中原区の多摩川河川敷で、傾くものたち。令和元年東日本台風の爪痕を3年後に振り返る
2019年10月に発生した「令和元年東日本台風(当時の台風19号)」は、武蔵小杉周辺でも大きな爪痕を残しました。
あれから約3年が経過した現在においても、多摩川沿いを歩くとその痕跡をあちこちに見かけます。
■「多摩川遊歩道」の標識
まずこちらは、中原区宮内付近にある「多摩川遊歩道」の標識です。
かなりしっかりした作りの標識ですが、下流側に大きく傾いています。
令和元年東日本台風による増水時の、きわめて強い水の力がわかります。
続いて、ラジコン使用者への注意書きの看板です。
こちらは斜め45度くらい傾いています。
これだけ傾いても、写真左側の柱は地中から抜けていませんので、結構深くまで刺さっていたことがわかりました。
設置は川崎市側で、中原警察署の名前がありますが、連絡先は京浜河川事務所田園調布出張所で、電話番号は東京03です。
■河川占用許可標識
こちらも宮内付近、河川占用許可標識です。
少しですが、下流側に傾いていますね。
この形状から、下流に向かっての力は受けにくいはずですが、それでも流木等が引っ掛かった際などに強い力がかかったのかもしれません。
■火災予防の注意書き
さらに、火災予防の注意書きも傾いていました。
「注意書きあるある」で、強調したかったであろう赤文字の部分が消えて読めなくなっていますが、枯草による火災を防ぐため、たばこのポイ捨て禁止を呼び掛けているものと思います。
■スポーツ用の柱
こちらは、河川敷に設置されたスポーツ用の柱です。
ネットを張るためのもののように見えました。
これもあまり多きな力が入るとは思えませんが、やはり下流側に向かって少し傾いているのがわかります。
■最後に、河川敷の木々
最後の「傾くもの」は、河川敷の木々です。
これは多くの方がご覧になったことがあるのではないでしょうか。
令和元年東日本台風の際に、多くの木が折れて流されましたが、残った木々も相当数が傾きました。
3年が経過しても、こうした痕跡は消えることなく残っています。
これから夏を迎え、台風などによる集中豪雨の発生も予想されます。
令和元年東日本台風のような災害にならないことを祈りますが、当時の爪痕をあらためて見直して、防災の意識を高めておきたいと思います。
【関連リンク】
・2019/10/11エントリ 大型の台風19号が12日(土)首都圏に接近:JR・東急線が昼頃までに運休、東急ストア・ららテラス・グランツリー等武蔵小杉の商業施設が臨時休業を決定
・2019/10/13エントリ 台風19号通過により武蔵小杉周辺が冠水、JR武蔵小杉新駅は設備故障で運行再開後も全列車が通過に
・2019/10/14エントリ 台風19号により今井神社など各地で倒木が発生、15号・17号からのダメージ蓄積も注意
・2019/10/15エントリ 台風19号:武蔵小杉駅新南口の本日供用開始に長蛇の列、駅前エプロント・サイゼリヤ・ワンズガーデンはビル浸水で当面休業に
・2019/10/16エントリ 台風19号:川崎市社会福祉協議会が「川崎市災害ボランティアセンター」をエポックなかはらに開設、10月17日(木)よりボランティア受付を開始
・2019/10/17エントリ 10/19・20「コスギフェスタ2019」10/20「なかはら“ゆめ”区民祭」が台風19号影響により中止決定、「武蔵小杉カレースタンプラリー」は続行に
・2019/10/19エントリ 「コスギフェスタ2019」中止に伴う「トリックオアトリートスタンプラリー」お菓子引き換えを実施、武蔵小杉に仮装の子どもたちも集まる
・2019/10/20エントリ 台風19号による浸水被害地・上丸子山王町周辺の復旧作業続く、川崎市市民ミュージアム休館中の等々力緑地には大量の災害ごみが収集
・2019/10/28エントリ 台風19号:今井神社の倒木撤去が完了、直撃で転落した狛犬は無事台座に復旧
・2019/11/18エントリ 令和元年台風19号で川崎市市民ミュージアムに72億円の被害、川崎市が収蔵品修復の寄附金を受付開始
・2019/11/27エントリ 令和元年台風19号により水没「新丸子東地下通路」が部分復旧で供用開始、エレベーターは交換のため2020年夏頃まで使用停止に
