川崎フロンターレらが市民クラファンによるこども食堂支援の輪つなぐ、陸前高田市「たかたのゆめ」贈呈式開催
川崎フロンターレではSDGsの達成に向けて、川崎市との相互連携協定に基づき、NPO法人かわさきこども食堂ネットワークが抱える課題を、パートナー企業と共に持続可能な方法で解決する取り組みを推進しています。
その一環として、川崎フロンターレは「こども食堂を支援したい」という想いをもった市内在住の高校生(当時)、斉藤愛桜さんをサポートしました。
そしてクラウドファンディングを通じて集まった資金により陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」がNPO法人かわさき子ども食堂ネットワークへ提供され、こども食堂へと寄贈されることとなりました。
2025明治安田J1リーグ第11節「川崎フロンターレvs東京ヴェルディ戦」が開催された4月20日には、ホームゲームイベント「陸前高田ランド・春」とともに、本取組による「たかたのゆめ」の贈呈式が開催されました。
弊紙ではこの贈呈式を取材させていただきましたので、コメント全文を掲載してレポートいたします。
■川崎フロンターレ×市民クラファン×陸前高田市×かわさきこども食堂ネットワーク「たかたのゆめ」贈呈式
この企画は2024年秋頃、川崎市内在住の当時高校生だった斉藤愛桜さんが、「こども食堂を支援したい」との強い想いから、クラウドファンディングを通じて支援金を募ったことがはじまりでした。
支援は被災地で作られたお米(復興支援米)を用いたいということで、川崎市内のこども食堂をつなぐ活動を行う「NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク」の理事長をつとめる佐藤由加里さんは、斎藤さんからの相談を受けました。
佐藤さんがパートナー企業の紹介など継続的に支援をしてくれている川崎フロンターレに話をつなぎました。
■復興支援米「たかたのゆめ」
復興米の選定に際しては、川崎フロンターレがこれまで交流を続けてきた岩手県陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」を紹介し、4月20日の「陸前高田ランド春」開催にあわせて、この贈呈式を行う運びとなったわけです。
なお、クラウドファンディングは目標の12万円に対して17万円が集まり、見事達成となっています。
この支援金はNPO法人かわさきこども食堂ネットワークへ提供され、同法人より、支援の一環として「たかたのゆめ」を購入・寄贈する形で活用されました。
これにより、昨今お米の高騰で負担増となっているこども食堂の食材の費用負担が軽減されると共に、子どもたちの笑顔にもつながることとなります。
■川崎フロンターレ✕市民によるクラウドファンディング✕陸前高田市✕かわさきこども食堂ネットワーク ブランド米 「たかたのゆめ」贈呈式
贈呈式は、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)のメインスタンド会議室(いつも川崎フロンターレホームゲームの監督会見が行われる会場)で行われました。
参加者は陸前高田市の佐々木 拓市長、クラウドファンディング首唱者の斎藤 愛桜さん、NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク の佐藤 由加里理事長、そして株式会社川崎フロンターレの吉田 明宏社長です。
■陸前高田市の佐々木市長から斎藤さんに「たかたのゆめ」をお渡し
■斎藤さんからかわさきこども食堂ネットワーク佐藤さんに贈呈
贈呈式では陸前高田市から斎藤さんに「たかたのゆめ」が渡され、それをかわさきこども食堂ネットワークの佐藤理事長に贈呈するかたちになりました。
以下、皆さんのコメントを全文掲載いたします。
■クラウドファンディング主唱者 斎藤愛桜さん
<斎藤愛桜さんコメント>
本日はこのような贈呈式を開催していただき、 誠にありがとうございます。また、 私のクラウドファンディングの活動にご支援、 ご協力くださった皆様にも感謝申し上げます。 私は岩手県陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」を購入し、 それを川崎市内のこども食堂に届ける活動をいたしました。
このプロジェクトは、被災地の復興に少しでも貢献するとともに、 地域の子供たちに食の支援を届けるこども食堂の活動を応援したい という思いから立ち上げたものです。 クラウドファンディングを通じて、 たくさんの方々の共感とご支援をいただいたこと、そして何より、 私の活動を知った高校時代の在校生たちが地域のボランティア活動 で集まったお金を寄付してくれたこと、 本当に心から感謝しております。 皆さんの温かいお気持ちがこのプロジェクトの実現を大きく後押し してくれました。
初は被災復興支援地域で作られたお米を届けたいと考えておりまし たが、 その思いに賛同してくださった川崎フロンターレの皆さまのご協力 により、東日本大震災の被災地である、陸前高田市のブランド米「 たかたのゆめ」を購入することができました。そしてそのお米を、 市内のこども食堂に対して少なくとも3回程度の開催を支えられる よう、寄付することができました。
