武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2010年
12月13日

新丸子駅前広場完成記念「Inuni Cafe(インユニカフェ)」開催レポート

hatsushimo.gif

もちつき大会と同日、新丸子駅前広場において「Inuni Cafe(イン
ユニカフェ)」が開催
されました。

■完成した新丸子駅前広場の「インユニカフェ」
完成した新丸子駅前広場の「インユニカフェ」

これは、新丸子駅西口の三角形の広場の整備が完了したことを
記念して開催
されたもので、当然ながら会場はその駅前広場と
なっています。

■挨拶をされる反町充宏さん(In Unity2011実行委員長)
挨拶をされる反町充宏さん(In Unity2011実行委員長)

「インユニカフェ」は、その名前の通り2011年3月に開催予定の「In
Unity2010」のプレイベント
という側面もありまして、実際の運営は
In Unity2011実行委員会の皆さんがボランティアで行われていま
した。
冒頭で挨拶をされていたのは、先日の「なかはら子ども未来フェスタ」
2010/11/27エントリ参照)でもステージ周りをサポートされていた
反町充宏実行委員長です。

■ルナハープサロン 新丸子教室の演奏
ルナハープサロン 新丸子教室の演奏

ルナハープサロン 新丸子教室の演奏

私が会場にいたイベント冒頭で演奏をしていたのは、「ルナハープ
サロン 新丸子教室」
のお二人です。

■ルナハープ 公式ウェブサイト
http://www.luna-harp.com/

ルナハープサロンは首都圏を中心にいくつかハープ教室を展開され
ていまして、新丸子では駅前広場のすぐ近く(1枚目の写真奥のビル
の2階)に教室があります。
このあと出演した「ぺーたー」「TWO of US」は「In Unity2010」に
出演していた「インユニ組」
ですが、イベントを地域に定着させていく
ためには、こういった地域の方が活躍されることも大切かと思います。

「コンドルは飛んでいく」など、なじみのある曲も織り交ぜて素敵な
演奏を聞かせてくれました。

■ドリンクとクッキー
ドリンクとクッキー

「インユニカフェ」ですので当然カフェとして営業をしていたわけです
が、ここで販売されていたクッキーは「おかし工房しいの実」の提供
によるものです。

「おかし工房しいの実」は、木月伊勢町にある洋菓子のお店で、
クッキーやシフォンケーキなどを販売
しています。障碍をお持ちの
方が作っていらっしゃるお店で、ローカルニュースなどで取り上げ
られたことをご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

会場ではいろいろな形のクッキーが販売されていたのですが、写真
クリスマスケーキのクッキー、かわいいですよね。
当日は日差しが結構暖かく、ドリンクやクッキーをいただきつつ、
ハープの澄んだ音色を楽しむことができました。

なお、今回のイベントは「新丸子駅前広場の完成記念」ではあります
が、新設されたベンチはまだ使用できません。丸子地区商店街連合
会の会長さんのお話によると「現在検査手続き中」とのことで、12月
中には使用できるようになる
ということです。

■「インユニカフェ」のパラソル
「インユニカフェ」のパラソル

【関連リンク】
In Unity2011 公式ウェブサイト
2008/9/27エントリ なかはらオープンカフェ、リエトコートで開催
2008/9/28エントリ なかはらオープンカフェ2日目
2009/2/11エントリ In Unity2009 反町充宏実行委員長インタビュー(前編)
2009/2/12エントリ In Unity2009 反町充宏実行委員長インタビュー(後編)
2010/2/20エントリ 「新丸子インユニCafe」開催レポート
2010/3/14エントリ 「In Unity2010」開催レポート
2010/7/4エントリ 武蔵小杉の「ひと」(1):カワサキミュージック
キャスト・反町充宏さん(前編)

2010/7/5エントリ 武蔵小杉の「ひと」(1)カワサキミュージック
キャスト・反町充宏さん(後編)

2010/11/27エントリ 「なかはら子ども未来フェスタ」開催レポート
2010/12/9エントリ 新丸子駅前広場完成記念「Inuni Cafe
(インユニカフェ)」を2010年12月12日(日)開催

2010/12/10エントリ 武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき大会を
2010年12月12日(日)開催

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2010年
12月12日

武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき大会・2010冬

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本日、イトーヨーカドー武蔵小杉店前で武蔵小杉駅前通り商店街の
もちつき大会が開催
されました。

■イトーヨーカドー武蔵小杉店前のもちつき大会会場
イトーヨーカドー武蔵小杉店前のもちつき大会会場

年2回、毎回おなじみの光景になってきましたが、イトーヨーカドー
武蔵小杉店の前、清水薬局の隣にテントが張られ、もちつき大会の
会場となっています。

■法政大学相撲部の皆さんによるもちつき
法政大学相撲部の皆さんによるもちつき

立派な体格に、ジャージの背中は鮮やかなオレンジ色。そこに見える
のは「HOSEI」の文字です。法政大学相撲部の皆さんですね。
杵を軽々と振り下ろしています。

■メガネのオーサカつれづれブログ 今日はもちつき大会です
http://megane-osaka.blogspot.com/2010/12/blog-post.html

会場からお近くの「メガネのオーサカ」オフィシャルブログにおいて、
法政大学の皆さんによるもちつきの動画がアップされていますので、
こちらもご参照ください。

■お子さんのもちつき
お子さんのもちつき

このもちつき大会では、事前にもご紹介したとおり、お子さんも杵を
持たせてもらえます。
法政大学の皆さんがとても親切で、全員で
掛け声をかけて盛り上げてくれていました。

■つきたて餅の即売
つきたて餅の即売

つきたて餅の即売

つきたてのお餅は会場のテントで即売されていまして、磯部巻き、
きなこ、あんこ、ごま、大根おろし
のほか、汁物も用意されていま
した。
午前中はご覧の通りいろいろバリエーションが揃っていますが、
午後にはどんどん売り切れてなくなってしまいます。

■ごまと大根おろし
ごまと大根おろし

いつもきなこやあんこを食べることが多いのですが、今回はちょっと
目先をかえて、ごまと大根おろしをいただきました。
つきたてのお餅がやわらかくて、それだけでおいしいです。

過去エントリでもご紹介したとおり、このつきたて餅即売会の収益は、
商店街の街灯修繕や路面整備に使用
されることになっています。
防犯、安全にかかわることですので、有効活用されると良いですね。

もちつき大会の会場のすぐそばでは武蔵小杉駅南口地区西街区
第一種市街地再開発事業の再開発ビルが建設中
となっており、
来年、再来年には、大きな商業ビルやタワーマンションが立ち上が
っていることと思います。
駅前商業施設の前で開催される地域イベントとして、今後も発展
されることを期待しております。

【関連リンク】
武蔵小杉駅前通り商店街 公式ウェブサイト
2009/6/14エントリ 武蔵小杉商店街のつきたて餅販売会
2009/12/11エントリ 武蔵小杉商店街のもちつき大会を12月13日
(日)開催

2009/12/13エントリ 恒例、武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき
大会・2009冬

2010/6/7エントリ 武蔵小杉商店街のもちつき大会を2010年6月
13日(日)開催

2010/6/13エントリ 武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき大会・
2010初夏

2010/12/9エントリ 新丸子駅前広場完成記念「Inuni Cafe
(インユニカフェ)」を2010年12月12日(日)開催

2010/12/10エントリ 武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき大会を
2010年12月12日(日)開催

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2010年
12月11日

「るるぶ川崎市」6年ぶりの新版発売、横須賀線武蔵小杉駅連絡通路は5月完成?

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2010年12月10日、「るるぶ川崎市」が発売されました。
前回、2004年10月の発刊より実に6年ぶりの新版となるもので、
武蔵小杉周辺の店舗等も紹介されています。

■JTP プレスリリース
http://www.jtbcorp.jp/scripts_hd/image_view.asp?
menu=news&id=00001&news_no=1367


■住吉書房新丸子店で売られる「るるぶ」川崎市
住吉書房新丸子店で売られる「るるぶ川崎市」

「るるぶ川崎市」は、市内の書店では軒並み平積みとなっていまして、
一部では臨時のカウンターを外に出して販売していたところもあった
ようです。
こちらは住吉書房新丸子店ですが、手作りのPOPも設置されてい
ました。

■「るるぶ川崎市」の表紙
「るるぶ川崎市」の表紙

表紙を見ると、主要駅として武蔵小杉がピックアップされているのが
わかります。
前回の編集では川崎市7区別での情報掲載だったのですが、今回
は「南武線」「東急東横線」「東急田園都市線」などの沿線別での
編集
となっていました。

■武蔵小杉駅紹介ページ
武蔵小杉駅紹介ページ

表紙でピックアップされていた各主要駅は、拡大地図入りで紹介
されていました。
掲載されている店舗は前回の版のものを引き継ぎつつ、新店舗を
盛り込んでいる感じです。

■横須賀線武蔵小杉駅の連絡通路?
横須賀線武蔵小杉駅の連絡通路?

