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2020年
12月07日

関東労災病院南側「苅宿小田中線」の東急線立体交差化工事が本格着手、2024年3月完成に向けアンダーパス整備

【Reporter:はつしも】

長期間にわたって停滞していた、都市計画道路苅宿小田中線と東急線の立体交差化工事が本格的に着手されました。

今後既存の道路の切り回しが行われ、2024年3月末の完成が予定されています。

■苅宿小田中線と東急線の踏切(関東労災病院南側から)
苅宿小田中線と東急線の踏切

東急東横線・目黒線の大部分は、多くの区間で高架化や地下化が行われています。

しかしながら、東急武蔵小杉駅~元住吉駅間においては都市化でスペースが限られ、高架で複々線化することが困難でした。

そのため、目黒線を武蔵小杉から日吉まで延伸するにあたっては、「高架上部が東横線」「高架下部が目黒線」と上下2層構造で複々線化が行われました。

結果として、同区間においては踏切が2か所、解消されずに残されています。

そのうちの1か所がこちらの「都市計画道路苅宿小田中線」と東急線の踏切です。
道路の名前は馴染みがないと思いますので、「関東労災病院南側の道路」と申し上げたほうがよいでしょうか。

目黒線が地上を走ることは変えられませんので、苅宿小田中線をアンダーパスにすることで、立体交差化を行う事業がかねてから計画されていました。

■苅宿小田中線と東急線立体交差化工事のイメージパース
苅宿小田中線と東急線の立体交差化工事

立体交差化工事の計画断面図

立体交差化工事では中央をアンダーパスにし、両側に歩道と側道を整備します。
そのため、道路両側の用地取得が必要でしたが、用地取得はだいぶ前に完了していました。

本サイトでも2011/9/5エントリで、用地取得がほぼ完了した模様をお伝えしており、そこから9年ぶりの進捗レポートとなります。

当時の道路整備プログラムでは2014年度中に完成とされていたものの計画が遅れ、そのままいつ着手されるのかよくわからない状況が続いていましたが、このたび本格的な工事が着手されることになりました。

既存の道路をいったん拡幅用地に切り替え、アンダーパスの工事を進めていきます。

■踏切を通過する東急目黒線
踏切を通過する目黒線

■踏切を通過する東横線の車両
踏切を通過する東横線

この踏切は、目黒線に加えて、元住吉検車区(東急線の車庫)から出庫する東横線の車両も通過します。

その分遮断時間も長くなっていますから、アンダーバスで踏切が解消されると便利になるのではないでしょうか。

■東急線西側から見た踏切
反対側から見た踏切

■先行整備された排水ポンプ施設
先行整備された排水ポンプ施設

工事エリアには、すでに今後の工事のための資材等が準備されていました。

また関東労災病院の南側では、降雨の際にアンダーパスに溜まる雨水を排水するためのポンプ施設も先行して整備されています。

■工事のお知らせ
排水ポンプ工事

冒頭にお伝えした通り、この工事は2024年(令和6年)3月末までかかる見込みです。

鉄道の上や下を通す工事は、工程にもよりますが終電後しか作業が進められないことが多く、大体どんな工事でも長期間かかります。

これから3年以上にわたる大工事となりますが、まずは安全第一で実施できればと思います。

【関連リンク】
川崎市ウェブサイト 事業路線情報 苅宿小田中線(第3期工区)
2011/9/5エントリ 苅宿小田中線 東横立体工区の踏切解消計画

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