これまで具体的な情報の出てこなかった小杉駅南部地区B地区、
すなわち東急武蔵小杉駅上部開発ですが、従来からの予想通り、
東急武蔵小杉駅ビルが建設されることとなりました。
■東急武蔵小杉駅ビル建設予定地(駅上部)
■東急武蔵小杉駅ビルの概要
事業の名称:(仮称)武蔵小杉駅ビル
用途:事務所・店舗・駅舎
高さ:27.13m
階数:3階
用途地域:商業地域
建蔽率:80%
容積率:500%
事業区域の面積:4,978.33㎡
駅ビルは3階となっていますが、これは要するに1,2階は現在の
コンコースとホーム部分にあたるということです。現在のホームの
上部に3層目を建設し、そこに商業施設等を配置するということに
なります。
■東急武蔵小杉駅ホーム
東急武蔵小杉駅ホームからは、現在は1階コンコースへ下る階段
しかありませんが、3階駅ビルに上るルートが設置されます。つまり、
そちらにも改札が設置されることになりますね。
東急武蔵小杉駅ホームの上部に3,000?の人工地盤を設置すると
いうことは、過去の東京急行電鉄の投資家向け資料にも記載されて
おり、何らかの建造物を構築することは以前からわかっていました
ので、この駅ビルの建設は既定路線ではありました。
また、2009/1/13エントリでも取り上げたように、本年1月には東急
武蔵小杉駅ビルの建設を前提にしたアンケートを東急電鉄が実施
しており、ニーズの吸い上げも行っていたものです。
武蔵小杉ライフでは以前より情報を取得しておりましたが、本日を
もって確定情報としてお伝えできることとなりました。
■小杉駅南部地区A地区・B地区
そして、当然ながらこの事業は隣接する小杉駅南部地区A地区、
すなわち武蔵小杉駅南口地区西街区第一種市街地再開発事業とも
連携することになります。
■武蔵小杉駅南口地区西街区再開発ビル
上記のイメージパースでもうっすらと描かれているようにも見えます
が、東急武蔵小杉駅の駅ビルと、西街区の再開発ビルが3階部分で
接続され、東急武蔵小杉駅から直接再開発ビルに入れることになる
というものです。
これは従来から「こうなれば良いのでは」と思われたかたちで、駅ビル
と西街区の再開発ビルのバリューを大きく高めるものです。
■東急武蔵小杉駅ホームから見上げた駅上部
現在、東急武蔵小杉駅ホームから駅上部を見上げると、簡易な屋根
があるだけです。ここに3層目の駅ビルを設置するかたちになります
ので、今後大規模な工事が行われることになるのでしょう。
着工時期は本日時点で明らかになっていませんが、西街区とある程度
連動した日程になるものと思います。
そういう意味では、西街区も中原変電所の地下化が完了し、いよいよ
再開発ビルの着工へと移っていく時期にあたりますので、このタイミ
ングで東急武蔵小杉駅ビルの情報が確定してくるというのは、必然的
なものですね。
なお、現在のところ小杉駅南部地区C地区(武蔵小杉駅南口地区東
街区第一種市街地再開発事業)との連携についてはわかりませんが、
同じように駅隣接の商業施設ですので、合理的に考えれば何らかの
導線上の連携があっても良いのでは、と思います。
これまでの武蔵小杉再開発は、どちらかというと高層マンション建設に
寄ったかたちで進んできましたが、いよいよこれから駅ビル、駅前広場、
ロータリー、商業施設、図書館と、多くの方に寄与する駅周辺の整備に
移っていくことになります。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区A地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区B地区
2008/7/25エントリ フーディアム武蔵小杉に関するアンケート結果
2008/8/28エントリ 東急武蔵小杉駅舎上部開発と東西街区
2009/1/13エントリ 東京急行電鉄、武蔵小杉駅ビルへ動く
2009/1/15エントリ 武蔵小杉ライフ版「武蔵小杉に関するアンケート」
2009/3/13エントリ 「武蔵小杉に関するアンケート」集計結果レポート
2009/8/10エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の駐輪場移転、
道路整備工事着工へ