さて、掲載されている地図で目に留まったのは、横須賀線武蔵小杉
駅の部分です。上記の通りなのですが、2011年5月陸橋完成予定
となっています。
これは実際には陸橋ではなく、多分横須賀線武蔵小杉駅連絡通路の
ことを指している
と思います。

そういえば、連絡通路の完成予定については、これまでのところ
「2011年春」としか告知されていませんでしたね。

■「2011年春 新しい連絡通路が完成します」
「2011年春 新しい連絡通路が完成します」

新駅の開業が2010年3月であり、連絡通路の完成は約1年後とされ
ていましたから、何となく2011年3月頃完成なのかな?という感じでは
ありました。
しかし、最近の工事進捗を見ていると若干疑問もありまして、少々
気になっていたところでしたが、「るるぶ川崎市」の地図表記を信ずる
とすれば、5月完成となるのでしょうか。

もっとも、今回の「るるぶ川崎市」の前掲の地図は改札口の位置が
かなり違っていたり(中原消防署の横あたりになっていました)、
連絡通路に関しても「陸橋完成予定」となっていたり、少々怪しい部分
もあります。
まあ、何も無いところから「2011年5月陸橋完成予定」という文字が
記載されることはない
はずですので、地図作成上の情報収集にあた
って、何らかそういった話があったのでしょう。

■過去に発刊されていた「川崎市Walker」
過去に発刊されていた「川崎市Walker」

・・・ところで、川崎市のタウン情報ムックといえば、2006~2008年に
かけて「川崎市Walker」が発刊されていましたが、2009年以降は
発刊が途絶えていました。
出版社は地域振興のためではなく、当然収益のためにやっている
わけですので、ネタ切れなどいろいろ事情はあるにせよ、続かなか
ったのは最終的には収益性の問題
があったものと思います。

その「川崎市Walker」が途絶えた後に「るるぶ川崎市」が再度入り
こんできた形ですが、川崎市民としては版元がどこであれ、地元の
タウン情報ムックが出ることは嬉しい
ことですね。

今後武蔵小杉では商業施設の開発が続き、とりわけ4年後にオー
プン予定の東京機械製作所跡地の大型複合商業施設は、大きな
トピックス
となります。
この商業施設のオープンは武蔵小杉のみならず、より幅広い範囲
において話題を呼ぶことになるでしょう。

そのあたりのタイミングでは、また「るるぶ川崎市」も3回目の新版
出してほしいところですし、「川崎市Walker」の巻き返しも期待したい
ですね。

【関連リンク】
2007/11/29エントリ 川崎市Walker 2008年版発売
2008/10/17エントリ 川崎市Walker09年版、本日発売
2010/8/25エントリ 横須賀線武蔵小杉駅の正規連絡通路のご案内

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2010年
12月10日

武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき大会を2010年12月12日(日)開催

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今週末、2010年12月12日(日)10:00~にイトーヨーカドー前で、
もちつき大会が開催
されます。これは、武蔵小杉駅前通り商店
街の主催により年2回恒例で開催されているもので、つきたての
お餅が食べられる人気のイベントとなっています。

■武蔵小杉駅前通り商店街公式サイト 武蔵小杉インフォ
http://www.musashikosugi.info/
■メガネのオーサカつれづれブログ 12日はもちつき大会です
http://megane-osaka.blogspot.com/2010/12/12.html

■2010年6月のもちつき大会
2010年6月のもちつき大会

■法政大学相撲部によるもちつき
法政大学相撲部によるもちつき

このもちつき大会では、法政大学の相撲部の皆さんがもちつきを
してくださっていまして、その力強い姿は名物となっています。
毎回6月はまわし姿で参加をされていますが、12月はさすがに
寒いですので、ジャージスタイルが基本となっているようです。

また、お子さんのもちつき体験も毎回実施され、行列ができる人気
イベントとなっています。

■即売されるつきたて餅
即売されるつきたて餅

このイベントのつきたて餅はその場で即売され、まさにつきたてで
食べることができます。会場に座席が用意されていますので、
腰を落ち着けて食べることもできます。
ただ、10時スタートで13時~14時くらいには完売してしまいます
ので、早めのご来場がお勧めですね。

なお、前回のもちつき大会は中原区役所で開催の「エコカフェ」と
同日だったのですが、今回も偶然、新丸子駅前広場で開催される
「インユニカフェ」と同日開催
となっています。
2010/12/9エントリ参照)

もちつき大会の方が開始・終了が早いですので、ハシゴをする
場合は、もちつき大会→インユニカフェ、という流れがスムーズ
かもしれません。

■もちつき大会 会場マップ
もちつき大会 会場マップ

【関連リンク】
武蔵小杉駅前通り商店街 公式ウェブサイト
2009/6/14エントリ 武蔵小杉商店街のつきたて餅販売会
2009/12/11エントリ 武蔵小杉商店街のもちつき大会を12月13日
(日)開催

2009/12/13エントリ 恒例、武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき
大会・2009冬

2010/6/7エントリ 武蔵小杉商店街のもちつき大会を2010年6月
13日(日)開催

2010/6/13エントリ 武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき大会・
2010初夏

2010/12/9エントリ 新丸子駅前広場完成記念「Inuni Cafe
(インユニカフェ)」を2010年12月12日(日)開催

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2010年
12月09日

新丸子駅前広場完成記念「Inuni Cafe(インユニカフェ)」を2010年12月12日(日)開催

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2010/11/3エントリにおいて、新丸子駅西口の駅前広場整備
取り上げましたが、その後工事はほぼ完了しています。広場の
完成を記念して、12月12日(日)に「新丸子インユニカフェ」が
再び開催
されることとなりました。

■In Unity公式サイト イベント『Inuni Cafe(インユニカフェ)』
(新丸子)開催

http://inunity.jp/2010/12/inunity2011_cafe_1212.php

■「新丸子インユニカフェ」のイベント概要
○日時:2010年12月12日(日) 11:30~15:00
○会場:新丸子駅前広場(新丸子駅西口)
※雨天中止。イベント用の駐車場・駐輪場はありません

○出演アーティスト
12:00 ルナハープサロン 新丸子教室
13:00 ぺーたー http://x95.peps.jp/petamo/
14:00 TWO of US http://nagai-music.com/

■ぺーたー
ぺーたー

■「TWO of US」
「TWO of US」

本イベントでライブ出演される「ぺーたー」「TWO of US」について
は、2010/3/14エントリ「In Unity2010」に出演されている模様を
ご紹介していました。

■イベント会場となる新丸子駅前広場
イベント会場となる新丸子駅前広場

こちらがイベント会場となる駅前広場ですが、すでに工事は完了
しているもののまだ供用開始はしておらず、周囲にカラーコーン
が設置されています。

■違法駐輪防止のためのフェンス設置場所
違法駐輪防止のためのフェンス設置場所

このスペースは従来違法駐輪のたまり場のようになっていて十分
な活用ができていませんでした。
今回の整備にあたって、駐輪防止のためのフェンスが設置できる
ようになっています。

ただし、1枚目の写真を見ていただくとわかるように、フェンスを
設置すると非常に狭いスペースとなってしまい、「インユニCafe」の
ようなイベントで活用ができません。
そのため、フェンスは取り外しが可能な形式となっています。

現在はフェンスが取り外された状態で、設置する穴だけが確認
できます。この状態ですと、スペースを広く使うことができるわけ
です。

■ベンチ
ベンチ

また、前回ご紹介した通り、広場にはベンチも設置されています。
ベンチもまだシートに覆われている状態ですが、シートの凹凸を
見ると、おそらくは中央に仕切りがあるタイプのものではないかと
思います。

ベンチに寝そべってしまうことができないようになっているもので、
最近の公園ではよく見かけますね。

■北側の広場
北側の広場

駅前の広場スペースは三角地帯になっていますが、中央は駅の
西口からの通行スペース
であり、広場としてはそこで分断されて
います。
分断された北側にもささやかな広場がありまして、フェンスが設置
されています。こちらはスペースが限られているためか、ベンチは
ありません。

■新丸子インユニカフェの告知
新丸子インユニカフェの告知

広場や周辺の商店街では、エントリ冒頭でご紹介した「新丸子
インユニカフェ」の告知
が掲示されていました。
「新丸子駅前広場 憩いの場完成記念」と書かれています。

主催は丸子地区商店街連合会(In Unity実行委員会が後援、
実質的には運営)となっており、地元商店街としても広場の整備
を歓迎していることが伺われます。

なお、現地の告知ですと写真の通り12:00スタートと書かれてい
ますが、これはライブの開始時間を記載
しているもので、カフェと
しては11:30からオープンする予定
となっています。

