武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2015年
07月22日

川崎市が日本医科大学武蔵小杉病院再開発への「地域包括ケアシステム」導入方針を発表、同病院が権利床を川崎市に寄附へ

【Reporter:はつしも】

川崎市が、日本医科大学武蔵小杉病院地区再開発において導入する「川崎らしい都市型の地域包括ケアシステム」機能の方針を決定しました。

これにより同地区には(1)老人福祉センター、(2)介護サービス基盤施設、(3)交流・相談・情報提供スペース、(4)医療機能の強化・看護系教育施設、(5)高齢者向け住宅、(6)スポーツクラブが導入されることになります。

なお、(1)~(3)の機能整備にあたっては、日本医科大学武蔵小杉病院から再開発ビルの権利床約1,700㎡を寄附する意向が示されたということです。

■川崎市報道発表資料 日本医科大学地区開発計画における導入機能の方針決定について
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/500/0000069114.html

■日本医科大学地区開発計画の土地利用計画図
日本医科大学地区開発計画の土地利用計画図
※川崎市報道発表資料をもとに加工

現在、日本医科大学武蔵小杉病院および同大学新丸子キャンパスの移転・建て替えが予定されています。
その跡地には三菱地所レジデンスによる180m程度のツインタワーマンションが建設される計画であり、2015/3/30エントリでは環境アセスメント手続きがスタートしたことをお伝えしておりました。

環境アセスメントにおいてもすでに高齢者向け福祉サービス施設・高齢者向け住宅などが導入されることが判明しておりましたが、今回の川崎市の報道発表により、それがもう少し具体化された形です。

■日本医科大学地区開発計画に導入される機能
※環境アセスメント等既存情報と今回の川崎市報道発表の情報を統合しております。

<川崎市が事業者から床の寄附を受け床の保有及び運営を行う機能>
(1)老人福祉センター
(約1,000㎡)
○介護が必要となる前の介護予防の拠点
○地域交流の拠点
※老朽化した中原老人福祉センターを移転整備し、移転後の跡地活用については、特別養護老人ホーム
の整備を基本に、地元の意見を伺いながら検討を進める。
(2)在宅生活を支える地域に密着した介護サービス基盤施設
(約500㎡)
○「看護小規模多機能型居宅介護」や「定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス」等、介護が必要になった場合でも在宅生活を支えるための機能を整備
※「看護小規模多機能型居宅介護」
⇒小規模多機能型居宅サービスと訪問看護を組み合わせた地域密着型サービスで、通い、訪問介護、ショートステイ、訪問看護を組み合わせてサービスを提供することで、在宅での生活継続を支援する一体型サービス。
※「定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス」
⇒ホームヘルパーや看護師が定期的に利用者宅を巡回するとともに、利用者またはその家族等からの通報に対し、常駐するオペレーターが相談援助を行う地域密着型のサービス。
(3)交流・相談・情報提供スペース
(約200㎡)
○多世代が交流する地域活動の場(支え合いの意識の醸成とつながりの形成や新旧住民の交流の場)
○保健・医療・福祉に関係する多職種が顔の見える関係をつくるための場
○日医大「街ぐるみ認知症相談センター」と連携した取組の実施
○認知症サポーター養成、かかりつけ医のスキル向上等の研修会の開催
○KIS認証製品等のガラスケース展示
○ウェルフェアイノベーションプロジェクト推進のための会議やイベントのための場(ウェルフェアイノベーションフォーラムマッチング会等)等

<事業者等が床の保有及び運営を行う機能>
(4)医療機能の強化・看護系教育機能 ○高度医療対応の強化、救急医療の強化、地域の医療機関との連携等
○身近な医療を提供するクリニックの整備
○看護系教育機能の整備
(※日本医科大学看護学部を予定)
(5)高齢者向け住宅 ○在宅生活支援機能と連携した介護が必要になっても地域で住み続けられるまちづくりに寄与
(6)スポーツクラブ ○老人福祉センターと連携したスポーツを通した健康づくり
○広場等を活用した地域向けの健康増進プログラム等の実施 等
(7)飲食物販施設 ※環境アセスメントより
(8)保育所 ※環境アセスメントより
(9)共同住宅(タワーマンション) ○50階建・高さ約180m
※環境アセスメントより
○三菱地所レジデンスによる分譲

上記のうち「老人福祉センター」については、現在は中原区井田にある「中原老人福祉センター」を移転させる計画であることがわかりました。
同センターは丘陵地帯にあってアクセスが悪く、築50年近くが経過して施設の老朽化が進んでいます。これを武蔵小杉の再開発ビル内に移転させることで、利便性が向上する見込みです。

■川崎市ウェブサイト 中原老人福祉センター
http://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000022945.html

■現在の中原老人福祉センター
現在の中原老人福祉センター
※川崎市報道発表資料より

また現在のセンター跡地には、特別養護老人ホームの整備を基本に地元意見も踏まえて検討を進めていくことになります。

■C地区・ツインタワーの1階平面図
C地区・ツインタワーの1階平面図

■2階平面図
2階平面図
■3階平面図
3階平面図

■4階平面図

4階平面図
こちらは、前回お伝えした環境アセスメントにおけるツインタワーの低層部フロア図です。

北棟の低層部に「老人福祉センター」「介護サービス基盤施設」「交流・相談・情報提供スペース」が日本医科大学の寄贈により入居し、南棟の低層部には「スポーツクラブ」(健康増進施設)が入居する形になります。

敷地内の広場では、スポーツクラブによる地域向けの健康増資プログラム等も導入が推進されるものとされています。

■「学校法人日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発計画」の予定地
「学校法人日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発計画」の予定地

■川崎市に権利床を寄附する日本医科大学武蔵小杉病院
川崎市に権利床を寄附する日本医科大学武蔵小杉病院

前述の通り、今回の「川崎らいしい地域包括ケアシステム」の整備は、日本医科大学からの権利床の寄附により行われるものです。

一方、これに先立って川崎市は当該地区で大幅な高さ制限・容積率の緩和を行い、三菱地所レジデンスが180m級のツインタワーマンションを分譲できることになりました。
これにより、地権者である日本医科大学は武蔵小杉病院の建て替え費用を捻出しています。


なお、隣接するJX日鉱日石エネルギー社宅跡地のツインタワー「パークシティ武蔵小杉ザ ガーデン」においても、同様の規制緩和が行われるとともに、事業者から川崎市に対して再開発ビルの一部約3,000㎡が寄附され、コンベンションセンターが整備されることになります。

これらはほぼ同一のスキームになっていまして、規制緩和と公共施設整備のための権利床寄附はバーターの関係にあると考えるのが普通かと思います。

■現地に掲示された「事業計画の構想の概要」
現地に掲示された「事業計画の構想の概要」

■現在の想定スケジュール
・2015年度:環境アセスメント手続き
・2015年度:都市計画決定
・2017年3月:着工
・2023年8月:完成
※スケジュールは想定であり、変更される可能性があります


さて、今回の川崎市の発表と現地で掲示されている「事業計画の構想の概要」等を反映した最新のスケジュールは、上記の通りです。
以前お伝えしていたスケジュールは2022年完成でしたので、1年後ろ倒しに変更されています。

