川崎市「令和3年成人の日を祝うつどい」がとどろきアリーナで開催、緊急事態宣言下で感染症防止対策&ライブ配信実施、中村憲剛選手らが動画で祝賀メッセージ
本日、川崎市とどろきアリーナにおいて「令和3年川崎市成人の日を祝うつどい」(成人式)が開催されました。
「緊急事態宣言」が発令されたさなかではありましたが、開催時間帯を3つに分け、感染症防止対策を講じたうえで開催に至りました。
またとどろきアリーナへの来場だけでなく、Youtubeでのライブ配信も行われました。
今回は川崎市ゆかりの方として、川崎フロンターレの中村憲剛選手・小林悠選手・宮代大聖選手、NECレッドロケッツの古賀紗理那選手・山内美咲選手、川崎WSCの山崎佳菜子選手、アーティストのマカロニえんぴつさんからのメッセージもオンラインで届けられました。
■等々力緑地に集まった新成人の皆さん
■とどろきアリーナに入場する新成人の皆さん
例年は、等々力緑地の催し物広場に、新成人向けの啓発出展などのテントが並ぶほか、川崎フロンターレの「ふろん太」「ワルンタ」や川崎市のマスコットキャラクター各種が登場します。
今年はそういった集客型の企画は行われず、静かな集合となりました。
■とどろきアリーナの受付
■受付での消毒
■QRコード認証での入場
今回の「川崎市成人の日を祝うつどい」では、入場時に検温と、手の消毒が行われました。
また、参加に当たっては事前登録を行い、スマートフォンにQRコードを表示して受付で認証をするようになっていました。
こういった非接触式での受付作業や消毒対応で、まずは入り口での感染防止対策を行ったものです。
■座席は1席おきに着席
また、座席は余裕をもって1席おきに着席です。
今年対象となる新成人は14,125人ですが、それを3つの時間帯に分割することで、1席おきでも十分席が余るようになっていました。
■司会をつとめた高階亜理沙さん
当日の司会のひとりは、川崎フロンターレ応援番組「ファイト!フロンターレ」のMCをつとめる高階亜理沙(たかしなありさ)さんでした。
おそらく、応援番組がご縁となっての司会起用ではないかと思います。
■成人式サポーター企画「成人式へのおめでとうをカワスイからもらってみた」
近年の成人式といえば、来賓の「ご挨拶拝聴型」だけでなく、新成人の皆さんの自主的な参加型企画を盛り込むのがポピュラーです。
とはいえ、今年は会場でいろいろな企画を実施するのは難しいこともあり、上記の動画上映が行われました。
川崎駅前に新しくできた水族館「カワスイ」から、成人式への祝賀メッセージをもらうという内容です。
動画は4分ちょうど、川崎市の新スポット紹介にもなっていますので、ご覧になってみてください。
■川崎市福田市長のお祝いのメッセージ
そしてもちろん、福田市長をはじめとした市内の皆さんからのお祝いのメッセージもありました。
福田市長からは、新型コロナウイルス感染症の影響によりさまざまな催しが中止となったことを受け、下記のようなメッセージを送りました。
「なぜ私たちが、という思いもあるでしょう。自分たちの力では抗えないことはたくさんあり、レアなことではありません。就職をとっても2001年は大氷河期でした。卒業後も就職できない人がたくさんいました。10年前もリーマンショックや震災があり、就職が困難でした。」
「長い人生の中で、大きな転機があるはずです。全国の企業の寿命は平均23年といわれています。(就職したからといって)そのまま定年まではレアケースです。厳しい状況が立ちはだかるとき、それぞれの納得のいく最良の選択ができるよう、学校教育だけでなくさまざまな場面で学んでください。」
■リアルタイムでの字幕表示体制
■手話通訳
今回、ライブ配信が行われるということもあり、現地ではステージ下にリアルタイムでの字幕表示チームが4名体制で配置されていました。
この字幕は、会場のモニターに表示されました。
またステージ上では、手話通訳も行われていました。
