「カワサキ学生バンドオーディション」最優秀バンド、麻生総合高校軽音楽部「リユニオン」CDがタワーレコードグランツリー武蔵小杉店で発売
中原区の音楽とダンスの祭典「In Unity2022」では、特別企画として「カワサキ学生バンドオーディション」を実施しました。
このオーディションでは最優秀バンドに「In Unity2022」出場権・「タワーレコード グランツリー武蔵小杉店」でのCDデビュー権がついていました。
この最優秀バンドに選ばれていたのが、神奈川県立麻生総合高校軽音楽部のバンド「リユニオン」です。
本サイトでは1月22日・23日に無観客・オンラインで開催された「In Unity2022」を取材し、当日の「リユニオン」出演、オリジナル楽曲「その先へ」の熱唱についてもレポートさせていただきました。
そしてこのたび、3月23日(水)に「タワーレコード グランツリー武蔵小杉店」で「リユニオン」の「その先へ」CDが発売される運びとなりました。
また今回、中原区役所において「リユニオン」メンバーのインタビューもさせていただきましたので、あわせてお伝えします。
■タワーレコード グランツリー武蔵小杉店での「リユニオン」CD発売
■店頭ではプロモーションビデオも
CD業界では、発売日の前日に新譜が並ぶのが通例になっています。
2022年3月23日の発売前日、本日すでにタワーレコード グランツリー武蔵小杉店には入り口近くに特設コーナーが設置されていました。
「カワサキ育ちの原石が放つ、渾身の一曲」
そんなコピーと共に、メジャーレーベルの話題曲に負けないプッシュです。
プロモーションビデオも上映されていますので、チェックしてみてください。
■リユニオン「その先へ」CDジャケット
■購入特典のシール
■レシートも特別仕様
タワーレコード グランツリー武蔵小杉店では、税込550円でCDを販売します。
購入特典としてジャケットデザインのミニシールがありまして、またメンバーのメッセージがプリントされた特別仕様のレシートも出てきます。
「その先へ」は、前述の通り「In Unity2022」で披露されたのち、2月には高津区のレコーディングスタジオ「Studio Certes」でレコーディングが行われました。
レコーディングはロックバンド「Half-Life」のギターボーカルの上里洋志氏がディレクションを担当し、プロと同等の環境でハイクオリティな音源となっています。
さらにCDジャケットは幸区の「studio FLAT」所属アーティストの竹葉聖也氏が作品を提供するなど、作品全体として「メイド・イン・カワサキ」にこだわっています。
■「リユニオン」メンバーの皆さん
「リユニオン」のメンバーは4人です。
(後列左)波田野拓馬さん (後列右)荒井優知さん
(前列左)久壽米木風哉さん(前列右)白井海さん
もともとは別のバンドで活動していたものが、メンバーの脱退などにより軽音楽部の3年生になったときにバンドがひとつもなくなってしまい、これではまずいということで残った男子メンバーで結成したといいます。
今回はメンバー4人と、顧問の山頭先生に複数社共同でのインタビューを受けていただきました。
<「リユニオン」インタビュー抄録>(敬称略)
--オリジナル楽曲「その先へ」に込めたメッセージは。
荒井:2年生の頃から引きずっていた、進路についての悩みを楽曲にしたものです。音楽をやりたいという思いの一方で両親の反対もあり、やはり安定も大切と納得する部分もありました。そんなときに先生から県大会にオリジナル曲を出してはという提案もあり、自分の中の葛藤や気持ちをぶつけました。
--荒井さんの曲に、ほかの皆さんはどう感じましたか。
久壽米木:すごいクオリティが高いなと思いました。
波田野:いい曲でびっくりしました。
白井:同感です(笑)
荒井:バンド全体で一曲オリジナルを作ること自体が珍しく、それまではカバー曲をやってきました。曲を作るにあたっては何を伝えたいのか、黒板にびっしりと書き込んで、それにフィットするメロディや歌詞を当てていくのですが、かなり苦労しました。実は楽譜は読めないし書けないので、iPhoneの「ガレージバンド」というアプリに打ち込んでいきました。
--「カワサキ学生バンドオーディション」最優秀バンド受賞、In Unity出演、今回はCD販売ということで、いかがですか。
久壽米木:おおー!という感じですね。
荒井:嬉しさよりも最初に驚きがありました。受賞といってもイメージがわきませんでした。
