2012年
11月27日

川崎市まちづくり局が「小杉町2丁目地区開発計画に関する説明会」を2012年12月1日（土）に開催

武蔵小杉再開発

2012年12月1日（土）に、小杉町2丁目地区開発計画に関する
川崎市まちづくり局主催の説明会が開催されます。

■小杉町2丁目地区開発計画に関する説明会の概要
▼日時：2012年12月1日（土）18:15～20:00
▼会場：総合自治会館
　http://www.jichizaidan.or.jp/koutuu.htm

■小杉町2丁目地区（JX日鉱日石社宅）

■小杉町2丁目地区（A地区～C地区）

「小杉町2丁目地区」は、現在のJX日鉱日石エネルギー社宅
および大西学園の敷地にあたります。
JX日鉱日石社宅エネルギー社宅跡地については、三井不動産
レジデンシャル・JX日鉱日石不動産によるツインタワーが計画
され、また大西学園についても校舎建て替えが計画されています。

このうち、JX日鉱日石エネルギー社宅跡地のツインタワーに
ついては、これまでの環境アセスメント等、行政手続きにおいて
周辺にお住まいの皆様からたいへん多くの意見が寄せられ
ました。

今回の川崎市まちづくり局による説明会は、今後縦覧を予定して
いる都市計画案についての説明に加え、これまでに寄せられた
意見に対して川崎市の考え方を述べるものです。
行政手続き上、義務付けられたものではありませんので、市民
から多くの意見が寄せられたことに対して、通常の手続きに
加えての説明会が必要と判断されたものでしょう。

■説明会の開催告知

この説明会の開催告知は中原区役所前の仮囲いにひっそりと
掲示されていますが、小杉町2丁目地区の現地や、川崎市ウェブ
サイトには告知を見つけることはできませんでした。

どの程度市民に対して周知がなされているものか、少々疑問に
感じるところはあります。

なお、都市計画素案の説明会についても、川崎市は市民の求めに
応じて、当初予定の無い説明会を休日（6月3日）に追加開催して
います。
義務付けられた説明会に加えて、市民に直接の説明する機会を
設けること自体は基本的に良いことのはずですので、開催情報が
もっとわかりやすく伝わるような方法を考えてみては、と思います。

本ブログでは、前述の都市計画素案の追加説明会についても、
急遽の追加開催で十分な告知ができない事情と、情報の公共性を
鑑み、2012/5/28エントリで記事としてお伝えしました。
説明会は市民に対してオープンに開催されるものですので、
今回も同様に公共性の観点から、フラットな情報として説明会の
開催を広くお伝えするものです。

■「（仮称）小杉町二丁目開発計画」イメージパース

Comment(6)

6 コメント

1.チラシが配布されていました

小杉通勤者さん
(2012/11/28 20:29)
[Edit]

おひさしぶりです。
今回紹介していただいたチラシは、周辺住民宅のポストには、先週投入されておりました。
少なくとも、反対運動をしている周辺住民宅には、配布されているものと考えられます。
今回の説明会は、場所の関係か、1.5時間しか設定されておりませんので、一方的な説明で終わることが、懸念されます。
周辺住民の反対運動では、市長宛に質問状を提出しておりますが、3ヶ月近く無回答のままです。
今回の説明会は、その穴埋めのつもりなのでしょうか。

アセス範囲

武蔵小杉ライフ運営委員会
(2012/11/28 22:13)

小杉通勤者さん、お久しぶりです。

チラシは、おっしゃる通り近隣にはポストされていたようですね。
ただ、そもそも行政手続きとして定められている環境アセスメントの
影響範囲は結構広いですが、そのすべてのポストされている
わけではないようです。
（ヒアリングによりますが、チラシ1枚では紛れてしまう可能性も
大いにありますので、絶対ではありません）

本当にごく近隣の一部町会にしかポストはされていないのかも
しれませんね。

さて、案内を見ますと、
「今回の説明会につきましては、これまでいただいた御意見等に対する
市の考え方及び今後縦覧を予定している都市計画案について説明
することを目的としております。なお、計画内容に関するご意見に
つきましては、都市計画案の縦覧手続きにおいて意見書を提出する
ことができます」
とあります。