完成まで丸8年間がありますので、着工するまではまだ変動することがあるかもしれませんね。

■武蔵小杉駅北口地区の再開発全体図
武蔵小杉駅北口地区の再開発全体図

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
2011/8/27エントリ 旧新日本石油社宅跡地にコンベンション施設整備で川崎市と事業者が合意、2016年度完成へ
2011/8/30エントリ 旧新日本石油社宅再開発は180m級タワーマンション2棟に、低層部商業施設がエルシィ跡地とデッキ接続へ
2011/10/18エントリ JX日鉱日石エネルギー社宅跡地の180mツインタワーは54階建て・1,280戸規模に
2011/10/22エントリ (仮称)小杉町2丁目開発計画のフロアマップとイメージ図
2011/10/29エントリ 川崎市と日本医科大学の、小学校新設に向けた協定内容
2011/12/12エントリ NEC小杉ビルを三井不動産レジデンシャルが取得、UR都市機構のエルシィ跡地との一体再開発に参画
2011/12/23エントリ 大西学園中学・高等学校の建替え工事が竹中工務店に決定、2015年4月供用開始へ
2012/2/24エントリ 日本医大再開発:武蔵小杉病院・新丸子校舎を移転、跡地開発および3,000㎡の公園を整備へ
2012/4/27エントリ JX日鉱日石エネルギー社宅跡地ツインタワーの低層部フロアマップ詳細が判明、保育所も入居へ
2011/12/12エントリ NEC小杉ビルを三井不動産レジデンシャルが取得、UR都市機構のエルシィ跡地との一体再開発に参画
2012/5/17エントリ ホテル・ザ・エルシィ跡地に180m級超高層タワーを計画
2012/5/18エントリ 「(仮称)小杉町二丁目開発計画」の条例環境影響評価準備書説明会
2012/5/28エントリ 「小杉町2丁目地区」の都市計画素案説明会を開催、6月3日(日)にも中原区役所で追加開催へ
2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
2012/11/27エントリ 川崎市まちづくり局が「小杉町2丁目地区再開発計画に関する説明会」を2012年12月1日(土)に開催
2013/1/25エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院の移転跡地に都市型住宅・福祉・商業の高層ビル2棟を誘導へ
2013/9/13エントリ 大西学園中・高建替工事が2014年4月着工・2016年2月竣工へ
2014/2/15エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院跡地に三菱地所レジデンスが180mツインタワー・商業施設を建設へ
2014/9/7エントリ 川崎市が「日本医科大学武蔵小杉再開発計画」に関するアンケート結果を発表
2015/3/30エントリ 日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発の環境アセスメントが開始、三菱地所レジデンスによる180m・50階建てツインタワー計画が具体化

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2015年
07月18日

「フーディアム武蔵小杉」本日リニューアルオープンレポート

【Reporter:はつしも】

本日2015年7月18日(土)、朝9時にフーディアム武蔵小杉の1階食品売り場がリニューアルオープンしました。

■フーディアム武蔵小杉 7/18(土)リニューアルオープン!
http://shop.daiei.co.jp/blog/0726/a0e13255ce
68b58e8683d1310d704019.do


■フーディアム武蔵小杉 フロアマップ
 フーディアム武蔵小杉 フロアマップ
※フーディアム武蔵小杉ウェブサイトより。クリックで拡大します。

フーディアム武蔵小杉は、武蔵小杉駅東口駅前に2008年5月24日にオープンしたダイエー系列の商業施設です。
完成当初、周辺はまだまだ未整備の状況でしたが、その後武蔵小杉東急スクエアや東口駅前広場、ららテラス武蔵小杉、グランツリー武蔵小杉などが相次いで開発されました。

激化する強豪環境の中、フーディアム武蔵小杉は目に見えて苦戦が続いていました。
その劣勢を挽回すべく、今回のリニューアルが実施されたものです。

■フーディアム武蔵小杉
フーディアム武蔵小杉

■メインエントランス
メインエントランス

本日は天候がややすぐれませんでしたが、リニューアルオープンしたフーディアム武蔵小杉には普段よりも多くのお客さんが来店されていました。

ただ新規オープン時のように混雑するということなく、落ち着いた状況ではありました。

■旧「広東菜館」跡地の惣菜売場
旧「広東菜館」跡地の惣菜売場

リニューアルで最も変わっていたのは、かつて「広東菜館」があった専門店スペースです。
店舗が入っていた壁が完全に撤去されまして、オープンな売場になりました。

■柱部分の陳列
柱部分の陳列

今回のリニューアルでは、柱や壁面などの装飾も作り変えられました。
ご覧の通り柱が綺麗になりまして、テーマごとの商品が集中的に陳列されています。

■壁面の装飾
壁面の装飾

また、売り場の商品ジャンルを示す壁面のサインも、綺麗に作り変えられました。

前回エントリでも申しあげましたように、商業施設は場末感が出てはおしまいです。
経年で劣化しないよう、こういったリニューアルが必要かと思います。

■「ラ・ボンテ」周辺
「ラ・ボンテ」周辺

■レジ前の売場
レジ前の売場

その他、ダイエー系列のベーカリー「ラ・ボンテ」周辺はすでに2015/6/25エントリでご紹介しておりました。
居抜きによる出店ではなくこちらもきちんと作り変えられまして、照明なども綺麗ですね。従来よりも店内飲食スペースが拡張されています。

レジ前の店内中央の売り場は、従来と見た目はそれほど変わりません。

■フリー飲食スペース
フリー飲食スペース 

こちらのフリー飲食スペースも先行して整備されまして、先日ご紹介しておりました。
普段見ていますと、一定の利用者がいらっしゃるようです。


さて、今回のリニューアルで、フーディアム武蔵小杉は甦るでしょうか。
商売は生ものですのでなんともわかりませんが、店内の雰囲気は従来よりも良くなったように感じます。

武蔵小杉駅前に一定規模を有する商業施設ですので、地域のニーズに応える存在として改善されていくと良いと思います。

【関連リンク】
ダイエー店舗情報 フーディアム武蔵小杉
2008/5/24エントリ フーディアム武蔵小杉本日オープン
2008/7/25エントリ フーディアム武蔵小杉に関するアンケート結果
2009/3/17エントリ フーディアム武蔵小杉の55ステーションが閉店
2009/3/13エントリ 「武蔵小杉に関するアンケート」集計結果レポート
2009/8/31エントリ フーディアム武蔵小杉2階、パリミキ9月23日閉店
2009/10/1エントリ フーディアム武蔵小杉のパリミキ跡地に催事場オープン
2010/5/14エントリ フーディアム武蔵小杉2階のアイシティが2010年7月31日閉店
2010/6/23エントリ 貴金属修理・買取「ぷらちなはーと」がフーディアム武蔵小杉2階にオープン
2011/12/18エントリ フーディアム武蔵小杉の薄皮たい焼き「さざれ」が本日閉店
2012/1/18エントリ フーディアム武蔵小杉に「幸せの黄金鯛焼き」が本日オープン
2013/5/9エントリ フーディアム武蔵小杉にたこ焼き・お好み焼き店「ITADAKIYA(いただきや)千花」が2013年5月13日(月)オープンへ
2014/2/11エントリ フーディアム武蔵小杉のたこ焼き・お好み焼き店「千花いただきや」が閉店
2014/4/14エントリ フーディアム武蔵小杉2階「ジュエリープラザ」閉店、跡地に「クツショウテン」がオープン
2014/5/24エントリ フーディアム武蔵小杉の美容室「Fare」、惣菜店「日本一」が2014年5月に連続閉店
2014/6/27エントリ フーディアム武蔵小杉の「クツショウテン」が6月29日(日)閉店、3か月足らずで営業終了に
2014/8/4エントリ フーディアム武蔵小杉2階に「Gabaマンツーマン英会話」が2014年9月1日(月)オープンへ
2014/9/26エントリ フーディアム武蔵小杉の「保険見直し本舗」が増床リニューアル、「Fare」跡地は「Gaba」と新店舗で2分割
2014/10/11エントリ フーディアム武蔵小杉2階に「Eyelash Salon Blanc」が2014年11月29日(土)オープンへ
2014/11/19エントリ 本日「ライフ宮内二丁目店」グランドオープン、「フーディアム武蔵小杉」売場改装オープン
2015/2/15エントリ フーディアム武蔵小杉の中華惣菜店「広東菜館」が、運営会社自己破産のために閉店
2015/4/10エントリ 旧増田屋ビル1階に「トモズ」の調剤薬局が出店、隣接の「トモズ武蔵小杉店」と併存へ
2015/6/25エントリ フーディアム武蔵小杉の新ベーカリー「ラボンテ」登場と、「宝くじ売り場」「横浜銀行ATM」の閉鎖
2015/7/12エントリ フーディアム武蔵小杉食品売場がリニューアル、4日間臨時休業ののち7月18日(土)オープン

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2015年
07月14日

パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー近接「旧F地区」に店舗付きマンションが着工、2016年2月完成へ

【Reporter:はつしも】

パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー裏手の旧「小杉駅南部地区F地区」の住宅地に、6階建ての店舗付きマンション「(仮称)新丸子東3丁目計画」が建設されることになりました。
建物はすでに着工しており、2016年2月完成を予定しています。

■小杉駅南部地区の再開発未実施エリア(旧小杉駅南部地区F地区)
小杉駅南部地区に残された再開発未実施エリア(旧小杉駅南部地区F地区)

東急武蔵小杉駅の周辺は、武蔵小杉再開発においては「小杉駅南部地区」として区分されています。
駅前に大規模な用地が空いていたことを活かして、これまで大半の地区において再開発事業が進められてきました。

