【Reporter:はつしも】
2/28エントリに引き続きまして、2月18日に行われました小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業に関する都市計画素案の説明会のレポートです。
■都市計画素案説明会 会場
前回は都市計画説明内容についてでしたが、今回はその後に行われた質疑応答について取り上げてみたいと思います。
以下に質疑応答の全てを掲載するにあたり、極力忠実に再現をしておりますが、実際の質疑応答の言葉と厳密に同一ではありません。あらかじめご了承ください。
■質問1
この説明会の告知は商店街には来ていないのか?連絡が来ていないのはおかしい。連絡をください。
■回答1
この説明会の告知は、半径500メートル以内の12町内会への回覧、市政だより、ホームページで行っています。市政だよりについては各戸配布されていますので、これで対応できると考えています。
■質問2
高層ビルが、「歩いて楽しいまち」「自然と共生するまち」などといった川崎市や中原区の理念に合うのか?
■回答2
現在、当該地域には地区幹線道路がない状態であり、何らかの整備が必要と考えています。駅前にふさわしい商業の集積を行ったり、「歩いて楽しいまち」という意味では、再開発のスキームを活用することにより用地を生み出して歩道状空地を整備することを予定しています。
■質問3
今回は説明会ということだから、結局ここで何を言っても無意味なのか?公聴会に公述申出をしないと意味がないの?
■回答3
今回は都市計画の素案について説明をする場であり、素案の説明内容に対してのご質問をお受けしています。
■質問4
広大な工場用地ばかりだったところなど、これまで再開発が進んできたような、スペースがあるところならまだしも、密集地でなぜ45階もの高層ビルなのか。20階、30階ではいけないのか?
■回答4
再開発事業により土地の高度利用をはかっていくもので、都市計画法に沿って進められております。
■質問5
区役所前の道路は現状車は入ってこない道で、ベビーカーも通っているが、そこに車を通すのは時代に反しているのでは?
■回答5
現状、区役所前の歩道は幅が4メートルですが、再開発事業により拡幅され、13メートルの2車線道路になります。歩道は両側に3メートルずつ設置されます。
■区役所前の道路
■質問6
その車道が必要な理由は? 南武沿線道路だけではだめなのか。再開発ビルのためだけの道路では?
■回答6
この都市計画道路は、将来的には小杉駅南部地区の都市計画道路と接続され、小杉駅南部地区C地区のロータリーを経由して綱島街道までつながる予定です。武蔵小杉のエリア全体の交通を支えるものになります。
■質問7
都市計画法にのっとっているというが、こういった手続きの経過で計画変更の可能性がなければ意味がない。硬直的な姿勢は改めてほしい。
現在、イトーヨーカドー前は渋滞しているが、あまり拡幅などはされていない。さらに人が増えて、よくなるとは思えない。
再開発計画がいろいろあるようだが、情報を小出しではなく、全体をどう考えているのか。小出しにひとつひとつ再開発計画を出されて、用途地域が変更されていって、気がついたら住環境が悪化していた、ということになるのではないか。
■回答7
住環境については、環境アセスメントで審査の公告を行っておりますし、説明会で説明を申し上げてまいります。
なお、今回の再開発事業では用途地域の変更はありません。
■質問8
①区役所前の道路拡張により、区役所の駐車場は大部分つぶれると思われるがどうなるのか?
②500戸も人が増えて、小中学校の増築は考えていないのか?
■回答8
①再開発用地には中原市民館があり、こちらは川崎市の所有ですので、再開発事業にあたり権利変換をすることで、再開発ビル内に50台分の区役所用駐車場を確保する予定です。その他、現状の駐車場のうち20台分についてはそのまま残りますので、収容台数は確保できる予定です。
②小中学校については、現在の定員でまかなえるものと認識しており、新設の予定はありません。
■中原市民館
■質問9
ユニオンビルには保育所があるが、ユニオンビルへのアプローチ道路はどうなるのか?
■回答9
この道路はそのまま残ります。工事中の期間についても、この道路は封鎖されることなく使用できるように工事が行われる予定です。
■ユニオンビル
■質問10
環境影響評価審議会に私は参加したが、1回だけで終わりなのか?役人の作文の追認ではないのか?