子どもたちに安心して食事を楽しんでもらえる、 居場所をこれからも応援していきたいと思っております。 この活動を通じて、 社会の課題に対して自分にもできることがある、 というのを実感しました。私はこの春から大学に進学し、 以前より関心のあった児童福祉についてさらに学びを深めたいと考 えております。今回の贈呈式を励みに、 これからも学びと行動を大切にしながら、 一歩ずつ進んでまいります。本日は本当にありがとうございます。
■陸前高田市 佐々木拓市長
<佐々木拓市長コメント>
このたびは斎藤愛桜さんの素晴らしい取り組みに、 陸前高田市のお米「たかたのゆめ」 を活用していただいたということで、心より感謝申し上げます。
この「たかたのゆめ」 は東日本大震災で被災した陸前高田市の農家を支援するという目的 でいろんな方々が新しいブランド米としてここまで育て上げてくだ さったお米でございます。 特に川崎フロンターレの関係者の皆さまには毎年前高田市まで来て いただいて、ふろん太君とかですね、 陸前高田市の子どもたちと一緒に、田植えも行いながら、 大切に育ててきたお米が、 今回藤さんの素晴らしい企画に参加することができたということで 心から感謝申し上げます。
そして川崎市内の子どもたち、関係者の皆さま、 そして陸前高田の農業、 市民の方々と一緒にこれからも協力して歩んでいきたいと思います ので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。
■川崎フロンターレ 吉田明宏社長
<川崎フロンターレ 吉田明弘社長コメント>
川崎フロンターレの吉田でございます。 本日はこのような機会をありがとうございます。
今回のプロジェクトを立ち上げ、実現まで導いてくださった、 斎藤愛桜さんに心から敬意を表するとともに、 このような機会に我々川崎フロンターレが力になれたことに感謝を しております。
当時高校生という立場で、 子どもたちの未来のために自ら行動を起こし、 そして復興米という広い視点も持って取り組まれた、 情熱と行動力、私自身も感銘を受けました。 川崎フロンターレとしてもこうした志ある力、 未来を担う若い力とつながることは大きな喜びであり、 大切にしていきたいと思っております。
また2015年から交わしております陸前高田市とのスマイルシッ プ協定のシンボル的な存在である復興米、「たかたのゆめ」 を使っていただけるということも、 本当に我々にとってはありがたいことと思っております。
今後の斎藤愛桜さんの、益々のご活躍を心から応援しております。 本日は本当にありがとうございました。
■一問一答に答える斎藤愛桜さん
<斎藤愛桜さん一問一答>
--クラウドファンディングを立ち上げたきっかけは。
学校の取り組みとしてクラウドファンディングに挑戦する機会があ り、以前から興味のあったこども食堂について、 自分にもできることがあるのではないかと考えて立ち上げを決めま した。
--大変だったことは。
一番大変だったことは、目標金額になかなか届かなかったので、 自分の思いをどう伝えるかに苦労しました。共感を得て支援を集めることの難しさを実感しました。
--学園祭でもプレゼンしたそうですが、反響は。
先生や友人たちが率先して手伝いをしてくださったことがとてもう れしかったです。 おかげで自分が思っているこども食堂に対しての思いや、 クラウドファンディングを通じて学んだことをしっかり伝えること ができ、多くの人に共感を持ってもらえたと感じました。
--こども食堂のボランティアで感じたことは。
私が実際に行かせていただいた場所は、 比較的ボランティアの人数が多かったのですが、 他のこども食堂では人や資材が足りずに苦労しているというお話も 聞きました。こども食堂によって抱える課題が違うので、 運営の方法や課題をそれぞれ違うことを改めて実感しました。
--「たかたのゆめ」を食べてみたことは。
食べさせていただいて、とてもおいしかったです。
--同世代への刺激になったのでは。
今回、自分にできることはないかと考えて、 それを行動に移すことが大切だということを改めて実感したので、 思っているだけでは何も変わらないので、 気を出して小さなことから少しずつ進めてみることが大事だと感じ ました。
--今後挑戦したいことは。
将来的には自分でこども食堂を開いてみたいと考えています。 引き続きボランティア活動にも参加しながら、 現場で見える課題に対して、どのような解決方法があるのかや、 よりよい支援の形を探っていきたいと考えています。
■佐藤由加里さんと斎藤愛桜さんの囲み取材
<囲み取材より一部抜粋>
--フロンターレの支援活動については知っていたか。
全く知らなくて、今回の贈呈式で知って、 もっと地域のことを調べてみたいなって思いました。 今回の陸前高田市のお米だったり、活動を知って、 もっと応援したいなって思いました。
--今後の目標は。
大学で国家資格を目指していて、 社会福祉士と精神保健福祉士という資格を目指しているので、 その資格を取って、 子どもたちや家族などを支える仕事に就きたいなと思っています 。
■「陸前高田ランド・春」では佐々木市長も餅まきに参加