■小杉駅南部地区の構成
▼A地区
(駅西側)
・西街区再開発ビル(武蔵小杉東急スクエア、KOSUGI PLAZA、マルエツ)
・エクラスタワー武蔵小杉
・こすぎコアパーク
▼B地区
(駅上部)
・西街区再開発ビル(武蔵小杉東急スクエア)
▼C地区
(駅東側)
・武蔵小杉駅東口駅前広場
・ららテラス武蔵小杉
・パークシティ武蔵小杉ザ グランドウイングタワー
▼D地区
(グランド跡地)
・パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー
・中原市民館、かわさき市民活動センター
▼E地区
(グランド跡地)
・パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー
・パークシティ武蔵小杉プラザ(フーディアム、コナミスポーツ)
▼F地区
(その他)
※南武線沿いが「新丸子東3丁目地区」として分離し再開発
・KDX武蔵小杉ビル
・ブリリア武蔵小杉
・フローラルガーデン
※その他低層住宅街は再開発未実施

再開発当初はA~Fの6地区が検討されていまして、F地区については「まちづくり勉強会」が発足して再開発が検討されていたのですが、ここは合意に至りませんでした。

その後F地区のうち南武線沿いの区域が「新丸子東3丁目地区」として分離し、「KDX武蔵小杉ビル」「ブリリア武蔵小杉」「フローラルガーデン」が建設されています。

今回の「(仮称)新丸子東3丁目計画」は、旧「F地区」に残された区域の一部を開発するものです。

■旧F地区の「(仮称)新丸子東3丁目計画」建設地
「(仮称)新丸子東3丁目計画」

今回「(仮称)新丸子東丁目計画」が建設されるのは、さきほどのマップでお示しした通り、旧F地区の綱島街道沿いの部分です。

ここにはかつては戸建て住宅と再開発の工事事務所がありましたが、すでに取り壊され、店舗付きマンションの建設が始まっています。

■「(仮称)新丸子東3丁目計画」の建築計画のお知らせ
「(仮称)新丸子東3丁目計画」の建築計画のお知らせ

■すでに着工した基礎工事
すでに着工した基礎工事

「(仮称)新丸子東3丁目計画」は、現地に建築計画のお知らせが掲示され、基礎工事が進められているところです。
これによると建物は6階建てで、37戸の店舗付き共同住宅です。

建物完成予定は2016年2月26日予定ですから、あと7か月余りで完成することになりますね。

■上丸子跨線橋から見た建設現場
上丸子跨線橋から見た建設現場

建設地に隣接した上丸子跨線橋からは、「(仮称)新丸子東3丁目計画」の建設現場と、周辺の再開発地区を俯瞰することができます。

写真中央が建設現場で、右手が「新丸子東3丁目地区」として分離開発された「KDX武蔵小杉ビル」「ブリリア武蔵小杉」です。
左手には旧「F地区」として残された住宅街が見えます。

■隣接する上丸子跨線橋拡幅工事
隣接する上丸子跨線橋拡幅工事

隣接する上丸子跨線橋拡幅工事

隣接する上丸子跨線橋では、現在拡幅工事が行われています。
上丸子跨線橋の東側は新幹線が走り、これ以上そちら側に大きく拡幅することはできません。
そのため、「(仮称)新丸子東3丁目計画」側(西側)を中心に拡幅が行われることになります。

この工事を受けて跨線橋沿いには、拡幅工事用の土地が確保されていまして、跨線橋沿いの戸建て住宅が一部更地になっていました。

■旧「F地区」で建て替えが進んだマンション
旧「F地区」で建て替えが進んだマンション

旧「F地区」で建て替えが進んだマンション

また、旧「F地区」では、まとまった再開発ではありませんが個別にマンションの建て替えなどが行われています。

これらは再開発によって利便性が高まり、土地の価格や想定賃料が上昇したことにより、おのずと個別の開発が促進されたものと思います。
「(仮称)新丸子東3丁目計画」も、同様の動きといえるでしょう。



■武蔵小杉新駅前で建て替えられるリカザイの本社工場 武蔵小杉新駅前で建て替えられるリカザイの本社工場

2015/7/1エントリでは、武蔵小杉新駅近くに残された「株式会社リカザイ」の本社工場が店舗・住宅・工場併存のビルとして建て替えられることをお伝えしました。
武蔵小杉駅東側での再開発事業は「シティタワー武蔵小杉」の竣工をもってほぼ完了となりますが、このように再開発当初はそのまま残ることとなった建物の更新や用途転換は、今後も個別に進んでいくものと思います。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:新丸子東3丁目地区
2008/12/15エントリ  小杉駅南部地区F地区と新丸子東3丁目地区
2015/7/1エントリ 武蔵小杉新駅前のリカザイ本社工場が建替え、6階建ての工場・店舗・共同住宅複合ビルが2016年3月竣工へ

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2015年
07月12日

フーディアム武蔵小杉食品売場がリニューアル、4日間臨時休業ののち7月18日(土)オープン

【Reporter:はつしも】

フーディアム武蔵小杉の1階食品売り場がリニューアルを行うことになりました。

2015年7月13日(月)は19:00に営業終了し、14日(火)~17日(金)までの4日間は臨時休業となります。
この改装期間を経て、7月18日(土)9:00にリニューアルオープンすることが告知されました。

■フーディアム武蔵小杉
フーディアム武蔵小杉

■1階食品売場営業時間変更のご案内
食品売場営業時間変更のご案内

フーディアム武蔵小杉は、武蔵小杉駅東側の再開発地区に2008年5月24日にオープンしたダイエー系列の商業施設です。
1階が主に食品スーパー、2階がクリニックやマッサージ等の専門店街になっています。

再開発初期には同地区の数少ない商業施設として一定のニーズがありましたが、特に1~2階の専門店を中心に撤退が相次ぎ、なかなか定着しない状態が続いていました。

その後「ららテラス武蔵小杉」の「小杉マルシェ」、「グランツリー武蔵小杉」の「グランツリーマルシェ」など、より誘引力のある競合施設のオープンが相次いたことで、食品スーパー部門も目に見えて苦境に追い込まれていました。

■フーディアム武蔵小杉の1階食品売場
フーディアム武蔵小杉の1階食品売場

■ららテラス武蔵小杉の「小杉マルシェ」
「小杉マルシェ」のにぎわい

■グランツリー武蔵小杉の「グランツリーマルシェ」
1階「GRAND TREE MARCHE」

フーディアム武蔵小杉はこの劣勢を挽回すべく、すでに店内のリニューアルを各所で進めていました。

■フリー飲食スペース
フリー飲食スペース

フリー飲食スペース

まずこちらは、旧宝くじ売り場前に設置されたフリー飲食スペースです。
「自由にご利用くださいませ」ということで、飲酒・喫煙以外は特に制限事項が明記されていません。

カウンターにはコンセントが設置されているほか、電子レンジもあります。

■柱の装飾
柱の装飾

また店内の柱には、植物(人工)の装飾も設置されていました。
こういった装飾は、武蔵小杉東急スクエアにも同じようなものがありますね。

商業施設は「場末感」が出てしまってはおしまいで、店内の雰囲気を劣化させずに「いい感じ」にしておくこともたいへん重要です。

フーディアム武蔵小杉と競合するのは「ららテラス武蔵小杉」「グランツリー武蔵小杉」と華のある商業施設ですので、それらとの落差を埋めていくことを意図しているものと思います。

■「広東菜館」跡地
広東菜館跡地

そして、2015年1月に閉店した「広東菜館」跡地は、すでに一足先に工事が始まっていました。
ここは約半年空きスペースのままでしたが、何らか活用されるようです。

丸3日間臨時休業してのリニューアルをするわけですから、全体としてより魅力のある売場になると良いですね。

■移転予定の2階「飯野眼科」
移転予定の2階「飯野眼科」

一方、2階ではこれからまた退転する店舗が出てきます。
「飯野眼科」は、9月上旬に武蔵小杉駅西側の新しい「増田屋ビル」2階に移転を予定しています。

ここも跡地の利用が検討されることでしょう。

■「飯野眼科」移転先の新増田屋ビル
「飯野眼科」移転先の新増田屋ビル

■9月初旬オープン告知
飯野眼科9月初旬オープン

「飯野眼科」移転先の新増田屋ビルでは、すでに9月初旬オープンの告知が出ていました。
ある程度準備等必要ですので、これに先立ってフーディアム武蔵小杉のクリニックが営業終了することになるでしょう。

