【Reporter:はつしも】
2015/2/5エントリにおいて、川崎市とJR東日本が包括連携協定を締結し、南武支線に「(仮称)小田栄新駅」を開業させることをお伝えました。
その後新駅の正式名称は「小田栄駅」に決定し、このたび開業日が2016年3月26日となることが発表されました。
またこれにあわせて列車の増発や運転本数の見直し、駅周辺の整備が行われます。
■川崎市報道発表資料 南武線(川崎新町~浜川崎間)小田栄駅 開業日のお知らせ
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/500/0000073212.html
■「小田栄駅」のイメージイラスト
※川崎市報道発表資料より
川崎市とJR東日本の包括連携協定は、川崎市内における地域と鉄道の持続的な発展に向けて両者が連携・協力を推進することを目的としたものです。
テーマは「鉄道と沿線のブランド向上」「地域の暮らしの安全・安心の向上」「低炭素化・スマート化」「公共交通の利用促進」の4つに大きく分かれまして、その具体的施策のひとつとして「南武支線新駅設置」が位置づけられています。
■八丁畷駅の南武支線
■小田栄駅設置予定地
新駅が設置される「小田栄地区」にはホームセンター「コーナン」や、大規模マンションなどの開発が相次ぎ、人口が増加しています。
一方で当該地区は川崎駅からは離れた臨海部で、公共交通はバスに依存している状態です。
同地区に「小田栄駅」が開業し、利用率の高い時間帯のダイヤが強化されることで、周辺の利便性が向上することとなります。
■「小田栄駅」の朝ラッシュ時増発
■「小田栄駅」の夕方ラッシュ時本数見直し
今回の報道発表資料では、「小田栄駅」の朝夕ラッシュ時のダイヤも発表されています。
朝ラッシュ時については、浜川崎行が2本、尻手行が1本増発されます。
これを見るかぎり、朝7時台がもっともニーズが高いということになりますね。
尻手方面においては、八丁畷や尻手から東京・横浜方面、川崎市内各地にさらに電車を乗り継いでいく方が多いでしょう。
そのような通勤・通学ルートを考えると、朝7時台の利用が多くなりそうです。
一方、夕方ラッシュ時については単純な増発ではなく、時間帯によって増減があります。
トータルでの本数は維持しつつ、夕方の早い時間帯よりも18時台~20時台に運行時間をシフトさせています。
■「小田栄駅」の配置
■「小田栄駅」の駅舎とホーム
川崎市はJR東日本との折半により「小田栄駅」の駅舎等を建設するとともに、川崎市の事業として駅前の道路やバス停の整備を行います。
駅舎は11月着工ですから工期は比較的短く、イメージイラストのように簡易なホームと駅舎が完成する予定です。
用地取得の都合上か、上りホームと下りホームの位置が中央の踏切を挟んでかなり異なりますね。
なお、「小田栄駅」は、約700m離れた「川崎新町駅」とは同一駅という扱いで、当面運賃も共通になるということです。
両駅とも武蔵小杉駅からは大人170円(ICカード165円)です。
■南武線にかつて存在した「武蔵中丸子駅」跡地
2015/12/2エントリでは、南武線にかつて存在し、戦火に消えた「武蔵中丸子駅」をご紹介しました。
南武線の88年におよぶ歴史の中で、消える駅もあれば新しく登場する駅もあります。
南武線においては2009年3月14日の「西府駅」(東京都府中市)開業以来7年ぶりの新駅となります。
各地の新駅開業もだいぶ出尽くしてきた感もありますが、このご時世にあって、過去10年間に2つの新駅が開業している路線というのは、なかなか見当たらないのではないでしょうか?
