高津・宮前・中原のごみ処理担う新施設「橘処理センター」が試運転開始、報道機関向け施設公開レポート
2023/2/13エントリにおいて、武蔵小杉から見える「白い煙突」の正体を現地で確認し、川崎市が建設を進めるごみ処理施設「橘処理センター」であったことを御紹介しておりました。
この「橘処理センター」が完成し、10月から試運転を始めることを受けて施設内が報道機関向けに公開されましたので、レポートいたします。
なお、今回は施設見学の模様を動画編集し、武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで公開しております。
橘処理センターの様子がより分かりやすくお伝えできますので、是非ご視聴ください。
■武蔵小杉から見える橘処理センターの煙突
こちらは、武蔵小杉周辺から見える橘処理センターの煙突です。
2月にご紹介した際にはまだ建設中でしたが、10月より試運転が開始されましたので、ご覧の通り稼働していることがわかります。
■完成した橘処理センター
橘処理センターは、高津区新作の「川崎市市民プラザ」の隣にあります。
旧施設は、稼働から40年が経過して老朽化のため建て替えが行われ、このたび完成に至りました。
武蔵小杉からも見えた白い煙突の高さは100mで、武蔵小杉タワープレイスと同じ高さになります。
新たな橘処理センターは、ごみ焼却処理施設としては3炉で1日600トン、ミックスペーパー資源化処理施設としては2ラインで1日45トンの処理能力を有します。
■まずはセンターの概要説明から
施設見学に先立って、橘処理センターの概要説明がありました。
基本的な処理の流れとしては、下記の通りとなります。
1.車両で入場時に計量器でごみの重量を計測
2.プラットフォームからごみピットにごみを投入
3.クレーンでごみ投入ホッパー経由で焼却炉に投入
4.焼却炉から灰ピットに灰を移動
5.灰ピットから灰クレーンで輸送車に載せて搬出
6.電力は焼却炉の熱で蒸気タービン発電機を稼働
上記の順番に沿って、施設内をご紹介していきましょう。
■車両の搬入口
■計量器
ごみの搬入口は、「ごみ」「資源」「灰積・積替・油」に分かれています。
中に入ると計量器があり、ここで車両ごとごみの重要を計測できるようになっています。
■プラットホーム
計量器から先に進むと、プラットフォームがあります。
ここにはごみを投入するごみピットへの扉が並んでいます。
自動管制により車両が誘導されるようになっていまして、指定された扉でごみを投入します。
■扉の向こうにはごみピットのクレーン
扉が開くと、ごみピットのクレーンが見えました。
この扉は幅3.5m、高さ7mのサイズがあります。
ここからごみピットはあまりよく見えませんので、反対側から見学をさせていただきました。
■ごみピット
こちらが、反対側から見たごみピットです。
写真左の壁面に並んでいるのが、さきほどご紹介したプラットホームからのごみ投入口です。
ごみピットは幅約45m、奥行き約18m、深さ約22mのスケールで、ここで収集してきたごみを一時的に貯留します。
ここで6日分のごみを貯留できるということです。
■ごみ投入ホッパー
ごみピットには、焼却炉にごみを投入する「ごみ投入ホッパー」(写真中央のスロープ状の部分)があります。
クレーンでこのホッパーにごみを投入し、焼却をしていきます。
■迫力あるごみクレーン
プラットフォーム枠で、ごみクレーンを目の前で撮影させていただきました。
間近に見ると巨大さがよくわかり、迫力があります。
■灰ピットと灰クレーン
続いてこちらが、焼却後の灰が運搬されて貯留される灰ピットです。
上部に見えるのが灰クレーンで、これは灰を掴めるような形状になっています。
灰クレーンは幅約3m、奥行き約1.5m、高さ約1.6mで、約2トンの灰を掴めるということです。
完全燃焼したあとの焼却灰を橘処理センター外に搬出するために専用の車に積み込み、川崎区臨海部の浮島埋立事業所に搬出されていきます。
■蒸気タービン発電機
最後に、橘処理センターの「蒸気タービン発電機」をご紹介しましょう。
この発電機は焼却炉の熱を活用しており、14,100kwの出力があります。
橘処理センターで電力を活用し、余剰分は売電します。
世帯数にして約17,000世帯の電力を賄う力があるということでした。
橘処理センターの試運転は、10月2日からスタートしています。
2024年からの本格稼働に向けて、今後さまざまな準備が進められていくことになります。
■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル 橘処理センター報道機関向け公開!