■フーディアム・ららテラス・グランツリー
フーディアム・ららテラス・グランツリー

武蔵小杉駅東口駅前広場に出ると、タワーマンションが立ち並ぶ足元に「フーディアム武蔵小杉」「ららテラス武蔵小杉」「グランツリー武蔵小杉」を一望することができます。

フーディアム武蔵小杉を運営するダイエーはイオンに経営統合され、現在再建途上にあります。
不採算店舗は撤退の可能性もあったでしょうが、ここでテコ入れをするということは、当面フーディアムを維持していくということかと思います。

武蔵小杉駅前の一角を担う商業施設として、今後が期待されるところです。

【関連リンク】
ダイエー店舗情報 フーディアム武蔵小杉
2008/5/24エントリ フーディアム武蔵小杉本日オープン
2008/7/25エントリ フーディアム武蔵小杉に関するアンケート結果
2009/3/17エントリ フーディアム武蔵小杉の55ステーションが閉店
2009/3/13エントリ 「武蔵小杉に関するアンケート」集計結果レポート
2009/8/31エントリ フーディアム武蔵小杉2階、パリミキ9月23日閉店
2009/10/1エントリ フーディアム武蔵小杉のパリミキ跡地に催事場オープン
2010/5/14エントリ フーディアム武蔵小杉2階のアイシティが2010年7月31日閉店
2010/6/23エントリ 貴金属修理・買取「ぷらちなはーと」がフーディアム武蔵小杉2階にオープン
2011/12/18エントリ フーディアム武蔵小杉の薄皮たい焼き「さざれ」が本日閉店
2012/1/18エントリ フーディアム武蔵小杉に「幸せの黄金鯛焼き」が本日オープン
2013/5/9エントリ フーディアム武蔵小杉にたこ焼き・お好み焼き店「ITADAKIYA(いただきや)千花」が2013年5月13日(月)オープンへ
2014/2/11エントリ フーディアム武蔵小杉のたこ焼き・お好み焼き店「千花いただきや」が閉店
2014/4/14エントリ フーディアム武蔵小杉2階「ジュエリープラザ」閉店、跡地に「クツショウテン」がオープン
2014/5/24エントリ フーディアム武蔵小杉の美容室「Fare」、惣菜店「日本一」が2014年5月に連続閉店
2014/6/27エントリ フーディアム武蔵小杉の「クツショウテン」が6月29日(日)閉店、3か月足らずで営業終了に
2014/8/4エントリ フーディアム武蔵小杉2階に「Gabaマンツーマン英会話」が2014年9月1日(月)オープンへ
2014/9/26エントリ フーディアム武蔵小杉の「保険見直し本舗」が増床リニューアル、「Fare」跡地は「Gaba」と新店舗で2分割
2014/10/11エントリ フーディアム武蔵小杉2階に「Eyelash Salon Blanc」が2014年11月29日(土)オープンへ
2014/11/19エントリ 本日「ライフ宮内二丁目店」グランドオープン、「フーディアム武蔵小杉」売場改装オープン
2015/2/15エントリ フーディアム武蔵小杉の中華惣菜店「広東菜館」が、運営会社自己破産のために閉店
2015/4/10エントリ 旧増田屋ビル1階に「トモズ」の調剤薬局が出店、隣接の「トモズ武蔵小杉店」と併存へ
2015/6/25エントリ フーディアム武蔵小杉の新ベーカリー「ラボンテ」登場と、「宝くじ売り場」「横浜銀行ATM」の閉鎖

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2015年
07月08日

ららテラス武蔵小杉にアーバンリサーチの「KBF+」が9月上旬出店決定、既存店「DOORS」は併存し別店舗と入れ替えへ

【Reporter:はつしも】

ららテラス武蔵小杉に、アーバンリサーチのレーベル「KBF+」が2015年9月上旬に出店することがわかりました。

ららテラス武蔵小杉では、すでに同社の主軸レーベル「URBAN RESEARCH DOORS(アーバンリサーチドアーズ)」が出店しており、「KBF+」とは別個に併存する形になります。

これにより必然的に、ららテラス武蔵小杉のどこかの店舗が、入れ替わりで閉店するということになります。

■アーバンリサーチ「KBF」ウェブサイト
http://www.kbf.tv/

「+」のつかない「KBF」が主張しすぎないシンプルなデザインと、ミニマルで実用性を兼ねたスタイルをテーマに飽きのこないワードローブをコンセプトとしているのに対して、「KBF+」はトレンド性を強く含んだモダンでスタイリッシュな女性像「CAT WOMAN」をイメージしています。

■「KBF+」ルミネ有楽町店
「KBF+」ルミネ有楽町店

「KBF+」ルミネ有楽町店

「KBF+」はまだ全国に6店舗しかなく、首都圏ではルミネ有楽町、新宿ミロード、ジョイナス横浜の3店舗があります。
ららテラス武蔵小杉の店舗は、首都圏4店舗目となります。

■ららテラス武蔵小杉の「URBAN RESEARCH DOORS」
ららテラス武蔵小杉の「URBAN RESEARCH DOORS」

■外側から見えるロゴ
外側から見えるロゴ

冒頭に申しあげたとおり、ららテラス武蔵小杉には、すでに「URBAN RESEARCH DOORS」が2階に出店しています。
上記写真の通り外側からもロゴが見える有利なロケーションにありますし、店舗の方に確認を取ったところ、ここはそのまま維持するということです。

新店舗の「KBF+」がどの区画に出店するのかは現段階で不明ですが、9月上旬オープンということは、いずれかの既存店舗が8月頃には閉店の運びになるのではないでしょうか。

なお、今回ご紹介した「KBF+」の出店しているルミネ有楽町にも、「URBAN RESEARCH DOORS」がありますが、フロアは全く別のところにあります。

「KBF+」にはあえて「URBAN RESEARCH 」の名前も付けていませんし、特に隣接しての店舗展開はこだわっていないようです。

ららテラス武蔵小杉ではどうかというと、「URBAN RESEARCH DOORS」の隣接区画は「UNITED ARROWS green label relaxing」「PLAZA」で、ここでは少々面積が大きすぎるように思いました。

■ららテラス武蔵小杉の新店舗「ビルケンシュトック」
ららテラス武蔵小杉の新店舗「ビルケンシュトック」

■リニューアルした「AfternoonTea TEA STAND」
リニューアルした「AfternoonTea TEA STAND」

ららテラス武蔵小杉では、2014年4月19日のグランドオープン以降、雑貨店「ラコンテ・モア」が運営会社の事業撤退により閉店となり、跡地にドイツの老舗シューズブランド「ビルケンシュトック」が3月27日に出店しました。
また4月16日には、「AfternoonTea TEA STAND」がリニューアルを行っています。

グランツリー武蔵小杉などに比べるとららテラス武蔵小杉は大規模商業施設ではありませんので、ある程度継続的なリフレッシュも重要かと思います。
9月上旬の「KBF+」登場以外にも、少しずつの動きがあるかもしれませんね。

武蔵小杉周辺では、すでにお伝えしたとおり秋に世界の紅茶専門店「ルピシア」、11月には「ベル・オーブ」、「アジアンビストロDai」の出店も予定されています。
これらの出店場所も不明ですので、引き続き注目してまいりたいと思います。

【関連リンク】
ららテラス武蔵小杉 ウェブサイト
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南口地区 C地区
2014/4/17エントリ 「ららテラス武蔵小杉」プレス・関係者・地元向けプレオープンレポート
2014/4/18エントリ 「ららテラス武蔵小杉」の駐輪場ガイド
2014/4/20エントリ 「ららテラス武蔵小杉」の「KEY'S CAFE」でいただく、トップスのケーキとパスタ
2014/4/22エントリ 「ららテラス武蔵小杉」の「Afternoon Tea TEA STAND」でいただく、アップルパイ
2014/4/27エントリ 「ららテラス武蔵小杉」の「バールデルソーレ」でいただく、肉+魚料理ランチ
2014/5/2エントリ 「ららテラス武蔵小杉」の「神戸屋キッチン」でいただく、パン窯煮込みの牛ほほ肉のシチューセット
2014/7/8エントリ 「ららテラス武蔵小杉」の七夕「クールアース・デー」ライトダウン
2014/12/28エントリ ららテラス武蔵小杉「三井のすまいモール」の、武蔵小杉周辺模型マップ
2015/1/16エントリ ららテラス武蔵小杉に新店舗。老舗シューズブランド「ビルケンシュトック」が2015年3月下旬出店へ
2015/3/6エントリ ららテラス武蔵小杉初の店舗入替、「ビルケンシュトック」が「ラコンテ・モア」閉店跡地に3月27日(金)オープン決定
2015/4/13エントリ ららテラス武蔵小杉にドイツの老舗シューズブランド「ビルケンシュトック」がオープン
2015/4/16エントリ ららテラス武蔵小杉が4月26日まで1周年セールを実施、本日「AfternoonTea TEA STAND」がリニューアルオープン

