武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2018年
06月27日

武蔵小杉の地下を走る貨物線「武蔵野南線」に給電、上小田中の「梶ヶ谷変電所」で見る「金矢」の字

【Reporter:はつしも】

武蔵小杉周辺の地下には、貨物線「武蔵野南線(武蔵野貨物線)」が走っています。
上小田中6丁目にある同路線の施設「JR東日本 梶ヶ谷変電所」を、今回は訪れてみました。

■上小田中の「梶ヶ谷変電所」
今井西町の「JR東日本梶ヶ谷変電所」

梶ヶ谷変電所の看板

「梶ヶ谷変電所」というと、高津区・宮前区にまたがる地域をイメージされるのが普通だと思いますが、実は「スーパー生鮮館TAIGA」の隣、上小田中6丁目にあります。

この変電所は、南武線と地下で並走する「武蔵野南線」への給電を行っています。
武蔵野南線の貨物ターミナルが梶ヶ谷にありますから、その系統の変電所ということで「梶ヶ谷変電所」の名前がついているのではないでしょうか。
 
■「鉄」の文字
「鉄」の文字

「東日本旅客鉄道株式会社」の「鉄」の文字を見ると、通常はかねへんのつくりが「失」であるはずが、「矢」になっています。

これは国鉄が分割民営化されて同社が誕生した際、「金を失う」鉄の字を避けて、縁起をかついで「金矢」の字にしたものということです。

■立ち入り禁止の注意書き
立ち入り禁止の注意書き

■こちらも「金矢」
こちらも「金矢」

梶ヶ谷変電所は高圧電流が流れていますから、当然ながら立ち入り禁止です。
その注意書きの社名も、同様に「金矢」になっていました。

この「金矢」のエピソードは昔聞いたことがありましたが、一般に同社の社名が目に触れる場合は「JR東日本」と表記することが多いですから、すっかり忘れておりました。

正式な商号である「東日本旅客鉄道株式会社」の文字を見ると、少々新鮮です。

■送電線「JR梶ヶ谷線」
「JR梶ヶ谷線」

■「JR梶ヶ谷線1号」
JR梶ヶ谷線1号

■「JR梶ヶ谷線2号」
JR梶ヶ谷線2号

梶ヶ谷変電所からは、送電線「JR梶ヶ谷線1号」「JR梶ヶ谷線2号」が地中に潜っていく姿を確認することができました。

ここは安全のためか、ケーブルがフェンスで囲われています。

一方でそれならばあえて建物の外側に露出させなくても良いような気がいたしますが、メンテナンスのしやすさなどを勘案したものでしょうか。

■梶ヶ谷変電所立坑
梶ヶ谷変電所立坑



梶ヶ谷変電所の建屋の隣には、「梶ヶ谷変電所立坑」がありました。
ここから、地下の武蔵野南線へと降りていくことができます。

勿論一般に公開されるものではなく、JR東日本が変電所の敷地内で管理を行っています。
 
■蓄電池設備
蓄電池設備 
 
蓄電池設備  

また変電所の敷地内には、蓄電池設備もありました。
施設の性質上、非常時の電源を用意しているものと思います。

■上小田中東公園から見た梶ヶ谷変電所
 上小田中東公園から見た梶ヶ谷変電所

なお、梶ヶ谷変電所の北側には「上小田中東公園」があり、変電所の敷地を見ることができます。

この公園は住宅街の路地を分け入った先にありまして、近隣にお住まいの方でもなかなか気づかないであろう、「隠れキャラ」的な存在です。

梶ヶ谷変電所を訪れる機会がありましたら、こちらもついでに探してみてください。
位置がわかっていても、入り方が見つけにくいと思います。

【関連リンク】
Wikipedia 武蔵野線 
2011/9/27エントリ JR東海がリニア中央新幹線の環境アセスメント手続を開始:中原区内の事業区域縦覧と説明会開催
2016/4/25エントリ JR向河原駅から延びる、歴史の遺構。「市ノ坪短絡線」廃線跡の緑道を巡る

Comment(0)