川崎市では、市民の交流の場となる「まちのひろば」づくりを企業や地域と連携して推進しています。
武蔵小杉・向河原地区においては、
NECや地域との連携による「しもぬまべ共創プロジェクト」が立ち上げられ、NEC玉川ルネッサンスシティのスペースを活用した取り組みが進められてきました。
この活動の一環として、2021年10月21日に
「ふれあい食堂&子どもハロウィンイベント」が開催されました。
■NEC玉川ルネッサンスシティの「ふれあい食堂&子どもハロウィンイベント」
NEC玉川ルネッサンスシティは、横須賀線武蔵小杉駅と南武線向河原駅の間にある、NECの大規模事業場です。
高層ビルのN棟・S棟、低層部のホール棟で構成され、その周辺が公園や公開空地になっています。
今回は
高層ビル前の公開空地を活用して、「ふれあい食堂&子どもハロウィンイベント」が開催されました。
向河原のこども食堂
「ふれあい食堂」が発起人となり、
専修大学の学生やJAセレサ川崎、中原区で音楽・ダンスイベントを開催する
「In Unity実行委員会」、NEC有志とボランティアの皆さんなどにより運営されたものです。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、一般に広く集客などは行わず、地域のお子さんを招待しての開催となりました。
ハロウィンイベントということで、子どもたちは仮装しての参加です。
武蔵小杉では「コスギフェスタ」が中止となり仮装を見る機会が減ってしまいましたが、今年はやはり
「鬼滅の刃」の衣装が多かったです。
■お菓子はNECレッドロケッツのバッグで
まず最初に
「ふれあい食堂」で受付すると、
お菓子がもらえます。
これらのお菓子は、NEC有志の方や、参加団体の皆さんが提供されたものということです。
これは
NECレッドロケッツのバッグで、ハローキティとのコラボアイテムですね。
本サイトでもすでにご紹介した通り、
NECレッドロケッツは先般リブランディングを実施しました。
それにより、
マスコットキャラクターの「ルナちゃん」は、NECグリーンロケッツの「マルス君」とともに王位継承のために母星に還ることとなり、現在は新キャラクター「キャプテンスティーム」が登場しています。
つまりリブランディング前のグッズはオフィシャルには使えなくなったわけですが、こうして
地域で有効活用するのは良いことと思います。
参加者はこの受け付けでタグをもらい、手首に巻いてイベント参加することで入場管理が行われていました。
■赤ちゃんヨガ
■木育ひろば
■スーパーボールくじ
会場内には、
お子さんがまだ赤ちゃんのご家族向けに「赤ちゃんヨガ」コーナー、また楽しく遊べる「木育ひろば」、スーパーボールくじなどさまざまなコーナーが設置されていました。
木育ひろばは木の種類がわかるようになっていて、大人が見ても楽しいです。
■JAセレサ川崎の「川崎野菜」
こちらは
JAセレサ川崎による「川崎野菜マルシェ」です。
一部北海道産なども含まれていますが、
川崎産のサトイモやサツマイモなど、「かわさきそだち」の野菜が並んでいました。
■ステージイベント「なかはらパンジー体操」
そして
ステージイベントは、本サイトでも継続的にご紹介してきた「In Unity実行委員会」の協力により運営されました。
こちらは「なかはらパンジー隊」による
「なかはらパンジー体操」です。
中原区オリジナルの体操で、子どもたちも見ながら真似していました。
■NECダンサーズ
■「るるおねえさん」
■「GABU」
■「Prhythm」
他にもステージには
「NECダンサーズ」「るるおねえさん」「GABU」「Prhythm(プリズム)」が出演しました。
「NECダンサーズ」は、
「障がいがあってもなくても楽しめるダンス」をコンセプトに活動するNPO法人ダンスラボラトリーと、NEC社員有志によるコラボーレションで、「NECダンスラボラトリー」としてかねてから活動を続けてきました。
■「NECダンスラボラトリー」ワークショップ(2019年)
「NECダンスラボラトリー」は、
2019/11/22エントリでご紹介した
「しもぬまべこどもナイト」でもダンスワークショップを開催していました。
NECレッドロケッツのホームゲームにも登場するなど、活動の場を広げています。
■ふれあい食堂によるドミノピザの配布
そして今回の
メインイベントともいえるのが、「ふれあい食堂」による「こども食堂」活動です。
「こども食堂」とは、子育て支援の一環として現在全国各地に広がりつつある取り組みです。
さまざまな家庭の事情により、
「今夜はひとりでご飯を食べる」子どもたちを対象に、無料または低額で食事を提供するのが一般的なスタイルです。
そのひとつが
向河原に2018年2月に開設された「ふれあい食堂」です。
従来は「向河原コミュニティルーム」で、毎月1回、親子連れでキッチンも使いながらみんなで楽しく食事をしてきました。
■向河原のこども食堂「ふれあい食堂」(コロナ禍以前)
※写真提供:ふれあい食堂
現在は
新型コロナウイルス感染症の影響により、地域のお店の協力を得て「お弁当を配布」する形式に変更をしています。
今回は
ピザの配布が行われました。
■2021年4月に開催された「ふれあい食堂」
なお、
2021年4月15日にも「ふれあい食堂」イベントがNEC玉川ルネッサンスシティで開催され、本サイトでもご紹介しておりました。
この時は「一風堂」の協力を得て、人気の博多ラーメンが提供されていました。
■夜にライトアップされたNEC玉川ルネッサンスシティの公開空地
さて、当日の「ふれあい食堂&子どもハロウィンイベント」終盤には陽が落ちて、NEC玉川ルネッサンスシティの公開空地は綺麗にライトアップされました。
これまた子どもたちが喜んで、イベント撤収中にも楽しく遊んでいましたね。
しもぬまべ共創プロジェクトに参画したNECの川本文人さんは、
「この公開空地をたくさんの方に活用していってほしい! みなさんと一緒に 地域を盛り上げていきたい」
と熱い思いを語ってくれました。
制度上仕方ないから公開空地にしているが本当は敷地に入ってほしくない…というようなマインドではなく、
NECの方がこういった前向きな考えて活動を推進いただけているのは、地域としては心強いことと感じました。
また
「ふれあい食堂」を運営される常田さんからも、
「次はクリスマスイベントをやりたい」
とのお話もありましたので、また楽しみが増えたのではないでしょうか。
(取材協力 古林)
【関連リンク】
・
川崎市ウェブサイト しもぬまべ共創プロジェクト
・
ふれあい食堂 facebookページ
・
2019/11/22エントリ NEC玉川ルネッサンスシティで地域イベント「しもぬまべこどもナイト」開催、ワークショップのLEDキャンドルやダンスは11/24レッドロケッツ試合会場でも披露へ
・
2021/4/15エントリ 向河原のこども食堂「ふれあい食堂」がNECルネッサンスシティで特別開催、人気ラーメン店「一風堂」がキッチンカーで子どもたちに無料提供