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2015年
07月01日

武蔵小杉新駅前のリカザイ本社工場が建替え、6階建ての工場・店舗・共同住宅複合ビルが2016年3月竣工へ

【Reporter:はつしも】

武蔵小杉新駅近くの株式会社リカザイの本社および工場が建て替えとなり、工場・店舗・共同住宅の6階建て複合ビルになることがわかりました。

この複合ビルの完成は、2016年3月末を予定しています。

■中丸子地区C地区の株式会社リカザイ
中丸子地区C地区の株式会社リカザイ

■リカザイの所在地
リカザイの所在地


■リカザイ ウェブサイト
http://atsuen.rikazai.co.jp/

株式会社リカザイは、武蔵小杉新駅南側の「中丸子地区C地区」にあります。
周囲を「シティハウス武蔵小杉」「野村不動産武蔵小杉ビルN棟・S棟」「富士通小杉ビル」に囲まれ、再開発地区に残された数少ない工場となっていました。

■「(仮称)リカザイ2015事業棟新築工事」のお知らせ
「(仮称)リカザイ2015事業棟新築工事」

■「(仮称)リカザイ2015事業棟新築工事」の建築計画
▼用途地域:工業地域
▼高度地区:第4種高度地区
▼指定建ぺい率:60%
▼指定容積率:200%
▼用途:工場・店舗・共同住宅
▼住戸数:27戸(ワンルーム16戸)
▼工事の種別:新築
▼構造:鉄骨造
▼階数:地上6階・地下0階
▼敷地面積:1,105.03㎡
▼建築面積:654.06㎡
▼延べ面積:2,380.55㎡
▼高さ:19.780m
▼着工予定:2015年9月15日
▼完了予定:2016年3月31日


先日コメントで情報提供いただいた通り、現在、リカザイには「建築計画のお知らせ」が公示されています。
用途は前述の通り工場・店舗・共同住宅とされ、株式会社リカザイは周辺の他の工場のようにこの土地を売却はせず、工場を維持した複合ビルを建設する形になりました。

着工は2015年9月で、それまでに既存の建物解体を行うということでしょう。
ただ、そこから6階建ての建物の竣工がわずか半年後の2016年3月末ですから、それほど凝ったものではなくシンプルなビルが建設されるものと思われます。

集合住宅の住戸数は27戸、うちワンルームが16戸です。
これは賃貸マンションとして供給されるものと想像されますが、確かなことはまだわかりません。

■武蔵小杉新駅ロータリー側から見たリカザイ前の道路
武蔵小杉新駅ロータリー側から見たリカザイ前の道路

また近隣にお住いの方にとって気になるのは、店舗ですね。
武蔵小杉新駅周辺はかつては工場地帯で、店舗はほとんどありませんでした。

新駅開業と前後して「デリド武蔵小杉店」やシティハウス武蔵小杉低層部の店舗群、野村不動産武蔵小杉ビルN棟の店舗群などが相次いでオープンし、現在ではそれなりに駅前らしい状態になっています。

■中丸子地区の店舗付きマンション群
中丸子地区の店舗付きマンション群

■中丸子地区の最後の新店舗だった「ドコモショップ武蔵小杉店」
中丸子地区の最後の新店舗だった「ドコモショップ武蔵小杉店」

中丸子地区の再開発は2013年の賃貸マンション「LROCKS」竣工でひとまず完了し、各開発案件の低層部に店舗がそろいました。
これまでのところ、三角地帯の川島製作所ビル1階に店舗区画を新設して「ドコモショップ武蔵小杉店」が2014年9月1日にオープンしたのが同地区最後の新規出店でした。

中丸子地区にはもうこれ以上テナントスペースがないため、既存店舗の入れ替えしか新規出店が望めない状態だったのですが、このたびのリカザイのビル建設により、さらにもう1店舗は新規出店ができることになります。
武蔵小杉新駅の貴重な店舗として、期待される方もいらっしゃることでしょう。

■富士通小杉ビル
富士通小杉ビル

■長津製作所
長津製作所

一方、中丸子地区で昔から残っている建物には、富士通のオフィスビル「富士通小杉ビル」、地元メーカー「長津製作所」があります。

「富士通小杉ビル」には富士通グループの一部部門が入居しており、隣接する「野村不動産武蔵小杉ビル」と合わせて富士通ゾーンを形成しています。
ただご覧の通り古いビルで、外壁には耐震補強の×印の鉄骨が組まれています。10年・20年、あるいはそれ以上の時間軸かもしれませんが、いずれは富士通によって建て替えなどが行われるのではないでしょうか。

■長津製作所 ウェブサイト
http://www.nagatsu.co.jp/

一方の長津製作所は、この地で古くから操業しているプラスチック金型のメーカーです。
こちらはまだ健在で、ちょうど7月以降に2016年度新卒採用の説明会や工場見学がこの場所で開催される予定です。

■グランシティ武蔵小杉Ⅱ
グランシティ武蔵小杉Ⅱ

■ナイスシティアリーナ武蔵小杉エアリーコート
ナイスシティアリーナ武蔵小杉エアリーコート

■ナイスシティアリーナ武蔵小杉ブライトコート
ナイスシティアリーナ武蔵小杉ブライトコート

■プラウド武蔵小杉グリーンフロント
プラウド武蔵小杉グリーンフロント

周辺のその他の旧工場跡地は、武蔵小杉再開発によってほとんどがマンションなどに姿を変えています。
ナイスシティアリーナ武蔵小杉の場所にあった「平山ファインテクノ」の移転先はこのすぐ近所で、現在はもう少し南側の御幸踏切近くにあります。

2015/6/26エントリでは、市ノ坪の工場地帯が次々と住宅・店舗・公園・保育所に転換され、このたび大規模な学生寮も進出が決定したことをご紹介しました。
武蔵小杉駅周辺を中心とした土地利用転換が、引き続き広範囲に進んでいます。

■変貌した新駅前で姿を変える「リカザイ」の看板
変貌した新駅前で姿を変える「リカザイ」の看板

「リカザイ」はその中にあって、工場は維持しつつも「店舗」「共同住宅」を併設して駅前らしい環境変化に対応していくことになりました。
これは自然の流れと申しますか、経営効率を考えたうえでの必然的な経営判断なのでしょう。

再開発の周辺部だけでなく、再開発中心部に残された既存建築物の更新や転換も、今後進んでいくことと思います。

■変貌した中丸子地区
変貌した中丸子地区

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:中丸子地区 C地区
2013/3/16エントリ 「やる気スイッチグループ」武蔵小杉校開校、武蔵小杉新駅周辺の店舗出揃う
2014/2/4エントリ CHINA BISTRO「WANG’S GARDEN(ワンズ ガーデン)」武蔵小杉店が本日オープン
2014/8/26エントリ グランツリー向かい側「ドコモショップ武蔵小杉店」2014年9月1日(月)オープン
2015/6/26エントリ 市ノ坪の工場跡地で、伊藤忠都市開発が391戸の大規模学生寮を2017年オープンへ

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2015年
06月25日

フーディアム武蔵小杉の新ベーカリー「ラボンテ」登場と、「宝くじ売り場」「横浜銀行ATM」の閉鎖

【Reporter:はつしも】

フーディアム武蔵小杉の「ラ・セゾン・デ・パン」跡地に、ダイエー系列のベーカリー「ラボンテ」が2015年5月にオープンしました。

■フーディアム武蔵小杉のエントランス
フーディアム武蔵小杉のエントランス

「ラボンテ」がオープンした区画は、フーディアム武蔵小杉のメインエントランス側にあります。
外側から同店の照明が輝いているのが見えまして、フーディアムの中では比較的目につきやすい場所といえます。