野外ですので少々寒いかもしれませんけれども、思えば前回の
開催は真冬の2010年2月20日
でした。まだ2月ほどの寒さはない
でしょうし、温かいコーヒーなど飲みつつ、ライブを楽しんでみる
休日も良いと思います。

■2010年2月20日に開催された「新丸子インユニカフェ」
「In Unity2010」出演予定の高校生バンド「POM」

【関連リンク】
In Unity 公式ウェブサイト
2010/2/20エントリ 「新丸子インユニCafe」開催レポート
2010/3/14エントリ 「In Unity2010」開催レポート
2010/11/3エントリ 新丸子駅西口の広場にベンチを設置

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2010年
12月08日

新中原図書館整備:川崎市が西街区の保留床を約33億円で取得へ

hatsushimo.gif

現在、平成22年度川崎市議会第5回定例会が開催されておりま
して、中原図書館の再整備にかかる保留床の取得(取得金額
約33億円)
が決議されることとなりました。

■平成22年度川崎市議会第5回定例会 議案第181号 中原図書
館の再整備にかかる保留床の取得について(PDFファイル)

http://www.city.kawasaki.jp/council/kaigikekka/
gian_2205/pdf/gian_181.pdf


■保留床の取得概要
○取得フロアおよび面積:
  地下1階 153㎡
  1階 32㎡
  3階 147㎡
  4階 147㎡
  5階 2,177㎡
  6階 1,840㎡
○取得金額:3,310,425,000円
○買入先:武蔵小杉駅南口地区西街区市街地再開発組合


武蔵小杉駅南口地区西街区は、組合施行による再開発事業
あり、地区内の複数の地権者の権利を一旦再開発組合に集約
したのち、従来地権者が保有していた権利と等価で再開発ビル
の床の権利を再分配しています。
この行為を「権利変換」といい、地権者に分配される再開発ビルの
床を「権利床」といいます。

西街区にオープン予定のパチンコ店や、高層部で「エクラスタワー
武蔵小杉」を分譲する東電不動産は、この「権利床」を保有して
いるわけです。

再開発スキームによって土地が集約され、高さ制限や容積率の
緩和などのメリットも享受して事業は大型化しますので、再開発
ビルには、従来の地権者による「権利床」を上回る延床面積
生み出されます。
この床は再開発組合によってデベロッパーなどに売却されること
になり、再開発の事業費を賄うことになるわけですが、この床の
ことを「保留床」といいます。

今回川崎市が取得するのはこの「保留床」であり、取得金額は
上記の通り約33億円あまり
となっています。

■武蔵小杉駅南口地区西街区イメージパース
武蔵小杉駅南口地区西街区 イメージパース

実際に取得する床の位置は川崎市議会の議案181号のPDFファ
イルに掲載されていますが、今回気になったのは取得するのが5階、
6階だけではなかった
ことですね。

取得面積およびPDFファイルの各階別取得平面図を参照すると、
実際に図書館がオープンする5階、6階がメインではあるのです
が、地下1階、1階、3階、4階も若干の保留床を取得しています。

このうち地下1階は、中原図書館利用者のための専用駐輪場か、
蔵書般出入のための作業ヤードなどでしょうか。1階、3階、4階は
商業施設内部にあたりますので、図書館の広報スペースのよう
な感じかな、と思いました。

■川崎市パブリックコメント 新中原図書館の整備概要について
http://www.city.kawasaki.jp/pubcomment/info415/index.html

先般結果が公表されたパブリックコメントにおいて、新中原図書館
のフロアマップが開示
されていましたが、今回取得した5階、6階の
保留床は、ちょうどそれに合致する形状になっています。

行政上の手続きも着々と進みまして、2012年度末(2013年3月
まで)の図書館オープン
に向けて、建設工事の進捗を待つことに
なるものと思います。

■再開発ビル建設工事が進む西街区
再開発ビル建設が進む西街区

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区 A地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区B地区
2009/1/13エントリ 東京急行電鉄、武蔵小杉駅ビルへ動く
2009/1/15エントリ 武蔵小杉ライフ版「武蔵小杉に関するアンケート」
2009/3/13エントリ 「武蔵小杉に関するアンケート」集計結果レポート
2009/10/22エントリ 東急武蔵小杉駅に駅ビル建設、西街区再開発
ビルと一体開発へ

2010/3/16エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の工事説明会
2010/6/5エントリ 新中原図書館のパブリックコメント募集結果
2010/7/17エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区「(仮称)武蔵小杉駅前
再開発タワープロジェクト」公式サイトオープン

2010/7/30エントリ 東急武蔵小杉駅ビル計画が公示、2012年12月に
西街区再開発ビルと同時期完成へ

2010/8/20エントリ 東急武蔵小杉駅ビルの図面:駅上商業施設が
2層構造に

2010/9/14エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区住宅棟の名称が「エクラス
タワー武蔵小杉」に

2010/9/16エントリ 川崎市議会より:東急武蔵小杉駅ビルと東西街区の
接続計画

2010/9/18エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区・エクラスタワー武蔵
小杉の商業施設1階にスーパーマーケットが入居

2010/10/21エントリ 「散歩の達人」に武蔵小杉登場、西街区
商業施設にイタリアン出店多し

2010/11/20エントリ エクラスタワー武蔵小杉のモデルルームと
工事進捗

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2010年
12月07日

「patisserie DIVIN(パティスリー ディヴァン)」のクリスマスケーキ

hatsushimo.gif

12月もあっという間に1週間が経過しまして、街中がクリスマス
飾り付けであふれるようになりました。武蔵小杉周辺のケーキ屋
さんでもクリスマスケーキの予約が始まっておりまして、今回は
井田中ノ町の「patisserie DIVIN(パティスリー ディヴァン)」
ケーキ各種をご紹介してみようと思います。

■「patisserie DIVIN(パティスリー ディヴァン)」
「patisserie DIVIN(パティスリー ディヴァン)」

「DIVIN」は、元住吉駅から、ブレーメン通り商店街を西へ15分
ほど歩いたところにあります。シェフは、市ヶ谷「シェ・シーマ」を経て
渡仏し、帰国後に「うふプリン」で有名な目黒「キャトル」のシェフ・
パティシエを7年間勤めた方
です。
2007年に独立し、当初は「パティスリー レスポワール」という名前
でオープンさせたのがこのお店
で、元住吉で評判の高いパティス
リーとして営業を続けています。

■基本のデコレーションケーキ
基本のデコレーションケーキ

さて、まずは基本のデコレーションケーキから。生クリームたっぷり
のホールケーキにイチゴが載っているオーソドックスタイプです。
サンタさんの砂糖菓子がとてもかわいらしく仕上がっていますね。
ホワイトとチョコレートの2種類があります。

■ブッシュドノエル
ブッシュドノエル

続いて、2つ目はブッシュドノエルです。
モンブランをアレンジして、木の切り株の形にしてあります。この
ブッシュドノエルにつきましては、2007/12/25エントリでもご紹介
しておりまして、DIVINのオープン以来おなじみのクリスマスケーキ
となっています。

■X'mas ラクテ
X'mas ラクテ

3つ目は、X'mas ラクテ
紅茶のブリュレをミルクチョコレートで包んだもので、口当たりが
良さそうです。ケーキの上にマカロンが載っているのを、ひょいと
つまんで食べてみたくなります。

■苺のフロマージュ
苺のフロマージュ

最後、4つ目は苺のフロマージュです。
濃厚なチーズケーキをベースに、自家製イチゴのコンフィチュール
(ジャム)を組み合わせたもの
です。ケーキのイチゴ色がとても鮮や
かですね。
これもケーキの上に、ハート型の細工菓子とマカロンが載っている
のがかわいらしいです。

「patisserie DIVIN」のケーキは、まず見た目で「わぁ、素敵!」と
思わせるもの
があり、いつもショーケースを見るのが楽しみです。
そしてもちろん質が高く、食べてもおいしいですので、この周辺では
お勧めできるお店かと思います。

「DIVIN」以外にも、武蔵小杉周辺には「西洋菓子フェリシア」
「パティスリー カシュカシュ」「アンキャトル」「ハックルベリー」
「クレオ夫人の手作りケーキ工房」
などのおいしい洋菓子屋さん
がたくさんありますので、いつもケーキの発注は迷うところ。

それぞれのお店にそれぞれの素敵なクリスマスケーキが用意され
ていますので、各店舗を回りつつ選んでみるのも良いと思います。
各店舗ごとに予約の締め切りがありますので、お早めにどうぞ。

■patisserie DIVINの店舗情報
所在地:中原区井田中ノ町26-9 メゾンドソレイユ1F
営業時間:10:00~20:00
定休日:火曜日

■patisserie DIVINのマップ
patisserie DIVINのマップ

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:洋菓子
2007/12/25エントリ クリスマスおめでとうございます
2008/12/6エントリ 武蔵小杉の2008年クリスマスケーキ

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2010年
12月06日

武蔵小杉の「ひと」(5):川崎市まちづくり局(後編)

karejishi.gif

前編から続き)

--お二人の今現在の活動においての課題とか今後の方向性に
ついてはいかがでしょうか?