■川崎フロンターレvs東京ヴェルディ戦の始球式も



川崎フロンターレと陸前高田市の友好協定「高田フロンターレスマイルシップ」は10周年を迎えます。
この日のホームゲームイベント「陸前高田ランド・春」の餅まきや、東京ヴェルディ戦の始球式には陸前高田市の佐々木市長も参加しました。
今回の「たかたのゆめ」贈呈にあたっては、クラウドファンディングによる支援を思い立った斎藤さんの行動力には頭が下がりますし、またその思いをつないだかわさきこども食堂ネットワーク、川崎フロンターレ、陸前高田市の皆さまのこれまでの積み重ねが非常にうまく機能しました。
さまざまな形でのご縁と支援がつながり、両者の協力関係は今後一層深化していくことと思います。
【関連リンク】
(かわさきこども食堂ネットワーク関連)
・かわさきこども食堂ネットワーク ウェブサイト
・2022/8/9エントリ 川崎市・川崎フロンターレがSDGs協定締結し会見、地域社会のインフラ目指し「かわさきこども食堂ネットワーク」をパートナーと支援
・2023/6/9エントリ 川崎フロンターレの「かわさきこども食堂ネットワーク」支援にウエインズトヨタ神奈川が参画、営業所を寄贈品置き場に提供
・2023/8/15エントリ 川崎フロンターレSDGs推進、クラブパートナー「元祖ニュータンタンメン本舗」がかわさきこども食堂ネットワーク支援を開始
・2023/12/2エントリ 「かわさきの子ども食堂応援チャリティーマルシェ」がコスギアイハグで初開催、ダンスワークショップや野菜の収穫・販売体験も
(こども食堂関連)
・2021/4/15エントリ 向河原のこども食堂「ふれあい食堂」がNECルネッサンスシティで特別開催、人気ラーメン店「一風堂」がキッチンカーで子どもたちに無料提供
・2021/10/23エントリ NEC玉川ルネッサンスシティで向河原のこども食堂「ふれあい食堂」らがハロウィンイベント開催、In Unityステージイベントなど多彩な企画に笑顔
・2021/11/16エントリ 向河原で温かい居場所作り「むかいがわら こども食堂じぃーじぃーず」がオープン、朝300円・昼夜600円の定食に夜はお酒も提供
・2021/12/17エントリ NEC田んぼ作りプロジェクトのお米がこども食堂向けに川崎市へ贈呈、玉川事業場で贈呈式と「ふれあい食堂」らによるクリスマスイベント開催
・2023/2/16エントリ 「まきまきキッチン」が川崎市国際交流センターで毎月第3土曜にフードパントリー開催、「遊べる子ども食堂」でコミュニティの場に
(陸前高田市関連)
(川崎フロンターレの東日本大震災復興支援活動)
・2011/3/18エントリ 東日本大震災復興支援・川崎フロンターレによる街頭募金活動
・2017/6/6エントリ 支援は、ブームじゃない。川崎フロンターレが東日本大震災復興支援の街頭募金活動を継続中:JR武蔵小杉駅では6月8日、22日、7月20日に実施
・2018/4/22エントリ 川崎フロンターレが「陸前高田ランド・春」を開催、昨季J1優勝を争った鹿島アントラーズに4-1で快勝
・2019/3/11エントリ 東日本大震災から8年の武蔵小杉:この1年も川崎フロンターレ「Mind-1」、ナクール「洋服ポスト」など支援活動が継続
・2019/3/11エントリ 東日本大震災から8年の武蔵小杉:この1年も川崎フロンターレ「Mind-1」、ナクール「洋服ポスト」など支援活動が継続
・2019/3/27エントリ 川崎フロンターレ公式カフェ「川崎モアーズの湯」が期間限定で本日オープン、陸前高田の食材メニュー提供しパブリックビューイングも実施へ