■回答10
今後も説明会、公聴会(春~夏に予定)においてご意見をたまわる機会がございます。今回の審議会は環境影響審査方法書の審査の方法を審査するもので、中身については今後検討されます。
■質問11
配布された地図の点線の意味がわからない。府中街道にも線が引いてあるが、府中街道は拡幅するのかしないのか? 最近、金物店が建替えしていたが、できないはずじゃないの?
■回答11
配布資料の地図の点線は、用途地域の境界線です。
府中街道は拡幅を行います。市ノ坪交差点の付近ではすでに進捗しております。金物店についてはすみません、私は個別には把握しておりませんが、先般木造3階、鉄骨3階までは立替えができるように規則が改正されておりますので、おそらくそれに当てはまるケースだったものと思います。
■質問12(質問10と同一の方)
川崎市は破綻寸前だが、この再開発事業でいくらかかるの?
■回答12
まず、川崎市は破綻寸前ではないと認識しております。再開発事業でかかる金額は2百数十億円となる予定で、このうち約20%を国・県・市で負担します。内訳としては、通路や広場の整備、測量などのための費用になります。
■質問13
日照図はないのか?
■回答13
具体的な計画はまだ未決定で、建物の形状が未確定のため、正式な日照図はありません。ただ、だいたいこんな感じ、という図があります。
セレマークス武蔵小杉、レアリス武蔵小杉は商業地ですので日照権はありませんが、ただ、完全に日陰にするわけにはいきませんので、周辺商業地域に準じて配慮する考えではおります。
■質問14
①東京23区で場所がなくなったから今後は武蔵小杉まで来て再開発をしている、東京23区の猿真似。オリジナルはどこにあるの?
②世田谷ではまちづくり協議会で住民が参加できるが、そういう仕組みはないの?
③公聴会の公述で何分話せるの?
④再開発用地の地権者の数は? 所在不明の方はいないの?
⑤総合設計制度という悪法があるが、利用するのか?
⑥再開発準備組合としての説明会はないのか?
⑦アセスメントを審査する学識経験者の名前は縦覧資料にあるの?
⑧風俗店の営業を禁止しているが、シティーホテルの名を借りたラブホテルなどが社会問題になっているが、大丈夫?
■回答14
①再開発事業はどこでもやっているもので、猿真似ではありません。武蔵小杉なりのものとしては、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントというものと設立して、まちづくりを考えていくことを進めています。
②準備組合は住民の方の代表が含まれており、準備組合とは話し合いをいたしております。
③お一人15分とさせていただいております。
④地権者は21人で、その他アパートにお住まいの方が150人いらっしゃいます。所在不明の方はいません。
⑤高度利用地区を適用しており、総合設計制度は利用しません。
⑥アセスメントの手続きにのっとって説明を行うこと以外は法的に義務はありません。
⑦(回答なし)
⑧条例で規制するなど対応してまいります。
■既存アパート
■質問15
①再開発で交番はできないか?
②放置自転車が問題になっているが、自転車置き場はどうなるのか?
■回答15
①小杉駅南部地区C地区の駅前広場に設置すべく協議中です。
②小杉駅南部地区で2,520台、横須賀線新駅に1,600台、その他新丸子東3丁目にも設置する予定です。
■質問16
武蔵小杉の再開発全体を見ると、事業者も時期もばらばらで、市としての全体のデザインバランスをどうしてくのか。これは壮大な実験だが、寒々しい街になってしまうのではないか。街を壊していくのではないか。超高層ビルは必要悪と私は考えている。
全体の視野が足りないのではないかと思うが、市民の意見をワークショップなどで集めてはどうか。
■回答16
武蔵小杉の再開発は、従来工場やグラウンドだったものを、各地区にポテンシャルを与えてインセンティブを付加していくものです。それにあたっては民間活力を活用して、役割分担をしています。現在、再開発は武蔵小杉駅の南部だけでなく北部にも広がっており、何らかの方策がなければスプロール(※)してしまい、既存の道路を痛めつけてしまうと考えておりまして、現在協議中です。
小杉駅周辺地区の将来構想において、「くらしの軸」「ものづくりの軸」などを設け、緑を活かしたにぎわいのある街づくりを検討しています。
「歴史の軸」ということでは、小杉駅周辺エリアマネジメントによって、子どもたちが八百八橋を探して歴史を学ぶ、といったイベントなども行っています。
この将来構想の中で、建物のデザインについても調整をしていきます。
お互いに建物をセットバックして、空間を作り出していく中でデザインについても話し合っています。その中には、住民代表の方も入っていただいております。
※スプロールとは(Wikipedia)
■質問17(質問1と同一の方)
①JAセレサ川崎のところにスロープがあるが、今回の再開発工事でなくせないか?