(植木)
一番大きいのは今後新たに建設されるマンションの住民の方々が
どれだけNPOに加入していただけるか
、といったあたりが一つの
課題ですよね。

いま計画がある中でいうと東京機械の跡地とあとは東横線の駅を
挟んだ西と東両方
にまたマンションが建ちますよね。この地域に
ついても先ほどのNPOの設立の趣旨からすると、もともと住民が
いなくてコミュニティがなかった場所なので、そういうところには
やはりNPOとしても活動を広げて行きたいなと思っていて、
そうするとそこの3棟についてもNPOに加入していただけるように
いろんなかたちで調整をしていかなければいけない
というのが一つ
大きな課題です。

もう一つはやっとエリマネ連絡会議等が開催できるようになってきて
マンションの住民の方、地域住民の方を主体としたNPOの運営
というような形になってきている
のですね。それがもっと動いていく
なかでNPOの活動というのは多分大きく変わってくると思うんです
よね。

■エリマネ連絡会議
エリマネ連絡会議

住民の方が実際に必要だと思っていることと、われわれ行政や
あるいはNPOに携わっている周辺の市街地の住民の方々がNPO
としてやるべきだと思っている内容とはたぶん温度差があって、
ほんとに住民の方主体のNPO活動になってくると、今まで
やっている事業も大幅に見直しをしていろいろと内容を変えて
いかないといけない
というようなことになってくると思います。

その辺については人の問題、何をやるについても人手がないと
できませんので、そういうものを担っていって頂ける人材、
こういったものを発掘していかないといけない
と。たぶんその辺が
NPO的には大きな課題なのかなと思います。

--駅の向こう側というのは少し離れていますがどの辺までエリアを
拡大するのでしょうか?中丸子のほうにも新しいマンションが
建ちますし、地域の町内会との分担などはどうなのでしょう?

(植木)
町内会についてはむしろこの新しいマンションができた時に地図上
だけでいうと既存の町内会の対象に入るわけですが、実際には既存の
町内会の世帯数よりもマンション1棟のほうが世帯数でいうと大きい
ようなマンションが建
ってしまうので、それはちょっと面倒を見切れ
ない
といったような話がでてきたのです。

それでこの地域では今現在町内会がないという状況になっているの
ですね。それが実際に西街区のほうでいうとあの辺の町内会の方が
どういう意向かと、つまり向こうの方々が町内会で面倒をみるから
ということであればそれはまた状況が違うのでしょうけど、
もし同じように町内会では面倒みられませんということであれば、
そこはやはりNPOとしてフォローしていかなければいけない
のだろう
なと思います。

(下田)
そういう整理がついてすんなり町内会で受け入れてもらえるので
あれば、あえてエリマネでどうこうという話ではないと
思うんですよね。

(植木)
その辺がなかなか難しくて、それと町内会=NPOではないので
例えば町内会に入ったからといってじゃあNPOではなにもしなくて
いいのか?という問題もあるのだろうし、あと現在NPOが対象に
しているのは分譲マンションだけ
なんですよ。賃貸がまったく
抜けちゃっているんですね。

■賃貸マンション R-Styles武蔵小杉
賃貸マンション R-Styles武蔵小杉

■賃貸マンション ロイヤルパークス武蔵小杉
賃貸マンション ロイヤルパークス武蔵小杉

本当は住んでいる住民という視点で考えるとみんな同じなので、
そこにはなんの区別もないはずなので、そうすると我々はその人たち
を対象にいろんな活動をしたいんですけど、現実の問題としては賃貸
だと管理組合がない
じゃないですか。管理会社があるだけなので。
そうすると我々が交渉する窓口がないわけですよね。

--各世帯ということになりますね。

そうですね。例えば近隣の賃貸マンションでも300戸近い規模の
ところがありますが、1軒1軒回ってNPOの活動を説明して
いくのもなかなか現実には難しくて、それでもパパママパークとか
こども探検隊とかやっているとその賃貸マンションの方からも
たくさん参加者がいる
んですよ。

■こども探検隊の特別企画として開催されたハロウィンイベント
こども探検隊の特別企画として開催されたハロウィンイベント

そこの住民の方で個別にNPOの正会員になってくださるような理解
のある方もいらっしゃるのですけど、なかなかそれが全世帯にというと
難しい。
まあそれは周辺のこの地域以外の中原区のマンションでも
町内会に入っていないところなんて一杯あるわけで、どこでも同じ
だと思うんですけど。

(下田)
民生委員の話一つとってもあれだけのマンションを町内会に入れたと
しても、町内会の方で全てが賄える活動ではないですよね。だから
マンションの人も町内会に頼りっきりじゃなくて自分達も町内会に
参加する意識
を持ってくれないとたぶんうまく回っていかないと
思うんですよね。この地区の超高層マンション一棟で民生委員を
2人ださないといけない
という話じゃないですか。

(植木)
というのは、民生委員は380世帯に一人ださないといけないという
決まりがあるんですよ。そうするとこの辺のマンションなどは
2人ずつぐらい出さないといけないのですよね。ところがいまの
ところ誰も出ていなかった。

さっき言った地図の話でいうとこの辺は中丸子だから駅の向こう側の
町内会のほうから現在民生委員が出ていて、その人たちが一応は
担当になっている
のですね。そうすると何かあるとその方たちがきて
活動をする必要があるのですが、そもそもセキュリティの問題が
あって入る事ひとつ大変
です。

まして誰がどこに住んでいるとか、全然わかんないわけですよね。
それはまあ住んでいる住民の方にとっても同じなのですけど、
隣の人の顔も名前もわかんないという人が一杯いるわけで。

--そういった民生委員とか児童委員というのもまちづくり局の
管轄なのですか?

(植木)
これは区役所の地域保健福祉課の担当ですが、もちろん区役所と
連携はしています。こちらのエリマネ連絡会議やいろんな交流会の
場を使って区役所の担当職員が来て民生委員・児童委員の説明を
させてもらったり、あるいは個別にマンションの交流会に伺って、
そういう説明をさせていただいたりして、理解をしていただくような
努力をしています。

(下田)
その結果として3人候補者がでました。結局これだけ大きくても
町内会がないじゃないですか。町内会と行政との連携って切っても
切れない部分があって、いろんな情報交換や役割分担をしているん
ですよね。

そういうものが一切なくて、例えば民生委員はとりあえずでました
けれども、青少年指導員や体育指導員や地域教育会議とか町会経由で
出ているもの、そういったまだまだ整理仕切れていない部分って一杯
あるんですよ。それは町内会とおんなじようにやる必要は
ないんだろうけど、この地域なりのかかわり方というのはやっぱり
考えていかないといけない
ですよね。

--確かに既存の町内会・自治会が持っている重要な機能・役割分担
みたいなものはありますよね。

(植木)
住民の方々もいまそういう町内会的な機能をNPOに求めるように
なってきている
、それはいろいろと話していく中で感じているん
ですね。やっぱりそういう町内会的なものをやって欲しいという
希望があると。

■NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントの交流会
NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントの交流会

一方でやっぱりNPO法人なのであくまで主目的は公益的な活動を
するのがメイン
なんですよ。公益的ということは不特定多数の人の
ための活動をするということで、マンション住民という特定多数の
人のためだけの活動ということになるとこれは共益的な活動になって
しまうと。

そうなるとこれはNPO法人のもともとの趣旨とずれてきてしまうの
ですね。町内会的な活動、そこに住んでいるみんなのための活動に
なるとこれはもうあきらかに共益的な活動の部分
なので、それを主に
NPOとしてやるということはやはりそのいまの法制度上難しい。

そうするとNPOとしてやれることは公益的なことを主として行い
ながら副次的に共益的なことをやりましょう
と、いまはそのやれる
範囲のことをなるべく大きくして、やれるだけやっていこうとして
いるんですけど、これが町内会活動とかをもっと頑張ってやって
くれよってことになってくると、ひょっとするとNPOとしては
担えなくなるかもしれない。


その場合にはNPOの他になにか新しい団体を設立するのか、
あるいはNPO自体を新しい組織に移行するのか、その辺の将来的な
展望というのはよくわからないのですが、あくまで
エリアマネジメント活動を推進していくというまちづくり局の目的
からするとNPOはNPOとしてあって、それとは別に町内会的な
活動をする団体をつくるという方向になっていくのかな、

