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2021年
12月08日

多摩川堤防強化のための「多摩川スピードウェイ」解体が進捗、メインスタンド遺構破砕し「80周年記念プレート」と一部を保存

【Reporter:はつしも】

多摩川河川敷の東急線鉄橋付近に、1936年に開業した自動車・オートバイ用のサーキット「多摩川スピードウェイ」のメインスタンド遺構が残されていました。

多摩川堤防を強化するために、この遺構を撤去する工事が11月15日ごろから着手されていましたので、その模様を記録に残しておきたいと思います。

■2021年11月に撤去が着手された多摩川スピードウェイ遺構
解体が着手された多摩川スピードウェイの遺構

撤去が始まったメインスタンド遺構

本サイトでは「多摩川スピードウェイ」遺構について、2015/10/13エントリにおいて最初にご紹介するとともに、解体工事が本格化する直前、2021/11/2エントリ最後の姿を記録しておりました。

上記写真の通り、11月21日時点ではすでに大部分の破砕が進んでいました。

このメインスタンド遺構については歴史的価値が認められるため、同施設の歴史を伝える「多摩川スピードウェイの会」が、保存に向けた活動を行ってきました。

完全にそのまま保存することは困難でしたが、11月21日に「多摩川スピードウェイの会」が「約3席分にあたる約3.3m幅を切り出し、新たに築造される堤防の上部に埋め込む」ことで国土交通省京浜河川管理事務所・川崎市と基本的な了解を得たことを発表し、本サイトでも同日のエントリでお伝えしておりました。

■破砕されたメインスタンド遺構
破砕された多摩川スピードウェイメインスタンド遺構

破砕された多摩川スピードウェイメインスタンド遺構

破砕された多摩川スピードウェイメインスタンド遺構

破砕された多摩川スピードウェイメインスタンド遺構

コンクリートの塊であるメインスタンドを撤去するには、まずはある程度破砕する必要があります。
重機で破砕したうえで、トラックで搬出する手順になります。

このときは砕かれたメインスタンド遺構が積まれて山になっていました。

■残されていた遺構
まだ残されていた遺構

残されていた遺構

■保存される80周年記念プレート
保存される80周年記念プレート

この11月21日時点では、まだ解体されていない部分もありました。
その中には、「多摩川スピードウェイ」80周年記念プレートの姿も残されていました。

前述の通りこのプレートが保存され、新たに整備される堤防に移設されることになります。

■工事のお知らせ
工事のお知らせ

堤防強化工事は、2022年3月31日までが工事期間となっています。
しばらく迂回が必要となりますので、ジョギング・サイクリングの方はご承知ください。

■解体前の多摩川スピードウェイ遺構
多摩川スピードウェイの遺構

【関連リンク】
多摩川スピードウェイの会 facebookページ
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:生活情報:公園 多摩川緑地
2015/10/13エントリ 中原区にあった、日本初の常設サーキット。 「多摩川スピードウェイ」メインスタンド跡地を歩く
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