いかにも行政らしい文章ですが、これを翻訳すると、
「本説明会は市の見解を述べるためのものなので、意見は別途
都市計画決定プロセスの中で出してください」
というように読めますね^^;
（ことさらに悪く読むつもりは全くないのですが、普通の感覚で
フラットに読んでも、そうとしか読めないと思います…）

2.説明会どうでしたか

小杉北側在住さん
(2012/12/02 16:09)
[Edit]

12月1日の川崎市の説明会に出席できませんでした。どなたか説明会の内容をご存知でしたら教えていただけませんでしょうか。
小杉二丁目界隈に反対運動のノボリがたち始めました。反対運動も始まったと聞いています。
開発業者に優しい川崎市が多少の反対運動で住民の味方をしてくれるとは思えませんので、自らの周辺環境は自らで守るしかないのでしょうか。

コメントいただけたようですね

武蔵小杉ライフ運営委員会
(2012/12/02 22:17)

小杉北側在住さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

私も時間が合わず参加できませんでしたが、参加された方に
コメントいただけたようです。

反対運動のノボリが立ったんですね。土曜日に敷地外周を回った
ときにはは気づきませんでした。
運動はアセスメントが始まった段階から、意見書を出す活動など
行われていたと思います。

3.説明会に出席しました

小杉通勤者さん
(2012/12/02 17:44)
[Edit]

12/1の小杉2丁目地区都市開発説明会に出席しました。
はじめに、以前と代わり映えのない説明があり、その後質疑応答となりましたが、ほとんどの出席者が「反対」の意見であるにもかかわらず、市側の態度は「計画素案」を変更するつもりはないようでした。

私としては、「既存住民を無視した、都市計画」がこのまま、決められたステップを踏んで思考されるように思えてなりません。

反対住民が市長宛に提出していた手紙に対する回答が、ようやく出てきました。
結論から言えば、市長としても今の都市計画を変更するつもりはないようです。

今回の計画は、旧日石が社宅を廃止して跡地利用を、デベロッパーと協議を始めたのが平成18年ごろで、市側はその計画を「都市計画」の名を借りて追認しているように見えます。

既存住民が、現在の環境を守るためには、今後どのような行動をとっていけばよいのか、わからなくなってきました。

レポートありがとうございます

武蔵小杉ライフ運営委員会
(2012/12/02 22:46)

小杉通勤者さん、こんにちは。レポートありがとうございます。

案内状の文面から質問を積極的に受け付けるような印象は
受けなかったのですが、一応質疑応答はあったんですね。
しかし川崎市に限らず、大体どのような市民との対話プロセスや
意見表明プロセスがあっても、それで何か計画が大きく
変わったり撤回されたりした、という事例を聞いたことは
ありません。

パブリックコメントといったシステムがつくられてきたり
しましたが、「市民の意見は聞いた」という実績作りでしか
ないのでは、というのはかねてから指摘されているところ
ですね。

国立のような事例もありますが、たいへんなエネルギーが
必要ですね。
人によって考え方はさまざまあろうかと思いますが、
行政の進めることを変えようとする場合、無力感を感じて
しまうのは無理からぬことと思います。

4.住人のエゴでは？

小杉さんさん
(2012/12/03 05:13)
[Edit]

非常に素朴な疑問なのですが、この計画は完全に適法で、そこに議論の余地はないのですよね？

私の住んでいるマンションには目の前に超高層マンションが建てられつつあります（分かる人には分かるでしょう）。
当初はマンション内にも「どうにかならないのか」「反対運動を展開すべき」という声が上がりましたが、完全に適法であること、計画が覆った実績が全国的に見てもほぼ皆無であることから、我々は諦めました。
だって、好む好まざるにかかわらず、それが社会のルールなのですから。

「イヤだ」と声を上げるのは好き勝手にすればいいのですが、本当になんとかして計画を止めようとしているならば、それは既存住人のエゴではないでしょうか。

アセスメント

武蔵小杉ライフ運営委員会
(2012/12/03 23:03)