という風に思いますね。

やっぱりそれをやっていかないといけないし、住民のニーズが
いまそういうところにはっきりと出てきているので、これからは
そういう方向を模索していくのかなと思います。

--今まで面識がなかった同士のマンション住民からそのような
要望が出ているとは知りませんでした。


それは本当にわれわれも予期しなかったのですけど、こんなに早い
段階で住民の方からやっぱり町内会必要だよねという話が出てきて、
そういうことを真剣に考えていこうと自分達の口からそういう意見が
出てきた
というのがちょっと意外なぐらいでした。だから我々としても
これは全力でサポートしてそういうような形にもっていきたいなと
思います。

■植木課長補佐
植木課長補佐

(下田)
民生委員だってこんなに早く3人でるとは思わなかったですね。
法に定められているから課題であるのは間違いなかったですけど
時間がかかるのだろうなと思ったら、意外なことに3人出てきて
くれて。

(植木)
それだけこのマンションの住民の方のポテンシャルというのは高い
んですよ。いろんな知識だとか能力だとか経験だとか持ち合わせて
いる方がたくさんいて、やる気のある方も一杯いらっしゃるのです。

たとえば先ほどいった民生委員というのはこうなんですよ、
こういうふうにこのマンションからも出して欲しいのです、
ということを行政から説明するじゃないですか。説明してそういう
趣旨をちゃんと理解してもらうと、よし俺がやろうという方が実は
いらっしゃる
んですよ。
それってこの地域以外の他のマンション群ではなかなか無いこと
なのかなと思いますね。だからこの住民の方々についてはすばら
しい人材も一杯いて非常に頼もしく思いますよね。

--下田さんのほうにも課題や方向性をお伺いしたいのですが。

(下田)
私もやっぱり形は徐々に出来ているとは思うのですけど、やっぱり
です。ほんとに人についても3年前からみれば比べるべくもない
ぐらいたくさんの人と一緒に活動は出来てきている
んですけど、
まだまだ探せば探すほど課題が結構出てきて、自分達のやりたい
こととかも盛り上がって来ている
んですよ、ものすごく。

でも結局やっぱり同じ人がいくつもやってしまっているんですよね。
ワーキンググループなんかを立ち上げてもやっぱり引っ張ってくれる
人は決まっていて、例えばレジデンスの森さんとか。
(前回NPO法人インタビュー参照)
ああいうすばらしい人材が一杯いるんですけども、やっぱその人に
集中しちゃうというか、だからこううまく役割分担みたいなのを
キレイにして、みんなで仕上げていける形にしたいな
って思って
いるんですよ。

持続可能な取組みとして地域に定着していくためには、一人の人に
過度な負担がかかっちゃうのはよろしくないですし、やっぱり地域
全体として活動していく趣旨とかにも反しますから。そういう課題を
発掘してその課題を解決する方向性をみんなでまとめていけるように
したいです。それを実現するためのこうキレイな組織体制と役割分担
して、みんなでやっていこうという形を少しずつでもまとめて
いければいいかなあというと思います。

(植木)
最初に入会したレジデンスにしてもまだ3期目、次が4期目ですよね。
要するに理事会とかのメンバーになってNPOや地域と関わって
いかないと見えないじゃないですか、いろんな部分が。

たぶん今まで見ていても、理事になってNPOと関わってみて
やっぱりこういうことは大事だとか、じゃあ自分も関わってやって
いこう
っていうふうになってくると思うんですよね。

だからレジデンスさんでもどんどん理事が代替わりしていって
その度にいろんな人がNPOと関わりを持っていって、じゃあ俺も
手伝おうっていう人がどんどん増えてきているのだと思います。

その点からみると、今はまだ3~4年目の段階でいろんな人に
みんな一緒にやろうよっていっても実際にはなかなか難しい

思うので、それはこれから時間がたっていくと徐々に変わって
いく
のじゃないかなと思います。

それともう一つは、レジデンスが一番に入会してくれたというのは
NPOとしては非常に大きくて、まあ中には当然NPOに対して
反対する意見とかもあったんでしょうけど、そういうのもまとめて、
まあ一度やってみようよということで最初に意見を集約して
くださった、第一期の理事の方が果たしてくれた役割というのは
非常に大きい
と思うんですよ。

それがあったからこそパークシティとかコスギタワーとかみんな
そういうところも協力してくれているわけで、そのおかげが大きいと
われわれは感じているんですよね。

■4期目を迎えたレジデンス・ザ・武蔵小杉
4期目を迎えたレジデンス・ザ・武蔵小杉

--例えば地域の活動をするときに一定数で賛同されない方、
あるいは反対だという意見も存在します。そういったことに対する
取り組みについてなにかありますか?

(植木)
やっぱりわれわれが思っているのは根気よく説明をするというのが
一番
かなと思います。

例えばあるマンションなんかでも最初は非常に反対意見が多くて
理事会としてもこのままでは難しいよという話もあったんですけど、
何度も足を運んで説明して、実際にNPOの活動に参加して
いただくうちに理事の方に理解していただけるようになりました。

そうするとあとは理事の方が各住民を説得してくださるんで、
非常にうまくいくようになると思うんです。だからその前提としては
我々が理事の方々に対してどれだけきちんと説明が出来て説得が
できるのかということ
、それは時間をかけてお互い人間関係を築いて
信頼関係が出来てこないとなかなかそう簡単には進まない
ので、
それぞれのマンションの理事会にもそれこそ何度も何度も行って、
土日も行って、だいたいマンションの理事会って土日が多いじゃない
ですか、あとは平日のすごく遅い時間とか、われわれも本音を言えば
勘弁して欲しいと思う時もあるんですけど(笑)
行って、話をしてきているわけですよね。

それでやっぱりその中で住民の方にしても役所の人もこんな夜遅く
よく来てくれたとか、休みの日にきてくれたとか、そういう中で
やっぱり人間関係ができてきたり、例えば今回みたいにハロウィン
とかあったりするじゃないですか。そういうのを通して一緒にやって
いくとやっぱりNPO必要だなと思ってくださる
わけですよね。
そういうところの積み重ねでしか無いと思うんですよ、うまく説得
というかみなさんに理解してもらえるようにするというのは。

(下田)
最初から全部受け入れてくれるとこなんてないですよね。
NPOって何?ってところからの人が多いですからね。

--最後に武蔵小杉ブログの読者のみさんに一言お願いします。

(下田)
役所の人間も割とみんな見ているんですよ(笑)
武蔵小杉ライフさんを定期的にチェックしていて、なんでそんな
ところまで知っているんだろうとか(笑)でも、地域の情報が
あれだけなんでも見られるというのがあるというのは便利だし
ありがたいと思うんですよね。

NPOに携わっている観点からすると、本来はNPOのホームページ
があのようにあるべきじゃないか
と思っているんですけれども、
NPOの使命としてはそういう情報発信とか情報を集約するっていう
機能がこれからますます重要になってくると思いますので、そういう
意味では武蔵小杉ライフさんをお手本にしながらやっていきたいなと
思います。

大きなことやらなくていいと思うんですよね。ここにくれば何か
見られるとか、情報がちょっと載っているだけでも十分
だと思うん
ですよね。せっかくこれだけの地域のイベントとかをやっているので
そこら辺をうまく発信できるようなツールをもっと作って行きたいな
っていうのはありますよね。

住民のみなさんには、まずは参加して触れてもらって理解して
もらいたいと
と思うのですね。まだまだご理解いただけてない部分
ってあると思うし、こっちがみなさんのかゆいところに手が届いて
いないのかも知れないですけど、そこはまさに参加してそういう
指摘をしてもらって、願わくはじゃあ一緒にやっていこうよという
体制を作りたいなと思っています。

私がほんとに嬉しかったのはパパママパークってもう3年ぐらい
やっているんですけど、そこに参加している若いお母さん達が
自分達にもお手伝いが出来るんじゃないかということで、
パパママパークⅡみたいなのが出来た
んですよ。

■「パパママパークこすぎ」
「パパママパークこすぎ」

それはなぜかと言うと参加者のお母さんが、もう結構お子さん達が
大きくなって自分達来づらいかなって思っていたらしいんです。
そんなことないよと、じゃあそういう人たちのためのパークを自分達
でやればいいじゃん、という話になって第二のパークみたいなのが
出来たんです。それってほんとに理想だなと思います。まさにOB的
な感じでその人たちが次の世代を担うような、うまい仕組み
になった
なあと思います。

それは最終的な目標ですけど、まずは参加してみて体験してもらって
みんなで作っていくNPO
だと思っているので、できればそこで口と
手を出していただく、という人をもっと一人でも多く見つけたいと
思っています。

(植木)
武蔵小杉ブログの情報の早さ、正確さにはいつも驚かされています(笑)
NPOのホームページも現在見直し中なんですが、地元のみなさんが
困ったときにはNPOのホームページを見ようと思っていただける
ようなものを目指しています。近日中にリニューアル予定ですので、
ときどきインターネットでチェックしていただけるとうれしいです。

