聖マリアンナ医科大学東横病院跡地は東急95%・明和地所5%で売買成立、「東急中心」の活用か
武蔵小杉駅近くの「聖マリアンナ医科大学東横病院」は、2024年3月31日をもって閉院となり、東急株式会社および明和地所株式会社の管理地となったことを2025/2/8エントリでお伝えしました。
その後弊紙で事実確認を進めた結果、この用地は2025年12月19日に売買が成立し、2社の持ち分は「東急95%」「明和地所5%」であることがわかりました。
これにより、跡地活用は東急中心となることが推察されます。
■聖マリアンナ医科大学東横病院跡地が東急・明和地所の管理地に
■閉院前の「聖マリアンナ医科大学東横病院」
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聖マリアンナ医科大学東横病院は、同大学創設者の明石嘉聞博士により「東横医院」として1941年10月に開設され、1947年に「聖マリアンナ会東横病院」として開院しました。
その後1971年に聖マリアンナ医科大学の開学にあわせて附属病院となり、地域の医療を支えてきました。
同病院はイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店側の敷地の一部をナイスに売却したうえで建て替えを行い、2008年6月には新病棟が完成しました。
売却した土地は現在は分譲マンション「セントスクエア武蔵小杉」になっています。
建て替え後の同病院では、消化器病・心臓病・脳神経・脳卒中などの3センター機能を中心に急性期病院として運営してきましたが、経営環境の変化により東横病院単体では累積赤字が増え続ける状況にあったということです。
検討を重ねた結果、「聖マリアンナ医科大学病院」(宮前区)および川崎市より指定管理者となっている「川崎市立多摩病院」(多摩区)に機能を集約し、聖マリアンナ医科大学東横病院は閉院したというのが、売却に至る経緯でした。
■閉院後の聖マリアンナ医科大学東横病院跡地
■裏手(西側)から見た建物
■東急・明和地所管理の告知
冒頭にお伝えした通り、この用地の売却は2024年12月19日に実行されました。
形としては、まず明和地所が一括で100%買収し、そのうえで同日に持分の95%を東急に移転させるという手法がとられています。
その結果、「東急95%」「明和地所5%」という持分になったわけです。
そうしますと、ほとんど東急がオーナーであり、活用事業は東急が中心となると考えられます。
5%の持分では明和地所は「1枚嚙む」くらいのイメージ感になりそうですね。
ただ、少なくても持分がある以上は、明和地所も単なる投資とは考えにくく、事業に関わるでしょう。
前回エントリでも所見として申し上げたように、明和地所が加わる以上は跡地開発にはマンションが含まれるとみるのが自然ではありますが、東急の持分が多いとなると、沿線の魅力向上につながるような活用も期待したくなります。
【関連リンク】
・聖マリアンナ医科大学 聖マリアンナ医科大学東横病院の事業終了及び機能移転等について (お知らせ)
・2008/6/18エントリ 聖マリアンナ医科大学東横病院オープン
・2023/10/25エントリ 聖マリアンナ医科大学東横病院が2024年3月31日閉院を発表、「創業の地」で82年余の歴史に幕
・2024/3/26エントリ 聖マリアンナ医科大学東横病院3/31閉院直前、オリジナルブランド天然水「マリアンナ水」をご紹介
・2025/2/8エントリ 武蔵小杉「聖マリアンナ医科大学東横病院跡地」が東急・明和地所管理地に移行、仮囲い設置し開発へ
その後弊紙で事実確認を進めた結果、この用地は2025年12月19日に売買が成立し、2社の持ち分は「東急95%」「明和地所5%」であることがわかりました。
これにより、跡地活用は東急中心となることが推察されます。
■聖マリアンナ医科大学東横病院跡地が東急・明和地所の管理地に
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■閉院前の「聖マリアンナ医科大学東横病院」
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聖マリアンナ医科大学東横病院は、同大学創設者の明石嘉聞博士により「東横医院」として1941年10月に開設され、1947年に「聖マリアンナ会東横病院」として開院しました。
その後1971年に聖マリアンナ医科大学の開学にあわせて附属病院となり、地域の医療を支えてきました。
同病院はイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店側の敷地の一部をナイスに売却したうえで建て替えを行い、2008年6月には新病棟が完成しました。
売却した土地は現在は分譲マンション「セントスクエア武蔵小杉」になっています。
建て替え後の同病院では、消化器病・心臓病・脳神経・脳卒中などの3センター機能を中心に急性期病院として運営してきましたが、経営環境の変化により東横病院単体では累積赤字が増え続ける状況にあったということです。
検討を重ねた結果、「聖マリアンナ医科大学病院」(宮前区)および川崎市より指定管理者となっている「川崎市立多摩病院」(多摩区)に機能を集約し、聖マリアンナ医科大学東横病院は閉院したというのが、売却に至る経緯でした。
■閉院後の聖マリアンナ医科大学東横病院跡地
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■裏手(西側)から見た建物
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■東急・明和地所管理の告知
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冒頭にお伝えした通り、この用地の売却は2024年12月19日に実行されました。
形としては、まず明和地所が一括で100%買収し、そのうえで同日に持分の95%を東急に移転させるという手法がとられています。
その結果、「東急95%」「明和地所5%」という持分になったわけです。
そうしますと、ほとんど東急がオーナーであり、活用事業は東急が中心となると考えられます。
5%の持分では明和地所は「1枚嚙む」くらいのイメージ感になりそうですね。
ただ、少なくても持分がある以上は、明和地所も単なる投資とは考えにくく、事業に関わるでしょう。
前回エントリでも所見として申し上げたように、明和地所が加わる以上は跡地開発にはマンションが含まれるとみるのが自然ではありますが、東急の持分が多いとなると、沿線の魅力向上につながるような活用も期待したくなります。
【関連リンク】
・聖マリアンナ医科大学 聖マリアンナ医科大学東横病院の事業終了及び機能移転等について (お知らせ)
・2008/6/18エントリ 聖マリアンナ医科大学東横病院オープン
・2023/10/25エントリ 聖マリアンナ医科大学東横病院が2024年3月31日閉院を発表、「創業の地」で82年余の歴史に幕
・2024/3/26エントリ 聖マリアンナ医科大学東横病院3/31閉院直前、オリジナルブランド天然水「マリアンナ水」をご紹介
・2025/2/8エントリ 武蔵小杉「聖マリアンナ医科大学東横病院跡地」が東急・明和地所管理地に移行、仮囲い設置し開発へ