・2019/6/1エントリ J1リーグ第14節・川崎フロンターレvs浦和レッズ戦は1-1ドローで10戦無敗、「陸前高田ランド」では餅まきに賑わい
・2019/12/1エントリ 川崎フロンターレホーム最終戦イベント「陸前高田ランド・冬」の牡蠣やホタテに賑わい、2020シーズンユニフォームも発表
・2020/3/11エントリ 東日本大震災から9年の武蔵小杉:川崎フロンターレが「ReMind-1」募金を実施、新型コロナ対応で街頭活動に代えて銀行振込で受付
・2020/4/15エントリ 川崎フロンターレが新型コロナウイルス対策でオリジナルマスク販売、需要急減の陸前高田市・キャンプ地等の物産紹介にビデオ会議背景画像を配布
・2020/10/12エントリ 川崎フロンターレ×陸前高田市「ふろん田」発の日本酒「青椿」がフロカフェ等で好評、被災地支援から地域課題解決のパートナーに
・2020/11/3エントリ 川崎フロンターレが札幌戦で等々力陸上競技場を中村憲剛一色に演出、「陸前高田ランド」ではご当地グルメに賑わい
・2021/3/11エントリ 東日本大震災から10年の武蔵小杉:川崎フロンターレ選手らが募金活動実施、サポーターが「ニュータンタン」カップ麺にメッセージ添え仙台に差入れ
・2021/11/28エントリ 川崎フロンターレが2021リーグホーム最終戦で「陸前高田ランド冬」開催、着席型もちまき・東日本大震災復興支援募金活動・ご当地グルメに賑わい復活 ・2022/3/11エントリ 東日本大震災から11年:溝の口では川崎フロンターレの街頭募金活動に厚意集まる、中原区役所では弔意の半旗を掲揚
・2023/3/19エントリ 川崎フロンターレが雨天のJ1セレッソ戦で「Mind-1」東日本大震災復興支援募金活動実施、選手や陸前高田市「たかたのゆめちゃん」らが参加
・2023/4/23エントリ 川崎フロンターレvs浦和戦「陸前高田ランド」に春の賑わい、カブレラ&たかたのゆめちゃんの赤ちゃん「メーカブー」が誕生
・2024/3/12エントリ 【中村憲剛さんインタビュー完全収録】川崎フロンターレが3.11溝の口で東日本大震災復興支援募金活動を実施、「震災後生まれ」ユース生も参加
・2024/5/3エントリ 川崎フロンターレが浦和戦快勝、「陸前高田ランド春&メーカブー誕生祭」にテツandトモ参加
・2024/12/9エントリ 川崎フロンターレ最終節イベント「陸前高田ランド」に冬の賑わい、「安全・安心フェアin等々力」にナスバちゃん登場
・2025/4/21エントリ 高田フロンターレスマイルシップ締結10周年「陸前高田ランド・春」が東京V戦で開催、ACLE壮行会も盛り上がり
その一環として、川崎フロンターレは「こども食堂を支援したい」という想いをもった市内在住の高校生(当時)、斉藤愛桜さんをサポートしました。
そしてクラウドファンディングを通じて集まった資金により陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」がNPO法人かわさき子ども食堂ネットワークへ提供され、こども食堂へと寄贈されることとなりました。
2025明治安田J1リーグ第11節「川崎フロンターレvs東京ヴェルディ戦」が開催された4月20日には、ホームゲームイベント「陸前高田ランド・春」とともに、本取組による「たかたのゆめ」の贈呈式が開催されました。
弊紙ではこの贈呈式を取材させていただきましたので、コメント全文を掲載してレポートいたします。
■川崎フロンターレ×市民クラファン×陸前高田市×かわさきこども食堂ネットワーク「たかたのゆめ」贈呈式