今回の見学の模様は、武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで動画編集して公開しております。
冒頭にもご案内の通り、クレーンが動く様子など橘処理センターについてよりわかりやすく映像で確認できますので、どうぞご視聴ください。
【関連リンク】
・橘処理センター建設工事 ウェブサイト
・川崎市橘リサイクルコミュニティセンター ウェブサイト
・川崎市民プラザ ウェブサイト
・2018/6/27エントリ 武蔵小杉の地下を走る貨物線「武蔵野南線」に給電、上小田中の「梶ヶ谷変電所」で見る「金矢」の字
・2018/9/11エントリ 武蔵小杉の地下を走る貨物線「武蔵野南線」探訪(2)「今井仲町立坑」 ・2023/1/6エントリ 武蔵小杉地下を走る「武蔵野南線」の「梶ヶ谷貨物ターミナル駅」探訪、川崎市のごみを運搬「クリーンかわさき号」も運行 ・2023/2/13エントリ 武蔵小杉から見える「白い煙突」の正体。建て替え工事中の川崎市ごみ処理施設「橘処理センター」
この「橘処理センター」が完成し、10月から試運転を始めることを受けて施設内が報道機関向けに公開されましたので、レポートいたします。
なお、今回は施設見学の模様を動画編集し、武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで公開しております。
橘処理センターの様子がより分かりやすくお伝えできますので、是非ご視聴ください。
■武蔵小杉から見える橘処理センターの煙突
こちらは、武蔵小杉周辺から見える橘処理センターの煙突です。
2月にご紹介した際にはまだ建設中でしたが、10月より試運転が開始されましたので、ご覧の通り稼働していることがわかります。
■完成した橘処理センター
橘処理センターは、高津区新作の「川崎市市民プラザ」の隣にあります。
旧施設は、稼働から40年が経過して老朽化のため建て替えが行われ、このたび完成に至りました。
武蔵小杉からも見えた白い煙突の高さは100mで、武蔵小杉タワープレイスと同じ高さになります。
新たな橘処理センターは、ごみ焼却処理施設としては3炉で1日600トン、ミックスペーパー資源化処理施設としては2ラインで1日45トンの処理能力を有します。
■まずはセンターの概要説明から
施設見学に先立って、橘処理センターの概要説明がありました。
基本的な処理の流れとしては、下記の通りとなります。
1.車両で入場時に計量器でごみの重量を計測
2.プラットフォームからごみピットにごみを投入
3.クレーンでごみ投入ホッパー経由で焼却炉に投入
4.焼却炉から灰ピットに灰を移動
5.灰ピットから灰クレーンで輸送車に載せて搬出
6.電力は焼却炉の熱で蒸気タービン発電機を稼働
上記の順番に沿って、施設内をご紹介していきましょう。
■車両の搬入口
■計量器
ごみの搬入口は、「ごみ」「資源」「灰積・積替・油」に分かれています。
中に入ると計量器があり、ここで車両ごとごみの重要を計測できるようになっています。
■プラットホーム
計量器から先に進むと、プラットフォームがあります。
ここにはごみを投入するごみピットへの扉が並んでいます。
自動管制により車両が誘導されるようになっていまして、指定された扉でごみを投入します。
■扉の向こうにはごみピットのクレーン
扉が開くと、ごみピットのクレーンが見えました。
この扉は幅3.5m、高さ7mのサイズがあります。
ここからごみピットはあまりよく見えませんので、反対側から見学をさせていただきました。
■ごみピット
こちらが、反対側から見たごみピットです。
写真左の壁面に並んでいるのが、さきほどご紹介したプラットホームからのごみ投入口です。
ごみピットは幅約45m、奥行き約18m、深さ約22mのスケールで、ここで収集してきたごみを一時的に貯留します。
ここで6日分のごみを貯留できるということです。
■ごみ投入ホッパー
ごみピットには、焼却炉にごみを投入する「ごみ投入ホッパー」(写真中央のスロープ状の部分)があります。
クレーンでこのホッパーにごみを投入し、焼却をしていきます。
■迫力あるごみクレーン
プラットフォーム枠で、ごみクレーンを目の前で撮影させていただきました。
間近に見ると巨大さがよくわかり、迫力があります。
■灰ピットと灰クレーン
続いてこちらが、焼却後の灰が運搬されて貯留される灰ピットです。
上部に見えるのが灰クレーンで、これは灰を掴めるような形状になっています。
灰クレーンは幅約3m、奥行き約1.5m、高さ約1.6mで、約2トンの灰を掴めるということです。
完全燃焼したあとの焼却灰を橘処理センター外に搬出するために専用の車に積み込み、川崎区臨海部の浮島埋立事業所に搬出されていきます。
■蒸気タービン発電機
最後に、橘処理センターの「蒸気タービン発電機」をご紹介しましょう。
この発電機は焼却炉の熱を活用しており、14,100kwの出力があります。
橘処理センターで電力を活用し、余剰分は売電します。
世帯数にして約17,000世帯の電力を賄う力があるということでした。
橘処理センターの試運転は、10月2日からスタートしています。
2024年からの本格稼働に向けて、今後さまざまな準備が進められていくことになります。
■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル 橘処理センター報道機関向け公開!
今回の見学の模様は、武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで動画編集して公開しております。
冒頭にもご案内の通り、クレーンが動く様子など橘処理センターについてよりわかりやすく映像で確認できますので、どうぞご視聴ください。
【関連リンク】
・橘処理センター建設工事 ウェブサイト
・川崎市橘リサイクルコミュニティセンター ウェブサイト
・川崎市民プラザ ウェブサイト
・2018/6/27エントリ 武蔵小杉の地下を走る貨物線「武蔵野南線」に給電、上小田中の「梶ヶ谷変電所」で見る「金矢」の字
・2018/9/11エントリ 武蔵小杉の地下を走る貨物線「武蔵野南線」探訪(2)「今井仲町立坑」 ・2023/1/6エントリ 武蔵小杉地下を走る「武蔵野南線」の「梶ヶ谷貨物ターミナル駅」探訪、川崎市のごみを運搬「クリーンかわさき号」も運行 ・2023/2/13エントリ 武蔵小杉から見える「白い煙突」の正体。建て替え工事中の川崎市ごみ処理施設「橘処理センター」