川崎市が等々力緑地再編整備見直し計画を発表、Uvanceとどろきスタジアムで説明会開催
川崎市が、等々力緑地再編整備の見直し計画を発表しました。
2025年8月29日、30日の2日間にわたって同緑地内のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)のメインスタンドで「オープンハウス型説明会」を行い、同市や事業を受託する川崎とどろきパーク株式会社の職員らが計画全体の資料展示および説明にあたりました。
■等々力緑地再編整備見直し計画発表、オープンハウス型説明会開催
■オープンハウス型説明会開催が行われたUvanceとどろきスタジアム
等々力緑地再編整備事業に関する「オープンハウス型説明会」は、これまで継続的に開催されてきました。
弊紙でも2025年4月開催の説明会をご紹介しております。
「オープンハウス型」とは、セミナーのように着座で説明を受ける形ではなく、掲示されている資料を自由に参照することができます。
また会場には担当職員の皆さんが配置され、個別に説明を受けることもできるようになっていました。
■主な計画見直しの内容

※資料は川崎市建設緑政局提供、以下同じ
そして今回会場では、川崎市が発表した等々力緑地再編整備の見直し計画も掲示されていました。
主な変更ポイントは以下の通りです。
●自由提案施設を18棟から10棟に変更
●立体駐車場を平面駐車場に変更
●レインガーデン整備を中止
●多摩川連絡橋整備を中止(1か所)
●広場や緑の環境を見直し
川崎市では、7月2日に川崎とどろきパーク株式会社から条例環境影響評価書の提出を受け、再編整備により高さ3m以上の樹木に係る伐採本数が約990本であること、一方で新たに約1,800本の植樹を行うことを先行して発表していました。
上記の計画見直しにより、さらに伐採本数は減少するということです。
■18棟から10棟に削減する自由提案施設

まず1点目は、自由提案施設が18棟から10棟に減少するということです。
自由提案施設とは、要するに民間事業者による商業施設です。
カフェ、レストラン、スポーツショップ、マルシェ、バーベキュー施設や温浴施設、ペット関連施設などが計画されていますが、昨今の著しい建設コスト上昇と収益性を勘案して見直しが行われたということです。
■自由提案施設3棟が予定される正面広場

自由提案施設は、主に府中街道からのアクセスがよい等々力緑地南側に集中的に配置されています。
玄関口となる正面広場にも、3棟の自由提案施設が計画されています。
■自由提案施設3棟が予定される児童公園

府中街道からUvanceとどろきスタジアムへのアクセスルート途上にある児童公園にも、3棟の自由提案施設が配置されています。
ここは正面広場よりも規模の大きな建物が想定されています。
■現在の催し物広場周辺にも4棟の自由提案施設が配置

また正面広場から東急ドレッセとどろきアリーナへの導線となる、現在の催し物広場周辺にも、自由提案施設4棟が計画されています。
■自由提案施設が削減される現在のとどろきアリーナ前

一方、現在の東急ドレッセとどろきアリーナの前にも3棟の自由提案施設が計画されていたのですが、こちらは削減となりました。
その代わり、写真左側の「21世紀の森」と連続した「こもれびの森」が整備されることとなりました。
■21世紀の森

現在の「21世紀の森」など、等々力緑地の森は木が密集して大きく育ったため日照が悪くなり、新しい木が育ちにくくなっています。
森林を健康に保つためには単に放置では不適で、適切な間伐などのケアも必要であることは一般にも知られるようになってきました。
等々力緑地再編整備においても、適切な剪定や衰退した樹木の間伐を行うこととしています。
■自由提案施設とレインガーデンが中止になった等々力球場北側

加えて、等々力球場北側に予定されていた自由提案施設2棟と、「レインガーデン(親水空間)」も中止になりました。
そのかわり、遊具広場が整備されてお子さんが遊べるようになります。
■釣り池西側の自由提案施設1棟も中止

その他釣り池西側で1棟予定されていた自由提案施設1棟、それよりも北側に予定されていた自由提案施設2棟も中止になりました。
全体としては、府中街道寄りでUvanceとどろきスタジアムや東急ドレッセとどろきアリーナなどに近い、集客が見込めるエリアに自由提案施設を集約した形かと思います。
■多摩川連絡橋が中止されたエリア(等々力第2サッカー場付近)

川崎市では、多摩川河川敷が市民にとって貴重なスペースとなっていますが、アクセスが悪いという課題があります。
交通量の多い多摩沿線道路をまたぐ多摩川連絡橋を設置し、等々力緑地と多摩川河川敷をシームレスにつなぐ計画がありましたが、等々力第2サッカー場付近の設置計画は中止となりました。
上記写真は、現在設置されている歩道橋から撮影したものです。
つまり現在も歩道橋があるといえばありますので、歩行者であればそう困ることはないかもしれません。
■中央リニアの立坑付近には多摩川連絡橋を設置