■「ラボンテ」の外観
「ラボンテ」の外観

■「ラボンテ」の店内
「ラボンテ」の店内

フーディアム武蔵小杉のこの区画では、2008年5月の開業から2015年4月にかけて「ラ・セゾン・デ・パン」が営業をしていました。
同店はその後都立大学やセンター南で事業展開することとなり、既存の武蔵小杉店を閉店させる決断をしました。

そこで、ダイエーが自社系列の店舗で穴埋めをする格好になったものです。

同業種の店舗入れ替えのため居抜き(旧店舗の設備を活かして低コストで出店すること)でのオープンも可能だったかもしれませんが、「ラボンテ」はきちんと店舗デザインを作り変えています。

■ドリンクコーナー
ドリンクコーナー

ひとつ「ラ・セゾン・デ・パン」と大きく異なるのは、前掲写真の通り客席が大幅に拡張されたことでしょう。
客席にはドリンクコーナーが設置され、購入したパンを食べることができるようになっています。

■「ラ・ボンテ」のドーナツ「オールドチョコファッション」(税込129円)
オールドチョコファッション(129円)

■「ラ・ボンテ」のデニッシュ「ベリーベリー」(248円)
デニッシュ「ベリーベリー」(248円)

「ラボンテ」には定番のカレーパンなどに加えて、ドーナツやデニッシュなどのスイーツ系パンの比率が高いように思いました。

ダイエーのパン屋さんですので高い期待をするものではないと思いますが、スーパーにベーカリーがないというのはやはり困りますし、まずは良かったのではないかと思います。

■宝くじ売り場の跡地
宝くじ売り場の跡地

一方、フーディアム武蔵小杉にはなくなっていくものもあります。
まずは1階エスカレーター脇の宝くじ売り場が閉店し、休憩スペースになっていました。

宝くじ売り場はそれほど集客をしていなかったように見えましたので、このような活用の方が利用者としては良いのかもしれません。

■6月30日閉鎖の横浜銀行ATM
6月30日閉鎖の横浜銀行ATM 

6月30日閉鎖の横浜銀行ATM

続いてこちらは、1階の横浜銀行ATMです。
現地において、6月30日にATMを閉鎖する旨の告知が出ています。

今後はグランツリー武蔵小杉のATMが最寄りとして案内されています。
こちらのATMに利用者が流れたことも、閉鎖の一因かもしれませんね。

■フーディアム武蔵小杉のこれまでの店舗入れ替わり
▼55ステーション(2009年3月閉店)⇒ぷらちなはーと(2012年12月閉店)⇒ジュエリープラザ(2014年3月頃閉店)⇒クツショウテン(2014年6月29日閉店)⇒保険見直し本舗増床
▼パリミキ(2009年9月閉店)⇒現・フィットネス用品売り場
▼アイシティ(2010年3月閉店)⇒現・ストレッチファクトリー
▼柿安口福堂(2011年1月閉店)⇒さざれ(2011年12月閉店)⇒幸せの黄金鯛焼き(2013年1月閉店)⇒千花いただきや(2014年1月閉店)⇒店舗区画撤去
▼Fare(2014年5月14日閉店)⇒現・Gaba(2014年9月1日開店)およびBlanc、QBハウス(2014年11月29日開店)
▼日本一(2014年5月20日閉店)⇒現・D's Selection(2014年7月12日開店)
▼広東菜館(2015年1月閉店)
▼宝くじ売り場(2015年閉店)
▼ラ・セゾン・デ・パン(2015年4月20日移転)⇒ラ・ボンテ(2015年5月開店)
▼横浜銀行ATM(2015年6月30日閉鎖予定)
▼飯野眼科(2015年9月移転予定)

またここで、フーディアム武蔵小杉の店舗の入れ替わりをまとめておきます。
今後は2階のクリニック「飯野眼科」が9月に移転を予定しており、その後釜店舗も検討されていることでしょう。

イオンによるダイエー再建の流れの中で、フーディアム武蔵小杉の売り場はまた変わっていく部分がありそうです。

【関連リンク】
ダイエー 企業情報 グループ企業紹介 株式会社ボンテ
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:スーパーマーケット foodium武蔵小杉
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区 D・E地区

 (ラ・セゾン・デ・パン関連)
ラ・セゾン・デ・パン ウェブサイト
2008/6/4エントリ ブーランジュリー・ラ・セゾン・デ・パンのスイーツ
2008/11/3エントリ foodiumにカフェ登場? ラ・セゾン・デ・パンのイートイン

(フーディアム武蔵小杉関連)
2008/5/24エントリ フーディアム武蔵小杉本日オープン
2008/7/25エントリ フーディアム武蔵小杉に関するアンケート結果
2009/3/17エントリ フーディアム武蔵小杉の55ステーションが閉店
2009/3/13エントリ 「武蔵小杉に関するアンケート」集計結果レポート
2009/8/31エントリ フーディアム武蔵小杉2階、パリミキ9月23日閉店
2009/10/1エントリ フーディアム武蔵小杉のパリミキ跡地に催事場オープン
2010/5/14エントリ フーディアム武蔵小杉2階のアイシティが2010年7月31日閉店
2010/6/23エントリ 貴金属修理・買取「ぷらちなはーと」がフーディアム武蔵小杉2階にオープン
2011/12/18エントリ フーディアム武蔵小杉の薄皮たい焼き「さざれ」が本日閉店
2012/1/18エントリ フーディアム武蔵小杉に「幸せの黄金鯛焼き」が本日オープン
2013/5/9エントリ フーディアム武蔵小杉にたこ焼き・お好み焼き店「ITADAKIYA(いただきや)千花」が2013年5月13日(月)オープンへ
2014/2/11エントリ フーディアム武蔵小杉のたこ焼き・お好み焼き店「千花いただきや」が閉店
2014/4/14エントリ フーディアム武蔵小杉2階「ジュエリープラザ」閉店、跡地に「クツショウテン」がオープン
2014/5/24エントリ フーディアム武蔵小杉の美容室「Fare」、惣菜店「日本一」が2014年5月に連続閉店
2014/6/27エントリ フーディアム武蔵小杉の「クツショウテン」が6月29日(日)閉店、3か月足らずで営業終了に
2014/8/4エントリ フーディアム武蔵小杉2階に「Gabaマンツーマン英会話」が2014年9月1日(月)オープンへ
2014/9/26エントリ フーディアム武蔵小杉の「保険見直し本舗」が増床リニューアル、「Fare」跡地は「Gaba」と新店舗で2分割
2014/10/11エントリ フーディアム武蔵小杉2階に「Eyelash Salon Blanc」が2014年11月29日(土)オープンへ
2014/11/19エントリ 本日「ライフ宮内二丁目店」グランドオープン、「フーディアム武蔵小杉」売場改装オープン
2015/2/15エントリ フーディアム武蔵小杉の中華惣菜店「広東菜館」が、運営会社自己破産のために閉店
2015/4/10エントリ 旧増田屋ビル1階に「トモズ」の調剤薬局が出店、隣接の「トモズ武蔵小杉店」と併存へ

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2015年
06月19日

セントア武蔵小杉に開院、産婦人科・美容皮膚科の「こすぎレディースクリニック」

【Reporter:はつしも】

小杉町3丁目の「セントア武蔵小杉」には、いくつかクリニックが入居してモールを形成しています。
今回はそのひとつ「こすぎレディースクリニック」をご紹介したいと思います。

■小杉町3丁目の「セントア武蔵小杉」と「プラウドタワー武蔵小杉」
小杉町3丁目の「セントア武蔵小杉」と「プラウドタワー武蔵小杉」

「セントア武蔵小杉」は、小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業よって建設された商業・業務ビルです。
タワーマンション「プラウドタワー武蔵小杉」、中層マンション「ケイジェイ・レジデンス武蔵小杉」と一体的に整備され、南武線沿いには自転車専用レーン付の都市計画道路拡幅も行われました。

■「セントア武蔵小杉」のクリニック一覧
名称 主な診療科 ウェブサイト
むらた内科クリニック 内科・禁煙外来
こすぎ耳鼻咽喉科クリニック 耳鼻咽喉科・アレルギー科
こすぎレディースクリニック 産婦人科・美容皮膚科
ひまわり小児科 小児科
いわた歯科クリニック 歯科
さかい歯科医院 歯科