②イトーヨーカドーのところが大雨が降ると水浸しになるが、改善してほしい。
■回答17
①交差点の高さが規則上決まっていまして、スロープはどうしても残ってしまいます。
②雨水貯蓄施設を設けることで改善していきたいと考えております。
■JAセレサ川崎
■質問18
公聴会の公述人が10人というのは少ないのでは。
■回答18
公述人は10人とする規定があります。申込時に質問要旨をあらかじめまとめていただき、類似した質問については重複しないように調整した上で抽選を行います。
以上です。
大分長くなりましたね。質問内容のうち、かなり攻撃的な言葉も出ていますが、実際の質疑応答をなるべく忠実に再現したものです。
質疑応答の中で出た新しい情報としては、
①区役所前の道路は小杉駅南部地区の都市計画道路1号と接続される(現在公表されている再開発情報では川崎信金のところで途切れており、接続はされていません)
②小杉駅南部地区C地区のロータリーに交番が設置予定
というところでしょうか。交番設置に向けて調整中というのは、生活する上でうれしいニュースですね。
現在、この説明会で説明された都市計画素案が縦覧されており、次回は質疑応答にも何回か出ている公聴会になります。公聴会については、質疑内容は議事録として川崎市ウェブサイトにも掲載されますので、誰でも内容を知ることができます。
公聴会が終わると、
・都市計画案の縦覧
・都市計画審議会
・神奈川県の同意
上記のプロセスを経て都市計画決定告示がなされるかたちになります。都市計画のプロセスはあまり知られていないように思いますが、まずは認識をすることが大切ではないかと思います。
■川崎市 公式サイト 小杉3丁目中央地区都市計画素案の縦覧
http://www.city.kawasaki.jp/50/50tosike/home/osirase/tosikeikaku/kosugi3naka/soan/top.htm
【関連リンク】
2/28エントリ 小杉町3丁目中央地区再開発素案説明会・説明編
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 小杉町3丁目中央地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区
2/28エントリに引き続きまして、2月18日に行われました小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業に関する都市計画素案の説明会のレポートです。
■都市計画素案説明会 会場
前回は都市計画説明内容についてでしたが、今回はその後に行われた質疑応答について取り上げてみたいと思います。
以下に質疑応答の全てを掲載するにあたり、極力忠実に再現をしておりますが、実際の質疑応答の言葉と厳密に同一ではありません。あらかじめご了承ください。
■質問1
この説明会の告知は商店街には来ていないのか?連絡が来ていないのはおかしい。連絡をください。
■回答1
この説明会の告知は、半径500メートル以内の12町内会への回覧、市政だより、ホームページで行っています。市政だよりについては各戸配布されていますので、これで対応できると考えています。
■質問2
高層ビルが、「歩いて楽しいまち」「自然と共生するまち」などといった川崎市や中原区の理念に合うのか?
■回答2
現在、当該地域には地区幹線道路がない状態であり、何らかの整備が必要と考えています。駅前にふさわしい商業の集積を行ったり、「歩いて楽しいまち」という意味では、再開発のスキームを活用することにより用地を生み出して歩道状空地を整備することを予定しています。
■質問3
今回は説明会ということだから、結局ここで何を言っても無意味なのか?公聴会に公述申出をしないと意味がないの?
■回答3
今回は都市計画の素案について説明をする場であり、素案の説明内容に対してのご質問をお受けしています。
■質問4
広大な工場用地ばかりだったところなど、これまで再開発が進んできたような、スペースがあるところならまだしも、密集地でなぜ45階もの高層ビルなのか。20階、30階ではいけないのか?
■回答4
再開発事業により土地の高度利用をはかっていくもので、都市計画法に沿って進められております。
■質問5
区役所前の道路は現状車は入ってこない道で、ベビーカーも通っているが、そこに車を通すのは時代に反しているのでは?
■回答5
現状、区役所前の歩道は幅が4メートルですが、再開発事業により拡幅され、13メートルの2車線道路になります。歩道は両側に3メートルずつ設置されます。
■区役所前の道路
■質問6
その車道が必要な理由は? 南武沿線道路だけではだめなのか。再開発ビルのためだけの道路では?