・2019/12/19エントリ 「2019年川崎市10大ニュース」が発表:第1位は「台風19号被害」、川崎フロンターレルヴァンカップ初優勝は第2位に
・2020/1/3エントリ 「令和元年台風19号」で長期休業、野村不動産武蔵小杉ビルの「サイゼリヤ」「ワンズガーデン」が営業再開、「エプロント」も1/6営業再開へ
・2020/1/18エントリ 上丸子山王町のブックカフェ「COYAMA」が台風19号浸水被害から復活、ギャラリーで「本の帯」がテーマの企画展も開催
・2020/1/19エントリ 令和元年台風19号の倒木で損傷、今井神社の手水舎屋根が修復完了し金色に
・2020/2/26エントリ 台風19号被災で長期休館中「川崎市市民ミュージアム」の仮囲いに、「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI」のライブペイント作品が展示
・2020/3/30エントリ 「令和元年台風19号」による水没損傷から約半年、横須賀線武蔵小杉駅の自動改札機が新調され完全復旧
・2020/6/11エントリ 川崎市が「号外!備える。かわさき」第3号を発行、令和元年東日本台風をテーマに当時の記録と今後の備えを特集
・2020/6/24エントリ 「令和元年東日本台風」で使用不能から復活、緊急事態宣言解除後の丸子橋グラウンドに笑顔戻る
・2020/7/19エントリ 令和元年東日本台風で水没「新丸子東地下通路」のエレベーター供用再開、9か月ぶりに完全復旧
・2020/7/20エントリ 令和元年東日本台風被災で長期休館中「川崎市市民ミュージアム」がオンラインショップをオープン、約170種の図録・史料や「のらくろ」オリジナルアイテムセットを販売
・2020/8/10エントリ 川崎市が令和元年東日本台風による浸水被害の起点「山王排水樋管」ゲート電動化と排水ポンプ車公開訓練を実施
あれから約3年が経過した現在においても、多摩川沿いを歩くとその痕跡をあちこちに見かけます。
■「多摩川遊歩道」の標識
まずこちらは、中原区宮内付近にある「多摩川遊歩道」の標識です。
かなりしっかりした作りの標識ですが、下流側に大きく傾いています。
令和元年東日本台風による増水時の、きわめて強い水の力がわかります。
続いて、ラジコン使用者への注意書きの看板です。
こちらは斜め45度くらい傾いています。
これだけ傾いても、写真左側の柱は地中から抜けていませんので、結構深くまで刺さっていたことがわかりました。
設置は川崎市側で、中原警察署の名前がありますが、連絡先は京浜河川事務所田園調布出張所で、電話番号は東京03です。
■河川占用許可標識
こちらも宮内付近、河川占用許可標識です。
少しですが、下流側に傾いていますね。
この形状から、下流に向かっての力は受けにくいはずですが、それでも流木等が引っ掛かった際などに強い力がかかったのかもしれません。
■火災予防の注意書き
さらに、火災予防の注意書きも傾いていました。
「注意書きあるある」で、強調したかったであろう赤文字の部分が消えて読めなくなっていますが、枯草による火災を防ぐため、たばこのポイ捨て禁止を呼び掛けているものと思います。
■スポーツ用の柱
こちらは、河川敷に設置されたスポーツ用の柱です。
ネットを張るためのもののように見えました。
これもあまり多きな力が入るとは思えませんが、やはり下流側に向かって少し傾いているのがわかります。
■最後に、河川敷の木々
最後の「傾くもの」は、河川敷の木々です。
これは多くの方がご覧になったことがあるのではないでしょうか。
令和元年東日本台風の際に、多くの木が折れて流されましたが、残った木々も相当数が傾きました。
3年が経過しても、こうした痕跡は消えることなく残っています。
これから夏を迎え、台風などによる集中豪雨の発生も予想されます。
令和元年東日本台風のような災害にならないことを祈りますが、当時の爪痕をあらためて見直して、防災の意識を高めておきたいと思います。
【関連リンク】
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・2019/10/28エントリ 台風19号:今井神社の倒木撤去が完了、直撃で転落した狛犬は無事台座に復旧
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