(後日、リニューアルオープンしました)
■NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント 新ウェブサイト
http://musashikosugi.jpn.org/

--本日はどうもありがとうございました。

■川崎市まちづくり局 植木課長補佐(左)と下田さん(右)
川崎市まちづくり局 植木課長補佐(左)と下田さん(右)

【関連リンク】
NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント 公式ウェブサイト
2009/11/7エントリ 「キラッと!小杉&丸子モールマップ」
2010/9/26エントリ THE KOSUGI TOWERで「コスタまつり
2010秋」開催

2010/10/19エントリ 武蔵小杉の「ひと」(4):NPO法人小杉駅周辺
エリアマネジメント(前編)

2010/10/20エントリ 武蔵小杉の「ひと」(4):NPO法人小杉駅周辺
エリアマネジメント(後編)

2010/12/5エントリ 武蔵小杉の「ひと」(5):川崎市まちづくり局(前編)

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2010年
12月05日

武蔵小杉の「ひと」(5):川崎市まちづくり局(前編)

karejishi.gif

武蔵小杉ライフが地域活動に関わり合いのある方々へお話を伺う
インタビューシリーズ。第5回目は武蔵小杉地区の再開発に深く
関わりをもつ川崎市まちづくり局の植木課長補佐ならびに下田氏に
お話を伺いました。

行政の立場としてこの武蔵小杉をどう捉えているのか?このまちは
今後どうなっていくのか?
などなどを、お二人の日ごろの活動を
交えながら聞いてみました。

■川崎市まちづくり局・植木課長補佐(左)と下田さん(右)
川崎市まちづくり局・植木課長補佐(左)と下田さん(右)

--武蔵小杉周辺で活動しているところをよくみかけますが、
どんなことをやっておられるのですか?


(下田)
我々は小杉駅周辺総合整備推進室というこの地域の再開発全般
等を担当している部署
です。我々がここで活動している経緯ですが、
これだけの大規模な再開発というのがこの短期間に行われている
中で、もともと既成市街地ではなくて企業のグラウンド跡地だったり
とか大規模な工場の跡地というところで再開発事業が行われている
というところで、我々としましては、かなり早い段階からハード整備
だけではなくて将来的な街のあり方を見据えて、ソフトな街づくりの
あり方も検討して行こう
ということでまち局(※まちづくり局。以下同じ)
が中心となって、小杉駅周辺戦略会議というものを立ち上げました。

この中で学識経験者だったりとか、企業の方とかあるいは市民の方々
と一緒に小杉の将来像というのを検討してきました。
結果としてその中で、地域住民が主体となったなんらかのコミュニ
ティ活動、もしくは街の維持管理活動をやっていくことが必要
だろうと
なりまして、NPO法人という形でこのエリアマネジメントを立ち上げる
ことになってきました。

NPO法人自体は当然地域の住民の方々が主体となっているもの
ですし、独立した法人ということもありますが、我々としましても
この地域のエリアマネジメントの推進ということは非常に重要だと
認識していますし、この地域の将来像を明らかにした小杉駅周辺
将来構想
というものにエリアマネジメントの推進の必要性というもの
は明記しております。

(参考記事)
■川崎市まちづくり局 小杉駅周辺まちづくり推進地域構想
http://www.city.kawasaki.jp/50/50tosike/home/tosimasu/
kosugi/kosugi.htm

■2008/4/18エントリ 小杉駅周辺地区将来構想パブリックコメント結果
http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/361/

行政と住民との協働により、両者ともに歩む中で小杉駅周辺での
エリアマネジメントをやっていくことが必要だということで、我々は
NPOの支援という形で、小杉で活動させていただいています。

--まちづくり局の活動の中で、武蔵小杉はどのような位置付けに
あるのでしょうか?


(下田)
川崎市からみて、ということでいうと総合計画等に「広域拠点」という
形で明確に位置づけられているんですよ。広域拠点は川崎と武蔵
小杉とあと新百合ヶ丘しかない
んです。だから市の中での位置づけと
いうのは非常に高い
と思います。そこでこういった再開発があるという
ことなので、市としての力の入れ方というのもかなり大きいことである
のは間違いないですね。

(植木)
もちろん小杉だけに川崎市が力を投入するわけにはいかないので、
そこは他の地域と公平ではあるのですが、小杉の場合は秘めている
ポテンシャルは非常に大きいと思います。

つまり、まだ駅前のこれだけ便利なところに工場が残っていたり、
交通の利便性が非常に高かったり、まして今回の新駅の開業によって
一層利便性が高くなったと。

そういう意味では非常にポテンシャルが高いと我々は思っていて、
そのまちをほっておくとそれこそ企業が勝手な開発をしてしまう

ということがあるので、そういうことが無いないようにこの街を、
みんなの宝物ですからね、その辺をうまく市としても調整していこう
ということでそういう意味で非常に高い位置づけ
になっています。

--広域拠点についてもう少し詳しく教えてください

(下田)
総合計画上では、市の拠点を広域拠点、地域生活拠点、臨海都市
拠点とそれぞれ位置付けをしていて「市外の隣接都市拠点との調和
のもとに適切な機能分担を行い、地理的条件や交通機能などを踏まえ、
民間活力を活かした個性と魅力に溢れた拠点形成を目指す地区」を
広域拠点
としています。

それは単純に内部の話だけじゃなくて外部とのネットワークとか
そういった意味も含めて市の核となる場所をそういう意味で指します。

■広域拠点としての武蔵小杉
広域拠点としての武蔵小杉

--まちづくり局は川崎市全体をみる組織だと思いますがその中で
武蔵小杉を専門で担当されているのですか?


(植木)
拠点ごとに開発の担当を設けてやっているところと再開発全般を
やっている部署と両方あるのです。小杉は特に大規模な再開発が
あるので、特別にそういう組織を作ってハード面をいままでやって
きた
のですけど、先ほど話があったようにハード面だけでなく
ソフト面もやっていかないといけないということになりました。

特にまちづくり局としては、今まではあまりそういったソフト面の
ことを行政としてやってこなかった部分があったので、これは初めて
のケースだと思うのですがこういう形でソフト面をまちづくり局が
主体的に担っていこう
ということで取り組んでいます。

--ハード面とソフト面についてもう少し詳しく教えてください。

(下田)
ハードというのは建物や基盤整備、新駅もそうですね。基盤を整備
すればかたちはすごくきれいな街になりますし、道路も広くなって
便利になります。ただハードが整ったまち=住みやすいまちか、
というとそうではないと。そこで必要になるのがソフトの部分で、
簡単なところからいくとお隣さんとのご近所づきあいだとか、
あるいは清掃してきれいにしたって何もしなければあっという間に
汚れっていっちゃう
わけですよね。

そういう地道な清掃活動によってまちの維持管理みたいなものを
続けていったりとか、あるいは楽しい、にぎやかなイベントなんかを
やって地域全体のまちおこし的な活動していったり、住民同士の
つながりでやるような小さなまちづくり活動
をやっていくことに
よって、ほんとにそこに住んでいる人たちの住みやすさというのは
変わっていくのじゃないかなというようなところですよね。

エリアマネジメントというと結構大きな話のように見えるかも
しれないですけど割と小さな話なんかも含めてそこの住民が主体に
動くようなまちづくりをうまく展開
していければいいかなと思って
います。

--ソフト面での活動に関して、再開発地区に新規居住者が入居して
きてから約3年が経ちました。
これまでを振り返ってみていかがでしょうか?


(植木)
いちばん最初このNPOができた当初はまだ住民の方もいらっしゃら
なくて、全くなにも出来ない状態がありました。それが徐々にあの
マンションが入居したよ、このマンションが入居したよということで
入居されるたびにそこのマンションの理事会にお伺いしてNPOの
説明をして、NPOの活動にご協力いただくようにお話をして
という
ことを個別のマンションごとに繰り返してやって来ました。

ようやく各マンションの理事さんたちと顔がつながってきて、今度は
そこを越えて各マンション、このエリア全体のマンションの方々を
NPOが中心になって繋いで、このまちづくりを住民のみなさんが
主体となって考えていこう、ということがやっとできるようになって
きたと。
この3年半でやっとそういうNPOが目指したところに、
まあスタートラインにたったのかなという感じですよね。

これから本当にそういう方々との街づくりを進めていく中で、
みなさんが抱えている課題だとか、みなさんが認識している
こうあった方がいいんじゃないかというようなところを実現して
いけるかどうか、それがNPOの存在価値になっていくのだろうなと
思います。これがうまくいかないと逆にNPOは存在価値がない
というような評価をされるじゃないかと思っています。

--これまで活動してこられた中で困難だったことはありましたか?