■回答6
この都市計画道路は、将来的には小杉駅南部地区の都市計画道路と接続され、小杉駅南部地区C地区のロータリーを経由して綱島街道までつながる予定です。武蔵小杉のエリア全体の交通を支えるものになります。
■質問7
都市計画法にのっとっているというが、こういった手続きの経過で計画変更の可能性がなければ意味がない。硬直的な姿勢は改めてほしい。
現在、イトーヨーカドー前は渋滞しているが、あまり拡幅などはされていない。さらに人が増えて、よくなるとは思えない。
再開発計画がいろいろあるようだが、情報を小出しではなく、全体をどう考えているのか。小出しにひとつひとつ再開発計画を出されて、用途地域が変更されていって、気がついたら住環境が悪化していた、ということになるのではないか。
■回答7
住環境については、環境アセスメントで審査の公告を行っておりますし、説明会で説明を申し上げてまいります。
なお、今回の再開発事業では用途地域の変更はありません。
■質問8
①区役所前の道路拡張により、区役所の駐車場は大部分つぶれると思われるがどうなるのか?
②500戸も人が増えて、小中学校の増築は考えていないのか?
■回答8
①再開発用地には中原市民館があり、こちらは川崎市の所有ですので、再開発事業にあたり権利変換をすることで、再開発ビル内に50台分の区役所用駐車場を確保する予定です。その他、現状の駐車場のうち20台分についてはそのまま残りますので、収容台数は確保できる予定です。
②小中学校については、現在の定員でまかなえるものと認識しており、新設の予定はありません。
■中原市民館
■質問9
ユニオンビルには保育所があるが、ユニオンビルへのアプローチ道路はどうなるのか?
■回答9
この道路はそのまま残ります。工事中の期間についても、この道路は封鎖されることなく使用できるように工事が行われる予定です。
■ユニオンビル
■質問10
環境影響評価審議会に私は参加したが、1回だけで終わりなのか?役人の作文の追認ではないのか?
■回答10
今後も説明会、公聴会(春~夏に予定)においてご意見をたまわる機会がございます。今回の審議会は環境影響審査方法書の審査の方法を審査するもので、中身については今後検討されます。
■質問11
配布された地図の点線の意味がわからない。府中街道にも線が引いてあるが、府中街道は拡幅するのかしないのか? 最近、金物店が建替えしていたが、できないはずじゃないの?
■回答11
配布資料の地図の点線は、用途地域の境界線です。
府中街道は拡幅を行います。市ノ坪交差点の付近ではすでに進捗しております。金物店についてはすみません、私は個別には把握しておりませんが、先般木造3階、鉄骨3階までは立替えができるように規則が改正されておりますので、おそらくそれに当てはまるケースだったものと思います。
■質問12(質問10と同一の方)
川崎市は破綻寸前だが、この再開発事業でいくらかかるの?
■回答12
まず、川崎市は破綻寸前ではないと認識しております。再開発事業でかかる金額は2百数十億円となる予定で、このうち約20%を国・県・市で負担します。内訳としては、通路や広場の整備、測量などのための費用になります。
■質問13
日照図はないのか?
■回答13
具体的な計画はまだ未決定で、建物の形状が未確定のため、正式な日照図はありません。ただ、だいたいこんな感じ、という図があります。
セレマークス武蔵小杉、レアリス武蔵小杉は商業地ですので日照権はありませんが、ただ、完全に日陰にするわけにはいきませんので、周辺商業地域に準じて配慮する考えではおります。
■質問14
①東京23区で場所がなくなったから今後は武蔵小杉まで来て再開発をしている、東京23区の猿真似。オリジナルはどこにあるの?
②世田谷ではまちづくり協議会で住民が参加できるが、そういう仕組みはないの?
③公聴会の公述で何分話せるの?
④再開発用地の地権者の数は? 所在不明の方はいないの?
⑤総合設計制度という悪法があるが、利用するのか?
⑥再開発準備組合としての説明会はないのか?
⑦アセスメントを審査する学識経験者の名前は縦覧資料にあるの?
⑧風俗店の営業を禁止しているが、シティーホテルの名を借りたラブホテルなどが社会問題になっているが、大丈夫?