南武線ではありませんけれども、沿線の武蔵小杉駅でも、ご存知の通り横須賀線・湘南新宿ラインの新駅が2010年に誕生しています。
こんなところにも、近年の川崎市の急速な発展を感じますね。
■南武支線の単線
【関連リンク】
(南武支線関連)
・2015/1/19エントリ 八丁畷から、無人改札乗り換え。南武支線乗車レポート
・2015/2/5エントリ 川崎市とJR東日本が包括連携協定を締結、南武支線に「(仮称)小田栄新駅」を2016年3月開業へ
(その他南武線関連)
・2007/9/28エントリ 南武線の車庫・中原電車区
・2011/4/13エントリ 南武線快速電車が運行開始
・2012/5/30エントリ 中原電車区の鶴見線車両と、クモヤ145形
・2013/1/24エントリ JR武蔵中原駅の発車メロディがフロンターレの応援歌に
・2013/7/3エントリ JR東日本が南武線新型車両導入と各駅乗車人員を発表、武蔵小杉駅は28位に
・2014/2/26エントリ JR南武線武蔵小杉駅の発車メロディが本日よりフロンターレ応援歌の原曲、ザ・クロマニヨンズ「ナンバーワン野郎!」に
・2014/7/25エントリ 川崎市制90周年ヘッドマーク付の南武線が3編成運行中、デザインに「パークシティ武蔵小杉」が登場
・2014/7/20エントリ JR南武線向河原駅前の踏切拡幅工事が完了し供用開始
・2014/8/6エントリ JR南武線新型車両「E233系」が2014年10月導入、新型車両で叶える「あなたの夢」募集中
・2014/8/16エントリ 向河原公園リニューアルで登場、「南武線車両ベンチ」
・2014/10/4エントリ JR南武線新型車両「E233系」本日投入、武蔵小杉駅等で記念商品販売と「懐かしの写真展」がスタート
・2014/10/23エントリ 南武線エキナカで、地産地消。「多摩川梨ジャム」使用商品を販売中
・2014/10/30エントリ JR武蔵小杉駅の連絡通路で新キャラクター「多摩川梨くん」が南武線新型車両「E233系」を紹介中
・2014/11/5エントリ JR南武線新型車両「E233系」乗車レポート
・2015/5/7エントリ 南武線各駅開業88周年記念展示(1):「武蔵小杉駅」
・2015/5/9エントリ 南武線各駅開業88周年記念展示(2):「武蔵中原駅」
・2015/5/11エントリ 南武線各駅開業88周年記念展示(3):「向河原駅」
・2015/7/17エントリ 川崎市が川崎縦貫高速鉄道の計画休止を発表、南武線長編成化を国交省・交通政策審議会に提案へ
・2015/12/2エントリ 戦火に消えた、南武線の駅。玉川中学校・橘高校前の「武蔵中丸子駅」跡地探訪
2015/2/5エントリにおいて、川崎市とJR東日本が包括連携協定を締結し、南武支線に「(仮称)小田栄新駅」を開業させることをお伝えました。
その後新駅の正式名称は「小田栄駅」に決定し、このたび開業日が2016年3月26日となることが発表されました。
またこれにあわせて列車の増発や運転本数の見直し、駅周辺の整備が行われます。
■川崎市報道発表資料 南武線(川崎新町~浜川崎間)小田栄駅 開業日のお知らせ
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/500/0000073212.html
■「小田栄駅」のイメージイラスト
※川崎市報道発表資料より
川崎市とJR東日本の包括連携協定は、川崎市内における地域と鉄道の持続的な発展に向けて両者が連携・協力を推進することを目的としたものです。
テーマは「鉄道と沿線のブランド向上」「地域の暮らしの安全・安心の向上」「低炭素化・スマート化」「公共交通の利用促進」の4つに大きく分かれまして、その具体的施策のひとつとして「南武支線新駅設置」が位置づけられています。
■八丁畷駅の南武支線
■小田栄駅設置予定地
新駅が設置される「小田栄地区」にはホームセンター「コーナン」や、大規模マンションなどの開発が相次ぎ、人口が増加しています。
一方で当該地区は川崎駅からは離れた臨海部で、公共交通はバスに依存している状態です。
同地区に「小田栄駅」が開業し、利用率の高い時間帯のダイヤが強化されることで、周辺の利便性が向上することとなります。
■「小田栄駅」の朝ラッシュ時増発
浜川崎行 | 時 | 尻手行 |
55 28 6 | 6 | 14 39 |
57 45 32 19 6 | 7 | 3 16 29 42 54 |
