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2023年
08月16日

川崎市職員落語家・喜楽亭笑吉さんと学ぶ「二ヶ領用水」講座が中原区役所で開催、市内小学生らの落語体験も

中原区役所では、中原区の魅力の共有や発信を目的として「なかはらの魅力発信講座」を継続的に開催しています。

「なかはらの魅力発信講座 夏休み特別編」として、「落語などで学ぶ二ヶ領用水」が2023年8月6日に中原区役所で開催されました。



◾️「落語などで学ぶ二ヶ領用水」
なかはらの魅力発信講座

中原区役所では、中原区の魅力の共有・発信を推進する「なかはらの魅力発信講座」を継続的に開催しています。

今回は中原区・なかはら散策ガイドの会主催、川崎市市民ミュージアム協力のもと、川崎市内在住・在学の小学生と保護者を対象に「落語などで学ぶ二ヶ領用水」が開催されました。

川崎市職員の落語家・喜楽亭笑吉さんをゲストに、楽しみながら二ヶ領用水などの郷土の歴史を学んでいこうというものです。

◾️川崎市市民ミュージアムによる二ヶ領用水の解説
市民ミュージアムによる二ヶ領用水の解説

市民ミュージアムによる二ヶ領用水の解説

まずは学術的なインプットということで、川崎市市民ミュージアムによる二ヶ領用水の成り立ち、土木的な構造などのわかりやすいレクチャーがありました。

例えば多摩川の取水口から水を取り入れる場合、当然川の水面よりも低く用水路を作りますが、二ヶ領用水は比較的高い位置に作られています。

ただ、二ヶ領用水は全長が非常に長いですから、あまり低い位置から始めてしまうと途中で水が流れなくなってしまう。

そのため、比較的高い位置から造成されたのだそうです。

◾️川崎市職員・喜楽亭笑吉さんの落語
落語 

落語

続いてこの日の目玉、喜楽亭笑吉さんの落語です。 正吉さんは普段は川崎市職員で、休日に各地で落語家として活動されているとのこと。

この日は二ヶ領用水の成り立ちに関する「講談」と、川崎大師の成り立ちを題材にした「落語」を披露してくれました。

「講談」は実話がベースで、机と張り扇を使います。
二ヶ領用水の整備に当たった小泉次太夫の奮闘が軽妙に語られました。

32kmに渡る二ヶ領用水が完成したとき、小泉次太夫は73歳。
当時なかなかの長寿です。

「二ヶ領用水の流れも長いがコ次太夫の寿命も長かった」
そんな落ちで締めくくりとなりました。

一方、「落語」は創作が中心。
今回は弘法大師が逗留したという、川崎大師の成り立ちをテーマにした「大師の杵」を上演しました。

今の川崎大師あたりに弘法大師が逗留していたとき、おもよさんという女性が弘法大師に恋をしてしまいますが、それが思いがけず川崎大師の成り立ちに繋がるというエピソードです。

なぜそんなことになったのか?
本イベントのまとめ動画に「講談」の一部、「落語」のダイジェストを収録していますので、ご視聴ください。

◾️落語体験
落語体験

落語体験

喜楽亭笑吉さんの落語を聞いた後は、「落語体験」です。
あらかじめ用意された小咄を、子どもたちが披露します。

音楽も入り観客もいますので、落語家気分を味わえたのではないでしょうか。

こちらも3つの小咄をまとめ動画に収録していますので、ご覧になってみてください。

◾️二ヶ領用水の「円筒分水」模型解説
円筒分水の模型解説

円筒分水の模型解説

またこちらは、二ヶ領用水の農業用水を公平に分配していた「円筒分水」の模型解説です。

かつて二ヶ領用水の水を巡っては村同士の争いが生じたということで、このような機構が作られました。

模型に実際に水を流してみることで、その構造がよくわかります。

◾️二ヶ領用水築造の土木用具体験
土木用具体験

土木用具体験

土木用具体験

最後にご紹介するのは、二ヶ領用水築造で使われた土木用具(再現)の体験です。
くわで土を掘り、それを「もっこ」と呼ばれる道具で2人組で運んでいきます。

実際にやってみると、土嚢は重く運ぶのは大変です。

重機のない時代に32kmもの二ヶ領用水を作ったのですから、先人たちの苦労がよくわかりました。

◾️記念撮影
集合写真

この日の「なかはらの魅力発信講座 夏休み特別編」は、皆さんとても楽しんだのではないでしょうか。
また夏休みの自由研究にもなったかもしれませんね。

◾️「なかはらの魅力発信講座 夏休み特別編」のまとめ動画

また本講座のまとめ動画を、テロップ入りで編集・公開しております。

喜楽亭正吉さんの講談、落語、子どもたちの落語体験や土木用具体験も収録していますので、どうぞお楽しみください。

【関連リンク】
喜楽亭笑吉 facebook
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