■回答14
①再開発事業はどこでもやっているもので、猿真似ではありません。武蔵小杉なりのものとしては、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントというものと設立して、まちづくりを考えていくことを進めています。
②準備組合は住民の方の代表が含まれており、準備組合とは話し合いをいたしております。
③お一人15分とさせていただいております。
④地権者は21人で、その他アパートにお住まいの方が150人いらっしゃいます。所在不明の方はいません。
⑤高度利用地区を適用しており、総合設計制度は利用しません。
⑥アセスメントの手続きにのっとって説明を行うこと以外は法的に義務はありません。
⑦(回答なし)
⑧条例で規制するなど対応してまいります。
■既存アパート
■質問15
①再開発で交番はできないか?
②放置自転車が問題になっているが、自転車置き場はどうなるのか?
■回答15
①小杉駅南部地区C地区の駅前広場に設置すべく協議中です。
②小杉駅南部地区で2,520台、横須賀線新駅に1,600台、その他新丸子東3丁目にも設置する予定です。
■質問16
武蔵小杉の再開発全体を見ると、事業者も時期もばらばらで、市としての全体のデザインバランスをどうしてくのか。これは壮大な実験だが、寒々しい街になってしまうのではないか。街を壊していくのではないか。超高層ビルは必要悪と私は考えている。
全体の視野が足りないのではないかと思うが、市民の意見をワークショップなどで集めてはどうか。
■回答16
武蔵小杉の再開発は、従来工場やグラウンドだったものを、各地区にポテンシャルを与えてインセンティブを付加していくものです。それにあたっては民間活力を活用して、役割分担をしています。現在、再開発は武蔵小杉駅の南部だけでなく北部にも広がっており、何らかの方策がなければスプロール(※)してしまい、既存の道路を痛めつけてしまうと考えておりまして、現在協議中です。
小杉駅周辺地区の将来構想において、「くらしの軸」「ものづくりの軸」などを設け、緑を活かしたにぎわいのある街づくりを検討しています。
「歴史の軸」ということでは、小杉駅周辺エリアマネジメントによって、子どもたちが八百八橋を探して歴史を学ぶ、といったイベントなども行っています。
この将来構想の中で、建物のデザインについても調整をしていきます。
お互いに建物をセットバックして、空間を作り出していく中でデザインについても話し合っています。その中には、住民代表の方も入っていただいております。
※スプロールとは(Wikipedia)
■質問17(質問1と同一の方)
①JAセレサ川崎のところにスロープがあるが、今回の再開発工事でなくせないか?
②イトーヨーカドーのところが大雨が降ると水浸しになるが、改善してほしい。
■回答17
①交差点の高さが規則上決まっていまして、スロープはどうしても残ってしまいます。
②雨水貯蓄施設を設けることで改善していきたいと考えております。
■JAセレサ川崎
■質問18
公聴会の公述人が10人というのは少ないのでは。
■回答18
公述人は10人とする規定があります。申込時に質問要旨をあらかじめまとめていただき、類似した質問については重複しないように調整した上で抽選を行います。
以上です。
大分長くなりましたね。質問内容のうち、かなり攻撃的な言葉も出ていますが、実際の質疑応答をなるべく忠実に再現したものです。
質疑応答の中で出た新しい情報としては、
①区役所前の道路は小杉駅南部地区の都市計画道路1号と接続される(現在公表されている再開発情報では川崎信金のところで途切れており、接続はされていません)
②小杉駅南部地区C地区のロータリーに交番が設置予定
というところでしょうか。交番設置に向けて調整中というのは、生活する上でうれしいニュースですね。
現在、この説明会で説明された都市計画素案が縦覧されており、次回は質疑応答にも何回か出ている公聴会になります。公聴会については、質疑内容は議事録として川崎市ウェブサイトにも掲載されますので、誰でも内容を知ることができます。
公聴会が終わると、
・都市計画案の縦覧
・都市計画審議会
・神奈川県の同意
上記のプロセスを経て都市計画決定告示がなされるかたちになります。都市計画のプロセスはあまり知られていないように思いますが、まずは認識をすることが大切ではないかと思います。
■川崎市 公式サイト 小杉3丁目中央地区都市計画素案の縦覧
http://www.city.kawasaki.jp/50/50tosike/home/osirase/tosikeikaku/kosugi3naka/soan/top.htm
【関連リンク】
2/28エントリ 小杉町3丁目中央地区再開発素案説明会・説明編
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 小杉町3丁目中央地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区