しかしながら、現在中央リニア(中央新幹線)の立坑が建設されているエリアにおいて、等々力緑地から多摩川河川敷をつなぐ連絡橋は整備されるということです。
ここはちょうど等々力緑地の釣り池北側から、導線が繋がる形になります。
■連絡橋が設置される河津桜ゾーン

なお、新設される多摩川連絡橋を渡りますと、弊紙でも何度かご紹介している河津桜ゾーンに繋がります。
ここは現在は等々力保育園前の横断歩道を渡る必要がありましたが、連絡橋ができると等々力緑地からシームレスにお花見などに行けるようになります。
■釣り池北側の側道整備見直し

そして釣り池北側で、住宅地接する道路についても拡幅整備などが計画されていましたが、地域住民の皆さんのご意見を反映して、現在の幅を前提に既存樹木をなるべく生かした整備を行う方針となりました。
ここでも伐採本数が従来計画よりも減少することになるということです。
■立体駐車場が平面駐車場に見直されたテニスコート付近

さらに、現在のテニスコート付近、催し物広場付近で計画されていた立体駐車場は、いずれも平面駐車場に見直しとなりました。
収容台数は減少するようですが、事業コストは削減されます。
■最新のマスタープラン

■スケジュール
結果として、上記のようなマスタープランが最新となります。
10月に川崎市市民ミュージアムの解体が始まり、整備工事が2029年度(2030年3月)まで続くことにあります。
今後もオープンハウス型説明会など市民向けの情報発信は継続されると思いますので、ご関心ある方は等々力緑地再編整備のウェブサイトや、川崎とどろきパーク株式会社のウェブサイトもご参照ください。
【関連リンク】
・川崎市 等々力緑地再編整備について
・川崎とどろきパーク 等々力緑地再編整備事業オープンハウス型説明会のご案内
・2019/12/19エントリ 東急が等々力陸上競技場全面改築など緑地再編整備を川崎市にPFI事業提案、市が取組方針案を公表し意見募集
・2020/3/17エントリ 等々力緑地の硬式野球場の建設進む、仮囲いに工事進捗の空撮写真が時系列で掲示
・2020/4/19エントリ 等々力補助競技場の再整備が完成、フィールドが人工芝化され陸上トラックが鮮やかな青色に
・2020/10/19エントリ 県内最大規模・最新設備の硬式野球場「等々力球場」が等々力緑地で供用開始、報道機関向け内覧会・完成記念式典開催レポート
・2021/5/27エントリ 川崎市が等々力緑地再編整備改定骨子案を発表:等々力陸上競技場は球専用スタジアム化、6/1より市民意見を募集
・2021/11/26エントリ 等々力緑地再編整備実施計画改定案が公表、とどろきアリーナ再整備で屋内プール設置、等々力陸上競技場等施設の2029年度整備完了目指す
・2022/11/8エントリ 等々力緑地再編整備・運営事業を東急・富士通・川崎フロンターレなどのコンソーシアムが576億円で落札、新スタジアムなどのイメージパースを公表
・2023/4/21エントリ 等々力緑地再編整備の環境影響配慮計画書が公表・意見募集開始、風水害記録や動植物生態など環境情報が満載
・2024/1/23エントリ 等々力陸上競技場が2024年2月1日よりネーミングライツ導入、愛称が「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」に決定
2025年8月29日、30日の2日間にわたって同緑地内のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)のメインスタンドで「オープンハウス型説明会」を行い、同市や事業を受託する川崎とどろきパーク株式会社の職員らが計画全体の資料展示および説明にあたりました。
■等々力緑地再編整備見直し計画発表、オープンハウス型説明会開催
■オープンハウス型説明会開催が行われたUvanceとどろきスタジアム
等々力緑地再編整備事業に関する「オープンハウス型説明会」は、これまで継続的に開催されてきました。
弊紙でも2025年4月開催の説明会をご紹介しております。
「オープンハウス型」とは、セミナーのように着座で説明を受ける形ではなく、掲示されている資料を自由に参照することができます。
また会場には担当職員の皆さんが配置され、個別に説明を受けることもできるようになっていました。
■主な計画見直しの内容

※資料は川崎市建設緑政局提供、以下同じ
そして今回会場では、川崎市が発表した等々力緑地再編整備の見直し計画も掲示されていました。
主な変更ポイントは以下の通りです。
●自由提案施設を18棟から10棟に変更
●立体駐車場を平面駐車場に変更
●レインガーデン整備を中止
●多摩川連絡橋整備を中止(1か所)
●広場や緑の環境を見直し
川崎市では、7月2日に川崎とどろきパーク株式会社から条例環境影響評価書の提出を受け、再編整備により高さ3m以上の樹木に係る伐採本数が約990本であること、一方で新たに約1,800本の植樹を行うことを先行して発表していました。
上記の計画見直しにより、さらに伐採本数は減少するということです。
■18棟から10棟に削減する自由提案施設