(植木)
NPOの活動の趣旨に賛同していただいて、会員になっていただく
ということを我々はNPOと一緒にやって来ているのですけど、
趣旨には理解を示していただいても、じゃあマンション全体で全世帯
あげてNPO活動に協力しましょう、NPOに加入しましょうという
ところまで話が進んでいくのにだいぶ時間がかかる
ということが
ありました。

それはマンション内部の調整もそうでしょうし、我々が理事さんに
NPOのあり方等についてきちんと理解していただけるようにする
努力が足りなかった部分があるのでしょうし、そこが一番難しい
ですよね。

--武蔵小杉駅周辺では一段落していた開発が再度始まりました。
 今後のまちづくり局の活動にはどのように影響しそうでしょうか?


(植木)
もともとNPOの定款上も小杉駅周辺の住民を対象にという文言が
あって、対象としているのはあくまで小杉駅周辺という漠然とした
範囲
なのですね。だから今度の駅前の再開発地域については十分
その対象になる
と考えています。

もちろん東横線の東西地域についても、もともと町内会とか
コミュニティとかいったものが存在していない場所ですから、
西街区にしても東街区にしてもその辺に新しいマンションが出来て
きた場合にはやっぱりNPOとしても関わっていく必要がありますし、
またまちづくり局としてもあそこの地域においても
エリアマネジメント活動を推進していく必要性がある
と認識して
います。

(下田)
西街区、東街区もそうですし、東京機械の跡地もそうなので
エリアマネジメントの展開をまたもう一段階発展させていかないと
いけないと思います。でも北側という話になるとそこは少し今の
枠組みとはまた別のところで整理
していかなきゃいけないのかな
というところはあります。

■東京機械製作所と東急武蔵小杉駅の西街区・東街区方面
東京機械製作所と東急武蔵小杉駅の西街区・東街区方面

--前回エリマネで話を伺ったときに商業的な観点の話もいろいろ
でましたがお二人の活動にはそういった範囲も含まれるのでしょうか?


(下田)
小杉駅周辺全体を考えていくのであれば、既成市街地にはこれだけの
商店街がありますので、商店街との連携というのも長期的なスパン
では出てくる
と思うんですよ。そことの関わり方というのは、例えば
いままでの実績でいうとモールマップみたいなのを作って情報発信
みたいなものはさせていただきました。

今後そういったところでどのような関わりをしていくのかは、
みなさんで検討していかないと見えないところではあるんですよね。
位置づけとしては商業活性化もNPOの目的となっているのは
間違いないので。

(植木)
そのような目的で活動をする際にはそれが果たして住民の方にとって
プラスなのかどうか、いまの住民のみなさんが求めているのは
そういうことなのかという視点でみる必要があると思います。

いま住民の方が求めているのはやっぱり自分達が暮らしやすいまちを
作っていこう
ということなので、具体的にいうともっと地道なことというの
かな、自分達の生活に根ざしたことなのですけど、その辺と商店街との
コラボだとかいうのはちょっと異なる部分があるのかなと思います。

--先日インタビューではコスギタワーでの祭りの話を伺いました。
あれは一種の商業とのコラボではあると思いますが、住民のため
地域のコミュニティのためにも価値はあると思いますが。


(植木)
たぶんみなさん考えているのはこの地域で例えば夏祭りとか秋祭り
とか、そういうお祭りを開きたいなというのがあって、ただいろんな
意味で制約がある
のですよね。

まず場所、それをやるための人手や予算などいろんな問題があると
思うのですけど、特に場所が難しいんですよね。そういう中で実際
自分達のやれる範囲でやろうと思うとああいう形でそのマンションの
中を使ってやるとかマンション周辺の公開空地を使ってやるという
ことになってきて、たぶんああいう形になるのかなと思います。

ただ、あれはマンションのイベントなので招待されていない他の
マンションの方は基本的に入れない
じゃないですか。その辺が
ちょっと限界というかですね、だからほんとに目指しているところは
そういうお祭り的なところでもっと住民が交流できて楽しく遊べる
ようなもの
だと思うのですけどそれがあのまま発展していくのか
というとちょっと違うのかなという気はしますね。

■「コスタまつり2010秋」の案内
「コスタまつり2010秋」の案内

--ちょうどいま関わり方というお話がでましたが、お二人はどの
くらいまで関わるのですか?まちづくりが終わるまで?
ずっとでしょうか?(笑)

(植木)
まちづくり局と中原区役所との役割分担もあるんですね。
まちづくり局としては先ほど小杉地区のこういうソフト面のことを
やるのが初めてのケースだという話をしましたけれど、それは多分
区役所にとってももちろん初めてのケースなわけですよ。

今まではまち局はハード面のことをやって、ソフト面は区役所で
という話だったと思うのですけど、これだけの大規模な集合住宅に
おいて、それこそ町内会とか自治会がないわけなので、区役所
としてもどうやって関わっていこうか
とそういう思いが一つある。

それで、まち局は先ほどいったようにエリアマネジメントの推進
ということでこの地域のまちづくり、資産価値の向上ということを
目指していろんなことをやっているのですけど、それとの関わり方、
我々としては当初こういうNPOを作ってこれを通じて
エリアマネジメント活動を推進していくという中でそういう
自治会的な組織作りまでいくことができればいいなという形で
やってきたのですけど、実際こうやっていく中で、住民の方の中
から自治会組織の必要性だとかそういうご意見が非常に強く
出てくるようになってきた
んですね。

そういった自治会とか町内会の話になってきますと、今度はまさしく
中原区役所の地域振興課の仕事なんですよ。その辺になってくると
中原区役所とも共同で一緒に住民の方々を交えて、この地区の
そういう自治会のあり方等を一緒に考えていかないといけない、
最終的には彼らが主体となって今後地域の住民の方と一緒に
まちづくりをしていくという形
になってくると思うんですね。

いまのところは我々がこの地域に直接入り込んで地道な活動をして
いますけど、ゆくゆくは区役所も一緒に手を取り合ってやっていこう
ということで多分今年の後半から来年にかけてもっと積極的に区役所
とも共同でいろんなことを仕掛けて行きたい、と思っています。

--少し話は変わりますが、お二人は行政の担当者としてこの
武蔵小杉を担当されているのだと思いますが、お二人から見て
この街についてどう思われますか?


(植木)
私はもともと元住吉の出身なんですよ。小杉駅の変わりようも
ずっとみてきているので一言でいうとほんとに変わったなっていう
思いが強い
ですよね。

昔は東横線と当時の国鉄南武線の間が連絡通路もなくて直結だったん
ですよ。改札に人もいなかったのですけど、非常にのどかな街で昔の
工業都市の駅があったころのイメージがまだあったんですけどその後
ですよね、東横線の駅が変わって周辺にマンションがたってきて。
ほんとに昔しか知らない人がいきなり何年かぶりに小杉にくると
びっくりすると思いますよね。

それはどういう風にびっくりするかっていうと多分マンションばっかり
出来て人は増えているんだけどなんかあんまりそういう商業施設や
映画館もそうでしょうしそういったものがなくて
、ただなんか
マンションだけの街になっちゃった、そういう感じがたぶん強いと
思いますね。

個人的にもこれからはもっともっと小杉にそういう人々がほんとに楽しく
暮らせるような賑わいのある街にできるような施設にぜひいろいろと
出てきてもらって変えていきたいな
、と思いますよね。

(下田)
僕は川崎出身ではないんですよ。初めて来たのが入社試験の時で、
役所の一次試験が川崎で二次試験の面接会場が中原区役所だったの
です。その時初めて小杉にきてあの距離を迷ったんですね。区役所に
いく細い道の。そんな印象があって、駅前のビルも雑多な感じが
していて。

■下田さん
下田さん

それから配属されてしばらく都市計画に携わっていてちょうど
NECのビルが建った頃ですね。その後しばらく離れて別の部署に
いる間に小杉整備室という組織ができたのですが、いなくなった
数年間の間にどんどん事業計画が進んでいて、私が今の部署に来た
時には、わずかこの数年でこんなに変わるのかと思いましたね。

特にこの中丸子なのですけど、私はこの雰囲気が好きなんですよね。
ここの空地率(真上から見た時の)が80%とかそのぐらいあるん
ですよね、たしか。とても工場跡地だったとは思えない形でこれだけ
劇的に変わって、そこにもう人が住み始めてきている。わずか数年で
風景がこんなに変わっちゃうのかなというところは思いますよね。

■中丸子地区の公開空地
中丸子地区の公開空地

--現在のまちづくり局の活動における課題や今後の方向性について
教えてください。


(植木)
今度の東京機械跡地にかなりそういう商業施設も出来るでしょうし、
まあそうなってくると大分変わってくるんだろうなと思います。

住民の方からの話を聞いているとやっぱりコンベンションとかホテル
とかっていうのが欲しいなっていう要望
があります。ようは結婚式を
挙げたりするような場所ですね。昔でいうエルシィがあって、
その前は小杉会館という結婚式場だったのですけどその辺に代わる
ものですね。ビジネスホテルじゃやっぱり担えない部分ですよね。

やっぱお客さんが来た時に、お客さんを連れて一緒に食事できる
ような場所がない
とかそういう話ですよね。それはやっぱり我々
としても同じですよね、そういうのがあればそれは魅力的なまちに
なるだろうと。

(下田)
小杉は再開発の規模としてはかなり大きいのですけれども、一体開発
じゃない
じゃないですか。個別の事業者が全部違うんですよ。それは
もともと持っていた所有者が違うのでしょうがないのですけど、
グラウンド地区や西も東も違うし、東京機械も中丸子だって
そうですよ。

その中で役所としてやるのであれば、それをどれだけきれいな形に
まとめることが出来るのか
、というところですよね。地区計画なり
個別事業の誘導なりというのを行ってはいるのですけど、そこら辺の
調整というのは今後の大きな課題なんじゃないかなと思います。

--例えばまち全体の調和を図るといったような話をよく聞きますが、
そういった観点の活動もなにかされているのですか?