57 32 21 10 | 8 | 7 18 29 42 |
■「小田栄駅」の夕方ラッシュ時本数見直し
浜川崎行 | 時 | 尻手行 |
58 18 | 16 | 39 |
38 | 17 | 18 49 |
53 28 5 | 18 | 14 38 |
36 14 | 19 | 0 22 45 |
47 23 1 | 20 | 9 32 55 |
今回の報道発表資料では、「小田栄駅」の朝夕ラッシュ時のダイヤも発表されています。
朝ラッシュ時については、浜川崎行が2本、尻手行が1本増発されます。
これを見るかぎり、朝7時台がもっともニーズが高いということになりますね。
尻手方面においては、八丁畷や尻手から東京・横浜方面、川崎市内各地にさらに電車を乗り継いでいく方が多いでしょう。
そのような通勤・通学ルートを考えると、朝7時台の利用が多くなりそうです。
一方、夕方ラッシュ時については単純な増発ではなく、時間帯によって増減があります。
トータルでの本数は維持しつつ、夕方の早い時間帯よりも18時台~20時台に運行時間をシフトさせています。
■「小田栄駅」の配置
■「小田栄駅」の駅舎とホーム
川崎市はJR東日本との折半により「小田栄駅」の駅舎等を建設するとともに、川崎市の事業として駅前の道路やバス停の整備を行います。
駅舎は11月着工ですから工期は比較的短く、イメージイラストのように簡易なホームと駅舎が完成する予定です。
用地取得の都合上か、上りホームと下りホームの位置が中央の踏切を挟んでかなり異なりますね。
なお、「小田栄駅」は、約700m離れた「川崎新町駅」とは同一駅という扱いで、当面運賃も共通になるということです。
両駅とも武蔵小杉駅からは大人170円(ICカード165円)です。
■南武線にかつて存在した「武蔵中丸子駅」跡地
2015/12/2エントリでは、南武線にかつて存在し、戦火に消えた「武蔵中丸子駅」をご紹介しました。
南武線の88年におよぶ歴史の中で、消える駅もあれば新しく登場する駅もあります。
南武線においては2009年3月14日の「西府駅」(東京都府中市)開業以来7年ぶりの新駅となります。
各地の新駅開業もだいぶ出尽くしてきた感もありますが、このご時世にあって、過去10年間に2つの新駅が開業している路線というのは、なかなか見当たらないのではないでしょうか?
南武線ではありませんけれども、沿線の武蔵小杉駅でも、ご存知の通り横須賀線・湘南新宿ラインの新駅が2010年に誕生しています。
こんなところにも、近年の川崎市の急速な発展を感じますね。
■南武支線の単線
【関連リンク】
(南武支線関連)
・2015/1/19エントリ 八丁畷から、無人改札乗り換え。南武支線乗車レポート
・2015/2/5エントリ 川崎市とJR東日本が包括連携協定を締結、南武支線に「(仮称)小田栄新駅」を2016年3月開業へ
(その他南武線関連)
・2007/9/28エントリ 南武線の車庫・中原電車区
・2011/4/13エントリ 南武線快速電車が運行開始
・2012/5/30エントリ 中原電車区の鶴見線車両と、クモヤ145形
・2013/1/24エントリ JR武蔵中原駅の発車メロディがフロンターレの応援歌に
・2013/7/3エントリ JR東日本が南武線新型車両導入と各駅乗車人員を発表、武蔵小杉駅は28位に
・2014/2/26エントリ JR南武線武蔵小杉駅の発車メロディが本日よりフロンターレ応援歌の原曲、ザ・クロマニヨンズ「ナンバーワン野郎!」に
・2014/7/25エントリ 川崎市制90周年ヘッドマーク付の南武線が3編成運行中、デザインに「パークシティ武蔵小杉」が登場
・2014/7/20エントリ JR南武線向河原駅前の踏切拡幅工事が完了し供用開始
・2014/8/6エントリ JR南武線新型車両「E233系」が2014年10月導入、新型車両で叶える「あなたの夢」募集中
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・2014/11/5エントリ JR南武線新型車両「E233系」乗車レポート
・2015/5/7エントリ 南武線各駅開業88周年記念展示(1):「武蔵小杉駅」
・2015/5/9エントリ 南武線各駅開業88周年記念展示(2):「武蔵中原駅」
・2015/5/11エントリ 南武線各駅開業88周年記念展示(3):「向河原駅」
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