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2021年
05月11日

旧日本電気工場跡地の橘高校・玉川中学校隣接地に残る「NEC橘アパート」が閉鎖、武蔵小杉周辺で相次ぎ社宅が姿を消す

【Reporter:はつしも】

2021/4/11エントリにおいて、中原区今井西町の「NEC西町アパート・西町寮」が閉鎖されたことをお伝えしました。

これと同時期に、中原区市ノ坪の「NEC橘アパート」も閉鎖されていました。

これにより、隣接する玉川中学校・橘高校が移転開校する前に同地で操業していた、NEC(日本電気)の工場の名残りが無くなることになります。

武蔵小杉周辺で、NEC社宅が徐々に姿を消してきています。

■市ノ坪の「NEC橘アパート」
NEC橘アパート

NEC橘アパート

「NEC橘アパート」は、市ノ坪の川崎市立橘高校・玉川中学校の南側にあります。
上記写真のまっすぐ奥に見えるのがNEC玉川ルネッサンスシティ、その手前に見える緑地は2016/4/15エントリでご紹介した「市ノ坪短絡線」跡地の緑地です。

■閉鎖された入口
閉鎖された入口

NEC橘アパートの入口は、すでに閉鎖されています。
1階の入口はもちろん、2階部分も侵入がないようにネットが張られていました。

こうした防犯上の措置は、NEC西町アパートなどでも同様に施されていたものです。

■ゴミ集積場の終了
ごみ集積場の閉鎖

ゴミ集積場は、2021年3月31日をもって閉鎖されていました。
社宅の閉鎖も同時期だったのでしょう。

■NEC橘アパートの庭
NEC橘アパートの庭

NEC橘アパートには、小さいながら庭がありました。
こうした構造も、NEC西町アパートとかなり似ていますね。

■NEC玉川ルネッサンスシティ
NEC玉川ルネッサンスシティ

NEC橘アパートから、NEC玉川ルネッサンスシティがそびえ立つNEC玉川事業場までは、徒歩数分というところです。

玉川事業場勤務であれば、便利だったのではないでしょうか。

■もともとNECの敷地だった橘高校・玉川中学校とNEC橘アパート
もともとNECの敷地だった橘高校・玉川中学校とNEC橘アパート

■川崎市立橘高等学校
もともとNECの敷地だった橘高等学校・玉川中学校

■玉川中学校
玉川中学校

なお、NEC橘アパート北側の川崎市立橘高等学校・玉川中学校は、もともとNECの工場敷地でした。

橘高校が工場跡地に移転したのが1952年、玉川中学校が同じく1951年ですから、工場が操業していたのはそれ以前のことです。

NEC橘アパートは玉川中学校の敷地の角にあり、ここだけNECが売却せずに残しておいたようです。

工場があった当時、1950年頃からすでに社宅だったのかどうかはわかりませんが、そんなNEC橘アパートも、とうとう閉鎖されることになりました。

この年度末にNEC西町アパート・西町寮、そしてNEC橘アパートが相次いで閉鎖され、時代の移り変わりを改めて感じるところです。

「社宅の街」という一面も武蔵小杉の昔からの歴史ですので、この風景が消えてしまう前に、本エントリに記録しておきたいと思います。

■NEC西町アパートの庭
NEC西町アパートから見た武蔵小杉のタワーマンション

■NEC西町寮
NEC西町寮

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