先般より東急武蔵小杉駅構内で工事が行われていた新店舗工事
ですが、「東急電鉄 住まいと暮らしのコンシェルジュ」が9月28日
(月)にオープンすることが公表されました。
本件につきましては、トトさんよりコメントで情報いただきました。
ありがとうございました。
■東急武蔵小杉駅構内の新店舗予定地
これは、昨日28日に東京急行電鉄よりプレスリリースが出たほか、
現地にも掲示が行われています。これは、東急電鉄の新サービスと
して今後東急線各駅に設置が進められるものの1号店となります。
■東京急行電鉄プレスリリース
http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/090828.html
内容を確認しますと、要するに「家を建て替えたいなどの住まいに
関する悩みを持つ顧客の相談に乗り、住宅関連業者を紹介する窓口」
ということですね。
プレスリリース内の店舗イメージを見ると、2009/8/16エントリで掲載
した工事中の現地写真と丁度合致しています。
■工事中の新店舗
・・・さてと。
これはあまり喜ぶ方がいないのでは? というのが率直な感想です。
業者に顧客を紹介してマージンを得たい東急電鉄と、顧客を紹介
してもらって仕事を受注したい業者は喜ぶかもしれませんが。
プレスリリースには、「会社帰りや買い物ついでにお気軽にご利用
頂けるように、利便性の高い駅構内の店舗で、自由に情報を検索
することが出来ます。」とありますが、「家を建てたい」「住み替え
したい」といったニーズはそもそもが「重たい」もので、「ちょっと帰り
に立ち寄る」ようなものとは性質が違うように思います。
住み替えを考えている方は駅の構内でなくても自分の意思で、必要
があればしかるべき場所(店舗)に行くのではないでしょうか。むしろ、
人が多く近所の誰が見ているかわからない場所で、住まいに関する
店舗(特にオープンな見た目になっていると)には行きづらいのが
自然な心理であると思います。
なおかつ、今回の店舗で想定されているような「住まいに関する利用
シーン」は、10年に一度、数十年に一度という程度のものです。
この店舗が役に立ったとして、それ以降毎日の通勤等で継続的に
利用するようなものではなく、一度利用した後は「無用の存在として
利便性の高い、毎日通行する貴重なスペースを占有し続ける」ことに
なります。
一言で言えば、「利便性の無駄遣い」ですね。
こういったコンシェルジュがあっても良いですが、駅構内である必要
性があまり感じられません。
以前あった「コージーコーナー」を東急電鉄の意向で閉店させる格好
で今回の運びとなりましたので、東急グループ関連の店舗かな、とは
思っていましたが、利用者目線からすると、以前の「コージーコーナー」
「WeeklyShop」の方が良かった、と感じる方が多いのではないでしょ
うか?
とりあえず、「こんなお店が駅に欲しかった!」と歓喜される図がイメ
ージできません。(歓喜された方がいらっしゃいましたら申し訳ありま
せん。私の独断と偏見ですのでご容赦ください)
■コージーコーナー武蔵小杉店(当時)
駅構内という、通勤・通学者にとっては毎日通行するスペースをどの
ように活用して、利用者にとっての日常的な利便性を高めるか。その
利用者目線を失っては、東急電鉄が志向する沿線のバリューアップは
できないものと思います。
しかしながらとりあえず、「住まいと暮らしのコンシェルジュ」ができる
ことは確定ですので、思いのほか盛況だったり、日常的・継続的に
役に立つようなものだったりするのかどうか、オープンを待ちたいと
思います。
【関連リンク】
東京急行電鉄公式ウェブサイト 東急武蔵小杉駅構内図
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:書店 BOOKS SAGA(ブックスサガ)
2009/4/16エントリ 「iTSCOMスポット武蔵小杉」駅構内にオープン
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9月下旬オープン
2009/8/16エントリ 東急武蔵小杉駅構内新店舗工事の、壁の向こう