この企画は2024年秋頃、川崎市内在住の当時高校生だった斉藤愛桜さんが、「こども食堂を支援したい」との強い想いから、クラウドファンディングを通じて支援金を募ったことがはじまりでした。
支援は被災地で作られたお米(復興支援米)を用いたいということで、川崎市内のこども食堂をつなぐ活動を行う「NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク」の理事長をつとめる佐藤由加里さんは、斎藤さんからの相談を受けました。
佐藤さんがパートナー企業の紹介など継続的に支援をしてくれている川崎フロンターレに話をつなぎました。
■復興支援米「たかたのゆめ」

復興米の選定に際しては、川崎フロンターレがこれまで交流を続けてきた岩手県陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」を紹介し、4月20日の「陸前高田ランド春」開催にあわせて、この贈呈式を行う運びとなったわけです。
なお、クラウドファンディングは目標の12万円に対して17万円が集まり、見事達成となっています。
この支援金はNPO法人かわさきこども食堂ネットワークへ提供され、同法人より、支援の一環として「たかたのゆめ」を購入・寄贈する形で活用されました。
これにより、昨今お米の高騰で負担増となっているこども食堂の食材の費用負担が軽減されると共に、子どもたちの笑顔にもつながることとなります。
■川崎フロンターレ✕市民によるクラウドファンディング✕陸前高田市✕かわさきこども食堂ネットワーク ブランド米

贈呈式は、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)のメインスタンド会議室(いつも川崎フロンターレホームゲームの監督会見が行われる会場)で行われました。
参加者は陸前高田市の佐々木 拓市長、クラウドファンディング首唱者の斎藤 愛桜さん、NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク の佐藤 由加里理事長、そして株式会社川崎フロンターレの吉田 明宏社長です。
■陸前高田市の佐々木市長から斎藤さんに「たかたのゆめ」をお渡し

■斎藤さんからかわさきこども食堂ネットワーク佐藤さんに贈呈

贈呈式では陸前高田市から斎藤さんに「たかたのゆめ」が渡され、それをかわさきこども食堂ネットワークの佐藤理事長に贈呈するかたちになりました。
以下、皆さんのコメントを全文掲載いたします。
■NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク理事長 佐藤由加里さん
<佐藤由加里さんコメント>
本日はご多用の中ご参加いただきありがとうございます。 とてもありがたいことに、こども食堂等の活動は、 応援してくださる企業や個人の方から寄付をいただくことがござい ます。 高校生がクラウドファンディングで資金を調達したご寄付をいただ きましたのは、当法人としては初めてのケースであり、 全国的に見てもとても少ない事例だと思っております。 この素晴らしい活動について、 経緯を簡単ではございますがご説明したいと存じます。
まず昨年秋に、高校生3年生でいらした斎藤愛桜様より、「 こども食堂を通じて子どもたちの食の支援をしたい。 その資金はクラウドファンディングを立ち上げて寄付を募る予定で いる。川崎市内のこども食堂に寄付をしたいと思っているので、 ネットワークが引き受けていただけますか?」 と3点のご相談をいただき、たいへんうれしく思ったのと同時に、 行動力の方がおられるのだと、とても驚いたのを思い出しました。
支援のきっかけを伺いましたところ、 将来児童福祉に携わっていきたいとお考えであることと、 通われていた学校の社会課題をテーマに調査研究する授業を通して 、 こども食堂の活動にご関心を寄せておられることをお話しください ました。子どもたちへの具体的な支援は、 災害復興地域で生産されたお米を寄付をしたいとご想定されている ことを伺い、 社会課題への取り組みが素晴らしいなと感心した次第であります。 皆様もご存じの通り、こども食堂は毎年増えており、 昨年の調査では市内に 107か所ありました。 運営形態や各こども食堂等の課題も多様化しております。 共通した課題の筆頭は運営資金の調達でございます。 特に任意団体が運営しているこども食堂は苦慮しております。
斎藤様と具体的に寄付するこども食堂の相談をいたしましたところ 、ぜひ、任意団体のこども食堂を支援したいとのご意向を踏まえ、 市内8か所のこども食堂を選んでいただきました。
その際に「陸前高田市内にもこども食堂はありますか?」 とのご質問を受け、岩手県域のこども食堂ネットワークと連携し、 2か所のこども食堂があることがわかりました。 そこにも酸様のお気持ちが届いております。
お米は3月中にすべてのこども食堂に届けることができました。 昨年秋以降は特にお米の価格の高騰と、入手に困難を極め、 いわゆるお米屋さんも町中から姿を消しており、 どこで購入したらよいのか、と悩んでおりました。 斎藤様も復興地域として真っ先に陸前高田市のことを検討しておら れました。
当法人は2022年より川崎市を代表するプロスポーツクラブであ る、 川崎フロンターレ様より地域社会貢献の一環としてご支援をいただ いているご縁があり、さっそくご相談いたしました。 同クラブでは陸前高田市への継続した復興支援をされておられ、 同市のプランド米「たかたのゆめ」 が最適ではないかというご助言と、購入先のご紹介など、 多大なご協力をいただきました。
改めてお米不足といわれているこの時期に、 200キロのお米の購入にご協力をいただきました、 高田フロンターレスマイルシップの皆さまに心より感謝申し上げま す。顧様に繋いでいただきましたご縁を継続したいと考え、 本年度以降も引き続き、「たかたのゆめ」 を川崎市内の子どもたちへ、 こども食堂を通じて提供していく所存でございます。 ご清聴ありがとうございました。

