【Reporter:はつしも】
子どもだけで自分たちの町をつくり、運営する
「こどものまち」という体験型教育プログラムがあります。
これはドイツ・ミュンヘンが発祥の取り組みで、「大人立ち入り禁止」を大原則に
子どもたちだけで「こどものまち」のお店や仕事、法律を決めたり、時には市長選挙なども行ったりする「仮想まちづくり体験」です。
このたび、「こどものまち」の川崎市版
「第1回こどものまち ミニカワサキ」が高津区の川崎市民プラザで開催されることになりました。
そのための
子どもたちの実行委員会「まちづくりクラブ」が結成されまして、参加者を募集していますので、ご紹介します。
9月23日から10月6日まで3日間にわたって「まちづくりクラブ」で様々な準備を進め、10月7日(日)、8日(月祝)に完成した「ミニカワサキ」を使ってみんなで遊びます。
■「第1回こどものまち ミニカワサキ」
※クリックで拡大します。
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■「第1回こどものまち ミニカワサキ」の実施概要
<「ミニカワサキ」を準備する「まちづくりクラブ」>
日程 |
【事前のまちづくり】
●2018年9月23日(日)13:00~16:00
●2018年9月30日(日)13:00~16:00
●2018年10月6日(土)13:00~16:00
【ミニカワサキ当日】
●2018年10月7日(日)10:00~17:00(準備9:00~、片づけ17:00〜18:00)
●2018年10月8日(月祝)10:00~15:00(準備9:00~、片づけ15:00〜17:00)
※上記全てに参加できなくても大丈夫です。 |
活動内容 |
●こども会議にて、「ミニカワサキ」のコンセプトや、お店の種類、数、配置などを話し合う
●当日あそびに来るこどもたちの仕事内容を話し合う
●当日のタイムテーブルを話し合う
●当日使用する大道具を(大人と一緒に)制作する
●当日使用&販売する、様々な小道具を制作する(例)手作りの◎◎、など
●高校生の場合、希望があれば大人実行委員会議に参加してもらうこともできます。 |
場所 |
川崎市民プラザ
高津区新作1-19-1【アクセス】 |
参加資格 |
小学生~高校生
※保護者は会議室に入れません(送り迎えは保護者同伴で問題ありません) |
参加費 |
3,000円
(メンバーTシャツ、全日程保険料、当日参加費込み) |
参加申込 |
【こちら】のウェブページからお申込みください。 |
主催 |
こどものまちミニカワサキ実行委員会 |
後援 |
川崎市高津区役所、川崎市教育委員会 |
Web |
●ウェブサイト(まちづくりクラブについて)
●facebookページ |
<「ミニカワサキ開催当日」>
日程 |
●2018年10月7日(日)10:00~17:00
●2018年10月8日(月祝)10:00~15:00
※両日とも最終入場14:00まで。事前のまちづくりに参加していなくても遊べます。 |
場所 |
川崎市民プラザ
高津区新作1-19-1【アクセス】 |
参加資格 |
18歳以下
※保護者なしでひとりでまちに入れるひと(会場までは同伴できます)。
※「おとなガイドツアー」(500円)で大人もまちに入ることができます。またひとりで「ミニカワサキ」に入れない小さい子が楽しめる企画もあります。 |
参加費 |
●18歳以下:1日券500円、定員150名程度
●18歳以上「おとなガイドツアー」1日券500円 |
参加申込 |
事前申し込みは不要です。当日会場までお越しください。 |
主催、後援 |
前掲 |
Web |
●ウェブサイト
●facebookページ |
「第1回こどものまち ミニカワサキ」は、上記の通り参加の仕方が大きくふたつに分かれています。
「まちづくりクラブ」で「ミニカワサキ」を一からつくっていくところから参加するか、
完成した「ミニカワサキ」で遊ぶ所から参加するかです。
「ミニカワサキ」で遊ぶ所から参加であれば、人気の
「キッザニア」が仕組みとしては近いですが、
「こどものまち」の特徴は「大人がおぜん立てしたものではなく、子どもたちがまちづくりから参加できる」点です。
■子どもたちによる「まちづくりクラブ」
「まちづくりクラブ」は前述の通り
「大人立ち入り禁止」で、完全に子どもたちだけでまちに設置するお店を決めたり、どんな仕事があるか、お金の仕組みや街並みのデザインなどを考えていきます。
(見守り・相談・安全管理のため、プログラムの主旨を十分理解した大人スタッフは同席しています)
会議の進行は子どもたち次第ですが、大まかに
9月23日(日)はやりたいお店の決定やまちのイメージづくり、30日(日)はまちのデザインやお金、選挙の仕組みなどについて考えていく予定です。
