【Reporter:はつしも】
武蔵新城駅前で実験的な営業をしていた
「屋台のある本屋 新城劇場」が、2018年8月23日(木)に「Book & Cafe stand Shinjo Gekijo」としてリニューアルオープンします。
これに先立って8月20日(月)にプレオープンが行われましたので、同店を先行してご紹介したいと思います。
■武蔵新城駅前の「Book & Cafe stand Shinjo Gekijo」
「屋台のある本屋 新城劇場」は、2017年4月1日に
「古本屋を軸にしたコミュニティスペース」として実験的にオープンしました。
読書会・朝ごはん会などのイベント開催のほか、本を販売する「屋台」を小ブロックごとに貸し出す取り組みなどを展開していましたが、
実験期間を終えて同年9月30日をもって一旦営業終了となっていました。
その後も同店では
川崎市シティプロモーション室の事業「Colors,Future! いろいろブックフェア」に協力するなど、読書に関連する取り組みを進めてきたところです。
武蔵新城駅北側の駅前一等地にありながら、地権者の方のご理解により、地域コミュニティに寄与する場所としての模索が続いていました。
■「Book & Cafe stand Shinjo Gekijo」の店内
■電源コンセントとWi-Fiも提供
「Book & Cafe stand Shinjo Gekijo」の店内は、木材を基調にした明るい雰囲気はそのままに、フルリニューアルが施されています。
中央に客席テーブル、窓際にはカウンターも配し、テーブルには
電源コンセントが提供されていました。
また店内では
無料のWi-Fiも使えるようになっています。
■カフェ営業のスタッフの皆さん
「Book & Cafe stand Shinjo Gekijo」は、その名前の通り
「本」と「カフェ」が中心になっています。
このうちカフェは
「Rivegee」という名前がついていまして、カウンターには、店舗マネージャーの加賀谷さんをはじめ、スタッフの皆さんが並んでいました。
「大人も、子どもも、大人と子どもの間にいる人も、この場所をきっかけとして出会い、自分もここで何かやってみたい」と思えるような場所を目指しているということです。
■川崎産野菜や果物を使った「小泉農園」のジェラート
■米粉を使ったクレープ
カフェ「Rivegee」の「昼の部」(11:00~19:00)では、川崎産の野菜や果物を使った、宮前区の「小泉農園」自家製のジェラートのほか、米粉を使ったクレープ、タピオカドリンクなどが提供されています。
一方
「夜の部」(19:00~)は、曜日ごとにレンタルキッチンとして定食屋さんが営業する形式です。
こちらは今のところ、木曜日と日曜日にそれぞれ異なる定食屋さんが営業を行う予定になっています。営業形態は随時変わるかと思いますので、店舗に直接ご確認ください。
■古本販売とハンドメイド作品販売
そして店内で目を引くのが、壁際の大きな棚です。
ここでは
古本販売「よりみちブックス」と、ハンドメイド作品の委託販売「クラフトボックス」が展開されていました。
■古本販売「よりみちブックス」
古本販売「よりみちブックス」は、カフェ営業「Rivegee」と並ぶ同店の柱のひとつです。
従来の「新城劇場」同様、
在庫の量よりも「選書」による質を重視した品揃えです。
このセレクトは、
新潟で「ツルハシブックス」などユニークな書店を立ち上げてきた西田卓司さんの手によるもので、「新城劇場」時代から「10代に読んでほしい本」をひとつのコンセプトにしているということでした。
同店自体がコミュニティスペースという特性にあわせて、
山崎亮氏などの「コミュニティデザイン」関連の本が多く含まれていました。
目当ての本を探すには適しませんが、
ふらりと立ち寄って「ここで本と出会う」ことを想定したコンセプトといえるでしょう。
■ハンドメイド作品販売「クラフトボックス」
そして「よりみちブックス」の下の棚では、
ハンドメイド雑貨の販売「クラフトボックス」が充実していました。
それぞれ
作家さんによる手作りアクセサリーなどの委託販売を行っているもので、同店では作品を置いてくれる作家さんの募集も行っていました。
ご関心ある作家さんは、店舗までご相談ください。
一番最後の写真は
「動物の本のしおり」で、本から動物の顔がひょこっと出るようになっています。
このような、読書に使えるオリジナル雑貨なども楽しいですね。
■ちいさいおうちスタジオ
最後にご紹介するのは、
ラジオ収録スタジオ「ちいさいおうちスタジオ」です。
かわさきFMのラジオ番組「まるラジ」の公開収録も行われる予定で、収録中は店内で放送を楽しむことができます。
「まるラジ」の詳細については関連リンクから公式ウェブサイトをご参照いただきたいと思いますが、同番組は
大学生を中心とした番組作りをしています。
地域のお子さんや大学生など、
若い世代がかかわるコミュニティスペースづくりを志向しているのも、「新城劇場」の時代からの「Book & Cafe stand Shinjo Gekijo」の特徴かと思います。
ところで、上記の「ちいさいおうちスタジオ」の写真をご覧いただくと、
スタジオ上部に壁がなく、オープンなつくりになっていることがわかるかと思います。
ラジオの収録スタジオといえば、通常は外部の音が決して入らないような防音構造になっているものですが、
ここではあえてスタジオと客席の声が相互に混じりあうのが大きな特徴になっていました。
■今後の活動が期待される「Book & Cafe stand Shinjo Gekijo」
「Book & Cafe stand Shinjo Gekijo」では、従来の「新城劇場」同様、今後地域向けのイベント等も開催されることと思います。
最新情報につきましては、同店の
facebookページやInstagram、twitterなどもチェックしてみてください。
前身の「新城劇場」をご紹介した前回エントリでもお伝えした通り、
武蔵小杉からは距離がありますので「本を探すだけのためににわざわざ行く」のはハードルが高いと思います。
このような
コミュニティスペースや、地産地消のコンセプト、あるいはハンドメイド雑貨などにご関心のある方であれば、一度何かのついでに訪問してみるのも良いでしょう。
■「Book&Cafe stand Shinjo Gekijo」の店舗情報
●所在地:中原区上新城2-9-1 セシーズイシイ11
●営業時間:11:00~19:00 ※夜間レンタルキッチン営業あり
●定休日:月曜日
●facebook:https://www.facebook.com/bacs.shinjogekijo/
●Instagram:https://www.instagram.com/shinjo_gekijo/
●twitter:https://twitter.com/shinjo_gekijo
■マップ
【関連リンク】
・
まるラジ ウェブサイト
・
ツルハシブックス ウェブサイト
・
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:書店 Book & Cafe stand Shinjo Gekijo
・
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