久壽米木:受賞から物事の進みが早すぎて、追いつきませんでした。ラジオにも出演させていただきました。
--音楽活動のやり方はいろいろあると思いますが、「学校の部活動」の良さはどんなところにありますか。
荒井:部活動には仲間がいて同じパートや同じ楽器で教えあい、切磋琢磨できます。モチベーションも技術的にも高めあうことが良い点だと思います。
久壽米木:僕にとっては学校の軽音楽部であるというのが大切なことでした。独自に音楽活動をやる場合、自分で何でもやらないといけません。麻生総合高校という学校の名前で活動ができ、知らなかった大会にも出られたり、他の学校との対バン(ライブイベントで共演すること)もできるなど、学校ならではの良さだったと思います。
波田野:自分で活動する場合、ネットで仲間を募集したりするのも、なかなか難しいものがあります。学校であれば、友達同士で気軽に話せるのが良いところだと思います。
白井:学校では同級生や先輩、先生方がいるので、いろんなことを学べると思います。
--「その先へ」はどんな方に聴いてほしいですか。
荒井:将来を悩んでいる人に聴いてほしいです。少しでも勇気になればと思います。自分も進み続けることで、「これが自分の道」といえるものを見つけられました。
--「リユニオン」での活動を振り返っていかがですか。
荒井:一番は、このメンバーで良かったということです。音楽性の部分であったり、ほかのメンバーだったらここまで一緒にやれたかどうかわかりません。
久壽米木:自分は「リユニオン」を結成するにあたってドラムからベースに替わったこともあって、(技術の)レベルが足りずにきつかった部分もありましたが、このメンバーでやり続けられたのが良かったです。また先生方も後押ししながら教えていただき、麻生総合高校で良かったです。
波田野:部活以外でも一緒に遊んだり、とても楽しかったです。やりやすかったと思います。
白井:感謝です。自分は音楽をやっていきたいので、良い経験をすることができたと思います。
--ありがとうございました。
インタビューは70分程度におよび、すべてを収録はできませんが、抄録でお届けしました。
全体として「リユニオン」の皆さんはとても好印象で、まっすぐに質問に応えてくださったと思います。
顧問の山頭先生も温かく見守っていらっしゃる様子が会話の中から感じられ、「神奈川県立麻生総合高校」はとても良い学校なのではないか、という気持ちになりました。
インタビュー中にもある通り、白井さんは引き続き音楽を続けられるということですが、皆さんそれぞれに進路があり、「リユニオン」としての活動はひとまずここで区切りとなります。
■「In Unity2022」でのステージ
「その先へ」は、これからの進路に向けての思いも込められた楽曲です。
インタビューでお伺いすると「In Unity2022」当日のパフォーマンスは技術的には課題が多く「勢いで押し切った」ということでしたが、「最後のステージ」にかける思いが心に迫るものがあったように思います。
前述の通り、今回発売されたCDはプロレベルのレコーディングを行っており、質の高い音源となっています。
「In Unity2022」をご覧になれなかった方も、「リユニオン」の皆さんの高校生活最後の輝きをCDで感じてみてはいかがでしょうか。
■4人のクオリティの高いパフォーマンス
【関連リンク】
・In Unity 公式ウェブサイト
・神奈川県立麻生総合高校ウェブサイト 軽音楽部
・音楽のまち・かわさき ウェブサイト
・2016/9/24エントリ 武蔵小杉の「ひと」(12):川崎最強の音楽イベント「In Unity実行委員会」小川竜児さん、中山芙紗子さん、加味根亮子さん
(In Unity2022関連)
・2021/11/18エントリ 音楽とダンスの祭典「In Unity2022」が「カワサキ学生バンドオーディション」を開催、最優秀バンドは出演権獲得&タワーレコードグランツリー武蔵小杉店でCD販売
・2022/1/20エントリ 中原区の音楽とダンスの祭典「In Unity2022」が1/22・23無観客・オンライン配信開催が決定、「カワサキ学生バンドオーディション」最優秀バンドも出演
・2022/1/23エントリ 「In Unity2022」オンライン開催に川崎市の音楽・ダンスグループ出演、地元アイドル「GABU」や麻生総合高校の学生バンド「リユニオン」らが好演