【Reporter:はつしも】
タウンニュース中原版、「どうなる小杉」は今週のvol.20で最終回となります。トリを飾るのは、武蔵小杉再開発協議会の松本等理事長のインタビューでした。
【将来の武蔵小杉に期待することは?】
・高層マンションが立ち並ぶ中でも憩いの公園、広い道路、緑豊かな空間が存在する「美しく、スマートな街」。そのために各街区ごとに着々と準備が進められている
・若者だけでなく高齢者も含め全世代が住みやすいバランスがとれた街の形成を望みたい
【街づくり高層の最新情報をお聞かせください】
・武蔵小杉駅から等々力までの通りにハナミズキを植栽していく案があり
・ホテル・ザ・エルシィ閉館後の大規模な宴会場も必要
・中原消防署跡地に公園整備を川崎市に打診
・何より小杉全体が魅力ある街になることが重要。外部の方が小杉に行きたいと思える街にしたい。そのためには自分の商売だけではなく地域全体で街を盛り上げようという思いが必要
中原消防署(移転予定) 新中原消防署(建設中)
内容をまとめるとこんなところです。
松本等会長は、
7/27エントリの「横須賀線新駅起工式」でも新駅促進協議会の会長として挨拶をされた方で、武蔵小杉再開発の キーマンといえる方ですね。
私が記事で印象に残ったのは、松本会長の
「自分の商売だけではなく地域全体で街を盛り上げようという思いが必要」という部分ですね。
松本会長は、協同組合武蔵小杉商店街の理事長でもあり、立ち位置としては商店街の方です。街の開発が行われる場合、必ず地元商店街と行政、開発業者の折衝となり、地元商店街が「地元代表」のような立場になります。
ですが、本当は「地元商店街=地元代表」ではありませんよね。
例えば中原区民は21万人いますが、そのうち商店街の方は何人でしょう?
しかし実際には「地元商店街」が「地元代表」として動くことで、ひずみが出る場合があります。単なる「商店街の利益代表」となってしまうことがままあるのです。ですが、それは「地元の利益」とは異なるものです。
単純な話、中原区民のほとんどは武蔵小杉駅前に大規模商業施設ができればうれしい、という話ですが、商店街からすればできてほしくない、ということです。
笑い話にもなりませんが、ある鉄道駅で、商店街側にしか出入り口がなく、反対側の大半の住民が不便なために反対側にも出入り口を作ろうとしたら商店街の反対で断念、などということもあります。
特に鉄道駅の出入り口の話などは、商店街のエゴでしかありません。
商店街に行くかどうかを判断するのは市民の自由であり、高齢者や障がい者の方も含め公共交通に不便を強いるなど、地元住民全体の利益とは相反するものです。
(もちろん、商店街の方も生活があるわけですから、やむを得ない 部分もあります)
ですが、松本会長は商店街の方でありながら「自己の商売の利益だけでなく、地元全体を考えて盛り上げよう」とおっしゃっているわけです。非常に安心したというか、頼もしく感じましたね。
今回で「今週の『どうなる小杉』」の連載も終了となりますが、引き続きピックアップできる情報はこちらで出していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
【関連リンク】
7/27エントリ 武蔵小杉再開発:横須賀線新駅起工式