セントア武蔵小杉は駅から多少離れていることもあり、にぎわいを前提にした店舗ではなく、事務所やクリニック、不動産、司法書士事務所や保険相談など「用がある人が訪れる業種」を中心に構成されています。
その中でも多いのがクリニックで、上記のとおり複数の診療科がそろっています。

クリニックがあれば調剤薬局がつきもので、B棟1階には「みらい薬局」がオープンしています。

■「セントア武蔵小杉」B棟3階の「こすぎレディースクリニック」
「セントア武蔵小杉」B棟3階の「こすぎレディースクリニック」

■「こすぎレディースクリニック」の受け付け
「こすぎレディースクリニック」の受け付け

さて、今回紹介する「こすぎレディースクリニック」は、セントア武蔵小杉B棟(南武線側)の3階に2015年3月1日に開院しました。
院長は聖マリアンナ医大の産婦人科医局長などをつとめられた方で、産婦人科・美容皮膚科を中心に診療をされています。

クリニックの名称と診療科が示す通り、通院される方の多くは女性となります。
ご覧の通り、院内はたいへん綺麗につくられていました。

美容に気を遣われる女性が通院されるわけですから、このあたりは大切なポイントなのでしょうね。

■妊婦健診の「4D超音波検査」
妊婦健診の「4D超音波検査」

妊婦健診ん「4D超音波検査」

本クリニックでは、妊婦健診に「4D超音波検査」の最新機器を導入しています。
これは胎児のかなり鮮明な立体像(3D)が、動画(4D)で確認できるというものです。

胎児の映像というと「何かが動いている」という程度のものが個人的なイメージにあったのですが、最新設備は相当進歩しているのですね。

■美容皮膚科の最新光複合治療機器
美容皮膚科の最新光複合治療機器

一方、こちらは美容皮膚科の最新の先端光複合治療機器です。
サイトン社の「Joule BBLs」という機器で、都内でもまだ導入が少ない上位機種だそうです。

機器から照射する光によって、シミ・そばかす・くすみなどの改善をはかるものとなっています。

■待合室
待合室

全体に高級感があるつくりになっていますので保険外治療のイメージが強いかもしれませんが、本クリニックでは通常の保険治療も行っているということです。

武蔵小杉にこれまでなかったクリニックの登場ということで、ご紹介してみました。

なお、当然ながら本サイトは美容効果の保証などを行うものでは一切ありません。
詳細は関連リンクのウェブサイトをご参照いただき、当該医院でもよくご相談の上、ご自身の責任においてご判断くださいませ。
(これは全記事に共通のなのですが、一定以上の費用がかかるものですのであらためて念のためおことわりするものです。)

【関連リンク】
こすぎレディースクリニック ウェブサイト

武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 中央地区
2014/2/5エントリ 「セントア武蔵小杉」A棟の建物躯体組み上がり、B棟に「ピタットハウス武蔵小杉店」オープン
2014/5/31エントリ 「不二家武蔵小杉店」が2014年6月1日(日)閉店、14年の歴史に幕
2014/7/1エントリ 「セントア武蔵小杉A棟」竣工、「味奈登庵」「いわた歯科クリニック」「あかつき証券」7月7日(月)移転オープン
2014/7/15エントリ セントア武蔵小杉A棟がオープン、「味奈登庵」「いわた歯科クリニック」「小杉画廊」などが入居
2014/12/25エントリ 南武線高架下「不二家」「ほりや」跡地に「炭火焼鶏屋たまい」が2015年1月下旬オープンへ
2015/1/5エントリ 「セントア武蔵小杉」にスリーエフの新業態コンビニ&カフェ「gooz(グーツ)」が出店決定
2015/1/30エントリ 南武線高架下「炭火焼鶏たまい」1月29日オープン、セントア武蔵小杉A棟「gooz武蔵小杉店」2月13日オープン
2015/2/1エントリ 中原区役所の駐車場が「セントア武蔵小杉A棟」に本日移転、施設利用者は60分無料に
2015/2/13エントリ セントア武蔵小杉のスリーエフ新業態コンビニ&カフェ「gooz武蔵小杉店」本日オープン
2015/2/14エントリ 「プラウドタワー武蔵小杉」「セントア武蔵小杉A棟」完成、周辺の歩道状空地も供用開始
2015/3/7エントリ セントア武蔵小杉の新業態コンビニ&カフェ「gooz」に店内客席が設置
2015/4/4エントリ 小杉町3丁目中央地区の都市計画道路が供用開始、自転車専用レーンを整備

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2015年
06月02日

武蔵小杉でソムリエ対決。小杉ビルディングに6月下旬出店のフレンチ「ビストロランタン」と、溝の口から7月出店「クレフ」

【Reporter:はつしも】

武蔵小杉駅北口・小杉ビルディング地下1階の「とんQ亭」跡地に、ソムリエのいるフレンチビストロ「BISTRO LANTERN(ビストロランタン)」が2015年6月下旬にオープンすることがわかりました。

当初は夜のみの営業からスタートし、8月からはランチ営業を行うことも予定しています。

■武蔵小杉駅北口の小杉ビルディング
武蔵小杉駅北口の小杉ビルディング

小杉ビルディングは、武蔵小杉駅北口ロータリーに面した複合ビルです。
同ビルは2012年8月にオーナーがドン・キホーテグループの日本商業施設株式会社に変わり、その後テナントの入れ替えを順次進めてきました。

2013年11月の「塚田農場」に始まり、2014年には「コート・ダジュール」「ファミリーマート」「BALSA BALSA」「ガスト」が出店しました。2015年に入ってからも「auショップ」「マツモトキヨシ」の出店が続き、特に1階テナントはほとんどが入れ替わる状態になっています。

■地下1階「とんQ亭」跡地の「BISTRO LANTERN(ビストロランタン)」出店区画
地下1階「とんQ亭」跡地の「BISTRO LANTERN(ビストロランタン)」出店区画

■地下1階のフロアマップ
地下1階のフロアマップ

そして、2月25日に閉店していたのが、地下1階のとんかつ屋さん「とんQ亭」です。
今回のフレンチビストロ「BISTRO LANTERN(ビストロランタン)」が出店するのは、この区画です。

フロアマップを見ると、一番小さい区画ですね。

■BISTRO LANTERN(ビストロランタン)のイメージパース
BISTRO LANTERN(ビストロランタン)のイメージパース

BISTRO LANTERN(ビストロランタン)のイメージパース

「BISTRO LANTERN」は、雰囲気の良さそうなフレンチビストロです。
店主はソムリエ資格を有しているということですので、ワインのおすすめも期待できそうです。

■ホットペッパーグルメ BISTRO LANTERN(ビストロランタン)武蔵小杉店
http://www.hotpepper.jp/strJ001119419/

「BISTRO LANTERN」は、すでにホットペッパーグルメのページもアップされていました。
これによると当初の営業時間は17:00~27:00(ランチは8月より予定)ということで、かなり遅くまで営業していますね。



■ソムリエのいるワインビストロ「Clef(クレフ)」が出店予定の「Prima SK 武蔵小杉」
ソムリエのいるワインビストロ「Clef(クレフ)」が出店予定の「Prima SK 武蔵小杉」

ソムリエのいるお店といえば、府中街道沿いの「Prima SK 武蔵小杉」の2階にも、溝口のワインバル「Clef(クレフ)」が出店予定です。
本サイトでは、2015/4/29エントリで第一報をお伝えしておりました。

■ホットペッパーグルメ Clef(クレフ)武蔵小杉店
http://www.hotpepper.jp/strJ001119541/

こちらも同様に、ホットペッパーグルメのページがすでにアップされていました。
ソムリエがお勧めする250種類のワインを用意しているということです。

「Clef(クレフ)」も6月10日から電話受付開始、7月オープン予定ですので、武蔵小杉駅の南北で同時期出店のソムリエ対決、ということになりそうです。

■小杉ビルディング1階の新店舗「BALSA BALSA」
小杉ビルディング1階の新店舗「BALSA BALSA」

武蔵小杉では再開発によるタワーマンションの建設、大型商業施設の進出に伴って、新しい小規模店舗の出店も増えてきています。
小杉ビルディングの飲食店も「塚田農場」、スパニッシュバル「BALSA BALSA」、そして今回のフレンチビストロ「BISTRO LANTERN」と、テナントの顔触れがかなり変わってきていますね。

