川崎フロンターレU-18が初挑戦・高校年代最高峰「高円宮杯プレミアリーグ」で2連勝、等々力陸上競技場ホーム開幕戦レポート
川崎フロンターレアカデミー「U-18」は、今シーズンから「高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEAST」に挑戦しています。
U-18プレミアリーグは、クラブユース(プロサッカークラブの下部組織)と高校サッカーが混合で戦うトップリーグで、「高校年代最高峰」とされます。
川崎フロンターレU-18は第1節で「大宮アルディージャU18」に勝利し、4月10日の第2節で「流通経済大学付属柏高校」と対戦しました。
この試合が川崎フロンターレU-18にとってはホーム開幕戦にあたり、等々力陸上競技場で有観客(入場無料)で開催されました。
■プレミアリーグ「流経大柏高校戦」が開催された等々力陸上競技場
一般に高校サッカーというと、お正月の「全国高校サッカー選手権大会」をイメージされる方が多いと思います。
直近ではFC東京に加入した松木玖生選手を擁した青森山田高校が優勝しており、地上波でテレビ中継が行われるために一般の知名度が高くなります。
ただ、こちらはあくまでも高校の部活動の大会であり、クラブユースが参加していません。
「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ」はプレミアリーグ・プリンスリーグ・都道府県リーグの3階層で構成され、高校サッカー・クラブユースが混合で戦い毎年降格・昇格があります。
前述の青森山田高校はプレミアリーグEASTに所属し、全国高校サッカー選手権大会に加えてプレミアリーグEASTも制しています。
(通常はプレミアリーグEAST・WEST優勝者による優勝決定戦が開催されますが、2020・2021は中止されました)
川崎フロンターレは2021シーズンのプリンスリーグ関東で優勝したことで、2022シーズンからプレミアリーグEASTへと昇格を果たしました。
プレミアリーグは、「毎試合が全国高校サッカー選手権の決勝戦レベル」ともいわれる、高校サッカーとクラブユースのそれぞれのトップがしのぎを削るリーグです。
■「流経大柏高校戦」ホームゲームイベント「プレミアキッズランドミニ」
一方、プレミアリーグは全国高校サッカー選手権大会ほどには一般の知名度が高くありません。
そこで今回は川崎フロンターレU-18のプレミアリーグ初挑戦、また等々力陸上競技場でのホーム開幕戦とあって、「U-18を応援しよう!」とのプロモーションが組まれました。
通常はホームゲームイベントなどはありませんが、今回、プロモーションの一環として開催されたのが「プレミアキッズランドミニ」です。
上記はキックターゲット「ファンタジスタ」ですが、絵柄がトップチームの選手ではなく、「未来のファンタジスタ」としてU-18の選手になっていました。
■「ICONパスマシーン」
もうひとつのミニゲームは「ICONパスマシーン」です。
円筒の中で、順番に光る壁面にボールを当てて、川崎フロンターレが誇る「止める・蹴る」の技術を磨くトレーニングができました。
「プレミアキッズランドミニ」は、この2種のみでしたが、ほかにもアカデミーのグッズ販売や、一部スタジアムグルメの出店もありました。
■等々力陸上競技場バックスタンドの観客
■同じく、メインスタンドの観客
■入場者数は1,867人
川崎フロンターレがプロモーションをかけたこともあって、当日は1,867人の入場がありました。
サポーター有志の応援団が集まる通称「Gゾーン」には人が集まり、太鼓と手拍子で応援しました。
■ふろん太も応援に登場
またマスコットキャラクターの「ふろん太」も応援に登場しました。
当日は来場できなかった「カブレラ」と、陸前高田市の「たかたのゆめちゃん」もポーチと小さな人形で同伴です。
■流通経済大学付属柏高校ののぼりも
ビジター側のゴール裏には、流通経済大学付属柏高校ののぼりも設置されていました。
また少数ですが、応援の方もバックスタンドに来場されていました。
■試合は川崎フロンターレU-18が勝利
■盛り上がるサポーター
■終了間際にコーナーで「鹿島る」U-18
試合は川崎フロンターレが効果的にボールを刈り取って優位に進めました。
1-1で迎えた後半、U-17日本代表の10番・大関友翔選手のスルーパスから17番・尾川丈選手がミドルシュート。このこぼれ球を2年生の11番・岡野一恭平選手が詰めて2-1で勝利しました。
試合終了間際には、Jリーグで鹿島アントラーズが勝つためにコーナーでボールを動かさずに時間を使う、俗に「鹿島る」と呼ばれる戦術も使うなど、勝利へのこだわりを見せました。
プレミアリーグは高校年代最高峰に相応しく、非常に強度が高くスピード感がありました。
■2-1で試合終了
■お互いの応援団に挨拶
■勝利した川崎フロンターレU-18の皆さん
トップチーム(Jリーグ)の試合終了後と違うのは、選手が両チームの応援団に挨拶するところです。
これは天皇杯で大学のチームと対戦する場合も同様で、部活動・体育会のカルチャーのようです。
そしてもちろん、川崎フロンターレU-18の皆さんはサポーターに順番に挨拶をして回ります。
