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2022年
12月21日

相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線・東急新横浜線)の開業日が2023年3月18日に決定、広域鉄道ネットワークで武蔵小杉から新横浜が1本に

東急株式会社・相模鉄道株式会社・独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、「相鉄・東急直通線(路線名称:東急新横浜線および相鉄新横浜線)」の開業日を2023年3月18日に決定したことを12月16日に発表しました。

この路線の開業により、武蔵小杉と新横浜、羽沢横浜国大、西谷以遠の相鉄線が直通で結ばれることになります。

■「相鉄・東急直通線」の路線図
相鉄・東急直通線の路線図
※東急株式会社提供

「相鉄・東急直通線」は、東急日吉駅から相鉄西谷駅を結ぶ10kmの新路線です。
このうち西谷~新横浜が4.2kmの「相鉄新横浜線」、新横浜~日吉が5.8kmの「東急新横浜線」となり、実際には一体的な路線として運行されます。

相鉄新横浜線のうち、西谷~羽沢横浜国大については先行して「相鉄・JR直通線」として開業済みであり、武蔵小杉に停車する直通路線として本サイトでもすでにご紹介しておりました。

■すでに開業済みの羽沢横浜国大駅
駅舎入口



■「相鉄・東急直通線」による広域鉄道ネットワーク
相鉄・東急直通線による広域鉄道ネットワーク
※東急株式会社提供
広域鉄道ネットワーク
※東急株式会社提供

「相鉄・東急直通線」は、神奈川方面においては相鉄本線・相鉄いずみ野線に、東京方面においては東急東横線と東急目黒線の両方に直通します。

これにより、上図のような広域鉄道ネットワークが完成することになります。

相鉄本線からの列車は東急目黒線方面に乗り入れ、東京メトロ南北線、都営三田線、埼玉スタジアム線に直通します。

一方相鉄いずみ野線からの列車は東急東横線方面に乗り入れ、東京メトロ副都心線・東武東上線に直通します。

東急東横線は副都心線経由で東武東上線のほか西武有楽町線・池袋線にも直通運転を行っていますが、相鉄線からは西武線方面には直通せず、東武東上線のみということになります。

こういった多岐にわたる直通運転は、あまり複雑になりますと大変です。

上記のように「相鉄本線からは目黒線直通だけ」「相鉄いずみ野線からは東横線直通だけ、その先の直通も東武東上線だけ」と固定するのは運行上合理的なのかもしれません。

■相鉄・東急直通線を介した直通列車の主な所要時間
所要時間
※東急株式会社提供

相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線・東急新横浜線)を介した直通列車の主な所要時間は、上記の通りです。

湘南台や海老名など相鉄線沿線から、東京都心への速達性が向上します。

■武蔵小杉からアクセスが向上する新横浜の日産スタジアム
ワールドチャレンジが開催された日産スタジアム

東急新横浜線が開業しますと、武蔵小杉から新横浜まで1本で行けるようになります。
そうすると東海道新幹線に乗りやすくなり、日産スタジアムや横浜アリーナなども行きやすくなりますね。

武蔵小杉からのメリットは、そのくらいでしょうか。
二俣川の運転免許センターに用があるタイミングも限られていますのでそこまでニーズはなさそうです。

逆に横浜方面に向かう場合、うっかりすると横浜駅に行かず相鉄線方面に行ってしまう電車が来ますので、注意が必要です。



なお、これらの発表と同日、東急株式会社は東急各線の3月18日ダイヤ改正の概要を発表しました。
今回のダイヤ改正は、前掲の相鉄新横浜線・東急新横浜線の開業を受けたものです。

 【ダイヤ改正の主なポイント】

<東急新横浜線開業に伴う運行形態の変更>
■東急新横浜線では、東横線、目黒線および相鉄線※との直通運転を開始します
※一部列車は新横浜駅折返しとなります。

<新幹線アクセスの向上>
■東急新横浜線から早朝新横浜駅始発下りの東海道新幹線へお乗り換えが可能となります。

<所要時間短縮による速達性、利便性向上>
■目黒線、田園都市線では、一部列車の所要時間を短縮し、速達性と利便性を向上します。
・目黒線:平日6~7時台の上り急行6本で、日吉駅~目黒駅間の所要時間を22分から17~18分に短縮します。
・田園都市線:平日8時台の上り準急2本を急行に変更し、渋谷駅着8時50分頃~9時10分頃の上り準急・急行において中央林間駅~渋谷駅間の所要時間を最大10分短縮します。また、土休日の渋谷駅発23時台の下り各駅停車1本を準急に変更し、渋谷駅~中央林間駅間の所要時間を12分短縮します。

<運行ダイヤの見直し>
■田園都市線、大井町線、池上線、東急多摩川線では、お客さまのご利用動向の変化に対応して、一部区間・時間帯において運行ダイヤを見直します。

<東横線有料座席指定列車「S-TRAIN」の運行時刻繰り下げによる利便性向上>
■東横線の土休日に運転している「S-TRAIN1号」の運転時刻を、横浜駅7時09分発から7時54分発に繰り下げ、都心や西武線方面へお出かけになる際の利便性を向上します。

実際のダイヤの発表は、ダイヤ改正日がもう少し近づいてからになると思いますので、東急からの発表をお待ちください。

【関連リンク】
東急ニュースリリース  相鉄・東急直通線 開業日に関するお知らせ
東急ニュースリリース 2023年3月18日(土)相鉄新横浜線※1・東急新横浜線開業に伴い形成される 広域鉄道ネットワークの直通運転形態および主な所要時間について 
東急ニュースリリース 2023年3月18日(土)東横線・目黒線・田園都市線など東急線6路線でダイヤ改正を実施 ~同日に東急新横浜線が開業します~

(相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線関連エントリ)
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