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2020年
08月05日

「こすぎコアパーク」リニューアル詳細が決定、飲食施設2棟整備・東急武蔵小杉駅通路とシームレス接続し2021年夏頃完成へ

【Reporter:はつしも】

川崎市と東急株式会社は、2019年8月30日に締結した「こすぎコアパーク及び周辺地域のさらなる魅力向上に向けた覚書」に基づき、こすぎコアパークにおける飲食施設の設置や駅からの導線改善などについて検討を進めてきました。

その後計画が具体化し、再整備の内容や役割分担等が定まってきたことから、新たに両者による協定書が2020年8月3日付で締結されました。

本協定書では、飲食系施設が2か所設置されること、武蔵小杉駅の通路との間を遮るフェンスを撤去することなどが明記されています。

また2020年9月に着工し、2021年夏ごろに完成・供用開始となる計画になっています。

■川崎市と東急株式会社の協定書の概要
名称 こすぎコアパークにおける公園施設の整備等に関する協定書
締結日 2020年8月3日(月)
整備内容 ●飲食施設(1か所) ・構 造:鉄骨造・2階建て
・延床面積:約275㎡
・建築面積:約162㎡(うち公園敷地内:約81㎡)

●飲食・食物販施設(1か所)
・構 造:木造・1階建て
・建築面積:約32 ㎡

●ベンチ、植栽等の広場整備

●公園と東急東横線・東急目黒線武蔵小杉駅(以下、「武蔵小杉駅」)高架下間のフェンス、植栽帯による分断解消及び一体的な歩行空間整備
※整備に係る費用は、東急株式会社が負担
※飲食施設及び飲食・食物販施設の管理運営は東急株式会社が実施し、公園の維持管理は川崎市が実施
整備スケジュール(案) ●2020年9月着工
●2021年夏頃 完成・供用開始
リリース ●川崎市報道発表資料
●東急株式会社報道発表資料

■こすぎコアパークの整備イメージ
こすぎコアパークの整備イメージ
※川崎市・東急報道発表資料より

「こすぎコアパーク」は、武蔵小杉駅南口地区西街区第一種市街地再開発事業により2014年4月に供用開始された駅前のオープンスペースです。

行政上の位置づけは川崎市所有の公園で、運営はNPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントと町内会・商店街による「こすぎコアパーク管理運営協議会」が道路公園センターに協力しています。
こうした運営体制により、こすぎコアパークは「コスギフェスタ」などの地域イベントにも活用されてきました。

一方、「こすぎコアパーク」はベンチ程度しかないこともあって、イベント開催時以外は駅前の好立地にありながら「ただの空き地」のようになっている点も否めませんでした。
またコアパークと東急武蔵小杉駅南口通路の境界は植栽とフェンスで区切られ、駅の導線とは分断されていることなども課題として指摘されてきたところです。

それが今回の再整備により、大きく生まれ変わることとなります。

■飲食施設(公園南側)
飲食施設(南側)
※川崎市・東急報道発表資料より

こすぎコアパーク南側には、2階建ての飲食施設が整備されることとなりました。
各階にテラス席を設け、開放的な空間を創出するものとしています。

■飲食・食物販施設(公園北側)
飲食・食物販施設(北側)
※川崎市・東急報道発表資料より

そして北側には、1階建ての飲食・食物販施設が整備されます。
こちらは木造で、こすぎコアパークと調和するデザインにするものとしています。

また飲食だけでなく「食物販施設」ということですので、食品の販売、例えば川崎市の食の物産品を販売するといったこともできるようです。


前述の通り、こすぎコアパークは川崎市の「公園」ですので、都市公園法に基づく設置許可を得るものとしています。

整備費用は東急株式会社が負担し、2つの飲食系施設の管理運営も同社が実施します。
一方、公園の維持管理は川崎市の担当となっています。

■武蔵小杉駅高架下からみたイメージ
東急武蔵小杉駅高架下からみたイメージ
※川崎市・東急報道発表資料より

最後は、東急武蔵小杉駅の高架下から見たイメージです。
ここはこれまでにもお伝えしてきた通り、フェンスで通行できない状態になっていました。

そのフェンスを撤去し、駅通路との回遊性を高めるとともに、皆さんが憩えるような場所として再整備をするものとなっています。

■2020年2月のボーリング調査
2020年2月のボーリング調査

こすぎコアパークでは、再整備に先立って2020年2月にボーリングによる地質調査なども行われていました。
この調査は、ちょうど今回飲食系施設の建設が発表された場所で実施されていました。

当然ながら、施設の整備計画を具体化したうえで、それが実行可能かどうか検証したということかと思います。


工事は9月から着手される見込みとなっており、約1年ほどの間、こすぎコアパークの利用が制限されそうです。

ただ、折しも現在は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、ほとんどの集合型イベントが中止になっています。
そのため、工事をする上ではイベント側で調整をはかる必要がなく、影響が少ないのかもしれませんね。

【関連リンク】
川崎市ウェブサイト まちづくり委員会資料 こすぎコアパーク及び周辺地域のさらなる魅力向上に向けた取組の推進について(PDF)
2014/4/2エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の「こすぎコアパーク」(旧小杉第一公園)が供用開始
2014/8/13エントリ 「こすぎコアパーク」の街路樹2本が枯れ伐採、今秋植え替えへ
2016/5/15エントリ 朝から爽快「コアパークdeラジオ体操」本日スタート、毎週日曜日朝8時から武蔵小杉駅前で体操&ごみ拾い
2018/8/26エントリ 武蔵小杉駅南口・こすぎコアパークにごみのポイ捨てが常態化、清掃活動継続とともに管理者による啓発ポスターを掲示
2019/8/30エントリ 川崎市が「こすぎコアパーク」再整備を計画、東急武蔵小杉駅通路との通行自由化し飲食施設を設置へ
2020/2/8エントリ 東急武蔵小杉駅南口「こすぎコアパーク」リニューアル工事のための地質調査が開始、区域内2か所が2月中閉鎖に

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