どんなときでもきちんとファンサービスができるマインドを根付かせることも、川崎フロンターレのトップチーム選手を育成するうえではきわめて重要な要素でしょう。
さて、これにより川崎フロンターレU-18はプレミアリーグEASTで2連勝を飾り、「勝ち点6」で青森山田高校などと並んで首位に立っています。
ここから12月4日の「第22節」までリーグ戦が続いていきます。
<今後のプレミアリーグ日程>
●4/16(土) vsJFAアカデミー福島U-18 14:00 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド
●4/24(日) vs横浜F・マリノスユース 13:00 川崎フロンターレ麻生グラウンド
●5/1(日) vs青森山田高校 11:00 青森山田高校グラウンド
●5/8(日) vs柏レイソルU-18 13:00 等々力陸上競技場
●5/15(日) vs前橋育英高校 11:00 前橋育英高校高崎グラウンド
●5/22(日) vs市立船橋高校 13:00 神奈川県立保土ヶ谷公園サッカー場
上記が今後のプレミアリーグ日程ですが、試合により保護者のみ観戦など制限があります。
レギュレーションは関連リンクより、プレミアリーグのウェブサイトをご確認ください。
5月8日(日)の柏レイソルU-18戦がまた等々力陸上競技場で開催されます。
おそらくこの試合はまた今回のように有観客で開催されるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの感染状況等により変更される可能性がないとはいえませんので今後の確認は必要ですが、一度「未来のファンタジスタ」の姿を見に行ってみるのも良いと思います。
■ユースからトップ昇格した五十嵐太陽選手(2021年のU-18壮行会)
■ユース出身の田中碧選手・三笘薫選手(JR川崎駅コンコース)
【関連リンク】
・高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ ウェブサイト
・川崎フロンターレ U-18を応援しよう!「4/10 流通経済大学付属柏高校戦」について
(川崎フロンターレユース関連)
・2016/12/17エントリ 川崎フロンターレの20周年事業。川崎市に寄贈された「等々力第1サッカー場」の人工芝と、夜間LED照明設備
・2017/12/9エントリ 年内、まだ等々力でフロンターレを応援できる!「高円宮杯U-18プリンスリーグ」最終節前橋育英高校戦が12月10日(日)開催/田中碧選手が出場した昨年最終節を振り返る
・2018/12/7エントリ 等々力陸上競技場の2018年最終戦。高円宮杯最終節「川崎フロンターレU-18対東京ヴェルディユース戦」が12月9日(日)13時キックオフ
・2019/1/12エントリ 川崎フロンターレU-18の2018最終戦を振り返る:U-19日本代表・宮代大聖選手がプロでの活躍に向け挨拶
・2019/10/6エントリ 川崎フロンターレが湘南ベルマーレとのU-18・J1「湘南2DAYS」で連勝、トップ昇格内定・宮城天選手が活躍 ・2019/12/12エントリ 川崎フロンターレU-18が帝京高校戦制しプリンスリーグ残留、今季トップチーム登録・宮城天・有田恵人選手らが卒団の挨拶
・2021/12/6エントリ 川崎フロンターレ「J1優勝報告会&U-18壮行会」完全取材レポート:サポーター5千人前にシャーレ掲げ等々力陸上競技場に青覇テープが舞う
U-18プレミアリーグは、クラブユース(プロサッカークラブの下部組織)と高校サッカーが混合で戦うトップリーグで、「高校年代最高峰」とされます。
川崎フロンターレU-18は第1節で「大宮アルディージャU18」に勝利し、4月10日の第2節で「流通経済大学付属柏高校」と対戦しました。
この試合が川崎フロンターレU-18にとってはホーム開幕戦にあたり、等々力陸上競技場で有観客(入場無料)で開催されました。
■プレミアリーグ「流経大柏高校戦」が開催された等々力陸上競技場
一般に高校サッカーというと、お正月の「全国高校サッカー選手権大会」をイメージされる方が多いと思います。
直近ではFC東京に加入した松木玖生選手を擁した青森山田高校が優勝しており、地上波でテレビ中継が行われるために一般の知名度が高くなります。
ただ、こちらはあくまでも高校の部活動の大会であり、クラブユースが参加していません。
「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ」はプレミアリーグ・プリンスリーグ・都道府県リーグの3階層で構成され、高校サッカー・クラブユースが混合で戦い毎年降格・昇格があります。
前述の青森山田高校はプレミアリーグEASTに所属し、全国高校サッカー選手権大会に加えてプレミアリーグEASTも制しています。
(通常はプレミアリーグEAST・WEST優勝者による優勝決定戦が開催されますが、2020・2021は中止されました)
川崎フロンターレは2021シーズンのプリンスリーグ関東で優勝したことで、2022シーズンからプレミアリーグEASTへと昇格を果たしました。
プレミアリーグは、「毎試合が全国高校サッカー選手権の決勝戦レベル」ともいわれる、高校サッカーとクラブユースのそれぞれのトップがしのぎを削るリーグです。
■「流経大柏高校戦」ホームゲームイベント「プレミアキッズランドミニ」