「ミニカワサキ」前日の
10月6日(土)は、当日の大道具や小道具づくりなども行われることと思います。
■「ミニカワサキ」の遊び方
そして
10月7日(日)、8日(月祝)は、完成した「ミニカワサキ」に地域の子どもたちが集まって遊ぶことになります。
これは「まちづくりクラブ」に参加した子どもたちだけでなく、地域のたくさんの子どもたちが「ミニカワサキ」の市民となって仕事をしたり、お給料としてもらった通貨でお買い物をしたりします。
「ミニカワサキ」での遊び方は、概ね以下の通りです。
●市役所で市民登録
↓
●学校で「ミニカワサキ」の遊びかたを勉強
↓
●ジョブセンターでやりたい仕事を探す
↓
●仕事をする
↓
●銀行に行くとミニカワサキの通貨が貰える
↓
●まちで遊んだり買い物をして楽しむ
また上記のほか、
7日(日)には立候補者が現れれば「ミニカワサキ」の市長選挙も開催される予定です。
この2日間から参加しても楽しいのですが、
「せっかくならまちづくりから参加してみませんか?」というのが、主催者の「こどものまちミニカワサキ実行委員会」の皆さんからのメッセージです。
■「こどものまちミニカワサキ実行委員会」の皆さん
「こどものまち ミニカワサキ」は、大人の実行委員会の皆さんが企画を立ち上げてボランティアで支えています。
2018年3月に横浜で行われたこどものまち「ミニヨコハマ」で感銘を受けた方が川崎版を是非やりたいということで立ち上げられました。
ただし、「ミニカワサキ」のまちの中のことには、繰り返しますが大人は口出し禁止です。
大人のおぜん立てや、予定調和、ちょうど良い落としどころなどから解放された場所で、子どもたち自身に「これをやりたい!」という気持ちを体験してもらうべく、今回の取り組みを推進されているものです。
大人から見て上手くいってないように見えることも、段取りが悪いように見えることもあるかもしれませんが、子どもたちの視点からはまた違う見方があったり、予定調和でうまくいかないことも貴重な体験だったりします。
子どもたちにそんな場所を提供するためには、労力や時間と空間など、様々なものが必要です。
日程をご覧になって、
「準備3日間と当日2日間は結構たいへん」とお感じの方もいらっしゃるかと思いますが、これを短い時間でやろうとすると「結論ありき」になります。
十分な時間がないと、イベントを無事開催するために、時間内にまとめ上げるための押しつけがどうしても発生してしまうわけです。
そのようなことも鑑みて、
子どもたちに「自由にやってごらん」と言ってあげられるため、かつてない体験をしてもらうためのプログラムとなっています。
また今回の取り組みには、少なからずまちづくりをするための物資面等の費用も必要となります。
「こどものまち ミニカワサキ実行委員会」によるクラウドファンディングも実施されていますので、協力されたい方がいらっしゃいましたら、関連リンクをご参照ください。
■「川崎市市民プラザ」(高津区新作)のマップ
会場となる
「川崎市民プラザ」は、高津区新作にあります。
最寄りの東急田園都市線の梶ヶ谷からは徒歩15分ほどですが、
溝の口駅南口1番のりばから「溝23系統」梶ヶ谷駅行に乗車すると、10分ほどで「市民プラザ」バス停で下車できます。
比較的中原区寄りの場所にありますので、お住まいの場所によっては自転車でのアクセスも可能でしょう。
この機会にちょっと足をのばして、「こどものまち ミニカワサキ」づくりに参加してみてはいかがでしょうか。
■「こどものまち」に近いコンセプトをもつ「川崎市子ども夢パーク」
なお、本サイトでは
2017/7/21エントリにおいて、
「川崎市子ども夢パーク」をご紹介しました。
「子ども夢パーク」は、「こどものまち」に近いコンセプトで運営されていまして、やりたいと思ったことがチャレンジできるように、なるべく禁止事項をつくらないようにしています。
パークの運営にあたっては、子どもの意見を引出して反映させることが必要とされていまして、運営委員は概ね半数以上が「子ども委員」により構成されるよう配慮することが定められていました。
こちらもなかなか面白い施設かと思いますので、ご関心ありましたら前回エントリをご参照ください。
【関連リンク】
・
川崎市民プラザ ウェブサイト
・
こどものまち ミニカワサキ クラウドファンディングページ
・
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:アミューズメント 川崎市子ども夢パーク
・
2017/7/21エントリ 子どもたちがありのままの自分でいられるように。禁止事項をなるべく作らない「川崎市子ども夢パーク」