まず1点目は、自由提案施設が18棟から10棟に減少するということです。
自由提案施設とは、要するに民間事業者による商業施設です。
カフェ、レストラン、スポーツショップ、マルシェ、バーベキュー施設や温浴施設、ペット関連施設などが計画されていますが、昨今の著しい建設コスト上昇と収益性を勘案して見直しが行われたということです。
■自由提案施設3棟が予定される正面広場

自由提案施設は、主に府中街道からのアクセスがよい等々力緑地南側に集中的に配置されています。
玄関口となる正面広場にも、3棟の自由提案施設が計画されています。
■自由提案施設3棟が予定される児童公園

府中街道からUvanceとどろきスタジアムへのアクセスルート途上にある児童公園にも、3棟の自由提案施設が配置されています。
ここは正面広場よりも規模の大きな建物が想定されています。
■現在の催し物広場周辺にも4棟の自由提案施設が配置

また正面広場から東急ドレッセとどろきアリーナへの導線となる、現在の催し物広場周辺にも、自由提案施設4棟が計画されています。
■自由提案施設が削減される現在のとどろきアリーナ前

一方、現在の東急ドレッセとどろきアリーナの前にも3棟の自由提案施設が計画されていたのですが、こちらは削減となりました。
その代わり、写真左側の「21世紀の森」と連続した「こもれびの森」が整備されることとなりました。
■21世紀の森

現在の「21世紀の森」など、等々力緑地の森は木が密集して大きく育ったため日照が悪くなり、新しい木が育ちにくくなっています。
森林を健康に保つためには単に放置では不適で、適切な間伐などのケアも必要であることは一般にも知られるようになってきました。
等々力緑地再編整備においても、適切な剪定や衰退した樹木の間伐を行うこととしています。
■自由提案施設とレインガーデンが中止になった等々力球場北側

加えて、等々力球場北側に予定されていた自由提案施設2棟と、「レインガーデン(親水空間)」も中止になりました。
そのかわり、遊具広場が整備されてお子さんが遊べるようになります。
■釣り池西側の自由提案施設1棟も中止

その他釣り池西側で1棟予定されていた自由提案施設1棟、それよりも北側に予定されていた自由提案施設2棟も中止になりました。
全体としては、府中街道寄りでUvanceとどろきスタジアムや東急ドレッセとどろきアリーナなどに近い、集客が見込めるエリアに自由提案施設を集約した形かと思います。
■多摩川連絡橋が中止されたエリア(等々力第2サッカー場付近)

川崎市では、多摩川河川敷が市民にとって貴重なスペースとなっていますが、アクセスが悪いという課題があります。
交通量の多い多摩沿線道路をまたぐ多摩川連絡橋を設置し、等々力緑地と多摩川河川敷をシームレスにつなぐ計画がありましたが、等々力第2サッカー場付近の設置計画は中止となりました。
上記写真は、現在設置されている歩道橋から撮影したものです。
つまり現在も歩道橋があるといえばありますので、歩行者であればそう困ることはないかもしれません。
■中央リニアの立坑付近には多摩川連絡橋を設置

しかしながら、現在中央リニア(中央新幹線)の立坑が建設されているエリアにおいて、等々力緑地から多摩川河川敷をつなぐ連絡橋は整備されるということです。
ここはちょうど等々力緑地の釣り池北側から、導線が繋がる形になります。
■連絡橋が設置される河津桜ゾーン

なお、新設される多摩川連絡橋を渡りますと、弊紙でも何度かご紹介している河津桜ゾーンに繋がります。
ここは現在は等々力保育園前の横断歩道を渡る必要がありましたが、連絡橋ができると等々力緑地からシームレスにお花見などに行けるようになります。
■釣り池北側の側道整備見直し

そして釣り池北側で、住宅地接する道路についても拡幅整備などが計画されていましたが、地域住民の皆さんのご意見を反映して、現在の幅を前提に既存樹木をなるべく生かした整備を行う方針となりました。
ここでも伐採本数が従来計画よりも減少することになるということです。
■立体駐車場が平面駐車場に見直されたテニスコート付近

さらに、現在のテニスコート付近、催し物広場付近で計画されていた立体駐車場は、いずれも平面駐車場に見直しとなりました。
収容台数は減少するようですが、事業コストは削減されます。
■最新のマスタープラン

■スケジュール
結果として、上記のようなマスタープランが最新となります。
10月に川崎市市民ミュージアムの解体が始まり、整備工事が2029年度(2030年3月)まで続くことにあります。
今後もオープンハウス型説明会など市民向けの情報発信は継続されると思いますので、ご関心ある方は等々力緑地再編整備のウェブサイトや、川崎とどろきパーク株式会社のウェブサイトもご参照ください。
【関連リンク】
・川崎市 等々力緑地再編整備について
・川崎とどろきパーク 等々力緑地再編整備事業オープンハウス型説明会のご案内
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