小杉さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

マンションの前にマンション、というのは各地である話ですね。
以前、浦和でそれが3回続いてそのたびに反対運動が起きている、
という新聞記事を読んだことがあります。

現状、小杉町二丁目地区で主に展開されているのは、アセスメント
手続き上の意見書だったり、説明会の質疑での意見表明
だったり、それもまたルールに定められたプロセスですね^^

一方で、実のところ計画が覆ることはほぼないであろう、という
のは、実際に反対をされている方の中でも、多くの方が感じている
ところではないか、と思いました。
（各所でコメントをいただいたり、説明会で質疑をされている方の
お話を聞いたりした範囲ですので、あくまでも一部を見ての感じ
ですが）

5.果たして適法なのでしょうか

小杉北側在住さん
(2012/12/04 22:31)
[Edit]

小杉二丁目開発計画が完全に適法ではないのかとのお話がありました。これについては、現時点では適法ではないと思います。

現時点で適法なのは敷地の南側２５ｍのみが商業地区でそれ以外の敷地の過半が一種住居地域で、かつ第３種高度地区（最高高さ２０ｍ）になります。
所定の手続きを経て地区計画の決定や用途地域の変更することが出来て初めて今回の計画が実現可能になるのです。

川崎市役所の方は、議会の承認をもらった「小杉駅周辺まちづくり推進地域構想」で当該地域が「高度利用＝超高層」を図る地域に指定されていることをその根拠とされますが、それ以上にこのエリアは「文教と医療の核」とされているエリアです。

これは私見ですが、「文教と医療」と小杉地区の中でも１，２を争う超高層マンションとはどうしても結びつきません。

川崎市が地区計画を所定の手続きを経て決定してしまうとお墨付きを与えてしまうのです。このまま放って置くと近い将来適法となってしまうのです。
今決められている範囲で開発することには反対しません。全てが密室の中で決められていることに反対なのです。

今年も国家公務員よりも破格に高い冬のボーナスをもらった川崎市役所の方々には伝わるのでしょうか。

6.小杉北側在住さんへ

小杉さんさん
(2012/12/04 22:55)
[Edit]

なるほど、現時点では完全な適法ではないのですね。それなら話は少し理解できます。
影響を受ける方々は今後も「反対」の声を上げていけばよろしいのではないでしょうか。

しかし、影響を受けると訴えている方々の地目が直接変更されるわけではなく、そこについては法の定める範囲の権利が保証されているのですよね？
だとすれば自分の持ち物ではない土地の地目の変更を自分の利益のために反対するわけで、それは街の発展を妨げているという見方をされても仕方のない行為だとは思いませんか？

この計画は単にマンションのみを建てる計画ではありません。社宅しかなかった場所に公共施設と小さいとはいえ商業施設ができるのですから、自分どもなどはこの計画には賛成です。
署名も回って来ましたが、断らせていただきました。

おそらく、計画の影響を受けない方のほとんどが私と同じような感覚なのではないでしょうか。
ですので、私は「賛成」の声を今後も上げさせてもらいますね。

賛成と反対

武蔵小杉ライフ運営委員会
(2012/12/05 00:17)

小杉北側在住さん、小杉さん、コメントありがとうございます。

基本的にはお二方同士のメッセージということで、私から
個別にコメントを挟むことは控えておきます^^

細かい法的なことはよくわからないのですが、私が素朴な
疑問として一つ思っているのは、現状の規制では建てられない
建物を建てるために都度規制を変えられるのであれば、規制
そのものがあまり意味がないのでは…と思ったりもします^^;

一方で、もう少し長い時間軸で見ると、現状の規制も大昔から
あったわけではなく、武蔵小杉の再開発が始まる前の環境に
しても、田園地帯だったころからすれば激変しているわけです。

またそういった大きな流れとは別に、「今現在」の個々の
案件について賛成や反対があるのも当然のことです。

「住民の総意」というのは言葉としては見かけますけれども、
実際にはなかなか見出せないものですね。