■新成人の皆さんのメッセージライブ配信画面(川崎区 岡本龍之介さん)
(宮前区 植田愛美さん)
こちらが、Youtubeのライブ配信画面です。
新成人の皆さんからのメッセージで、リアルタイムで字幕と手話通訳が表示されています。
植田愛美さんは、「川崎市歌」を川崎市内の企業の始業チャイムに採用してもらう活動をし、新川崎の富士通、鹿島田の東芝での採用を実現されました。
その体験をもとに、ハードルの高いことで努力を重ねることで結果に結びつくことを実感され、新成人の皆さんへの力強いメッセージとして語りかけました。
■新成人の皆さんが集まった会場
■選挙権のメッセージ
例年、等々力緑地の催し物広場に選挙権の行使に関する啓発テントが出たり、選挙啓発キャラクター「イックン」が登場したりするのですが、今年はそういった企画ができません。
そこで、とどろきアリーナの2階席部分に、「祝成人 イカしましょう大切な選挙権」と書かれた「イックン」の横断幕が出ていました。
選挙権は20歳から18歳に引き下げられましたが、20歳の節目でもあらためて伝えたいということでしょうね。
■中村憲剛選手からのメッセージ
■川崎市にゆかりのある方からのメッセージ
そして「川崎市成人の日を祝うつどい」の最後は、川崎市ゆかりの方からのメッセージ動画です。
こちらはYoutubeで公開されていますので、ご視聴ください。
登場したのは冒頭にお伝えした通り、川崎フロンターレの中村憲剛選手・小林悠選手・宮代大聖選手、NECレッドロケッツの古賀紗理那選手・山内美咲選手、川崎WSCの山崎佳菜子選手、アーティストのマカロニえんぴつさんからです。
2020シーズン限りで現役引退した中村憲剛選手からは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、成人式後に飲みに行ったりしないよう、集まりの延期についてお願いがありました。
中村憲剛選手の動画だけ独立して、新成人の皆さんに改めてお願いをしているのですが、やはりこれは一番知名度が高く、市民に広く愛されている同選手からたってのお願いをするのが、一番伝わると考えたのではないかと思います。
川崎フロンターレの宮代大聖選手は、参加者と同じく新成人(20歳)です。
同選手は「川崎から世界に羽ばたいていきたい」との意気込みを語り、語学などを勉強しているとのことでした。
サッカー選手としても、いろんなことを勉強したほうが視野が広がるとし、新成人の皆さんにも多くのことを学んでいったほうがよいとのメッセージを伝えていました。
■退席時のご案内
■各座席に付与された番号
そして「川崎市成人の日を祝うつどい」は終了です。
今回の座席には全て番号が付与されており、参加者はスマートフォンなどで撮影して番号を記録しておくようになっていました。
もし参加者から感染者が出た場合には、この番号が公開される可能性があるということです。
本日はこうした対応のうえでの開催となりましたが、川崎市にはさまざまな意見が寄せられた旨、福田市長らも言及されていました。
引き続き緊急事態宣言のもと、感染防止に配慮した生活を続けていくことが求められていますが、新成人の皆さんには、今後明るい未来が広がっていくことを願っております。
■川崎市成人の日を祝うつどい アーカイブ動画(1月末まで公開)
【関連リンク】
・川崎市ウェブサイト 成人の日を祝うつどい
・2008/1/17エントリ とどろきアリーナの成人式の様子
・2012/1/9エントリ 川崎市の2012年「成人の日を祝うつどい」開催
・2019/1/14エントリ 川崎市「平成31年成人の日を祝うつどい」がとどろきアリーナで本日開催、1999年3月14日生まれ「ふろん太&ワルンタ」成人式も挙行
・2020/1/14エントリ 「令和2年川崎市成人の日を祝うつどい」がとどろきアリーナで開催、成人年齢引き下げ後は「20歳を祝うつどい」に改称へ