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2022年
11月08日

等々力緑地再編整備・運営事業を東急・富士通・川崎フロンターレなどのコンソーシアムが576億円で落札、新スタジアムなどのイメージパースを公表

川崎市が、等々力緑地再編整備・運営等事業に係る落札者を決定し、本日付けで報道発表しました。

入札は1グループのみで、かねてから名前が挙がっていた東急株式会社を代表企業とするコンソーシアム「Todoroki Park and Link」が576億9,700万円で落札しました。

構成企業として富士通、丸紅、オリックス、川崎フロンターレ、グローバル・インフラ・マネジメント、大成建設、フジタ、東急建設の8社、さらに協力企業としてDeNA川崎ブレイブサンダースなど6社が名前を連ねています。

事業期間は2023年4月から2053年3月末までとされています。

2023年4月から「Todoroki Park and Link」による公園の維持管理運営がスタートします。
また、等々力陸上競技場の球技専用スタジアムとしての全面改修をはじめとするさまざまな施設や公園の整備は2029年度末(2030年3月末)までに完了する計画となっています。

■落札者「Todoroki Park and Link」
●代表企業:東急
●構成企業:富士通、丸紅、オリックス、川崎フロンターレ、グローバル・インフラ・マネジメント、大成建設、フジタ、東急建設
●協力企業:梓設計、東急設計コンサルタント、オオバ、東急コミュニティー、東急スポーツシステム、DeNA 川崎ブレイブサンダース

■主な整備施設(※:運営権設定施設)
(1) 運動施設
・球技専用スタジアム※ ・(新)陸上競技場 ・(新)とどろきアリーナ※、スポーツセンター、プール ・ストリートスポーツパーク
(2)園路・広場
・アクティビティループ(園路) ・キッズパーク(子どもの遊び場) ・インクルーシブパーク ・芝生広場
(3)修景施設
・親水空間(レインガーデン等) ・植栽
(4)便益施設
・駐車場※ ・自由提案施設(飲食、物販等)

また今回、川崎市や「Todoroki Park and Link」構成企業である川崎フロンターレから事業提案のイメージパースが公表されましたので、同社の提供によりご紹介いたします。

なお、イメージパースは事業提案資料であり、今後変更される可能性がありますので、ご了承ください。

■全体鳥観図
全体鳥観図
©Todoroki Park and Link

こちらが全体鳥観図です。
中央の硬式野球場「等々力球場」や左手前の正面広場はすでに完成しています。

右手の等々力陸上競技場を球技専用スタジアムとして全面改修するとともに、等々力球場北側の補助競技場を観客席つきの陸上競技場として再整備します。

とどろきアリーナなども再整備するとともに、等々力緑地の北側では多摩川河川敷とシームレスに行き来できる導線も整備する計画となっています。

■球技専用スタジアム
球技専用スタジアム
©Todoroki Park and Link

こちらが、球技専用スタジアムとして再整備される現在の等々力陸上競技場です。
陸上のトラックがなくなり、その分観客席が増えてピッチに近くなります。

近年、川崎フロンターレのホームゲームはキャパシティがひっ迫していますが、チケットが取りやすくなり、またより臨場感のある試合が楽しめるようになりそうです。

■芝生広場
芝生広場
©Todoroki Park and Link

現在の釣り池周辺には、芝生の広場が計画されています。
右手に見えるのが現在の等々力陸上競技場メインスタンドですね。

左端には補助競技場があり、こちらが前述の通り観客席付きの陸上競技場として再整備されます。

■アクティビティループ(園路)
アクティビティループ(園路)
©Todoroki Park and Link

こちらはどのエリアに該当するのかわかりませんが、アクティビティループ(園路)です。
このように広々と綺麗な園路ができたら、素敵ですね。

■新アリーナ・スポーツセンター・新陸上競技場
新アリーナ・スポーツセンター・新陸上競技場
©Todoroki Park and Link

前述の新陸上競技場と、新アリーナ・スポーツセンターです。
開放感のある印象です。

現在のとどろきアリーナも少々古くなっていますから、新アリーナも楽しみにされている方がいらっしゃるかと思います。

コンソーシアム「Todoroki Park and Link」は今後川崎市と基本協定の締結を進め、具体的な事業内容は川崎市との協議を踏まえて適宜公表していくということです。

参画企業である川崎フロンターレも「人を、この街を、もっと笑顔に。」をコンセプトに取り組んでいくということですので、期待したいと思います。

■2021年に公表された等々力緑地再編整備実施計画改定案
等々力緑地再編整備後のイメージ
※川崎市報道発表資料より

【関連リンク】
川崎市報道発表資料 等々力緑地再編整備・運営等事業の落札者を決定しました
川崎市報道発表資料 「等々力緑地再編整備実施計画」を改定しました
東急株式会社 等々力緑地再編整備・運営等事業における落札者の公表について
川崎フロンターレ 等々力緑地再編整備・運営等事業における落札者の公表について

(等々力緑地再編整備関連エントリ)
2019/12/19エントリ 東急が等々力陸上競技場全面改築など緑地再編整備を川崎市にPFI事業提案、市が取組方針案を公表し意見募集
2020/3/17エントリ 等々力緑地の硬式野球場の建設進む、仮囲いに工事進捗の空撮写真が時系列で掲示
2020/4/19エントリ 等々力補助競技場の再整備が完成、フィールドが人工芝化され陸上トラックが鮮やかな青色に
2020/10/19エントリ 県内最大規模・最新設備の硬式野球場「等々力球場」が等々力緑地で供用開始、報道機関向け内覧会・完成記念式典開催レポート
2021/5/27エントリ 川崎市が等々力緑地再編整備改定骨子案を発表:等々力陸上競技場は球専用スタジアム化、6/1より市民意見を募集
2021/11/26エントリ 等々力緑地再編整備実施計画改定案が公表、とどろきアリーナ再整備で屋内プール設置、等々力陸上競技場等施設の2029年度整備完了目指す

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