【関連リンク】
(小杉ビルディング関連)
日本商業施設株式会社 実績紹介
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
2013/1/29エントリ 小杉ビルディングをドン・キホーテグループの日本商業施設が取得
2013/2/23エントリ 小杉ビルディングの三井住友銀行が東京機械製作所オフィスビルに2013年5月27日に移転
2013/5/27エントリ 「TKS武蔵小杉ビル」に「三井住友銀行武蔵小杉支店」が本日オープン
2013/11/16エントリ 「塚田農場武蔵小杉北口店」が2013年11月28日(木)オープン、予約受付開始
2014/1/20エントリ 小杉ビルディングにカラオケ店「コート・ダジュール」2店舗目、武蔵小杉北口店が2014年3月上旬オープンへ
2014/2/13エントリ 小杉ビルディングの、怒れるドコモダケ
2014/8/7エントリ ドコモショップ武蔵小杉駅前店が、2014年9月1日に武蔵小杉東急スクエア店に統合
2014/8/26エントリ グランツリー向かい側「ドコモショップ武蔵小杉店」2014年9月1日(月)オープン
2014/9/9エントリ 「北海道新得町塚田農場」が武蔵小杉駅南口・センターロード内に出店
2014/9/15エントリ 武蔵小杉駅北口の「武蔵小杉駅前交番」が2014年11月4日まで閉鎖、「デイリーヤマザキ」が9月10日閉店
2014/10/9エントリ 小杉ビルディングのデイリーヤマザキ跡地に「ファミリーマート武蔵小杉北口店」が2014年10月31日(金)オープン予定
2014/11/11エントリ 武蔵小杉駅北口の小杉ビルディングにスパニッシュバル「BALSA BALSA」、ファミリーレストラン「ガスト」が2014年12月オープン
2014/12/4エントリ 武蔵小杉駅北口・小杉ビルディングのスパニッシュバル「BALSA BALSA」12月12日オープン、ファミリーレストラン「ガスト」12月26日オープン
2014/12/19エントリ 小杉ビルディングのスパニッシュバル「BALSA BALSA」のパスタランチと、「ガスト」12月26日オープン準備中
2014/12/30エントリ 小杉ビルディングの「ガスト」が本日グランドオープン、旧ドコモショップ跡地は2分割に
2015/1/31エントリ 小杉ビルディング1階に「マツモトキヨシ」が出店決定、既存の「武蔵小杉店」が移転へ
2015/2/11エントリ 小杉ビルディング1階・マツモトキヨシ隣に「auショップ武蔵小杉北口」が2月27日移転オープン
2015/2/27エントリ 本日「東急ストア新丸子店」リニューアルオープン、「auショップ武蔵小杉北口」移転オープン
2015/5/2エントリ 小杉ビルディングに「マツモトキヨシ武蔵小杉駅北口店」がオープン、処方箋受付を4月1日開始

(Clef関連)
2015/4/29エントリ 府中街道沿い「Prima SK武蔵小杉」に創作料理とソムリエが選ぶワインのお店「Clef」が2015年6月下旬オープンへ

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2015年
05月25日

府中街道拡幅により安いステーキ「エル・アミーゴ」が閉店、50年の歴史に幕

【Reporter:はつしも】

府中街道で長年営業を続けてきた「エル・アミーゴ」が2015年6月末をもって閉店し、1965年の開店以来50年の歴史に幕を下ろすことになりました。

またこれに先立って、隣接する「薬樹薬局」も1月31日に閉店しており、同店前にある郵便ポストも本日をもって移設されました。

これらは府中街道の拡幅事業によるもので、今後徐々にではありますが東急線高架から小杉御殿町にかけての「小杉工区」が進められていくことになりそうです。

■府中街道の「エル・アミーゴ」と「薬樹薬局」
府中街道の「エル・アミーゴ」と「薬樹薬局」

府中街道の「エル・アミーゴ」と「薬樹薬局」は、府中街道からサライ通り商店街に入っていく角地にあります。
丁度角地の緑色の看板が「薬樹薬局」、その右側が「エル・アミーゴ」です。

■「エル・アミーゴ」
「エル・アミーゴ

■「エル・アミーゴ」の看板
「エル・アミーゴの看板」

■「エル・アミーゴ」の店内
「エル・アミーゴ」の店内

「エル・アミーゴ」は、1965年(昭和40年)から営業をしている老舗のステーキ店です。

「テレビ・雑誌で評判!!メキシコの味」
「安いステーキ」

といった黄色い看板のインパクトが強いお店でした。

■「エル・アミーゴ」の閉店告知
「エル・アミーゴ」の閉店告知
※画像の一部を加工し、個人名を消去しております。

現在、「エル・アミーゴ」の店頭には、6月末での閉店告知が掲示されています。
1965年の開店以来、今年でちょうど50年という節目の年に閉店を迎えることになりました。

閉店告知には、この閉店が川崎市による道路拡幅によるものであることが明記されています。

■「薬樹薬局」
「薬樹薬局」

■「薬樹薬局」閉店のお知らせ
「薬樹薬局」閉店のお知らせ

続いて、角地の「薬樹薬局」は、前述の通り1月31日をもってすでに閉店済みです。
閉店のお知らせでは、近隣に複数ある系列店舗が案内されていました。

■「薬樹薬局」前の郵便ポスト
「薬樹薬局」前の郵便ポスト

■郵便ポストの移転告知
郵便ポストの移転告知

そして「薬樹薬局」前の郵便ポストにも、移転告知がありました。
こちらも道路工事によるもので、移転日は本日5月25日です。

移転先は地図にある通り、このすぐ先の「64Cafe+Ranai」入口のあたりです。

■今後拡幅準備が進む、東急線高架以北の「小杉工区」
今後拡幅準備が進む、府中街道拡幅の「小杉工区」

現在、府中街道拡幅は東横化学前から市ノ坪交差点までが完成し、さらに市ノ坪交差点から東急線高架までの「市ノ坪工区」が徐々に工事進捗してきました。

そして東急線高架以北~小杉御殿町交差点までが「小杉工区」です。
こちらは2014/8/28エントリでご紹介した「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」が発表され、道路拡幅と一部公共施設の移転・整備を連携させたまちづくりが事業化されていく予定です。

■「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」のマップ
「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」のマップ 

■総合自治会館跡地周辺のまちづくり方向性
 総合自治会館跡地周辺のまちづくり方向性

■共同ビルのイメージ
共同ビルのイメージ

マップをご覧いただければわかる通り、「小杉工区」は総合自治会館の移転がキーポイントです。
総合自治会館が小杉町3丁目東地区の再開発ビルに移転することで、本格的な「小杉工区」の拡幅や共同ビルの建設が可能になる見込みです。

それまではあまり大きな事業進捗はないと思うのですが、同区間では先行して複数個所の立ち退きが進んできています。

■すでに一部立ち退きが完了した区画
すでに一部立ち退きが完了した区画 

すでに一部立ち退きが完了した区画

上記の区画はすでに府中街道の西側が拡幅分だけセットバックしています。
道路拡幅によって、既存の店舗集積が失われずにスムーズな移転等が進むと良いと思います。

ただそうした中でも、道路拡幅を機に閉店をされるお店も少なくありません。
今回の「エル・アミーゴ」の閉店は、市ノ坪工区の中華料理の「かんちゃん」に続く老舗の閉店になります。

近年、決して行列のできる繁盛店というわけではありませんでしたが、長年通ってきて惜しむ方もいらっしゃることと思います。

■閉店した中華料理「かんちゃん」
中華料理「かんちゃん」

■「かんちゃん」の「武蔵小杉(ウザンシャオシャン)」
「武蔵小杉(ウザンシャオシャン)」

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:その他関連情報 府中街道
2012/2/7エントリ 府中街道拡幅によりリンガーハット川崎武蔵小杉店が2012年2月29日閉店
2012/2/19エントリ 府中街道の中華料理店「かんちゃん」
2012/3/1エントリ さよなら、リンガーハット川崎武蔵小杉店
2012/4/5エントリ 府中街道のリンガーハット川崎武蔵小杉店が解体開始
2012/8/11エントリ 府中街道の中華料理店「かんちゃん」閉店、府中街道拡幅用地の取得進む
2014/8/28エントリ 川崎市が「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」を発表、総合自治会館跡地に商業・住居複合ビルを構想
2015/3/21エントリ 府中街道拡幅区間の自転車専用レーンが一部供用開始

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