一方、プレミアリーグは全国高校サッカー選手権大会ほどには一般の知名度が高くありません。
そこで今回は川崎フロンターレU-18のプレミアリーグ初挑戦、また等々力陸上競技場でのホーム開幕戦とあって、「U-18を応援しよう!」とのプロモーションが組まれました。
通常はホームゲームイベントなどはありませんが、今回、プロモーションの一環として開催されたのが「プレミアキッズランドミニ」です。
上記はキックターゲット「ファンタジスタ」ですが、絵柄がトップチームの選手ではなく、「未来のファンタジスタ」としてU-18の選手になっていました。
■「ICONパスマシーン」
もうひとつのミニゲームは「ICONパスマシーン」です。
円筒の中で、順番に光る壁面にボールを当てて、川崎フロンターレが誇る「止める・蹴る」の技術を磨くトレーニングができました。
「プレミアキッズランドミニ」は、この2種のみでしたが、ほかにもアカデミーのグッズ販売や、一部スタジアムグルメの出店もありました。
■等々力陸上競技場バックスタンドの観客
■同じく、メインスタンドの観客
■入場者数は1,867人
川崎フロンターレがプロモーションをかけたこともあって、当日は1,867人の入場がありました。
サポーター有志の応援団が集まる通称「Gゾーン」には人が集まり、太鼓と手拍子で応援しました。
■ふろん太も応援に登場
またマスコットキャラクターの「ふろん太」も応援に登場しました。
当日は来場できなかった「カブレラ」と、陸前高田市の「たかたのゆめちゃん」もポーチと小さな人形で同伴です。
■流通経済大学付属柏高校ののぼりも
ビジター側のゴール裏には、流通経済大学付属柏高校ののぼりも設置されていました。
また少数ですが、応援の方もバックスタンドに来場されていました。
■試合は川崎フロンターレU-18が勝利
■盛り上がるサポーター
■終了間際にコーナーで「鹿島る」U-18
試合は川崎フロンターレが効果的にボールを刈り取って優位に進めました。
1-1で迎えた後半、U-17日本代表の10番・大関友翔選手のスルーパスから17番・尾川丈選手がミドルシュート。このこぼれ球を2年生の11番・岡野一恭平選手が詰めて2-1で勝利しました。
試合終了間際には、Jリーグで鹿島アントラーズが勝つためにコーナーでボールを動かさずに時間を使う、俗に「鹿島る」と呼ばれる戦術も使うなど、勝利へのこだわりを見せました。
プレミアリーグは高校年代最高峰に相応しく、非常に強度が高くスピード感がありました。
■2-1で試合終了
■お互いの応援団に挨拶
■勝利した川崎フロンターレU-18の皆さん
トップチーム(Jリーグ)の試合終了後と違うのは、選手が両チームの応援団に挨拶するところです。
これは天皇杯で大学のチームと対戦する場合も同様で、部活動・体育会のカルチャーのようです。
そしてもちろん、川崎フロンターレU-18の皆さんはサポーターに順番に挨拶をして回ります。
どんなときでもきちんとファンサービスができるマインドを根付かせることも、川崎フロンターレのトップチーム選手を育成するうえではきわめて重要な要素でしょう。
さて、これにより川崎フロンターレU-18はプレミアリーグEASTで2連勝を飾り、「勝ち点6」で青森山田高校などと並んで首位に立っています。
ここから12月4日の「第22節」までリーグ戦が続いていきます。
<今後のプレミアリーグ日程>
●4/16(土) vsJFAアカデミー福島U-18 14:00 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド
●4/24(日) vs横浜F・マリノスユース 13:00 川崎フロンターレ麻生グラウンド
●5/1(日) vs青森山田高校 11:00 青森山田高校グラウンド
●5/8(日) vs柏レイソルU-18 13:00 等々力陸上競技場
●5/15(日) vs前橋育英高校 11:00 前橋育英高校高崎グラウンド
●5/22(日) vs市立船橋高校 13:00 神奈川県立保土ヶ谷公園サッカー場
上記が今後のプレミアリーグ日程ですが、試合により保護者のみ観戦など制限があります。
レギュレーションは関連リンクより、プレミアリーグのウェブサイトをご確認ください。
5月8日(日)の柏レイソルU-18戦がまた等々力陸上競技場で開催されます。
おそらくこの試合はまた今回のように有観客で開催されるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの感染状況等により変更される可能性がないとはいえませんので今後の確認は必要ですが、一度「未来のファンタジスタ」の姿を見に行ってみるのも良いと思います。
■ユースからトップ昇格した五十嵐太陽選手(2021年のU-18壮行会)
■ユース出身の田中碧選手・三笘薫選手(JR川崎駅コンコース)
【関連リンク】
・高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ ウェブサイト
・川崎フロンターレ U-18を応援しよう!「4/10 流通経済大学付属柏高校戦」について
(川崎フロンターレユース関連)
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