(下田)
例えばこの地域でいうならば景観形成地区みたいなものを指定して
いて、まちの景観をトータルでコントロールしようというようなこと
もやっているのですけど、そこも事業者の理解とかがないとなかなか
難しい
ところってあるんですよね。

ご存知かもしれませんが、こういうところの建築物の色彩って、
明度彩度とかをきちんと抑えていて、一定の縛りをかけていて

その中でやってもらいます。

簡単に言えばど派手な色は使っちゃダメとか、カンバンはこういう
風に出しなさいとかルールはあるのですけどやっぱりそれだって、
事業主さんあるいは店子で入るお店の方々のご理解がないと、
そういうトータルでのコントロールというのは結構難しい
ですよ。

そういう意識が住民の人とかに徐々に芽生えれば、昔国立の
マンション紛争で景観の利益みたいな話があったじゃないですか、
そういうことになる前に地域全体で取り組んでいこうという話に
なると思います。まだまだ小杉ではそういうところまで行ってないと
思うので、そういうのって地道な活動を続けていく中で、そういう
意識を持っていくというのが重要
なのかなと思うんですけどね。

--実際景観条例みたいなものはどこまで規制できるものなのですか?

(下田)
景観条例では、建築物のデザインや色彩、広告物の出し方など、
街並み形成に係る方針・あるいは基準を設けています。
方針部分に
ついては街並み形成のイメージを事業者さんにご理解いただくもので、
具体的な数値による規制ではないのですが、基準部分については、
基本的にその数値内にしてもらうことになります。

また、都市計画法に基づく地区計画により、道路等基盤整備の必要性
とか空地の確保、あるいは建ぺい率、容積率部分については
トータルでここまで、ということは言える
のですが、個々の事業に
関して具体的にそこに誘致する施設をどうするかとかということに
なると、そこはほんとに個別の対応
ですよね。それは各担当が相当
苦労してやっているのだと思います。

特に組合施工でやっている西街区、東街区というのは市が都市計画
として事業決定し、地元の人たちが権利者として入っているわけじゃ
ないですか。小杉の中心部分でもあり、公共性の高いこの事業を成り
立たせないといけません。
途中で頓挫させるわけにはいかないので。

■東急武蔵小杉駅ビル予定地と西街区・東街区
東急武蔵小杉駅ビル予定地と西街区・東街区

市街地再開発事業というのは市が指導する立場にあり、補助金を
支出するとともに、事業として成立するために我々は理事会などにも
参加して、こうあるべきだよということを組合さんや事業協力者さんに
言っています。

それと別の範囲では民間が単独でやる民間開発、簡単にいうと補助金
が入ってないというところ
ですね。そうした単独開発をどうやって
コントロールしていくかというと、やはり地区計画なんかである一定の
ルールをかける、あとは個別ごとの協議をしていく中で、市としての
意見を言っていく
ということになります。

--その辺については先ほど伺ったソフト面の整備や地域住民との
活動における関わりはどうなんでしょうか?


(下田)
エリアマネジメントのやり方っていろいろあるじゃないですか。
商業地域でやるのであればほんとに維持管理、街並みの演出みたいな
ものがまず先にある
と思うんですけど、じゃあこの地域でそれを
みなさんが目指すのかというと、将来的にはそういった方向性も大切
だと思いますが、いまのところはそういうふうじゃないのかなって
思うんですね。

もう少し自分達のコミュニティにゆとりが出来てまち全体を見て、
もっときれいなまち、そういうまちにしていこうという話であれば
あるかもしれないですね。例えば新百合ヶ丘などでは、
景観形成協議会といった活動を住民の方が頑張っていて、自分達で
まちをチェックして歩こうみたいなそういう活動をやっているところ
もある
んですけど、そういうところとはまたひとつ違うのかなという
風に思いますけどね。

--そのようなレベルまでまち全体がいくのはなにが必要なのでしょうか?

(植木)
まず話し合いの場が出来ていないと無理ですよね。単に時間がたてば
そうなるかっていうとそうでもないような気がするし難しいですよね。

後編に続く)

【関連リンク】
川崎市公式ウェブサイト まちづくり局
NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント 公式ウェブサイト
2009/11/7エントリ 「キラッと!小杉&丸子モールマップ」
2010/9/26エントリ THE KOSUGI TOWERで「コスタまつり
2010秋」開催

2010/10/19エントリ 武蔵小杉の「ひと」(4):NPO法人小杉駅周辺
エリアマネジメント(前編)

2010/10/20エントリ 武蔵小杉の「ひと」(4):NPO法人小杉駅周辺
エリアマネジメント(後編)

2010/12/6エントリ 武蔵小杉の「ひと」(5):川崎市まちづくり局(後編)

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2010年
12月04日

小杉町3丁目中央地区のKJメゾン武蔵小杉の解体開始

hatsushimo.gif

小杉町3丁目中央地区において、KJメゾン武蔵小杉の取り壊しが
開始
されました。

■解体されるKJメゾン武蔵小杉
解体されるKJメゾン武蔵小杉

小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業の実施に伴い、
地区内では既存建造物の解体が進められています。
2010/11/30エントリでは、そのうち第二成高ビル、小杉第6共同
ビルの解体が完了
したことをお伝えしていました。

今回解体が着手されたKJメゾン武蔵小杉は、解体完了した両ビル
の南側にあり、従来は賃貸住宅として供給されていたものです。
2010/6/25エントリ参照)

■重機で取り壊される建物上部
重機で取り壊される建物上部

これは建物の最上部が重機で取り壊されるところです。
重機の先端が壁を破壊していますが、粉塵等が飛散しないように
その部分に放水が実施
されているのがわかります。

■解体が進んだKJメゾン武蔵小杉
解体が進んだKJメゾン武蔵小杉

解体が進んだKJメゾン武蔵小杉

そしてこれは本日の状況ですが、ほんの少しの間に取り壊し作業
が進んでいます。この調子ですと、そう遠からず建物の姿が見え
なくなるのではないでしょうか?

KJメゾン武蔵小杉は第一から第三まで3棟あり、今回取り壊されて
いるのは一番北側の第三
です。
計画では第三の取り壊しのあとに第一、第二や旧中原市民館等に
着手することになっていまして、今後も順次既存の建物が姿を
消していくことになります。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 中央地区
2009/3/5エントリ 小杉町3丁目中央地区再開発を清水建設・野村
不動産・相鉄不動産に委託

2009/6/2エントリ 旧中原市民館の臨時駐輪場オープン
2009/12/10エントリ 小杉町3丁目中央地区の小杉第6共同ビルが
2010年2月末テナント退去、メチエ移転へ

2010/2/25エントリ ブーランジュリー・メチエ、しばしのお別れ
2010/3/24エントリ 武蔵小杉再開発地区の駐車場2箇所が閉鎖
2010/4/28エントリ 中原区役所の駐車場・駐輪場取り壊し工事
2010/5/21エントリ 小杉町3丁目中央地区・味奈登庵のケイアイ
ビルが当面存続

2010/6/18エントリ 中原区役所の駐車場・駐輪場取り壊し工事
(2010年6月)

2010/6/25エントリ 小杉町3丁目中央地区のKJメゾン武蔵小杉
2010/8/18エントリ 小杉町3丁目中央地区再開発:中原区役所の
北側出入口完成

2010/10/17エントリ 小杉町3丁目中央地区の解体工事着手、
旧中原市民館の駐輪場を2010年11月30日閉鎖

2010/11/30エントリ 小杉町3丁目中央地区の第二成高ビル・
小杉第6共同ビル解体完了

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