンションをあげていくような手拍子は禁止行為でしたが、良いプレーに対する拍手は許容されているようでした。
攻守両面で自然に拍手がおこり、選手たちもよく聞こえ励みになったといいます。
家長昭博選手は
「選手としてありがたい。声援や皆さんの声で頑張れたり、励まされたりする。お客さんの前でプレーできるのは幸せなこと」
と試合後に語りました。
■ふろん太・カブレラ・コムゾーも来場
リモートマッチ(無観客試合)では来場ができなかったマスコット「ふろん太」「カブレラ」「コムゾー」も、今回は登場しました。
マスクをして、新型コロナウイルス感染防止の啓発も兼ねています。
■試合開始前、距離を取って挨拶
試合開始前、選手たちは観客席から距離を取っての挨拶となりました。
選手と観客の距離が近いのが川崎フロンターレの特徴ですが、これも致し方ないところでしょう。
■先発フル出場の下田北斗選手
J1リーグは長期間にわたる中断があったため、再開後は中3日、中2日などが続く過密日程になっています。
通常は1週間に1試合程度ですが、この連戦はかなりハードと言えます。
そのため、ある程度選手の入れ替えをしながら戦うことになります。
本日はここまでスタメンで出場していなかったボランチ・インサイドハーフの下田北斗選手や守田英正選手がスタメンでフル出場となりました。
非常に選手層が厚く、スタメン以外の選手も遜色がないのが川崎フロンターレの特徴です。
この試合も中盤の連携が損なわれることはなく、全体を通してゲームをコントロールできていたと思います。
■好調・2得点の家長昭博選手
■Jリーグtwitter ゴール動画 川崎vs柏 家長昭博選手
ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) July 11, 2020
明治安田生命J1リーグ 第4節
川崎Fvs柏
2-0
⌚️ 42分
⚽️ 家長 昭博(川崎F)#Jリーグ#川崎フロンターレvs柏レイソル
その他の動画はこちらhttps://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/DARJFoNqWq
また2018シーズンMVPの家長昭博選手も、好調を維持しています。
本日は同選手としては珍しいヘディングを含む2得点の活躍で、右サイドからのチャンスメイクにも大きく貢献しています。
2019シーズンはコンディションに苦しんだようですが、ここまで出色の出来といえるでしょう。
■ゴール後の肘タッチ
ゴール後の喜びを共有するのも、手のひらを接触をさけて肘タッチで代用です。
抱擁なども基本的に控えての試合となりました。
■試合終了後の挨拶(谷口彰悟キャプテン)
■好調のレアンドロ ダミアン選手
■勝利を喜ぶ選手たち
そして試合終了後も、サポーターに接近して挨拶をすることはできません。
ただそのかわり、選手の皆さんがスタジアムを一周し、一定の距離をとって選手たちが感謝を示してくれました。
川崎フロンターレは本日の勝利により、4試合を終えて3勝1引き分けです。
まだまだ序盤で紹介試合が1試合多い暫定ではありますが、本日時点で首位に浮上しました。
選手たちの表情も明るく、ここからさらにスタートダッシュを続けていきたいところです。
現在、東京都を中心に新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあり、政府などから新たな協力要請が行われることも否定はできません。
Jリーグでは、段階的に観客数の上限緩和をしていく予定ですが、今後については状況に応じた計画変更があるかもしれませんね。
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