<佐藤由加里さんコメント>
本日はご多用の中ご参加いただきありがとうございます。
まず昨年秋に、高校生3年生でいらした斎藤愛桜様より、「
支援のきっかけを伺いましたところ、
斎藤様と具体的に寄付するこども食堂の相談をいたしましたところ
その際に「陸前高田市内にもこども食堂はありますか?」
お米は3月中にすべてのこども食堂に届けることができました。
当法人は2022年より川崎市を代表するプロスポーツクラブであ
■クラウドファンディング主唱者 斎藤愛桜さん

<斎藤愛桜さんコメント>
本日はこのような贈呈式を開催していただき、
このプロジェクトは、被災地の復興に少しでも貢献するとともに、
初は被災復興支援地域で作られたお米を届けたいと考えておりまし
子どもたちに安心して食事を楽しんでもらえる、
■陸前高田市 佐々木拓市長

<佐々木拓市長コメント>
このたびは斎藤愛桜さんの素晴らしい取り組みに、
そして川崎市内の子どもたち、関係者の皆さま、
■川崎フロンターレ 吉田明宏社長

<川崎フロンターレ 吉田明弘社長コメント>
川崎フロンターレの吉田でございます。
今回のプロジェクトを立ち上げ、実現まで導いてくださった、
当時高校生という立場で、
また2015年から交わしております陸前高田市とのスマイルシッ
今後の斎藤愛桜さんの、益々のご活躍を心から応援しております。
■一問一答に答える斎藤愛桜さん

<斎藤愛桜さん一問一答>
--クラウドファンディングを立ち上げたきっかけは。
学校の取り組みとしてクラウドファンディングに挑戦する機会があ
--大変だったことは。
一番大変だったことは、目標金額になかなか届かなかったので、
--学園祭でもプレゼンしたそうですが、反響は。
先生や友人たちが率先して手伝いをしてくださったことがとてもう
--こども食堂のボランティアで感じたことは。
私が実際に行かせていただいた場所は、
--「たかたのゆめ」を食べてみたことは。
食べさせていただいて、とてもおいしかったです。
--同世代への刺激になったのでは。
今回、自分にできることはないかと考えて、
--今後挑戦したいことは。
将来的には自分でこども食堂を開いてみたいと考えています。
■佐藤由加里さんと斎藤愛桜さんの囲み取材

<囲み取材より一部抜粋>
--フロンターレの支援活動については知っていたか。
全く知らなくて、今回の贈呈式で知って、
--今後の目標は。
大学で国家資格を目指していて、

■川崎フロンターレvs東京ヴェルディ戦の始球式も



川崎フロンターレと陸前高田市の友好協定「高田フロンターレスマイルシップ」は10周年を迎えます。
この日のホームゲームイベント「陸前高田ランド・春」の餅まきや、東京ヴェルディ戦の始球式には陸前高田市の佐々木市長も参加しました。
今回の「たかたのゆめ」贈呈にあたっては、クラウドファンディングによる支援を思い立った斎藤さんの行動力には頭が下がりますし、またその思いをつないだかわさきこども食堂ネットワーク、川崎フロンターレ、陸前高田市の皆さまのこれまでの積み重ねが非常にうまく機能しました。
さまざまな形でのご縁と支援がつながり、両者の協力関係は今後一層深化していくことと思います。
【関連リンク】
(かわさきこども食堂ネットワーク関連)
・かわさきこども食堂ネットワーク ウェブサイト
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(川崎フロンターレの東日本大震災復興支援活動)
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